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漫画に飽きるまで

漫画について

2016年〜2018年に読んだ漫画を数えた

 

 

こんにちは。

 

ゴミの中でもトップクラスにゴミの記事なので読んでいただかなくて大丈夫です。

 

 

私は2016年の1月から読んだ漫画をツイッター上に記録していますが、

ふとあるキッカケから、自分が今までどのくらい漫画を読んでいて、どの時期がピークだったのか気になり、約4年分のツイートを洗って解析してみました。

 

 

暇人も来るところまで来たんだなあ

 

 

 

1.サンシャイン池崎さん

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ツイッターはご存知でしょうか。著作権とか怖いので載せませんが。よくネコの写真をツイートされています。

 

その部屋の背景に本棚が写ってたんです。

 

「これ俺の本棚じゃね?」と思いました。

パッと見なんですけど凄いセンスのある作品が並んでまして(うわおポイント抑えてんなコレ…好奇心のままに買ってやがるぜカッケェ)と写真を拡大して指で弄った。

 

「これ月に30冊は買ってるな」

 

謎のイキリオタクくんが声をあげました。

あれ?なぜそう思ったんだ…?

 

 

 

 

2.数字にこだわるオタク…

 

実は結構こだわってました。

私の考えだと月に40のマンガを読む人は漫画オタクだと思っています。

1日1冊より多く読むのは言い逃れできないかなと。

 

 

「じゃあ40以下はオタクじゃねえのか!?」

 

「知らねえよ自分で決めてくれ」

 

70.80を読む人だって見かけますし、100とか読む人も居るんじゃなかろうか。今までに1万冊読んだっていう方もいらっしゃった。

ただ、雑誌派というのがあるんですよね。

私は漫画雑誌を買わないタイプなので測定できない。買ってる人多いよなあ。

 

まあ話を戻すととにかく月に40は私の中の同類のラインなんです。

ただ

本当に自分はそこまで読んでいるのか?

そこを数えずに記録してる意味あるのか?

そもそもいつからオタクになったんだ?

 

なにより、サンシャイン池崎さんに偉そうな評価を下しておいて曖昧にするのか?

 

 

 

 

 

3.数えた

 

数えました。

 

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2016年

年間485冊

平均40.4冊

 

ギリ超えてました。

この頃は時間があってもお金がなかった。

月に5〜8千円くらいしかマンガ買えない時期でした。でも上手く古本でやり繰りしてたなあ。

 

ちなみに100を超えた12月には

らんま1/2、を全巻読んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

続いて2017年…

 

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2017年

年間934冊

平均77.8冊

 

どうした。

この頃は月に1万はマンガに使えていたような気がします。熱もピークに思える。

私の中では「鍛錬か?」と思うほどの貪り具合です。

 

135冊の3月には

ジョジョ7部、シグルイフリージア

BLUE GIANTヒメアノ〜ル

などが読まれていました。楽しいはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

では2018年はどうでしょうか

 

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2018年

年間585冊

平均48.7冊

 

うーん。

30にすら到達していない時期は就活期でした。

かなり鬱気味で対策が「いっぱい寝る」しかなかったので、漫画に手を伸ばせなかったかも。

 

15冊の10月は

ジーノイズ 、夜と海、世界は寒い

など新規の当たりを少しでも引けていたのが幸い。

 

 

とまあこんな感じに。

おそらく2016年から本格的に漫画を買うようになったのかな。総冊数は累計で3000〜4000が良いとこになるんでしょうか。

思ったより大した冊数を読んでなくてホッとしました。まだまだこれから…の段階ですね。

 

 

 

 

 

 

 

ついでに今年(10月まで)も数えました

 

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2019年11月時点

合計499冊

平均49.9冊

 

既に年間を超えてはいました。

ちょうど1月から社会人として奴隷デビューを果たしましたが、体を動かすタイプの仕事でないのでそんなに関係ないと思います。

漫画への興味が薄れていくように感じなくもないです。ただエネルギーの減少から「自分が読みたいもの」を冷静に探せるようになってきていてハズレは減りました。

 

 

 

あと1年か、3年か、10年か、どこまで漫画で楽しむ事ができるか、気ままに下の記事に残していきたいと思います。

読んだ漫画 年間記録 - 漫画に飽きるまで

 

 

おわり

 

 

【漫画記録】2018年12月〜2019年10月に読んだ面白かった35作

 

こんにちは。


以前は3~4ヶ月ごとに更新していましたランキング記事でしたが、筆者が就職してから余裕が消滅し、すっかり停滞していました。

 


特に理由はなく11ヶ月ぶりの再開となります。

 

 

 

35位 EDEN 全18巻

正体不明の硬質化ウイルスにより、人類は世界人口の15%を失った。20年後、人類は復興を始めるが……。

人類はリセットされるべきなのか否か。神に、地球に、人類が試される――。その惨劇の最中に、人類が“選択”した未来とは? 遠藤浩輝が容赦なく描く、生と死のSF譚!

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政治、民族、宗教を交えた、地球規模の革命戦争アクション。かなり難解なストーリーでした。

キャラクターの描き方は上手いのですが、特にどの人物を中心に話が回る訳でもなく、独自の視点で話が進められています。

全体のストーリーは骨太で、結構楽しめました。ただ情報量の多い漫画あるあるなのか、読後感が少し釈然としなかった。割とキャラクターが死ぬ漫画ですが、死亡描写がおかしい。立ってたり…歩いてたり…「なにかセリフを与えてやれよ」と思った。

 

 

 

34位 マテリアル・パズル 全20巻

100年以上前に起きた惨劇の後、不老不死の身体に3つの魂を共有することになったティトォ/アクア/プリセラ。修行の日々を経て、彼らは究極の力である魔法(マテリアル・パズル)を扱うまでになった。

一方、辺境の村に生えた巨大茸を退治するため、村一番の強者・少年ミカゼは魔法使いを探し始める。

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強大な敵組織を倒すために奮闘する魔法使いのバトルファンジー

1〜2巻までの展開の動かし方が神懸かり的で、ハンターハンターの再来を予期しました(僕はハンターハンターは世界で1番面白い漫画だと思っています)。

設定をネタバレすると、主人公は1人ですが、「中身」に3人の人格を宿しています。3人同時には戦えず、交代で登場してくるルールです。ヤバイでしょ。もう面白い。

ただ後半はキャラクターの扱いがかなり下手(と感じました)で、持て余しているのが辛かった。未完ですが続編は読まないかな。ギャグセンス有り。

 

 

 

33位 レッド・ベルベット 既刊1巻

レッド・ベルベット(1) (ワイドKC)

レッド・ベルベット(1) (ワイドKC)

 

多田由美史上最長の連載作、待望の単行本化!

亡き母が残したケーキ店のレシピを集めるアール。
窃盗団と関わり、抜け出すことのできないランディ。

ロサンゼルスを舞台に、問題を抱えながら支え合い、 明日に希望を求める二人。

きっとなんとかなるよ。

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ロサンゼルスを舞台にした2人の無力な学生のスクールライフ。

かなり説明が厄介な作品です。強烈に面白いという訳ではないのですが、演出が上手い。海外ドラマをそのまま漫画に落とし込んだような、不思議な魅力を秘めています。

ちょっと解明を試みました。

1つは安定した作画、もうひとつは会話の自然さだと思います。

「昨日は眠れなかった」

「全然寝てないのか?」

「うん」

「俺に電話くれたら寝かしつけにいってやったのに」

基本マンガの会話は短く済ませるのが主流となっているため、「眠れなかった」に対するベターな回答は「大丈夫か?途中で寝るなよ」と会話を切り上げる方に向かうと思います。

会話を反復することによって展開の速度は落ちますが、その分の相手への気遣いが表現されている気がします。

 

 

 

32位 僕らの色彩 既刊2巻

僕らの色彩(1) (アクションコミックス)

僕らの色彩(1) (アクションコミックス)

 

高校生の井戸田宙はクラスメイトの吉岡健太に片想いする、ゲイの高校生。
幼馴染の仲村奈桜にも秘密にしていたが、「ホモなんて気持ち悪い」と 友人達とふざけあう吉岡の姿にショックを受け、 学校を飛び出してしまう。海辺で佇んでいると、 年配の男性から突然「好きだった」と告げられ…。

"当たり前"が誰かを傷付ける――
心ヒリつく青春ドラマ。

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『弟の夫』の作者が描く、ゲイの人々の生き方を説く青春ドラマ。

『しまなみ誰そ彼』などの若い世代のゲイを扱う漫画はそんなに知らないので、密かにその答えを期待している作品。『弟の夫』よりも直接的に性問題に触れており、"カモフラージュ"で異性との恋愛を考えて姿など、痛々しく思います。

様々な問題を抱える登場人物たちがみんな幸せになる道はあるのか。特に両親がどのように干渉してくるのか気になっている部分です。

 

 

 

31位 パンダ探偵社 既刊1巻

パンダ探偵社 1 (torch comics)

パンダ探偵社 1 (torch comics)

 

不治の病でパンダ化しつつある半田と、先輩・竹林の探偵物語。変身病患者の切なくも救いある決断を描くアン・ヒューマン・ドラマ。

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体がパンダになっていく新入社員を迎えた探偵事務所のヒューマンドラマ。

ギャグかと思いきやその設定でしか発生しない事件を捉えたハートフルストーリーでした。様々な動物が登場し、その個性を学んでいく事ができます。

発売当初はかなり話題になったものの、作者が急病のため連載中断。少し続きが見たかった。

 

 

 

30位 ギャルと恐竜 既刊2巻

ギャルと恐竜(1) (ヤングマガジンコミックス)

ギャルと恐竜(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

ノリで始まった恐竜とのルームシェア!フツーにご飯食べるし、オシャレも楽しむ恐竜だから、ギャルといっしょの生活だって結構イケる。ムズかしいことはよくわかんないけど、毎日が楽しければ問題ナイっしょ!雑誌掲載用にギャルたちに描いてもらったロゴも収録なんで、よろ。

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ギャルと恐竜の同棲ライフ。

もう説明しようがないのですが…ギャルと恐竜の2人(?)暮らしの漫画です。主にバイト先と家で話が展開され、奇跡のような緩さによってオチが成立しています。

漫画の形もそこまで好きでもないのですが、まあ買っていいかなと思って読んでいます。

 

 

 

29位 メランコリア 全2巻

メランコリア 上 (ヤングジャンプコミックス)

メランコリア 上 (ヤングジャンプコミックス)

 

ショートストーリーの名手・道満晴明が描くメランコリックオムニバス! 世界の終わりが近づく中、人は何を思うのか!? 楽しいだけじゃ、穏やかなだけじゃ、幸せなだけじゃ、人生はつまらない。「憂鬱」それは甘くて苦い蜜の味──…。

読むほどに絡み合っていく、巧妙なストーリーギミックとじわじわと心を侵すメランコリックな物語!!

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読むと繋がる終末ショートショートコメディ。

相変わらず道満晴明さんの良さが出ています。下ネタで濁され気味ですが、ストーリー構成はかなり上手い。コメディという擬態に騙されてはいけません。

もう少し褒めたい気持ちもあります。しかし、私どもは『ニッケルオデオン』の存在を知ってるので…どうしても比較してしまう。

 

 

 

28位 東京心中 全2巻

東京心中(上) (EDGE COMIX)

東京心中(上) (EDGE COMIX)

 

TV業界に入りたての新米AD、宮坂絢(みやさか けん)は厳しい先輩ディレクター、矢野聖司(やの せいじ)の下で働くことになる。現場は厳しく、悪態と暴言は当たり前、こき使われた挙げ句に辞めることを考えるが、ある日、映画の話をする矢野が見せた笑顔にふと魅せられて…。

新人AD(年下ワンコ攻) × 先輩上司(美人オッサン受)の3歩進んで2歩下がる、テレビ業界ワーキング・ラブ、始まりの巻!

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職場でキスするテレビ業界BL。

男性も入りやすいBL作品に感じました。そこまで直接的な描写はないですし、どこまで本気かわからない『性に無頓着』な上司の魅力も楽しめました。

長編シリーズの冒頭をかじっただけですので下手な事は言えないです。またBL欲しくなったら続き読むかも。

 

 

 

27位 忘却バッテリー 既刊5巻

忘却バッテリー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

忘却バッテリー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

中学球界で名を馳せるも野球から遠ざかっていた天才たちが都立の野球無名高校で偶然集結。

完全無欠の剛腕投手・清峰葉流火(きよみねはるか)。その相方(バッテリー)、切れ者捕手の“智将”要圭(記憶喪失により現在、素人!)。そして、かつて2人に敗れ散った者たち…。巡り合い、再び動き出す彼らの高校野球ストーリーがいま始まる!!

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野球の記憶を全て忘れた『天才捕手』と、かつて対戦相手たちが集うスポーツコメディ。

ギャグセンスあって笑いました。コメディの部分は割と好きなのですが肝心の野球の部分がかなり疎かになっていて、ストーリーの構成が心配になっている作品。

5巻まででちゃんとした試合がないのは個人的にかなりマイナス点なので、いよいよアクセルかけないとマズイ気がする。

過去作『ブタイゼミ』が苦手で読んでいませんでしたが、同じ作者でここまで作風が変わるのも珍しいと思います。画力は確かです。

 

 

 

26位 世界は寒い 全2巻

世界は寒い(1) (FEEL COMICS swing)

世界は寒い(1) (FEEL COMICS swing)

 

女子高生の殺人計画――「殺したいやつが居ない人間なんか居ねえだろ?」それは、閉店間際のフードコートに忘れられていた。紙袋に入った拳銃を拾ったのは、バイトの女子高生6人組。

突然手に入れた武器を前に、彼女たちは思い浮かべる。裏切られた元カレ、生き別れた父親、支配的な母親――あるいは自分自身。自分たちの世界をより良くするために、消えてほしいと願う人間を…。

「女子高生がひとを殺すなんて誰も思わない。これってチャンスじゃないの?」

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実銃を拾った女子高生たちのそれぞれの人間関係に着目する青春ドラマ。

ポエムに近いモノローグを連発する作者さんで、そこが好きになれればウケると思います(僕は好き)。拳銃の要素は『天気の子』程度の存在感しかなく、「要るのか…?」と思いつつも各キャラクターの生活背景をスムーズに描くのに役立っています。

サスペンスというよりもコメディ。ダラダラした女子高生たちのちょっとした"過去の闇"を楽しむ作品に感じました。

 

 

 

25位 好奇心は女子高生を殺す 全2巻

好奇心は女子高生を殺す (1) (サンデーうぇぶりSSC)

好奇心は女子高生を殺す (1) (サンデーうぇぶりSSC)

 

女子高生よ、“すこしふしぎ”を迎え撃て! 『世界一好奇心旺盛なのは女子高生なんだよ。』 土星人、幽霊、死神、サンタにヒーロー、ゼリー人間!?

日常はいつも"すこしふしぎ"で溢れてる…… ノーテンキなみかんとクールなあかね子の2人が送る、 宇宙規模の放課後をご覧あれ♪

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女子高生2人が非日常的を体験するSFコメディ。

1話完結型のアイディア集。キャラクター2人とそこまでノリが合わずハマれていない部分はありますが、毎度描かれる可愛いアイディアは確かな読後感をくれました。

2巻だけ電書限定販売です。読み終わった後にまた"見返して"しまう設定になっているので、作者は本当に仕掛けが好きなんだなと思う。

 

 

 

24位 マンガに、編集って必要ですか? 既刊2巻

マンガに、編集って必要ですか? 1巻: バンチコミックス

マンガに、編集って必要ですか? 1巻: バンチコミックス

 

漫画家・佐木小次郎(45)はキャリア8年目の中堅漫画家。……と言えば聞こえはいいが、この出版不況、ここらで一発当てとかないと次がやばい、そんな正念場に立たされている。

そんな時、新しく担当についたのは、マンガ編集1年目の新人女性編集者・坂本涼(24)だった……。

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打ち合わせが無駄に長い編集と帰りたい漫画家のコメディ。

不思議なテンポを持っており、先の展開が読めないワクワク感が面白かった。漫画好き、漫画家の価値観を広く揺らす作品となっています。

ただ2巻で全て出し切ったように思えるのですが気のせいでしょうか。3巻でどのようなテーマにしていくのか皆目検討がつかない。

 

 

 

23位 ねこだまり 既刊2巻

ねこだまり 1巻 (ラバココミックス)

ねこだまり 1巻 (ラバココミックス)

 

仕事で疲れて、帰宅…でも、ドアを開けるとそこは3匹のネコが暮らすもふもふパラダイス!? 

お疲れOLの誰かさんは個性的な3匹の猫たちと同居中。食事の邪魔はされるし、掃除も大変、さらにつれない彼らの態度に一喜一憂。振り回されっぱなしの毎日だけど、やっぱり幸せなのでした。猫飼いあるある満載のいいネコたっぷりゆるゆるコメディー!!

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ネコとOLのゆるコメディ。

僕はネコ飼ったことないし触れないのですが、著者の漫画が大好きなんで、正直なにを描かせても面白くなると思っています。

構図からページ単位の視線誘導まで、意識的か無意識的か、僕の中で全てが完璧なんです。

OLキャラもお色気が強すぎないので、どなたでも楽しめる作風になっていると思います。

 

 

 

22位 カムヤライド 既刊2巻

カムヤライド 1 (乱コミックス)

カムヤライド 1 (乱コミックス)

 

天孫降臨から200年。強大な力を持つ国津神(土着神)のもと、 有力な豪族たちがそれぞれの領地を治めていた時代を経て、 国津神を封印したヤマト族の王が列島を統べる古墳時代

内乱の時代も終わり、日本中に平和が訪れていたのだが……。

封印されていた国津神を覚醒させる謎の人物によって、 日本各地に叛乱の火種が撒き散らされていた。

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各地で『国津神』を解く者と、被害を食い止め封印するカムヤライドのアクションアドベンチャー

ノリは思いっきりジャンプです。

しかし作画が白、黒、トーンの3色を基調とした脳を揺らすコントラストで、久正人さんのオシャレ魅力全開となっています。

1巻の4ページ使って"跳ぶ"シーン、好きが止まりません。キャラクターデザインも格好良さのポイントを抑えた『特殊』さ。

漫画に新たな可能性を感じさせてくれる作品です。

 

 

 

21位 ゾン100 -ゾンビになるまでにしたい100のこと- 既刊3巻

ゾンビ増殖でブラックな人生変わった!

汚部屋でゾンビ映画を観て「会社に比べりゃ天国だよな」とつぶやく男・天道輝(24)は、かなりのブラック企業に入社して3年目。憧れの経理・鳳さんへの恋もままならず、いよいよ正常の向こう側に踏み込んでいた。

ある朝、管理人が住民を「食べて」いるのを皮切りに、街ではゾンビが増殖開始。迫る死者たちに追われる輝が感じたのは……

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世界がゾンビで溢れて初めて始まる、脱サラした主人公が第2人生を謳歌するアクションコメディ。

1巻からの展開の運びが見事な作品です。嬉しそうな顔で終末を迎える主人公にホッコリしました。

ただ2〜3巻も悪くはないのですが、コメディが緊張感を打ち消し、少し相性の悪さを感じました。振れ幅が広がると面白いかもしれない。

個人的に人物の作画がめっちゃ好きなので気長に追っていこうと思っています。

 

 

 

20位 ほぼほぼほろびまして 既刊1巻

ほぼほぼほろびまして 1巻: バンチコミックス

ほぼほぼほろびまして 1巻: バンチコミックス

 

人類は敗北した。人間を襲う異形の化物へと変異した人々は街をさまよい、文明は崩壊寸前、逆転は望み薄。人類は、ほぼほぼ滅んだ。そんな世界で生きる、1組の親子がいた――。奇才、吉沢緑時が描く、新たなディストピアの世界へようこそ!

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ゾンビから身を隠して生活する親子のサバイバルアクション。

コマを広く取り、開幕をいきなり上空からの"風景"で始めるなど、やや他の作品にはない演出が存在します。

文字が少なめで絵で引っ張るため、手を止めることなく完走できました。ゾンビのデザインもあまり見ない気持ち悪さ。

世界観の情報開示が絶妙で、その辺の凝り具合のバランスが肝だと感じました。今後への期待が高まります。

 

 

 

19位 血の轍 既刊6巻

血の轍(1) (ビッグコミックス)
 

母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!

読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!

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息子を溺愛するあまりマトモな思考ができなくなった母親のサイコホラー。

結構好きです。作者は「人物の表情で怖がらせてやるぞ」という気が満々のように思えますが、僕は人物の表情が怖くて泣きそうになりました。

文字数少ないのでめちゃくちゃ速く読み終わります。押見修造さんの絵の表現の限界に付き合いましょう。

誰が悪人か特定が難しい。ラストに期待できる作品。

 

 

 

18位 アマゾネス・キス 既刊1巻

アマゾネス・キス 1 (torch comics)

アマゾネス・キス 1 (torch comics)

 

大手菓子メーカーに勤めながら副業で占い師をしている岡本はづきは、 ある日、自社の大ヒット商品「ボタニカチョコ」を手がけた天野純子を訪ねる。
憧れの人物との出会いを喜んだのも束の間、純子は会社を辞め新しいビジネスを始めるという。 そのビジネスとは、会員制ジム「アマゾネス・キス」。
独自のトレーニングにより顧客の「超感覚知覚力」を開発・訓練するもので……。

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人間力を高める自己啓発セミナーの会員制ジムを巡る、ホラーミステリー

90%の普通に10%の異質を混ぜると『怖い』よね。な作品。エログロは少ないのに登場人物が当然のように持ち合わせている信仰の価値観に理解が示せず、心地良い距離で置いていかれます。

人間力ってなに?占いって当たるの?

でもそれは在って『当たり前』。

リアルとファンタジーの絶妙なバランスを上手く維持しており、先の展開が微塵も予想できない作風を形成しています。

 

 

 

17位 モブ子の恋 既刊5巻

モブ子の恋 1巻

モブ子の恋 1巻

 

20年間、ずっと片隅で“脇役”として過ごしてきた田中信子に芽生えた、初めての恋心。

積極的な行動が苦手な彼女だが、勇気を振り絞って一歩ずつ距離を縮めようと努力する。ドキドキの大きさに、主役も脇役も関係ない。“主役”の恋に飽きたあなたに贈る、ささやかで爽やかな恋物語

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自分自身を脇役と思い込んでいる主人公の恋愛ストーリー。

普通、こんな引っ込み思案では恋愛なんか降ってこない訳ですが…マンガだから良いではないか!周囲の人々が善人だらけで、あり得ないほど手厚くサポートしてくれます。

キャラクターも美男美女なのはさておき、展開がそこそこ速い。ただでさえ眩しい純愛なのに、目ヂカラによる圧が凄まじく、紙面を直視できない場面が多々ありました。

1冊ごとにしっかりリターンをくれます。6巻も楽しみです。

 

 

 

16位 アダムとイヴの楽園追放されたけど… 全2巻

これは、楽園で禁断の果実を食べて、神に怒られた二人の大人のその後の物語――。

おっとりド天然系男子・アダムと、やさぐれ破壊系女子・イブの、凸凹コンビの新生活! 「モーニング」に掲載され、大きな反響を得た30P読み切り『オカリちゃんちのお兄ちゃん』を特別収録。

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子育てを知らないアダムとイヴのハートフルコメディ。

緩いコメディです。僕は既に宮崎夏次系さんの信者と化しているので一般の人がどういう感想を持つのかわからない。キャラクターが可愛いとしか言えない。

著者の短編集は4冊ほど所持していますが、本作の1巻に収録されている読み切りは格別でした。

着地点も良かったので続編とか見たい。

 

 

 

15位 CITY 既刊8巻

一文無しの大学生・南雲の行くところ必ず何かが起こる。普通のCITYに住むちょっと普通じゃない人々。彼女が走ればCITYは回る、皆が繋がる。あらゐけいいちワールド全開のガールズ・ラン・コメディ開幕!

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1つの街とそこの住人全員を取り込んだスペクタル・コメディ。

スペクタルの意味は4巻を読むと理解していただけると思います。とにかく“絵”による表現の試みがとても楽しい。ウォーリーを探せ状態の見開きは他の漫画ではまず見れない。

『日常』と比較して入る読者が多いと思いますし、そこで離れてしまうかもしれませんが、私は同じポテンシャルを秘めていると思います。

6〜7巻くらいから楽しくなってくるのでそこまで…。

 

 

 

14位 カフェでカフィを 既刊2巻

カフェでカフィを (集英社クリエイティブコミックス)

カフェでカフィを (集英社クリエイティブコミックス)

 

誰かと話をしたくなったら…。ひとりになりたくなったら…。カフェに行ってみませんか? お茶をかこめば、どこでもいつでも、そこはカフェになる。ちょっぴりユーモラスな16編を収録したショートストーリーコミックス。

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大人の恋愛多めの短編ストーリー。

僕はハマりました。思いっきりフィクションでも面白いんですけど『ちょっと有りそう』な恋愛漫画も結構好きです。

キャラクター作りが本当に種類に富んでいて、全て1人の作者から生み出されたものと考えると恐ろしくなる。

あまり見られない男女の会話劇が詰まっています。

 

 

 

13位 角の男 全2巻

角の男 1巻: バンチコミックス

角の男 1巻: バンチコミックス

 

かつて「人族」のユエには、鬼と蔑まされる種族「角族」のジャオという親友がいた。幼いころ誓った「空を一緒に飛ぼう」という夢を叶えるためユエは10年ぶりにジャオと再会する。だが、彼は人間の奴隷として過酷な労働を強いられていた。

二人は憎悪が渦巻く種族間の軋轢に巻き込まれていく――実力派作家 山うたが描く、苦しくて切ない友情の物語!

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奴隷の鬼とそれを解放させたい人間の友情ストーリー。

好きな作品です。立場の違う物同士が結託して世界を変えていこうとするのですが、障壁の多さに苦戦していきます。

『兎が二匹』と比較すると戦術的な面白さが光り、また違った良さが窺えます。

著者の「人を信じる」ことへの執着、また辛い現状をこらえる表情は、2作を通じて読者の心に刻まれていくはず。

 

 

 

12位 水は海に向かって流れる 既刊1巻

「あの人、本当は怒りたいんじゃないの?」

高校への進学を機に、叔父の家に居候することになった直達。だが最寄りの駅に迎えにきたのは見知らぬ大人の女性、榊さんだった。案内された家の住人は、親に黙って脱サラしたマンガ家(叔父)、女装の占い師、ヒゲメガネの大学教授、どこか影のある25歳OLと、いずれも曲者揃い。そこに高校1年生の直達を加えて、男女5人での一つ屋根の下、奇妙な共同生活が始まった。

共同生活を送るうち、日々を淡々と過ごす25歳OLの榊さんに淡い思いを抱き始める直達だったが、彼女と自分との間には思いも寄らぬ因縁が……。

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居候先の共同住宅で起こるギスギスした日常コメディ。

まあ…前作もそうなんですがこの人は人間関係に置ける設定がかなり上手いです。「父が昔にW不倫していて、その相手の娘さんが同じ家の住人だった」という複雑なものを

知らない者・知ってる者・全てを知ってる者

に分けて話を進めていきます。誰が悪いのか曖昧な状況を作り出し、その上で面白いコメディを淡々とやる。恐ろしい。

いつか爆発する日が来ると分かりながらも核心に迫っていきます。楽しみです。

 

 

 

11位 メタモルフォーゼの縁側 既刊3巻

メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)

メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)

 

ふと立ち寄った書店で老婦人が手にしたのは1冊のBLコミックス。75歳にしてBLを知った老婦人と書店員の女子高生が織りなすのは穏やかで優しい、しかし心がさざめく日々でした。

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BL漫画を通して繋がる世代の違う2人のハートフルストーリー。

漫画の形が好きです。崩れない四角いコマ割りで安定した構図を見せていて、安心して読める。セリフの量も適度で『読みやすい』と快く感じる作品です。

日常の中の些細な心が動く場面を見逃さずに捉えており、丁寧な作りに愛おしさが増す。

僕の語彙力じゃ限界ですがとにかく『細かい部分に一喜一憂』するんです。こういう漫画をもっと読んで比較対象を増やさないと書けないなあ。

 

 

 

10位 ホームルーム 既刊5巻

ホームルーム(1) (コミックDAYSコミックス)

ホームルーム(1) (コミックDAYSコミックス)

 

毎日クラスで不快なイタズラを受け続けているイジメられっ子の女子高生・幸子。犯人は不明。でも、実はそんな日々もあんまり苦じゃない。なぜならいつだって憧れの愛田先生が彼女を助けてくれるから。爽やかでイケメン、そして正義感の強い先生はいつだって皆の人気者。もちろん幸子にとっては特別なヒーロー。

でも、そんな愛田先生にはある隠された“秘密”があり‥‥?異才の新人・千代が描く、戦慄の学園サイコ・ラブ!

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秘密を持つ生徒と教師のラブコメディ。

1巻から突っ走っていて「大丈夫かこの漫画…」と思っていましたが心配ご無用。常に最新巻が1番ヤバイ。

破滅に一直線で向かっていくも毎度スレスレで回避。お預けをくらうのが癖になる作品です。

サイコなキャラクター達が独自に状況を解釈していく『甘美な比喩表現』も魅力。読んでる間、頭を空っぽにして楽しめます。

 

 

 

9位 はしっこアンサンブル 既刊3巻

げんしけん』の木尾士目が新たに描く工業高校×合唱の青春物語! 声にコンプレックスを抱える藤吉晃。声変わりから極端に低い声になった彼は、「声を使わない仕事に就けるかも」という理由もあって工業高校に進学した。

しかしそこで、合唱部を作ろうと意気込む同級生・木村仁と出会う。木村は藤吉の声に魅力を感じ、「一緒に合唱やろう!!」と誘ってきた! リアルな工業高校の日常と、歌で人の心が繋がってゆく青春模様です!

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声にコンプレックスを持つ生徒が合唱オタクに触発されていく青春ドラマ。

木尾士目さんは『げんしけん』しか知りませんが好きな作者さんです。前作は非オタとオタクを自在に描き分けていましたが、本作もその多様性は発揮されています。

“合唱部"という大人数の部だからなのか序盤から大量に新キャラが投入され、その全てに『人間味』があって楽しめる。

誰から入部して仲間になっていくのか、あと前作でのお得意の恋愛は発生するのか。期待が募る最新作です。

 

 

 

8位 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 既刊15巻

高校に行けば自然とモテると思っていた黒木智子…。しかし、無残な現実が襲いかかって来る!この状況をどう打破するか?女子高生の苦悩が始まる!時々かわいいニューヒロイン誕生!?

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友達できないスクールライフ!

1〜7巻は日陰者の妬みが詰まったギャグ漫画だったのですが8〜10巻から『友達』ができて『人気者』に…百合漫画へと転向します。

ギャグとしてはそんなに面白くなく(というか見てて痛々しくて辛かった)、8巻以降から本領発揮と言えます。

ベタベタする百合というよりかは主人公を巡った派閥争いの頭脳戦がメインで、緊張感あるコメディとなっています。

大学生編あるか微妙ですがあったら嬉しい。

 

 

 

7位 弱虫ペダル 既刊63巻

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

 

ママチャリで激坂を登り、秋葉原通い、往復90km!! アニメにゲーム、ガシャポンフィギュアを愛する高校生・小野田坂道、驚異の激コギ!! ワクワクの本格高校自転車ロードレース巨編!!

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ママチャリで激走する圧倒的ポテンシャルを秘めたオタクが自転車と出会う学園スポーツ。

僕はスポーツ漫画も少年漫画も好きじゃなくてあまり読ないのですが、40巻くらいから虜になっていった作品です。

レース以外は子供向けっぽい展開多いしセリフもちぐはぐで読み飛ばす場面もあります。しかし本気で競った時の『形相』は息を呑む。

63巻とは思えない作画のテンションの維持は本当に奇跡としか言いようがない。2年生編から鳴子章吉が推せます。

 

 

 

6位 ニジとクロ 既刊1巻

ニジとクロ (1) (REXコミックス)

ニジとクロ (1) (REXコミックス)

 

白黒はっきりしないと気がすまない女子大生・白星クロエが保護したのは、ニジイロテンゴクオウムのニジ。飼い主が現れるまでの1週間、世話をするうちにすっかり懐かれたクロ。そんなクロにニジは謎のダンスを見せるのだが、なんとそれは求愛行動だった!!

ハッピーマウスと呼ばれる鳥(?)との不思議な出会いが、クロの日常を七色に彩り始める――。

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不思議な生物を家に迎えた女子大生の日常譚。

個人的な見解ですが『よつばと‼︎』と同じジャンルの漫画ではないかと勘ぐっています。

最低限の舞台を用意して作画とキャラクターの一本勝負。他では真似できないスタイルですが、私は思いっきり和んでしまった。

巻末の新しい出会いにも心が踊る。

 

 

 

5位 愛しのアイリーン 全6巻

愛しのアイリーン[新装版] 上

愛しのアイリーン[新装版] 上

 

吹き溜まりのような寒村に突如現れた、外国人妻・アイリーン。 彼女と、彼女をとりまく人々の欲望の姿は、荒々しくも、愛おしい――。 戦後日本社会の断絶点とも言われる1995年に連載開始。 『宮本から君へ』『ザ・ワールドイズ・マイン』と並ぶ新井英樹の代表作とされる傑作マンガ、ついに復刻。

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金で買われたフィリピン人の女のド田舎ロマンス。

最初に断っておくと新井英樹さんの漫画は読者が『楽しむ』ために描かれているものではないので、オススメはしません。わかる人だけ読めばいい。

目も当てられないキャラクターを次々と生み出す著者ですが、今回の主人公は中年童貞。後半の目紛しい展開続きに全ての感情がぐちゃぐちゃになるストーリーです。

読者の心境をコントロールできる癖に『これだけは辞めてくれ』と思った事は全部やる。それが著者。

僕はドMなんでメンタルズタボロにされて嬉しかったです。

 

 

 

4位 ザ・ファブル 既刊19巻

“寓話”と呼ばれし、風変わりな“殺しの天才”が、この町の片隅にひっそりと棲んでいる──。殺しのプロとして“一般人”になりきれ!

野蛮で、滑稽な、大阪DAYS。『ナニワトモアレ』&『なにわ友あれ』の南勝久、銃撃最新作!!!

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休業中の殺し屋の大阪ライフコメディ。

シリアスで緊張感あるストーリーを期待していたのですがコメディ系の緩い魅力が強かったです。ストーリーと無関係の「ー」のリズムが中毒になる。

と思いきや18巻からまた方向性が変わりました。

僕はシリアスで攻める展開も好きですね。続きが気になって眠れないのが難点です。

 

 

 

3位 アンダーニンジャ 既刊2巻

かつて栄華を誇った日本の忍者たちは、戦後GHQによって組織を解体させられ消滅した。しかし、実は今でも忍者は秘密裏に存在しており、その数は20万人とも言われている。そして一部の精鋭忍者は国家レベルの争いごとの裏で暗躍していた。

一方で、末端の忍者は仕事にありつけないことも多く、その一人・雲隠九郎もニート同然の暮らしをしていた。しかし、そんな九郎のもとについに重大な「忍務」が‥‥!

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何故か重大任務が降ってきた下級忍者のアクションバトル。

花沢健吾さん好きです。もとより青年誌の魅力に取り憑かれた作者さんなので『バトルシーンを最小限にして』『裏で静かに風呂敷を広げて』行きます(これは少年誌と真逆のやり方では!?と1人鼻息を荒くしております)。

相変わらずかなりのスローペースなので1巻だけでは意味不明なのですが、2巻から一気に話を進めるキャラクターが登場します。

著者の中では初めて『宿敵』っぽい存在も居たりして…進化が止まらないベテラン作家さんってホント最高です。

 

 

 

2位 ヴィンランド・サガ 既刊22巻

千年期の終わり頃、あらゆる地に現れ暴虐の限りを尽くした最強の民族、ヴァイキング。そのなかにあってなお、最強と謳われた伝説の戦士が息子をひとり授かった。トルフィンと名づけられた彼は、幼くして戦場を生き場所とし、血煙の彼方に幻の大陸“ヴィンランド”を目指す!!

プラネテス』の幸村誠が描く最強民族(ヴァイキング叙事詩、堂々登場!

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傭兵として働く幼い子供のアクション革命ストーリー。

演出も構成も上手い完璧な作品です。

幼少期→傭兵→???→???と各章にテーマが定められていて、それが全て繋がっています。

長編なのにクオリティが微塵も変わらず、むしろ上がっていくようにすら感じる。積み上げた過去から滲むセリフの『重み』が違います。

アニメの出来も最高級です。

 

 

 

1位 スキップとローファー 既刊2巻

スキップとローファー(1) (アフタヌーンコミックス)

スキップとローファー(1) (アフタヌーンコミックス)

 

岩倉美津未、今日から東京の高校生!入学を機に地方から上京した彼女は、勉強こそできるものの、過疎地育ちゆえに同世代コミュ経験がとぼしい。そのうえちょっと天然で、慣れない都会の高校はなかなかムズカシイ!

だけど、そんな「みつみちゃん」のまっすぐでまっしろな存在感が、本人も気づかないうちにクラスメイトたちをハッピーにしていくのです!

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誠実な田舎女子がクラスを変えていくまっすぐコメディ。

うーん。これまた説明が難しいマンガなんですよね。いつか面白い理由を解明してみたいものです。

主人公はただ明るく元気なだけでなくて、相手に『合わせて』妥協点を探っていますし、無理に『変えよう』ともしていないんです。なのに気持ちが動かされていく。

2巻で表紙のモテ男くんが人間関係への『価値観』を語っていて、もし最終的にそれまで変えるのが目的ならば、果てしなく偉大なマンガに思えます。

 

 

 

 

以上です。

実はブログは6月からずっと書ており、記事自体が長いので時間がかかっています。

テーマは「完結済み」なのですが、「同作者なし」という今までやってなかった要素を取り入れたせいで、かなり手間取っており、今年中の完成は無理だと悟りました。

…終わるのだろうか。


あと、『それ』に加わる予定の5〜6作はこの記事から除外しています。そして短編集と単巻は追記できたらします。

 

 

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

 

【完結】全1巻で面白かった漫画まとめ60作

 

こんにちは。トクタです。

タイトルの通り今までで読んだ漫画で良かったのをまとめていきます。

本当は完結済みの作品をズラーっとランキング形式にしようと思いましたが、単巻ものや短編集があまりにも多いので別枠でやることにしました。

社会人になっても漫画を辞められなかった悲しいオタクの軌跡です。それではどうぞ。

 

 

1. 虫と歌

市川春子さんの短編集①

まずは市川春子さん。「宝石の国」で有名な作者ですが、その緩い空気感と高いストーリー構成力は短編でも生きています。

オススメは久々に叔父さんの家に行ったら植物の細胞でできた彼女(可愛い)が家事をしてた「星の恋人」。

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植物学者のおじさん(この頭が凛々しいお方は金剛先生ではありません)が勝手にいとこの細胞を使って女の子を作った。

全体的に字が多くて読みづらいと感じるかもしれませんが、それだけに濃い。世界観を飲み込むまでに時間がかかります。

戯けながらも悲しい過去を背負ったキャラクター達を存分に愛してくれ。

 

 

 

2. 25時のバカンス

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

25時のバカンス 市川春子作品集(2) (アフタヌーンKC)

 

市川春子さんの短編集②

うーむいきなり2強を出してしまった。とりあえずこの2冊だけでもお手にとっていただけたら幸い。

オススメは学者の姉と写真家の弟が久々の再開を果たす「25時のバカンス」。

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海辺を舞台に弟の誕生日パーティー。そこには予想もつかない"サプライズ"を用意した姉が待っていた…というお話。

まあこの1冊に関しては全エピソードが最高なんですが

特にこの25時のバカンスは!!

ああ!!

…物語の中盤や終盤に爆弾事実が投下され、それを踏まえて冒頭から読み返すと、感情ごちゃまぜになって発狂しちゃう。

市川春子さんに一生ついて行く。

 

 

 

3. なくてもよくて絶え間なくひかる

なくてもよくて絶え間なくひかる (裏少年サンデーコミックス)

なくてもよくて絶え間なくひかる (裏少年サンデーコミックス)

 

並木くんの心の中の、大切な存在。その名は「ゴールデンユキコ」。ところがある日、五卯留伝有木子を名乗る少女と出会った。君は僕の想像ですか? 現実ですか?ここにいる僕は――。鮮烈なる才能・宮崎夏次系が描く、新時代ボーイミーツガールストーリー。

私が初めて読んだ宮崎夏次系さんの作品です。冒頭からいきなりこの調子で、それはそれは訳がわかりませんでした。

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このあと普通に「数ヶ月前…」と話が始まります。トップギアから更に外れた、読者がギリギリついていけるくらいの、漫画のテンポ。

薄っぺらいはずなのに、勝手に心が泣いてしまう最終回に圧倒される。

 

 

 

4. 僕は問題ありません

僕は問題ありません (モーニング KC)

僕は問題ありません (モーニング KC)

 

宮崎夏次系さんの短編集。

さて、ここからは宮崎夏次系ラッシュです。

オススメはロクに話したこともない人といきなり結婚する「地図から」。

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平和な夫婦って理想だよな。

宮崎夏次系さんの漫画って話が面白いな、あと女の子が可愛いな、となる基本の1冊。

 

 

 

5. 変身のニュース

変身のニュース (モーニング KC)

変身のニュース (モーニング KC)

 

宮崎夏次系さんの初期の短編集。

絵がちょっと荒いですが話のキレはいつも通り。オススメは落ちこぼれ社会人が軽いノリで自殺に追い込まれる「昼休み」。

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他にも人の生死に関わるエピソードが多く、著者の中でもひときわ重い空気を放つ1冊。

友達に貸しましたが良さは理解してもらえませんでした。なんでや。

 

 

 

6. 夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない

夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない (モーニング KC)

夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない (モーニング KC)

 

宮崎夏次系さんの短編集③

最後です。これは何といったものか。ネタ切れのような迷走してるような感じの、宮崎夏次系さんの最新の短編集。でも代表作が少な過ぎて定期的に読み返してしまう。

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オススメは優しいはずの妻に対して負の感情が芽生える夫の日常「毎日」。

ちょっと気持ちがわかってしまう。苦労を知らない人間を懲らしめたい感情。

僕は問題ありません同様、絵がとても可愛いです。

 

 

 

7. ゆれつづける

松本次郎短編集 ゆれつづける (F×comics)

松本次郎短編集 ゆれつづける (F×comics)

 

松本次郎さんの短編集。

あの傑作漫画フリージアで知られる(え?知られてない?読んでくれ)松本次郎さんの短編集です。著者の作品は大体読みましたが単巻で刺さったのは本作と次に紹介する作品くらいでした。フリージアが強すぎる。

オススメはガスマスクを被った兄妹「サンポーラとクレゾーラ」。

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まあ正直おもしろいの観点で見ると評価はかなり低いですが、松本次郎さん持ち味のセックス&バイオレンスに加え、サイコなユーモアが遺憾なく発揮されてる1冊。

エロくて珍しい漫画が読みたいって方にオススメします。ハマったら「善良なる異端の街」もぜひ。良いぞ。

 

 

 

8. べっちんとまんだら

べっちんとまんだら

べっちんとまんだら

 

ゾンビ×女子高生×戦車×杉並区!?生と死の中継点である河川敷には、死んだ杉並区民の霊魂が集められる。とあることから、女子高生のべっちんとまんだらは、河川敷の管理人助手としてゾンビ退治をするようになるが――。ポップでキュートでエロくてグロい!

ポップでキュートでエロくてグロい…確かにその通りなのですが、個人的にホラーを感じた1冊です。

まずまんだらのキャラがキモすぎる。

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スキヤキを手づかみ…。

ストーリーは河原でゾンビ退治ですが、そういうの印象に残らないほどキャラが強烈すぎた。

 

 

 

9. ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

ひきだしにテラリウム

 

九井諒子さんのショートショート

ショートショートという言葉は小説に対してしか使われないようですが、2ページで終わってしまう話もあり、短編集とは呼びづらい作品。

オススメは会話を音ゲーに例える「パーフェクト・コミュニケーション」。

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多彩なユーモアが盛りだくさんで、なんと1冊に30作も収録されています。

本当にどこを開いても面白い。

なんかでかい賞とか獲ればいいのに。

 

 

 

10. 竜のかわいい七つの子

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (ビームコミックス)

 

九井諒子さんの短編集。

こちらは1話の長さがそこそこある短編集です。

オススメは探偵気取りの大学生が超能力が使える家族の家にお邪魔してくる「犬谷家の人々」。

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普通は探偵が主役ですが、メンツが濃すぎて完全にモブに降格しています。やっぱり発想力が秀でていますね。

他にも人魚が人間の生活の近くに存在する話とかありますが、河童のクゥを思い出してホッコリしました(何の話)。

 

 

 

11. 盆の国

盆の国 (torch comics)

盆の国 (torch comics)

 

お盆に帰ってくるご先祖さまの姿が見える女の子・秋。 会えないはずの人たちに、もう一度会える楽しい季節。
このままずっとお盆だったらいいのに…
ふと頭に浮かんだ妄想は、なぜか現実になってしまう。 同じ一日を繰り返す町の中で出会った謎の青年・夏夫と、 誰も知らない不思議な冒険がはじまる。

女子中学生と幽霊が織り成す夏が終わらないループもの漫画。平和な街でのんびり生きるキャラクター達が可愛い。

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スケラッコさん初見だった私は優しい絵柄にすっかり癒されていましたが、ホラーなシーンで突如牙を剥く才能に震え上がりました。

起承転結とか途中の冒険ファンタジーっぽい見せ場とかしっかりしていて、映画化しても映えるなと思いました。実写化ばかりでなくて「聲の形」のようにアニメ映画化したらどうでしょう。関係ないけど。

 

 

 

12. 大きい犬

大きい犬 (torch comics)

大きい犬 (torch comics)

 

スケラッコさんの短編集。

盆の国にも引けを取らないほど面白い短編集です。なんと毎回話によって絵柄が変わります。超器用な作家さんですわ。

全話それぞれの良さがありますが取り敢えずオススメは大きい犬。

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「犬語しゃべれるんだね」って、

犬語あるんかーい

犬さんと喋れる世界ですよ!他にも優しい話多数でオススメしがいのある1冊です。

 

 

 

13. 崖際のワルツ

椎名うみさんの短編集。

ここらで作家さんごとの特集から外れます。

青野くんに触りたいから死にたい」でお馴染みの椎名うみさんですがまあ作風が怖い。

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オススメは不登校になった中学2年を取り囲む大人たち「セーラー服を燃やして」。

追い詰められた人間の目がギラギラしていて、見てて心がざわつく1冊。呼吸が苦しくなる。

 

 

 

14. 夕凪の街 桜の国

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)

 

こうの史代さんの短編集。

これは読んでおいた方が良い。

と思ったりします。

オススメは戦後に貧乏でささやかな日々を送る女性の話「夕凪の街」。

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僕は「この世界の片隅に」の良さはあんまりでしたし戦争の怖さを漫画で学ぼうとも思っていませんが、単純に作品として好きです。

ぜひご一読を。それ。買え。

 

 

 

15. 大金星

大金星 (アフタヌーンコミックス)

大金星 (アフタヌーンコミックス)

 

黒田硫黄さんの短編集。

良い意味でアホらしい話が多く、肩の力が抜ける1冊。独自のセリフ回しに癒されまくってくれ。

オススメはお隣に引っ越してきた謎の生物「ミシ」。

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ミシかわいい。

画面いっぱいに〇〇が溢れる迫力満点のオチもついてます。他にもバーで餃子食べる話とかイカしてて好きだなあ。

 

 

 

16. 殻都市の夢

殻都市の夢

殻都市の夢

 

鬼頭莫宏さんの短編集。

大好きな漫画家さんです。単巻でオススメできるのはこの1冊か。「エロティクスF」という雑誌に掲載されていて、やたらと性描写が多いのが特徴です。

オススメはゾンビと化した夫が力を振り絞り妻に会いに行く「生死者の聲」。

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警察官(?)のような立場の男女を視点に話が展開されていきます。

つかみどころのないキャラクターと緻密な表情で形成された鬼頭莫宏ワールドへの第一歩としてどうぞ。あと性癖やばい。

 

 

 

17. なかよし団の冒険

西村ツチカ作品集なかよし団の冒険 (リュウコミックス)

西村ツチカ作品集なかよし団の冒険 (リュウコミックス)

 

西村ツチカさんの短編集。

僕が西村ツチカさんを読み始めたきっかけの1冊。ユーモアが凄まじいですが、逆にいうとユーモアしかない。

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オススメは助けた〇〇に恩返しされる「おんがえしの夜」。

僕としては話よりも絵を見て欲しい。めっちゃオシャレで可愛いっす。

 

 

 

18. 南くんの恋人

南くんの恋人 (文春文庫)

南くんの恋人 (文春文庫)

 

高校生の南くんの恋人・ちなみが、ある日突然小さくなってしまった! 南くんは自分の部屋でちよみと一緒に住みはじめるのだが……。

南くんとちよみが繰り広げる、少し甘く、ちょっぴり切ないラブ・ストーリー。3度ドラマ化された、漫画史上燦然と輝き続ける青春恋愛ドラマ。

うーん何言ってもネタバレになりそうですが、取り敢えず最後までは絶対に読むべき漫画。

ハム太郎サイズの彼女とイチャイチャしたりしなかったりする青春漫画です。

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「いや彼氏が全然かっこよくないやん」

とか、そんなことはいいのです。多少退屈でも最後まで読むのです。

僕は大好きな最終回でした。

 

 

 

19. セッちゃん

セッちゃん (裏少年サンデーコミックス)

セッちゃん (裏少年サンデーコミックス)

 

セッちゃんのセはセックスの「セ」。

誰とでも寝てしまう女の子・セッちゃん。
誰にも興味を持てない男の子・あっくん。

交わらないはずだった二人の生活と人生。
でも、理不尽な「暴力」が世界を分断して。
二人は、「こっち側」で肩寄せ合って。
そして、最期はとてもあっけなくて。

「わたしもう間違わないのかもしれない」
ーー気鋭イラストレーター・大島智子による初の漫画作品、 待望のコミックス化。

著者初の漫画らしいのですが、なんでこんなに最高なんだよと思った。絵柄が画面が可愛くてさ。コレクションケースにいれて保管したい。

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内容も変わった女の子の短い大学生活とシンプルにして良き。

冒頭でオチが語られてるのですが、僕も含めて記憶に残らずに読み進め、最後にもう一回驚くパターンあると思います。

 

 

 

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そろそろ20ですね。

 

 

1番面白かった短編集はこれでした。

 

 

 

 

 

 

 

20. 夜とコンクリート

夜とコンクリート

夜とコンクリート

 

町田洋さんの短編集。

町田洋さんは良い。

まあこれ俺のブログだし。いくら褒めても良いだろ。

まず最初に読んだ時は「星新一の小説の挿絵みたいだな。本当に漫画として成立するのか」と思ったがそれが逆に良い。普段より強めに感じる吹き出しの存在感、セリフの重さ、音が染み込むような静寂。全ては趣き。

漫画として最高峰の次元を。

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オススメは「夏休みの町」。

大学生が夏を満喫する話です。

 

まあそれだけで終わらないのですが。この次の「青いサイダー」も胸が苦しくなるほどステキ。保証はしませんがいまのところ1番好きな短編集です。

 

 

 

21. 惑星9の休日

惑星9の休日

惑星9の休日

 

町田洋さんの短編集。

こっちも良い。

ああそうさ最高なのさこの作者は。オススメは0コンマ単位の凝縮漫画体験ができる「午後二時、横断歩道の上で」。

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上で語り過ぎだから長くは書けない。「夜とコンクリート」よりこっちの方が良いって人もいるレベルなので、どっちも買うしか道はない。

新連載も単行本を楽しみにおります。

 

 

 

22. きっと可愛い女の子だから

柳本光晴さんの短編集。

「響-小説家になる方法-」で知られる柳本光晴さんです。この人の漫画は「つまらん」「超面白い」と読者層が分離していて一概にオススメしづらいんですよね(僕は後者)。まあするけども。

顔面ゴリ押しのラブコメも嫌いではありませんが、駆け引きのある恋愛漫画が好きな僕は大変おいしくいただけました。

オススメはボディタッチで相手を意識させようとするJKと一向に踏み込めないメガネ「ギャル子さん」。

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告白までの道のりを丁寧に用意してくれるギャル子さんと、じれったいメガネ。

上手くいくかどうか微妙な恋愛が多く、ピリピリした空気がすこでした。「女の子が死ぬ話」よりこっち派かなあ。

 

 

 

23. 我らコンタクティ

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

 

冴えない会社員をしているカナエは、小学校時代の同級生中平かずきと再会する。彼はナゼか一人でロケット開発をしていた。かずきの驚くべき目的を知り、カナエは思わず脱力!だけど、二人は一緒にロケット開発をすることに!カナエとかずきが小学校の時に見たUFOも絡み、思いもよらぬ方向へ物語は進む!

いくつかの短編漫画をアフタヌーン誌上に発表し好評だった森田るい氏が満を持して放つ初長編漫画!

近所の同級生が家でロケット作ってたワクワク漫画。

初見は図々しくケチくさい主人公が好きになれず、苦手な作品と勘違いしておりました。

でもこの性格で話を引っ張っているんですね。

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西村ツチカさんと通ずる、画面作りの美しさが窺えます。みんながみんな言うことだと思うけど、ラスト数ページがね。とても良い。

未知なる“上空”に想いを馳せる1冊。

 

 

 

24. バイナリ畑でつかまえて

バイナリ畑でつかまえて

バイナリ畑でつかまえて

 

いま、ここにある未来/明日、いつもの気持ち。
AI、スマホSNS・・・夢見たテクノロジーはすぐそばにあるのに、心は小さなことに悩んだり泣いたり喜んだり。『AI(アイ)の遺電子』(「週刊少年チャンピオン」連載)の気鋭の漫画家が描く、デジタルと日常が溶け合う22の物語。
ネットで話題を呼び、Kindle版が「Amazonコンピュータ・ITランキング」で1位を獲得した噂のSFコミック、加筆して待望の書籍化!

山田胡瓜さんの短編集&読み切り。

AIの遺電子で知られる山田胡瓜さん。すいませんそっちは未読なんですが、機会があれば。

本作は短編集というよりは2〜3ページのショートショートSNSや現代機器が絡んだ話が中心で、ちょっと笑えてちょっと切なくなる。

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まあ僕はミクシィ世代でないので分からないのですが(中学生の時はアメーバピグが流行ってたような。そもそもパソコンよりスマホの方が馴染みがある)。

常に更新されていくデジタル機器について少し省みることができる1冊。面白いかどうかで見ると…漫画擦れしてる人にはちょっと難しいかも。女の子は可愛い。

 

 

 

25. 零落

零落 (ビッグコミックススペシャル)

零落 (ビッグコミックススペシャル)

 

浅野いにお、衝撃の新境地へ--

ある漫画家の、脇目もふらず駆け抜けてきた連載が終わった。
久しぶりに立ち止まった自分に残されていたものは、 残酷なまでの“空虚感”だった。
大切な存在ほど信じ切れず、束の間の繋がりだけに 縋り始める日々―――
漂流する魂が着地した時、男の本当の姿が現れる。

浅野いにお、極限の最新作。

ヒット作を描きあげた漫画家のその後の話。

浅野いにおさんも「最高!」と「ちょっと無理」で読者層が分離している難しい作者さんなんですよねえ。僕は後者ですが、前者であった時期も少しあったため、前者の気持ちもわからんでもない。

そんな立場の読者ですが、零落は結構好きな作品です。著者特有の鼻に付くフレーズ祭りは通常運転として、ラストがお気に入り。

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作り手が読者を馬鹿にしだしたら終わりだろ

そうか…?そもそも作り手が読者を馬鹿にしてる漫画って…具体的にどういうものを言うのか検討がつかないぞ…。と深く考えてはダメです。全てを信じて鵜呑みにしていかないと楽しめないのが浅野いにお作品。

とまあアンチ側の意見が出てしまいましたが、読ませる力はなかなかのものです。あとショートのヒロインが好みで可愛かった。終わり解散。

 

 

 

26. 死刑執行中脱獄進行中

死刑執行中脱獄進行中 (集英社文庫(コミック版))

死刑執行中脱獄進行中 (集英社文庫(コミック版))

 

荒木飛呂彦さんの短編集。

荒木飛呂彦さんは短編も面白い。

たまにジャンプに載る「岸辺露伴は動かない」が短編集ではぶっちぎりですこなのですが、2巻が出ているのでこの記事では除外。

オススメは表題作「死刑執行中脱獄進行中」。

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岸辺露伴吉良吉影と違う、ジョジョキャラクターでない主人公はとにかく展開が速い。

話が始まったと同時に怪奇も始まっている、圧倒的なスピード感で転げるように話が進んでいきます。

やっぱり天才なんだよなあ。

 

 

 

27. ネガ

ネガ (バンブーコミックス Qpaコレクション)

ネガ (バンブーコミックス Qpaコレクション)

 

はらださんの短編集。

BLはそんなに知らんのですが、読んだ中では1番面白かったやつ。

絵が可愛い。コマ使いが上手い。ヤるだけで終わらない特別な人間の関係性。詩的な文章も組み込める。と、漫画としてとてもとても上質。

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オススメは記憶をなくした恋人との苦しい日々「リスタート」。

男と女じゃ生み出せない、BLならではの切なさが魅力です。ちなみに僕は男同士が突き合うシーンは薄目で見ております。チ○コがやたらリアルな作者さんですよ……!はい……!!

 

 

 

28. 宇田川町で待っててよ。

宇田川町で待っててよ。 (onBLUE comics)

宇田川町で待っててよ。 (onBLUE comics)

 

「どうやらあいつは女の服を着ていると俺に抵抗できない」純粋かつ扇情的な、女装男子との恋渋谷区宇田川町。人通り多い街中で、同級生・八代(やしろ)の女装姿を目撃してしまった百瀬(ももせ)は、その日から毎日、「あのこ」のことを考えてしまう。一方、そんな百瀬の様子に戸惑いつつも、熱の籠もった目線をそらせない八代は渡された女子高の制服に袖を通し、彼の前に立つが---。

臆病な女装男子と、一途すぎる男子高校生の不器用で青いラブストーリー。描き下ろし収録!

女装が趣味の男子高校生に恋をした同級生の話。

BLって結構バンバンとセックスをするというか、求められたら「はいどうぞ!」と言わんばかりに受け入れが早く気持ちよくなっちゃう作品が多い気がします(まあ男性向けエロなんてほぼそれですが)。

そんな中でも珍しく同性に迫られる怖さを描いているのが本作。

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「力がはいらなかった」

「内臓を直につかまれてつぶされてるみたいだった」

など、まあそうだよな!と思える捕食される側のセリフに共感。

それでもちゃんと進展していくのが面白いところです。苦難を乗り越えるタイプの恋愛ものとして無理なく成立してる(気がする)。

 

 

 

29. 渾名をくれ

渾名をくれ (onBLUEコミックス)

渾名をくれ (onBLUEコミックス)

 

ジョゼは おれの 神様だった。

おまえを独占するなんて、
どんなに望んでも叶わないと思ってた――。

有名イラストレーター・天羽(あもう)と超人気モデルのジョゼは同居中。

天羽は美しいジョゼを愛し、ジョゼが他の男と寝ても、帰らない日が続いても、召使いのように従順に受け入れる。
「愛されるより愛したい」。それが天羽という男だった。
しかし、ジョゼの恋心が自分に向かっていることを知り、天羽の心中は――。

愛されることを望まない絵描きと、
対等な恋人になりたいスーパーモデルの
純粋すぎるラブストーリー。

あらすじ通り、絵描きと俳優という、立場の異なる2人のラブストーリーです。

互いにベクトルの違う愛情を抱いていますが、神聖視に近い異常な執着を持つ画家・天羽の内面がだいぶヤバイ。

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途中から第三者の介入があるものの、この2人の関係が侵食されることはなく、見事に決着まで持っていきます。

終盤の感情をぶちまける鬼気迫る描写がかなり好き。

 

 

 

30. 不死身のパイセン

不死身のパイセン (裏少年サンデーコミックス)

不死身のパイセン (裏少年サンデーコミックス)

 

決して帰り道では読まないでください―――

突然の台風に襲われた街に住む2人の女子高生は、
毎日、部活帰りに謎の怪異に襲われるようになってしまう。
しかも何故か狙われるのは先輩の方ばかり。
しかし、毎回、無事に生還する先輩。
まるで何かに取り憑かれているかのように――。

下校中に始まる数々の怪奇の話。

マンガワンという無料漫画アプリ発信のホラー漫画です。新連載の1つとしてテキトーに追っていましたが、恐るべき才能秘めた作者であった。うん。

少し絵が不気味なギャグコメディという見解で読み進めてOK。しかし中盤〜終盤で漫画のカタチが変わっていく…。

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「ちょい足し」。

という機能がマンガワンにはございまして、ポイントを使って買えるオマケ漫画なのですが、最終話のそれがとにかくやばかった。

ループする画面。画面が振り出しに戻るために上がる血圧。息を忘れて漫画に没頭した経験はそう多くないです。

とかなんとか推してるくせに電書販売の漫画は買ってねえので「ちょい足し」が収録されてるかはわかりませんが。とても良い漫画でした。

 

 

 

31. 山下和美【短編集】

山下和美さんの短編集。

山下和美さんご存知でしょうか。僕は「不思議な少年」2巻で過去1で号泣した経験を持つもので、気まぐれに短編集にも手を出してみました。

率直に良かった。現在59歳(ウィキ調べ)になられるようですが、レトロな雰囲気で綺麗な線と綺麗な瞳を描かれる。定期的に補充しておきたい魅力です。

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ツウぶったことを言わせてもらうとこの人の描く「手」がすごい。見事に感情が乗っていて、場の空気が脳に伝播する。

オススメは家族の温かさがわかる「昨日の君は別の君 明日の私は別の私」。

まだ言うけどやっぱ絵がいいよな。とても。

 

 

 

32. 春と盆暗

春と盆暗 (アフタヌーンKC)

春と盆暗 (アフタヌーンKC)

 

好きな子ができた。同じ職場の女の子。それも誰もが認める「いい人」キャラ。しかし僕は、彼女のとんでもない“頭の中”を知ってしまう!(『月面と眼窩』) 月刊『アフタヌーン』でデビューを飾った2017年最注目の新鋭、熊倉献(くまくら・こん)待望の初コミックス。さえない男子たちが予想外のドラマをつむぐ、4編の恋愛譚を収録。

熊倉献さんの短編集。

恋愛モノ好きな私ですが、「これは上手くいきすぎ…」と思ってしまった。でもたまにはそれでもいいじゃない。

オススメはバイト先の可愛くてイタイ先輩「月面と眼窩」。

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なんと、冴えない男子が美人で変わり者のお姉さんと自然にお近づきになれるんですねー。

羨ましいですねえ。

とまあ僻みはここまでとして、絵がスラっとしててカッコイイですし、漫画で表現される妄想と現実の出入りもとても面白いです。

類を見ない「妄想世界」の魅力。ぜひご一読を。

 

 

 

 

 

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33. GOGOモンスター

GOGOモンスター

GOGOモンスター

 

僕たちにはもう見えない。彼にはそれが見えた──コミック界を震撼させた、鬼才渾身のオール描き下ろし450ページ!! 豪華ケース入り!!

変わり者の小学生と転校生のちょっぴりホラーな校内冒険ストーリー。

ここで松本大洋さんの登場です。ピンポン、Sunny、その鉄板に次いで僕が大好きなのが本作。

展開がややスロー気味ですが、廊下や下駄箱など背景が凝っていたり、小学生の何気ない生活が綿密に描写されていて、その空気感をじっくり堪能することができた。

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著者の本領である「心の闇」や「自分の弱さ」との葛藤も存分に表現されていて、上手く完成された1冊となっています。

不意に映画化とかされそう。ハモニカのシーンが映えるだろうなあ。

 

 

 

34. 日本の兄弟

日本の兄弟 (Mag comics)

日本の兄弟 (Mag comics)

 

松本大洋さんの短編集。

ファンの方々は短編集といえば「青い春」でしょ、と言われてしまいそうですが、こっちも良い。

おちゃらけたアイディアが多く、誰にも表現できない世界観を突っ走った1冊。

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オススメはゴリラとクマのバイクレース「ダイナマイツ GON GON」。

クマさん可愛いよ。

 

 

 

35. R

R (Feelコミックス)

R (Feelコミックス)

 

カネコアツシさんの短編集①

カネコアツシさんはちょくちょく読んでますが、短編集がなにかと1番好きかもしれない。

マイルドなタッチでバーストする暴力と性欲とドラッグ。松本次郎さんとはまた違った勢いがあります。

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オススメは独り言が止まらない夜のコンビニ店長「コンビニエンス・フィクション」。

個性は"消費"によってしか表現できない。なるほどなと思いました。

他にも薬物依存のウェイトレスの話とかも結構好き。読み方は左→右です。

 

 

 

36. ATOMIC?

アトミック? (Beam comix)

アトミック? (Beam comix)

 

カネコアツシさんの短編集②

僕が著者に初めて触れた作品。他にとらわれない自由な形態をしたページが多く、1つ新しい世界を構築してくれた1冊。

オススメは絵本のように第三者の目線で話が進んでいく「LOGiC?」。

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平凡、平凡、平凡からの異常を語ります。

残りの短編も頭ひとつ抜けた世界観の話ばかりで、読んでて退屈しないと思う。僕は買ってないけど新装版「Comic?」の方が収録作が多いらしいので、今から買う人はそっちがいいのかな。

 

 

 

37. 鶏肉倶楽部

鶏肉倶楽部 (F×COMICS)

鶏肉倶楽部 (F×COMICS)

 

中村明日美子さんの短編集①

お次は中村明日美子さんです。BL、GL、オネエ系と、様々な性の組み合わせを網羅されている、変態の読者には堪らなく神々しいお方であります。

今しがたamazonレビュー見たら「浮世絵みたいで好きじゃない」と書き込みがあり「いやいやいや」と思いましたが、妖艶な画風が何よりも魅力。脳が痺れる。

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オススメはなぜか普通のエロ漫画っぽい展開になっている「オタク2000」。

異彩を放つ作品ばかりなので、逆に新鮮だった。もちろん他も良いです。特に表題作「鶏肉倶楽部」なんかは…ニワトリかわいそう。

初期短編集なので作者初見の方はどう感じるか想像できないな。僕は「2週間のアバンチュール」から入りました。

 

 

 

38. 2週間のアバンチュール

2週間のアバンチュール

2週間のアバンチュール

 

林間学校でおませな少女・ローズと同室になったアンジェ。わがままな少女にうんざりした彼女がしたこととは……。子どもと大人で揺れる少女を毒気たっぷりに描いた「ばら色の頬のころ」番外編「彼の左目」など、初期の短編から最新作まで全4作を収録した傑作短編集。

中村明日美子さんの短編集②

「全ての性の組み合わせを網羅」と言いつつ男性向けエロばかり紹介して申し訳ないのですが、良すぎるから仕方ないんだ許してくれ。

特に小さい女の子が酷い目にあう癖を持ち合わせてる方は目が回るほど刺さると思います。僕はそこそこなんでも有りなのですが、変態のツボを理解してる著者に感服した。

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というわけでオススメは少女たちの林間学校「2週間のアバンチュール」。

エロ目的の話ばかりしても締まらないので補足を入れると、後半のBL「彼の左目」は単巻ものの「ばら色の頬のころ」の番外編、さらに「ばら色の頬のころ」は全3巻「Jの総て」の番外編なので、読む順番に注意してください。

僕は全部逆からいって混乱した。

 

 

 

39. 花ボーロ

花ボーロ (IKKI COMIX)

花ボーロ (IKKI COMIX)

 

ふんわり、ほんわか、ぬくぬく…、ひとの気持ちの温かさを、そおっと伝える新鋭作家の連作短編シリーズ。表題作「花ボーロ」を含む全10作を収録。

岩岡ヒサエさんの短編集。

土星マンション」で知られる岩岡ヒサエさんの短編集です。

全て学校で生きる学生や先生たちのお話なんですが、精神不安定の思春期とそれぞれの向き合い方が描かれていて、懐かしく穏やかな気持ちになれました。

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オススメは何気ない日々の重要性に大人になってから気づいた「学びの庭」。

全てを打ち込んだ部活、勉強、ダラダラ過ごした放課後、自分は何者なのか、親への反抗心など、誰もが一度は通った戻れない過去。

なかなか良さを説明するのが難しい1冊ですが、忙しい生活に一息つきたい人に届いて欲しい。

 

 

 

 

 

 

さて…お次は40です…。

 

 

 

 

 

みなさんは「好きな漫画家さんは誰?」

と聞かれた時、どう答えますでしょうか。

 

 

 

 

 

僕は市川春子さん……

 

 

 

 

 

 

、この方なんですね。

 

 

 

 

 

 

 

40. サイコスタッフ

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)

 

「努力に勝る才能なんかない」と信じる、柊光一。ある日、彼のもとに「惑星ルルイエ超能力部隊」のスカウトと名乗る女性が現れた? 実は光一は、圧倒的才能を持つ「Bクラスサイキッカー」だという……!「キミを宇宙の英雄にしてあげる」

大学受験で忙しい時に宇宙人からお仕事のスカウトが来た話。

水上悟志さん好きなんですよねー。長いですけど5作くらい続きます。勘弁。

さて、サイコスタッフですが、著者お得意のボーイミーツガールのラブコメっぽい導入になっています。

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そして超能力×宇宙というなんともロマンが光る要素。とまあ、設定は大きく、しかし軸は絶対にキャラクターからブレないのが水上作品の強みです。

ネタバレしたくないので言えませんが、ラブコメの作風から王道少年漫画の熱い展開への持っていきかたが非常に上手い。

無料で読めるのでチェックしてくれ。

サイコスタッフ - 水上 悟志 | マンガ図書館Z - 無料で漫画が全巻読み放題!

 

 

 

41. エンジェルお悩み相談所

「天使さまお助けください」ある公園のベンチでそう3回唱えると本物の天使が悩みを聞いてくれるという。しかもその天使とは、白い衣の○○○○だった!?ちょっと(?)おかしなお悩み相談所を描く日常ファンタジー!!

悩める人々の問題を解決したりしなかったりする公園の天使の話。

こちらはゆるっとコメディ。よくある探偵モノの漫画のようにガチな問題は発生せず、人生に少し行き詰まった人を優しく見守る(特に背中を押したりはしない…)作品。

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実は天使の正体はおっさん。各話登場キャラクターの人生においてちょっと大事な日を眺めているようで、たまに感動する。

短編なりにオチが付いていて、またいつか続きを待ってしまうような1冊。

水上悟志さんの意表を突いてくる漫画の形も大好きですが、本作のように「自分の手持ちで満足する」ということの重要性を説いているところに心底共感したりする。

 

 

 

42. げこげこ

水上悟志さんの短編集①

こちらは初期の短編集になります。作画が少し古く感じるかもしれませんが、それなりの良さもあります。

僕が1番好きな短編集は20で紹介した町田洋さんの1冊ですが、

2番目に好きな短編集が本作。

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オススメは百鬼町という田舎の村に訪れた少女の話「龍と少女と百鬼町」。

他にも

彼氏がカエル、自分の中の男の人格に振り回される二重人格の女子大生、殺し屋と除霊師、巨大ロボで敵から村を救う女子高生…etc。と、コメディ中心の面白い話が多すぎて

選べない。

全部オススメっす。

今のSF全開の魅力も良いっすけど、この頃の短編集はありきたりな日常っぽさがあって堪らないんですよね。ぜひぜひ。買って。

 

 

 

43.

宇宙大帝ギンガサンダーの冒険

水上悟志さんの短編集③

②はどこにいったんや!という話ですが、「ぴよぴよ」はあーんまり好きではないんですよね。好みってあるよね。うんうん。

3冊目である「ギンガサンダー」はふわっとしたメルヘンチックで可愛いお話から"絶望"を見せつけられるお話までさまざま。

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オススメは少年の魂を使って復讐を企てる怪しい女「醒誕祭」。

水上作品トップレベルのグロさに信者である僕は大興奮した。他にもなんとなんと「惑星のさみだれ」の外伝まで収録されてるんですねえ。すげぇや。

 

 

 

44. 放浪世界

水上悟志さんの短編集④

去年の秋のに発売された、著者最新の短編集です。全6巻で発売中の「スピリットサークル」を既読の方はわかると思いますが、近年水上悟志さんのSF方面への進化が凄まじい。

オススメは宇宙人にさらわれたのを機に自分の世界の驚愕の事実を目の当たりにする少年「虚無をゆく」。

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僕のツイッターのタイムラインを騒然とさせた(それはすごい!)大傑作。

まずもって設定を思いついた作者に脱帽し、作中の脅威である"怪魚"のデザインの不気味さに震撼する。成長の止まらない漫画家さんです。

他にも魔法のランプを拾った疲れたサラリーマンや、妖怪を"食べて"売り歩く侍など、らしさ全開の世界観。著者初見の方にも満を持してオススメできる1冊。

 

 

 

45. おふろどうぞ

おふろどうぞ

おふろどうぞ

 

渡辺ペコさんの短編集。

渡辺ペコさんは「にこたま」と「1122」しか知らないんですよね。そのせいか不倫漫画しか描かない人という認識があったのですが…まあ当たらずも遠からずでした。

オススメは不倫も浮気も性欲もセックスも出てこない「サボリ風呂」。

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ちょっとアンラッキーな1日をお風呂で流すシンプルなお話。

その他はまあ通常運転で痴情の縺れが中心ですが、読み切りのためオチがパッタリとやってきて「え、終わり!?」となるのが面白い。

冒頭で挙げた2作でも垣間見える場面がありますが、この人地味にギャグセンスある。

 

 

 

46. あまなつ

あまなつ―新井英樹作品集 (ビームコミックス)

あまなつ―新井英樹作品集 (ビームコミックス)

 

新井英樹さんの短編集。

知る人ぞ知る、漫画界の怪物(今決めました)の新井英樹さんです。その執筆エネルギーは"怒り"。はけ口は読者。新井英樹さんの漫画が好きな人はドMであると断言できます。

オススメは関わった男の全ての理性を狂わせてしまう女「ひな」。

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男たちの性欲もろ出しの執着はエスカレートしていき、やがて歯止めのきかない暴力兵器と化す。

人間の底よりもっと深く、さらに汚いところを汲み取ってやろうとする著者の勢いに苛立ちを隠せない…。

だが、そこが、最高。

頼りない彼氏がキツイ修羅場に巻き込まれる「こどもができたよ」もめっちゃ推せる。

 

 

 

47. 僕の小規模な失敗

僕の小規模な失敗

僕の小規模な失敗

 

著者・福満しげゆきさんの暗い学生時代。

僕が始めて福満しげゆきさんを読んだのがこの1冊でした。何が面白いってわけではないのですが、小さいコマを追い求めながら、気づけば2時間かけていっぺんに読破してしまった怪作。

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心の闇に引き込むのが上手く、人ごとで済まない人生を送ってる読者をまとめて地獄に落とす。

背景の描き込みが凄まじい作者ですが本作は特に顕著で…って今見返すとやばいな。たぶん僕が知ってる漫画の中で1番レベルがおかしい。上手い。

説明不可の福満節に取り憑かれた諸君は続編である「僕の小規模な生活」も買ってくれ。

 

 

 

48. カワイコちゃんを2度見る

カワイコちゃんを2度見る

カワイコちゃんを2度見る

 

福満しげゆきさんの短編集。

ブラックユーモア全開の新しい世界観です。著者の自伝漫画では見ることのできないような可愛い女の子もたくさん登場します。…言い方ミスりました。

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オススメは被害妄想が止まらない女の子が謎の宗教に勧誘される「僕の宗教に入れよ」。

ギャグの中に哀愁、ホラー、孤独感などメッセージが隠れていて、ただ笑って良かったでは終われない1冊。同じ短編集の「娘味」より僕はこっち派です。

 

 

 

49. セリー

セリー (ビームコミックス)

セリー (ビームコミックス)

 

類い希な個性と驚愕の世界観で注目を浴びる鬼才、渾身の新境地、SF詩篇。 生命活動に適さない外気、すべてが終末へ向かう世界で、その家で、彼と「彼女」は、本を読む。強靱で誠実なポエジーと圧倒的画才で、驚愕の才能が挑む新境地は、静謐で透徹したサイエンティフィック・フィクション。

森泉岳土さんの短編集。

短編集といいつつページの8割くらいは表題作「セリー」が占めています。温度が下がり荒廃していく世界の中で、屋敷に引きこもり本を読む生活を選択をした男と、ヒューマノイド・セリーのお話。

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劇的な感情の揺らぎは見られないものの、確かにそこで生きたキャラクターの"想い"を残す1冊。

詩的な文章と独特の絵が良い。絶妙にバランスが取れている。amazonレビューで「読者が読むペースが一定になるようにコントロールされている」という感想があって、なるほどなと思った。

 

 

 

50. 夜毎の指先/真昼の果て

夜毎の指先/真昼の果て

夜毎の指先/真昼の果て

 

ハートフルしんみり系恋愛漫画の第一人者が「楽園」本誌で並行して展開した「姉弟もの」(夜毎の指先)と「少年→少年←少女」(真昼の果て)の連載2本に描きおろしを含めた全1巻。ハンディなB6判。 2014年1月刊。

仙石寛子さんの短編集。

姉弟での恋愛や幼馴染の男同士の恋愛、そして巻末にはOL同士の恋愛など、1冊でカオスを作り上げたすげぇ作家さん。

触れたら崩れそうな頼りない線で描かれる、若さを懸命に生きる少年少女。

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救われたような失ったような、絶妙な着地点で読者の気持ちを揺さぶってきます。

僕は姉と弟の話が好きかなー。気持ちが透けてるのに決して動かない、姉のキャラクターが忘れられない。

 

 

 

51. ヒュプノス

ヒュプノス (ビッグコミックス)

ヒュプノス (ビッグコミックス)

 

高校一年生の相模は高校入学後、不思議な夢を見る。それは夢の中で変身し、見知らぬ「敵」と戦うというもの。
その特殊な「夢」は、「人類の侵略者との戦い」だった...!!
新鋭・成瀬乙彦が送るダーク青春ファンタジー

睡眠中の夢の中だけで敵と戦い続ける、ちょっとGANTZと似た設定です。

話のスケールとか進め方とか、すごく新人っぽくて入り込めない部分もありましたが、なんか推してしまう作品。

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敵の異形なデザイン、感情に呼応する力など、最終的に絵の迫力にねじ伏せられて好きになってしまった。

中学生の創作にノートに書かれたような1冊ですが、ちゃんと漫画として世に出したものはなかなか貴重だと思う。

 

 

 

52.

なないろ胞子:日暮キノコ短編集

日暮キノコさんの短編集。

「食う寝るふたり」と「モンクロチョウ」の日暮キノコさんです。この2作を並べてみてもおっとり夫婦の日常と男子高校生の性欲爆発なので一貫性がありませんが、短編集はどっちかというと「モンクロチョウ」寄り。

性欲×ちょいSFな話が多くエロバカな展開に笑ってしまうこともしばしば。

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オススメは3回ビンタで1回キスという条件の関係が続く「ふれあい教室」。

女の子可愛くないです?久々に読み返しましたが。この人の作画はホントに欲求を掻き立てられる。意外とエロがキツイので苦手な人は注意。

 

 

 

53. 響子と父さん

響子と父さん (RYU COMICS)

響子と父さん (RYU COMICS)

 

長女の響子さんはイラストレーター。母親が旅行で留守中、インスタントラーメンばかり食べている父親が心配で、ついつい口うるさくなってしまう。一方の父親も年頃の娘が心配で仕方なく…。次女の春香は色々あって現在…行方不明。どこかで無事でいるのだろうか…?家族の落ち着かない日々は続く――。

それ町」や「天国大魔境」で有名な石黒正数さんの家族コメディ。

1巻完結といったら「外天楼」だろ!ってまあそうなんですが、オススメしてる人いっぱいいたし僕はこっちで。

それ町と同様の、情報を詰め込まないクリアな紙面を生かした肩の力が抜ける会話劇が魅力です。

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ことあるごとに良い事を言おうとして迷走していくお父さんが可愛い。

作中にあまり登場しない妹が主人公の「ネムルバカ」も買ってくれよな。

 

 

 

54. ライチ☆光クラブ

ライチ☆光クラブ (f×COMICS)

ライチ☆光クラブ (f×COMICS)

 

■驚愕!戦慄!興奮! 二十年のときを経てふたたび幕をあける、美しき少年たちの残酷なる舞台。
■工場の煙に覆われた螢光町の片隅にある「光クラブ」と名づけられた少年達の秘密基地。その場所で、ある崇高なる目的のために作られた「機械」が目を覚ました。鳴り響く笛の音、狂気をはらんだ叫び声…。熱狂する彼らの目的とは!?「機械」の正体とは!?

今知ったのですが30年以上前の舞台をコミカライズした作品なんですねー。しかし古臭さは全く感じませんでした。

内容は「秘密基地を守れ!」「ゼラに従え!」「少女を捕獲しろ!」をモットーに動く9人の男子中学生たちの組織の話。

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中2全開のオーラで読者を取り込み、初速からトップスピードで綺麗に突き抜けた作品。

ストーリーに捻りは少ないですが、圧倒的な絵の密度に呼吸を忘れる。ギャグ漫画みたいなホラー漫画。

 

 

 

55. となりのロボット

となりのロボット

となりのロボット

 

女同士、人間とロボット。そんな2人の恋は、不完全なのに真剣で、不器用なのにキラキラしてて、純粋なのに衝撃的で…。

キュートでピュアな2人の少女が贈る最高に愛しいガールズファンタジー!!

女性型ロボットに恋をしてしまった女子高生の話です。

百合漫画ってちゃんとしたのあんまり持ってないのですが、これは好きなやつ。「愛とは」というシンプルなテーマであり、重い設定を軽い作風でサラッと描いています。

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体の作りは全部違うけど、気持ちを伝えたいし、分かって欲しい。

切ねえ〜。BLもそうだけどいろいろな障壁を乗り換えて成就する愛って最高だよな。解釈によるとも思うけど。

 

 

 

56. そっと好かれる

そっと好かれる (F×COMICS)

そっと好かれる (F×COMICS)

 

小田扉さんの短編集。

団地ともお」の小田扉さんです。掲載誌はまたもや「エロティクスF」。本当にお世話になります。

ちょっとエッチですが、基本路線はおバカ。 読者を脱力させることに関して威名を轟かせている作者です。

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こんな感じで楽しく生きれたらいいなと思う。

疲れてる時こそいかがでしょう…。

 

 

 

57. ちょっと不思議な小宇宙

小田扉さんの短編集。

こちらは比較的新しい短編集。絵もストーリーも著者のスタンスが確立されていて、より幅広い層に発信できる1冊。

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オススメはゲームの思い出で人生を振り返る老夫婦「夫婦ゲーム」。

掴みバッチリのショートショートがギチギチに詰まってる。ハマったら「前夜祭」も良いですよ。後ろの方の短編集とか特に。

 

 

 

58. 神様がうそをつく。

神様がうそをつく。 (アフタヌーンKC)

神様がうそをつく。 (アフタヌーンKC)

 

七尾なつるは東京から転校してきた小学6年生。クラスの女子に無視され、サッカーチームの新任コーチともソリが合わない。そんな時、大人びたクラスメイト・鈴村理生の、誰にも言えない秘密を知ることに…。夕立、お祭り、「とうふ」という名の白い猫。小学校最後の夏。少年少女のひそやかな冒険が始まる。

これ読んだのが2年前かー。当時はまだ漫画にハマりかけの時期だったので、僕が全1巻を好きになったキッカケの1冊かもしれない。

シャープな人物線と形にとらわれないコマ割り、その計算された視線誘導の読みやすさに当時の僕は大きな衝撃を受けた。

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まずヒロインの登場のさせ方が1000点では?

カーテンからふわっ…て。天才か。ストーリーはひと夏で完結する少年と少女の邂逅。ちっぽけな小学生が大きな事件に立ち会います。

なんか雰囲気が良いんだよ。1時間の映画にしてくれ。

 

 

 

59. 魔法はつづく

魔法はつづく (LEED Cafe comics)

魔法はつづく (LEED Cafe comics)

 

オガツカヅオさんの短編集。

ジャンル分けするとミステリーやホラー。どの話もオチに工夫が凝らしてあって、「これは錯覚?夢オチ?」と常に疑いながら楽しく読めた。

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オススメは夜のジョギング中に人生の転機を知らせてくれる「よふさぎさま」。

これはラスト1ページで「えっ!?」ってなってすぐ読み返した。この手のドッキリ系の話は飽きずにずっと読める。ハートフルな人間模様も加えて描いているのも高ポイント。

 

 

 

 

 

ラストー。は

 

 

こちら

 

 

 

 

60. 雑草たちよ 大志を抱け

雑草たちよ 大志を抱け (フィールコミックスFCswing)
 

いつか、この日々を忘れたとしても、魔法の言葉が私を生かし続ける。

太眉に悩む寝ぼすけな女子高生・がんちゃんは、幼馴染みの高遠(たかとお)君に密やかな恋をしている。 しかし、彼からほかの女子への恋心を仄めかされて……。

「素直になったら恥かくだけや
私は鋼鉄のバリアで自分の心を守るんや」

地味で平凡な女子達にとって、人生はかくも厳しきもの。 けれど時に、友人の言葉が生涯を照らす魔法に変わることもある。

プリンセスメゾン」の著者が描く、地方都市に生きる女子高生達の切なくも可愛い青春群像劇。

主役になれない、誰の目もひかない「雑草たち」の話。

これは良い1冊ですよ〜。それぞれのキャラクターに思いがあって、壁があって、希望があって。普通のキラキラした漫画からは味わえない視点の生活が確かに存在します。

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序盤中盤は日常パートで終盤のエピソードからテーマを考えると「愛情」になるのかな。

なんか知らんけど僕の中のでの評価はめっちゃ高いです。うん。似たような青春を送ってるからかな。

 

 

 

以上です。

読み飛ばした方もちょっと読んでくれた方もありがとうございました。また機会があれば。

 

 

 

俺マン2018まとめ

 

お疲れ様です。

サクッと今年のまとめ書きます。

 

もくじ

 

去年のはこちら

俺マン2017まとめ - 漫画に飽きるまで

 

 

【めっちゃ良かった編】

読んでてテンション上がったやつです。

1位 ようことよしなに 3巻

ようことよしなに (3) (ビッグコミックス)

ようことよしなに (3) (ビッグコミックス)

 

なんにもない田舎での、1つの人生が描かれている作品。最終回が良かった。読み終わった後の喪失感がやばくてそこで自分がどれだけ楽しんでいたか気づいた作品です。ああ最高。

 

2位 鉄腕アダム 3〜4巻

鉄腕アダム 3 (ジャンプコミックス)

鉄腕アダム 3 (ジャンプコミックス)

 

濃厚バトルSF。進撃の巨人GANTZ、ぼくらの、エヴァンゲリオン、…どれか好き作品あったら買いましょう。超面白いから。

 

3位 岸辺露伴は動かない 2巻

岸辺露伴は動かない 2 (ジャンプコミックス)
 

「何かがおかしい!」と大声で主張しながら追い詰められていく登場人物たち。露伴先生ジムに行かれるんですね。かっこいいや。

 

4位 不死身のパイセン 1巻

不死身のパイセン (裏少年サンデーコミックス)

不死身のパイセン (裏少年サンデーコミックス)

 

普通のギャグコメディ。だがしかーし、エピローグのちょい足し「???」がヤバすぎた。ページがループするんですよ。最高かよ。嘘だろ。電子書籍配信だけなんて。

 

5位 亜人 12〜13巻

亜人(13) (アフタヌーンKC)

亜人(13) (アフタヌーンKC)

 

「佐藤の最終ウェーブが来る…!」と散々焦らしてきたやつが明らかに。期待以上。面白すぎる。ちょっとした工夫で大量殺人が効率的に。

 

6位 五等分の花嫁 3〜7巻

五等分の花嫁(7) (週刊少年マガジンコミックス)

五等分の花嫁(7) (週刊少年マガジンコミックス)

 

オイ1年間で5冊もコミックス出してるよ。ヤベェよ。特に6〜7巻が展開的にガチで面白くて倒れそうでした。ニセコイ以来の萌え豚システム全力解放です。良いんですよ俺がキモくても二乃ちゃんは可愛いから。大丈夫!

 

7位 不滅のあなたへ 6〜9巻

今年一気に面白くなった作品ですね。今読んでるヴィンランド・サガもそうですが、長編漫画の魅力って「○○編」と区切って異なったいろんなジャンルやる点にあると思うんですよ。これまさにそれ。登場キャラクターが増えれば、変われば、新しい作風になる。キャラとの別れも多いです。もうめっちゃ泣く。

 

8位 ミステリと言う勿れ 2〜3巻

いや面白かったんですよ。本当に。でも1巻が凄すぎてちょっと薄れたかなーと。120点が100点になっちゃったなと。はい。まだ期待です。

 

 

【良かった編】

結構多いです。パパっといきましょう。

1位 ワールドトリガー 19巻

ワールドトリガー 19 (ジャンプコミックス)

ワールドトリガー 19 (ジャンプコミックス)

 

何回も読み返しちゃうから1位で。影浦先輩のスコーピオンの使い方かっこいいですね。

 

2位 HUNTER×HUNTER 35〜36巻

HUNTER×HUNTER 36 (ジャンプコミックス)

HUNTER×HUNTER 36 (ジャンプコミックス)

 

世界一面白い漫画通ります。キャラ増えすぎ。ギネス記録に挑戦中でしょうか。再開してくれたお陰で良い年になりました。

 

3位 ハイスコアガール 8〜9巻

ウブな2人が可愛いんだ…。9巻のラストまじか。

 

4位 シオリエクスペリエンス

10〜11巻

去年から勢い全く衰えず。吹部部長が可愛いぜ。「良い」のストーリーを作画で「最高」まで持っていく。11巻から表紙がチェンジ。

 

5位 鬼滅の刃 10〜13巻

鬼滅の刃 11 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 11 (ジャンプコミックス)

 

11巻の妓夫太郎の過去編が良かった。友達も言ってたけど堕姫めっちゃ可愛くないすか。ヒロイン少ない漫画だから尚更…。

 

6位 バジーノイズ 1巻

バジーノイズ (1) (ビッグコミックス)

バジーノイズ (1) (ビッグコミックス)

 

何気に期待してる作品。新感覚音楽漫画。第1話の見開きにバンドのメンバーみたいな感じで4人描かれててるけどそういうことなのか?仲間が集まって成り上がっていく系なのか?楽しみ。

 

7位 セッちゃん 全1巻

セッちゃん (裏少年サンデーコミックス)

セッちゃん (裏少年サンデーコミックス)

 

ケースに入れて保存したくなるような可愛い1冊。好きなシーンが非常に多い。無料で読みましたが、紙で買って後悔のない作品でした。

 

8位 宝石の国 9巻

宝石の国(9) (アフタヌーンKC)

宝石の国(9) (アフタヌーンKC)

 

また凄いことやるんだ市川春子先生は…。こんな暗いコメディがありますか!?作品の振れ幅がどんどん広がっていく。興奮する。

 

9位 喧嘩稼業 10〜11巻

喧嘩稼業(11) (ヤンマガKCスペシャル)

喧嘩稼業(11) (ヤンマガKCスペシャル)

 

神エピソード収録祭りですね。ただ!本誌の方が全然掲載されてないんですが!それは!どういうことですか!

 

10位 恋のツキ 5〜6巻

恋のツキ(5) (モーニングコミックス)

恋のツキ(5) (モーニングコミックス)

 

ヒリヒリする浮気漫画。冗談じゃないくらい心臓が高鳴る。意外と描写が緻密で、何気ないコマに感情を表すヒントが隠されたりします。粋ですね。

 

11位 恋は雨上がりのように 10巻

終わってしまった。最終巻、じっくり話し込む最中にあるifストーリーが…。ネタバレは控えます。連載お疲れ様でした。

 

12位 アスペル・カノジョ 1〜2巻

アスペル・カノジョ(2) (コミックDAYSコミックス)

アスペル・カノジョ(2) (コミックDAYSコミックス)

 

障害がテーマですが、そんなに重くなく、漫画としてテンポが良く面白い。年の差とか、こういう普通じゃない恋愛モノ好きです。

 

13位 なくてもよくて絶え間なくひかる 全1巻

なくてもよくて絶え間なくひかる (裏少年サンデーコミックス)

なくてもよくて絶え間なくひかる (裏少年サンデーコミックス)

 

宮崎夏次系先生を読み始めたキッカケとなった作品。普通の漫画から50%必要なコマを抜き取ったような、不思議なテンポ。まあ冒頭からわけわからなかったです。大好きです。

 

14位 培養肉くん 1巻

培養肉くん 1 (ビームコミックス)

培養肉くん 1 (ビームコミックス)

 

キャラが可愛い。好きなキャラはルンバです。

嘘。九森さんです。

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15位 血と灰色の女王 4〜5巻

血と灰の女王 (5) (裏少年サンデーコミックス)

血と灰の女王 (5) (裏少年サンデーコミックス)

 

相変わらず面白いです。京児さんの「んっんー♪」と「ハハァ」の虜ですよ。なんか偶然クラスメイトが「面白い漫画あるよ知ってる?」って勧めてきました。2人も。楽しかったなあ。

 

16位 ハクメイとミコチ 6巻

年1で発売される小人漫画。保証された安らぎ。来年ももうすぐ出ますね。楽しみです。

 

17位 血の轍 3〜4巻

血の轍 (4) (ビッグコミックス)

血の轍 (4) (ビッグコミックス)

 

絵の狂気。いいぞお母さんもっとやれ。リビングで独り言を言ってるシーンがちょいトラウマ。

 

18位 ジョジョリオン 18〜19巻

ジョジョリオン 19 (ジャンプコミックス)

ジョジョリオン 19 (ジャンプコミックス)

 

19巻の展開が良かったです。ちらっと最終回に向かってるという話を耳にしたのですが本当ですかね。楽しみなような早いような。

 

 

【2018年関係ないよ編】

過去作はそんな読めませんでした。精進したい。

1位 俺物語‼︎ 全13巻

俺物語!! 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

俺物語!! 1 (マーガレットコミックスDIGITAL)

 

人間関係の幸せが詰まってる。優しい気持ちになれます。

 

2位 間くんは選べない 3巻

なんとですね、ネット注文したらサイン本が当たったのです!それで届くのが遅れて2017年内に間に合わなかった。めちゃ好みのラストでした。

 

3位 僕は問題ありません 全1巻

僕は問題ありません (モーニング KC)

僕は問題ありません (モーニング KC)

 

「宮崎夏次系作品で1番面白いのは?」と聞かれたらこれかもしれません。表紙の2人の話が…ちょっと長めで…良い。

 

4位 変身のニュース 全1巻

変身のニュース (モーニング KC)

変身のニュース (モーニング KC)

 

顔がお尻の形した少女の話、めっちゃ泣きました。

 

5位 Jの総て 全3巻

Jの総て(1)

Jの総て(1)

 

できたら次回のブログで取り上げる予定です。BLもの?と呼んでいいのか分かりませんが、その中では一番好き。

 

6位 柔道部物語 全10巻

ストーリー構成、テンポと、無駄のない名作。作画も類を見ない綺麗さです。特に人物の表情が神すぎる。

 

7位 NARUTO-ナルト- 全72巻

NARUTO -ナルト- 1 (ジャンプコミックス)

NARUTO -ナルト- 1 (ジャンプコミックス)

 

人から半年も借りててすいませんでした。序盤と終盤が面白かったです。シカマルの父親で号泣した。

 

 

今年の総評

いろいろあって漫画読めませんでした。来年からペース戻せるといいなと思います。あと漫画関係ないですがグリッドマンのアニメが超面白かったです。それだけ。よいお年をお迎えください。

 

 

 

【漫画記録】2018年6月〜12月に読んだ27作

 

こんにちは。お久しぶりです。

 

やっと就活終わりました。

はあ良かった長かった。

 

これで平和にオタクをやれるってもんです。

では、早速本題に入ります。

 

 

2018年6月〜12月に読んだ

自分が面白かった漫画27作

 

 

27位 茄子 全3巻

茄子(1) (アフタヌーンコミックス)
 

ワクワク:★

感動:★★

ゆるさ:★★★★

【内容】

主役は「ナス」!?老若男女、国籍を問わず繰り返される人のいとなみ。家族、恋愛、友情、勉強、仕事……。なにげない日常のなかの人間関係を、ナスのある風景を交えて描いたヒューマンドラマ。

――ある夏の夜、ナスの化身から「タマネギよりもメジャーにしろ!」という使命をうけた作者が描いたナス漫画の金字塔!!

〈感想〉

1話ごとに主人公が変わる形式の作品で、モテない男子中学生だったり、変わった工場の従業員だったり、新婚夫婦だったり、様々なキャラクターが登場。どこかにナスさえ登場すれば何でも有り。

私は作中に何度も登場する農家のおじさんが好きでした。彼が出てくる話は全部面白い。個人的にそこまで好きではない話もありますが、全話共通のゆるりとした台詞回しは必見。黒田硫黄さんに興味がある方はぜひ読んでみてください。

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26位 鉄コン筋クリート 全3巻

ワクワク:★

感動:★★★

ゆるさ:★★

【内容】

純粋な力を信じるクロ。純粋な心を信じるシロ。2人の悪童が背徳の街宝町を舞台に繰り広げるアクション。

宝町に住む少年、シロとクロはネコと呼ばれ、他の町でも恐れられる存在。学校にも通わず、暴力で金を奪い取る荒んだ生活を繰り返していた。

〈感想〉

全体的に話のペースがスローで、一気に読みきるような作品ではないように感じました。自分以外の誰も信用できないような環境で、他人を労わり続ける純真無垢なシロの言動が刺さる。3巻のクライマックスで急激に好きになった。

ピンポン、sunny、花男GOGOモンスター、日本の兄弟に次いでオススメしたい。

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25位 なかよし番外地 全1巻

なかよし番外地 (ビームコミックス)

なかよし番外地 (ビームコミックス)

 

ワクワク:★★

感動:なし

ゆるさ:★★★★

【内容】

愛でもない、恋でもない。

これは……なかよし。

SNSで話題のBL(?)漫画、待望のコミックス化!
スカーフェイスがキュートな兄貴と、パンチパーマがイケてる辰はいつでもどこでも、とにかくなかよし。
そんな2人の毎日を、著者デビュー前に執筆された初期作品から描き下ろしの最新作まで……
ぜーんぶ詰めこんだ完全版でお届けします!

〈感想〉

1ページで1話の楽しいラブコメ。ドラマ「おっさんずラブ」は見たことありませんが、きっとこんな感じじゃないですか?違いますか?

ギャグなので好みが難しいところですが、1ページ読んでもっと読みたいと思えたら買ってみてください。最後までこのテンションなので。

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24位 2週間のアバンチュール

全1巻

2週間のアバンチュール

2週間のアバンチュール

 

ワクワク:★

感動:なし

ゆるさ:★

【内容】

林間学校でおませな少女・ローズと同室になったアンジェ。わがままな少女にうんざりした彼女がしたこととは……。子どもと大人で揺れる少女を毒気たっぷりに描いた「ばら色の頬のころ」番外編「彼の左目」など、初期の短編から最新作まで全4作を収録した傑作短編集。

〈感想〉

エッチでした。こういう基準で選定するのはどうかと思いましたが、とにかくエッチでした。特に小さい女の子が酷い目に合うシチュエーションが嫌いでない方、間違いなく買いです。

後述しますが中村明日美子さんは本当に絵が綺麗。そしてめちゃくちゃ官能的。変な期待を抱きながらドキドキ読み進めてしまう。

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23位 そっと好かれる 全1巻

そっと好かれる (F×COMICS)

そっと好かれる (F×COMICS)

 

ワクワク:★

感動:★

ゆるさ:★★★★

【内容】

底抜けにおバカで、じんわり切ない。含み笑いの王様・小田扉ワールド全開短編集!!

常に歯をくいしばっているOL・野木さん「そっと好かれる」、校舎に穴を掘る一人暮らしの女子高生・古野さん「学び舎大戦争」、謎の組織に改造された人間たち「サイボーグ大作戦」他収録。なんか、変――。小田扉の変印、保障します。描き下ろし、小田扉自身による爆笑作品解説つき!

〈感想〉

団地ともおの作者である小田扉さんの短編集です。掲載誌が「エロティクスF」であるため珍しく女の人の裸が出てきます。

ともお達とはまた少し違ったお馬鹿な住人達が見られて満足でした。でもちょっぴり切ない。

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22位 宇田川町で待っててよ。

全1巻

宇田川町で待っててよ。 (onBLUE comics)

宇田川町で待っててよ。 (onBLUE comics)

 

ワクワク:なし

感動:★

ゆるさ:★

【内容】

純粋かつ扇情的な、女装男子との恋。人通り多い街中で、同級生・八代(やしろ)の女装姿を目撃してしまった百瀬(ももせ)は、その日から毎日、「あのこ」のことを考えてしまう。一方、そんな百瀬の様子に戸惑いつつも、熱の籠もった目線をそらせない八代は渡された女子高の制服に袖を通し、彼の前に立つが---。

臆病な女装男子と、一途すぎる男子高校生の不器用で青いラブストーリー。描き下ろし収録!

〈感想〉

BLそんなに読んでませんが、すんなりと相手を受け入れる作品が多い中、戸惑いと「同性に性欲を向けられる恐怖」をリアルに描いていた作品。読んでいて少し怖かった。

それでも作画はとても美しく、徐々に気持ちが動いていく様子も理解できてしまう。なんとなく男性にオススメしたい。

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21位 13月のゆうれい 全2巻

13月のゆうれい(1) (FEEL COMICS swing)

13月のゆうれい(1) (FEEL COMICS swing)

 

ワクワク:★★★

感動:★★

ゆるさ:★★★

【内容】

女と男と女装男子の三角関係。ネリが3年ぶりに再会した、双子の弟・キリ。彼はネリにそっくりな顔で、ネリがおよそ着ないような「可愛い」服に身を包んでいた。「キリはいつ女の子になっちゃったの?」弟の女装姿に動揺したまま、ネリは偶然にもキリの同居人・周防(すおう)と知り合う。男子校時代の同級生だという周防が抱く、キリへの“ともだち以上”の感情に気づいてしまい――?

巻末に描き下ろしエピソード、作者あとがきも収録。ちぐはぐな三角関係ストーリー第1巻!

〈感想〉

スッキリした絵柄で絶妙に暗い雰囲気をまとっています。自分とは離れた境遇のキャラクター達ですが、悩みごとだけは他人に思えず、読後に少し心が沈んでしまった。

ストーリー的には結構まとまっているのでキャラクターが嫌いでなければ楽しめるはず。複数のテーマが混在している作品なので、新しい価値観が生まれたり生まれなかったり。

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20位 起きてください、草壁さん 

既刊1巻

ワクワク:★★

感動:なし

ゆるさ:★★★★★

【内容】

寝ていたい彼女と、出かけたい彼氏の週末戦争――!? 休みの日は寝ていたい草壁さんと、お出かけしたいカレシの学臣さん。あの手この手で起こそうとする学臣さんを、なんとか阻止しようとする草壁さん、そんなふたりが繰り広げる週末ラブコメディ。

〈感想〉

秋★枝さんの新作です。私は個人的に「恋は光」より「煩悩寺」が好きなので、雑学を交えながらゆるゆるラブコメをやってのける本作はちゃっかり好物でした。

絵なのかセリフなのかコマ割りなのか、秋★枝さんの平坦な読み味は唯一無二の癒しです。彼女を甘やかすことに長けている学臣さんのキャラクターも良い。

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19位 コペルニクスの呼吸 全2巻

コペルニクスの呼吸 (1) (F×COMICS)

コペルニクスの呼吸 (1) (F×COMICS)

 

ワクワク:★★★

感動:★★

ゆるさ:★★★

【内容】

仮面の下に美しき素顔を隠したピエロ・トリノス。孤高のジャグラー・レオ。少年買いの外交官・オオナギ。トリノスに惹かれてゆく青年・ミシェル……70年代パリのサーカスを舞台に、そこに集う人々の生き様を官能的タッチで描き出す、エロティック・ストーリー。

〈感想〉

“サーカス”というジャンルを幻想的な見開きで見事に表現。汚い世界に身を置きながらも、必死に自分の過去の柵への答えを探す主人公が印象的でした。

人を選ぶような性的描写で溢れていますが、その中でもそれぞれのキャラクターに求めている愛があり、少し悲しくなる。初連載ながら作画の美しさは健在です。

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18位 プラネテス 全4巻

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

プラネテス(1) (モーニングコミックス)

 

ワクワク:★★★

感動:★★★★

ゆるさ:★★★

【内容】

ハチマキは宇宙で働くサラリーマン。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。いつか自分個人の宇宙船を所有することを夢みている。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩んでいた。

〈感想〉

初めて漫画の方を読みました。後半は少し尺を持て余したような展開もありましたが、名作と呼ばれるに相応しい、クオリティの高い作品でした。

特に作画の熱量が凄まじく、紙面を通して圧が伝わってきた。カラー収録、ページの裏面が透けない厚紙使用など、他にない贅沢仕様なので、電子書籍よりも紙媒体をオススメします。

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17位 ウツボラ 全2巻

ウツボラ(1)

ウツボラ(1)

 

ワクワク:★★★

感動:★★

ゆるさ:★

【内容】

中村明日美子初のサイコ・サスペンス、戦慄の第1巻!謎の死を遂げた美少女「藤乃朱」。入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る少女「桜」が、作家・溝呂木の前に現れるも、彼女の正体は一切不明。二人の点をつなぐ作家・溝呂木は、ある秘密を理由に深い闇に追い詰められていく。そして事件の謎を追う編集者と刑事たち。彼らの間を蠢く謎は深まるばかり――。顔のない死体とひとつの小説をめぐる、謎の物語。

〈感想〉

話の内容が難しく理解しきれなかったため、読後にネットで解説を見ました。全2巻とは思えないほどボリュームが有り、長時間著者の美しい作画に触れ続けたせいで脳が痺れた。

今作は男性向けのエロが多いように感じました。中村明日美子さんが描く「魔性」は本当に引き込まれる。

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16位 ドロヘドロ 全23巻

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

 

ワクワク:★★

感動:★

ゆるさ:★★★

【内容】

自分を醜い姿に変えた、憎むべき「魔法使い」を頭からバックリ!!口の中にもう一人の人間を住まわせた謎の異形の男・カイマン。魔法使いたちに姿を変えられた時に記憶を失い、いまはただ連中を狩る日々を過ごしている。「口の中の男」が犯人を言い当て、元の姿に還れるその日まで…

〈感想〉

先日完結したのでランクイン。壮大な世界観で、1冊ごとにちびちび謎が明かされていきます。序盤はブラックなコメディとして大好きですが、中盤以降、特に18巻あたりから何がなんだかわからなくなってきました。

作画もパターン化していて読むのが面倒でしたが、それでも最終巻は楽しく読めた。完走した読者の方々とは握手したい。

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15位 オナニーマスター黒沢 全4巻

オナニーマスター黒沢(1)

オナニーマスター黒沢(1)

 

ワクワク:★★★

感動:★★★★

ゆるさ:★★★

【内容】

web上で伝説的人気を誇った『オナニーマスター黒沢』がついに電子書籍化!中学二年生の黒沢の楽しみ…。それは学校の女子トイレで同級生をオカズに自慰にふけること。しかし、クラスでイジメに遭っている少女に見つかってしまい……。

〈感想〉

「女子トイレで自慰にふける男子生徒(しかも妄想相手はクラスメイト)」という手の施しようのないゲスな設定ですが、主人公をイケメンにすることによって不快感を相殺。

話のジャンルはギャグかラブコメ…そう思って読み進めた私でした。しかし、読み終わった後、目には涙が…。あらゆる面で問題作。

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14位 天国大魔境 既刊1巻

天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)

天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)

 

ワクワク:★★★

感動:★

ゆるさ:★

【内容】

美しい壁に囲まれた世界で暮らす子供たち。少年・トキオはある日、「外の外に行きたいですか?」というメッセージを受け取る。一方、外では、マルとおねえちゃんがサバイバル生活をしながら、天国を求めて、魔境となった世界を旅している。未来の日本を「あね散歩」。二つの世界を縦横無尽に行き来する、超才・石黒正数最新作、極大スケールでスタート!!

〈感想〉

もう獲っちゃいましたね。「このマンガがすごい!2019」オトコ編1位。私はそういう賞にはもうそんなに興味がないので、「意外だけどまあ有りか」くらいの心境でした。

今後の展開次第の作品ですが、1話から緻密な構成を匂わせています。そして描写に無駄がないのに堅くなく、読みやすい。流石の手腕です。今から完結して読み返すのが楽しみな1巻。

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13位 南くんの恋人 全1巻

南くんの恋人 (文春文庫)

南くんの恋人 (文春文庫)

 

ワクワク:★★

感動:★★★★

ゆるさ:なし

【内容】

高校生の南くんの恋人・ちなみが、ある日突然小さくなってしまった! 南くんは自分の部屋でちよみと一緒に住みはじめるのだが……。南くんとちよみが繰り広げる、少し甘く、ちょっぴり切ないラブ・ストーリー。3度ドラマ化された、漫画史上燦然と輝き続ける青春恋愛ドラマ。

〈感想〉

最終話で好きになってしまった作品です。当然ですが体が小さくなると日常生活は大変で、自分の彼女とは言えどこまで愛せるのか不安になるはず。忘れることのできない1冊となりました。

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12位 怪物事変 既刊6巻

怪物事変 1 (ジャンプコミックス)

怪物事変 1 (ジャンプコミックス)

 

ワクワク:★★★

感動:★★

ゆるさ:★★★★★

【内容】

田舎の静かな村で、家畜が次々と変死するという奇妙な事件が起きておりました。事件解決の為に東京から呼ばれた「隠神」という派手な格好の男。調査の途中で男は、村に住む「泥田坊」と呼ばれる不思議な雰囲気の少年と出会うのでございます。数奇なる怪物物語、これより始まり始まり──。

〈感想〉

キャラクター達が可愛い。優しい子たちが多くて好きです。ほんわか探偵漫画かと思えば血を流すようなバトルもあり、漫画としての幅の広さに興奮する。

しかし最新の6巻の展開があまり面白いと思えませんでした。7巻での挽回を期待。

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11位 夜と海 既刊1巻

夜と海 1 (芳文社コミックス)

夜と海 1 (芳文社コミックス)

 

ワクワク:なし

感動:★

ゆるさ:★★★★

【内容】

仲の良いおともだちより無くても困らないものが欲しかったーー。転校生の月子は、学校のプールで泳ぐ内海に目を奪われてしまう。彼女がクラスメイトだと分かったものの接点はないまま。しかし、ある雨の日をきっかけに…。高嶺の花の転校生とノーテンキ水泳少女。不器用な少女たちの日常を描くセンシティブストーリー!!

〈感想〉

恋は雨上がりのように」のような、空気感第一の作品。水中にいるかのような鮮やかな見開きが好き。

10割「作画が良い」で推しているので、ストーリー面で過剰に期待しすぎると肩透かしを食らうかも。

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10位 うたかたダイアログ 既刊2巻

うたかたダイアログ 1 (花とゆめコミックス)

うたかたダイアログ 1 (花とゆめコミックス)

 

ワクワク:★

感動:★

ゆるさ:★★★

【内容】

とあるショッピングモールのドラッグストアでアルバイトをする高校生、宇多川と片野。部活で全国優勝を目指したり、胸を焦がすような恋愛をしてみたり、不思議な力を使って世界を救ったり、異世界に召喚されて魔王を倒したり…そんなドラマとは一切無縁な二人の高校生活。基本的には無駄口を叩いているだけですが…それが、何だかとても楽しいんです。話題沸騰!中毒性NO.1の最新型ラブコメ、待望の第1巻!!

〈感想〉

コメディは好きなジャンルではないのですが、読み返すほどに面白くなっていった作品だったので(今更)ランクイン。

単純に話術が巧みで、たぶん作画なしでも笑ってると思います。そして作画も少女漫画らしからぬ見やすさ。最終3巻の発売が楽しみです。

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9位 バジーノイズ 既刊1巻

バジーノイズ (1) (ビッグコミックス)

バジーノイズ (1) (ビッグコミックス)

 

ワクワク:★★

感動:★

ゆるさ:★★★★★

【内容】

新時代の“音楽”ד恋愛”体験。

「すきなもんいっこ、あればいい」 ――そう、思っていた。マンション管理人をしながら、趣味で音楽を奏でる「だけ」。 ”シンプルで完璧”な生活を送る清澄(キヨスミ)。

しかし――清澄が出逢ってしまったのは、 バンドマンに恋をする女・潮(ウシオ)。
閉じた世界に流れ込む強烈な”ノイズ”が、
清澄の人生を大きく変えてゆく―――

たったひとりと出逢うだけで、世界が変わる。
耳障りで、少し心地良いノイズ。

〈感想〉

音楽漫画というと演奏パワーでガツンと感動を誘うという印象ですが、本作は周囲と自分に音楽を“聴かせる”ような演出で、それがとても心地よい。

冷めた主人公だからこそ、感情を表す描写がとても綺麗。今もっとも2巻に期待を寄せている作品です。

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8位 培養肉くん 既刊1巻

培養肉くん 1 (ビームコミックス)

培養肉くん 1 (ビームコミックス)

 

ワクワク:★★

感動:なし

ゆるさ:★★★★★

【内容】

無類の夏次系ワールドが横溢する、すこしSFなスペース冒険譚! 木下くんと九森さんは、この惑星にふたりぼっち…? 天下に無類の鬼才・宮崎夏次系が贈る、すこしSF(エスエ・フ)なスペース冒険譚!

〈感想〉

宮崎夏次系さん好きなんです。どんな些細な描写も演出の力で名シーンや話のオチにしてしまう。そんな作者が、1巻で初めて引きの展開を描いていました。

20年かけて初めて出会った担当編集者さんは宇宙人で、ルンバは家から脱走するんです。もう、著者の想像力に浸るしか道はない。

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7位 我らコンタクティ 全1巻

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

我らコンタクティ (アフタヌーンコミックス)

 

ワクワク:★★★

感動:★★★

ゆるさ:★★★★★

【内容】

冴えない会社員をしているカナエは、小学校時代の同級生中平かずきと再会する。彼はナゼか一人でロケット開発をしていた。かずきの驚くべき目的を知り、カナエは思わず脱力!だけど、二人は一緒にロケット開発をすることに!カナエとかずきが小学校の時に見たUFOも絡み、思いもよらぬ方向へ物語は進む!いくつかの短編漫画をアフタヌーン誌上に発表し好評だった森田るい氏が満を持して放つ初長編漫画!

〈感想〉

一読目は主人公のお金にがめつい性格が好きになれず、苦手な作品だと思いました。しかし、我が強い主人公だからこそ、話を引っ張ることができている事実に気づき、ランクイン。

つまらないOL生活に突如現れた非日常、過去の同級生と組み立て途中のロケット。夢に本気になっていく熱い心境と、目まぐるしく展開される衝撃のラストに、強く心を打たれました。

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6位 セッちゃん 全1巻

セッちゃん (裏少年サンデーコミックス)

セッちゃん (裏少年サンデーコミックス)

 

ワクワク:★

感動:★★

ゆるさ:★★★★★

【内容】

セッちゃんのセはセックスの「セ」。

誰とでも寝てしまう女の子・セッちゃん。
誰にも興味を持てない男の子・あっくん。

交わらないはずだった二人の生活と人生。
でも、理不尽な「暴力」が世界を分断して。
二人は、「こっち側」で肩寄せ合って。
そして、最期はとてもあっけなくて。

「わたしもう間違わないのかもしれない」
ーー気鋭イラストレーター・大島智子による初の漫画作品、 待望のコミックス化。

〈感想〉

マンガワンで更新を追っていましたが、1ページ目の出オチをすっかり忘れていたので、ラストの展開にひっくり返りました。終わりが決まっている女子大生の最期の学生生活です。

非常に好みの作画で、各ページごとに噛み締めたくなるような温かさがありました。個人的に漫画でキャラクターが泣くシーンが大好きなのですが、かなり上位に入る泣きのシーンがありました。

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5位 どうにもこうにも 全3巻

ワクワク:★★★★

感動:★★

ゆるさ:★★

【内容】

どうにもこうにも上手いくいかない漫画家の再生物語!新人漫画大賞の大賞を受賞し、華々しくデビューを飾った江藤まお。将来を期待される若手漫画家のホープだったが、彼女を待ち受けていたのは…?

〈感想〉

「漫画の専門学校」という未知のジャンルでしたが、もともと興味のある分野であったため、とても楽しく読めました。そしてなかなか作中のギャグの切れ味が鋭く、進んでツッコミをこなす主人公をすんなり好きになることができました。

終盤の展開はやや強引・詰め込みすぎのようにも感じましたが、いちおう綺麗にまとまっています。漫画を読む側として、作る側の苦労や覚悟を知るためにも、読む価値は高いと思います。

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4位 アスペル・カノジョ 既刊2巻

アスペル・カノジョ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

アスペル・カノジョ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

 

ワクワク:★★★★

感動:★★★

ゆるさ:★★

【内容】

新聞配達で生計を立てている売れない同人作家・横井の家へ、鳥取から突然やってきたのは「ファンだ」という少女・斉藤さん。彼女は見ているもの・感じている事・考えやこだわりが、他の人と違っていて……。これはそんな「生きづらい」ふたりが一緒に暮らして、居場所を探す、日々の記録。

〈感想〉

ツイッターで呟いてる方もいましたが、まず障害者を題材にしてるのに漫画として面白いというところがすごい。理解を深めるという目的の作品ではないと思いますが、読んでみて何かを感じ取れるはず。

作中に触れられていた「漫画に登場することを却下された人間達」というのも割と自分に当てはまるので、そういう人たちがどういう人生を辿るのか、という点でも個人的に楽しめています。

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3位 不死身のパイセン 全1巻

不死身のパイセン (裏少年サンデーコミックス)

不死身のパイセン (裏少年サンデーコミックス)

 

ワクワク:★★★★★

感動:なし

ゆるさ:★★

【内容】

決して帰り道では読まないでください―――

突然の台風に襲われた街に住む2人の女子高生は、毎日、部活帰りに謎の怪異に襲われるようになってしまう。

しかも何故か狙われるのは先輩の方ばかり。
しかし、毎回、無事に生還する先輩。
まるで何かに取り憑かれているかのよう…。

〈感想〉

マンガワンで読んでました。最終回を読んだあとは「傑作」止まりでしたが、本編終了後のエピローグの「ちょい足し『???』」がさいっっっこうに良かった。呼吸を忘れるほどの良質な漫画体験でした。

電子配信ならではの、ページをめくった瞬間のインパクトを存分に活用。漫画は完全に紙派の私ですが、仕方なく電子書籍に手を出そうと思います(どうでもいい)。

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2位 岸辺露伴は動かない 既刊2巻

岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス)

岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス)

 

ワクワク:★★★★★

感動:★★★

ゆるさ:★★★★★

【内容】

杜王町在住の人気漫画家・岸辺露伴。好奇心に溢れ、リアリティを追求する彼が、さまざまな取材先で体験した恐怖のエピソードとは…!? 『懺悔室』『六壁坂』『富豪村』『密漁海岸』『岸辺露伴 グッチへ行く』の5編を収録。

〈感想〉

1巻も面白いのですが、2巻が超面白かったので入れました。お気に入りは『望月家のお月見』。先祖代々の言い伝えで年に一度やってくる「外出すると死ぬ夜」を、家族で安全に乗り切ろうとするお話です。

荒木飛呂彦さんは本当に進化が止まらないです。読み切りを描くたびに現代に合わせて作風を変えています。人間国宝に認定される日も近い。

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1位 鬼滅の刃 既刊13巻

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

 

ワクワク:★★★★

感動:★★★★

ゆるさ:★★★★★

【内容】

時は大正時代。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変する。唯一生き残ったものの、鬼に変貌した妹・禰豆子を元に戻すため、また家族を殺した鬼を討つため、炭治郎と禰豆子は旅立つ!! 血風剣戟冒険譚、開幕!!

〈感想〉

声を大にして言いたい。

絵がとっても良い!!!!

難しそうなんです。髪型!!服装!!それから…刀!!!

ものすごく手間をかけて、作品に愛をかけて、描かないと!!辿り着けないクオリティなんです!!!

全力で全力で戦う兄妹を応援してあげましょう!!アニメも!!楽しみです!!

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以上になります。

ほんとはもう8作ほどあったのですが、「最新巻だけ読めてない」という理由で次回へ繰り越しました。買ってない漫画が溜まっています。

 

ではまた時間があれば!

見てくれた方、ありがとうございました。

 

 

 

「読みやすい漫画」とそうでない漫画の違いを語ろう

 

こんにちは。

最近マンガの演出に凝ってる雰囲気を醸し出し始めたイキリオタクです。

 

 

みなさん、漫画を読んでいて、印象に残るシーンってあるじゃないですか

 

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(尾田栄一郎 ONE PIECE より引用)

 

 

あれって全部計算されてるんですよね。

作者の手によって。

 

僕は漫画を読み始めて2年かそこらですが、それでも良い漫画の、「読みやすさ」に繋がる演出の共通点がいくつかわかってきました。

 

 

というわけで今回は僕の考える

「読みやすい漫画」

の自論を書いてみます!!

 

 

 

 

 

 

 

(その前に『読みやすいブログ』を勉強しろよ…)

 

 

 

 

…それはホントに申し訳ない。

 

 

 

 

もくじ

 

 

 

 

まずはじめに、みなさんは漫画において1番大切なものは何だと思いますか?

 

それはコマ割りです。

 

無論、「コマの中」の絵も大切ですが、それは絵本や映画も同じですよね。

しかし、漫画はコマで構成された「1ページ」が見る人の基準となります。

 

・1ページの中にコマ割りによってどのような流れを作るのか。

・そのためには「1コマ」で何を描くのか。

 

この2つが重要となります。

 

 

 

1.「近」から「遠」へ

まずシーンの魅せ方ですが、いきなりのインパクを重視する場合は

「近」から「遠」の構図が鉄則です。

 

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(葦原大介 ワールドトリガー より引用)

 

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(水上悟志 プラネット・ウィズ より引用)

 

小さいコマで「異変」を表現し、大きいコマで「状況」を一気に読者に伝える。

 

この際の注意のポイントとしては、「文字」による情報量を最小限にする事です。

例えば上記のワートリのシーンで空閑遊真が

「何⁉︎ なんだこれ⁉︎ 重い‼︎ 重い弾だ‼︎ こんなものもあるのか⁉︎」

と喋っていたら、セリフを読まなければならない分、状況への理解に時間がかかってしまいます。

漫画の極意はいかに「速く明確に」状況を伝える事にあると私は思います。

大きいコマはスッキリと、細かい説明は次の小さいコマでやれば良いのです。

 

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(葦原大介 ワールドトリガー より引用)

 

 

 

2.「遠」から「近」へ

逆に、後に残るジワジワ系のインパクのシーンを作る場合は

「遠」から「近」の構図が効果的です。

 

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(眉月じゅん 恋は雨上がりのように より引用)

 

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(鬼頭莫宏 なるたる より引用)

 

見逃してしまうような「小さな異変」を、ページの下部にそっと置く事により、読者の記憶に残す事ができます。

 

かなり高等な技術ですが、やられた方の読者としては、めちゃくちゃ興奮します。僕は変態ではありません。

 

 

 

3.「表情」を連発しない

次は読みづらい漫画について。

いわゆる「顔漫画」と呼ばれないためのテクニックです。

当然、セリフが多すぎる漫画は読んでいて疲れますが、同じくらいの情報量を持つ「表情」も多い場面が続くと意外と疲れてしまいます。

 

特に「セリフが多く」、「表情」による情報量も多いコマは、読みやすさにおいて最低と言わざるを得ません。

 

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(尾田栄一郎 ONE PIECE より引用)

 

例えば2コマ目ですが、1コマ目の巨人が暴れるシーンを引きの構図で継続して、脇にモブキャラのセリフの吹き出しを添えるのはどうでしょうか。

巨人のキャラについて説明しているのに、全く関係ないモブキャラの顔がコマの中心になっていて、かなり伝わりづらいと思います。

 

(ただ後々このモブ2人が再登場するかもという、「伏線」の可能性を無限に作り上げている事が、「ONE PIECE」の魅力とも言えますね)

(でもやっぱり読みづらい)

 

特に小さいコマでは読者は「絵かセリフのどちらか1つ」しか目で追えない事が多く、どちらかを処理した後にもう次のコマへ進んでしまいます。私もそうです。

よく4コマ漫画で見る「喋っているキャラの表情を必ず同じコマの中に描く」手法は、実は多用されると読んでいて疲れてしまいます。

ではどうすれば良いのでしょうか。

 

 

それは

絵とセリフを交互に魅せる事

で解決できます。

 

 

 

 

4.「セリフ」に集中させるコマの存在

ここまで絵の伝わりやすさを書いてきましたが、セリフはどうでしょうか。

実はセリフを魅せる(読みやすくする)演出もあります。

 

・顔などの情報量の多いものを同じコマに描かない

 

これだけですが、かなり難しいです。実践している漫画家さんは多くありません。

 

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(冨樫義博 HUNTER×HUNTER より引用)

 

しかしここで僕らの冨樫義博先生の登場です。

ページの上から下にかけて「絵」から「セリフ」へと、魅せるポイントが見事に変化しています。

 

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(冨樫義博 HUNTER×HUNTER より引用)

 

それにしても「足のシルエット」だけって!!

もうセリフにしか目がいかないですね。

 

他にも喧嘩稼業なども「絵」と「セリフ」のスポットライトの切り替えが死ぬほど上手いので、ぜひ読んでみてください。

 

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(木多康昭 喧嘩稼業 より引用)

 

 

 

おわりに

めっちゃ書くの疲れました…。これらを踏まえて漫画を読むと、少し楽しくなる人もいるかも知れません。

僕は漫画を売る事も、他人の漫画に協力する事も興味ないし、ましてや自分で漫画を描く事なんて死んでも無理だと思います。

上記の全てが僕の好みでしかありませんが、

どうか 漫画編集者さん!!

この辺を考えると売れるんじゃないでしょうか!!

僕にさらに良い漫画を読ませて下さい!!

お願いします!!!!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

【オススメ漫画】レベルEを語る回

 

こんにちは。

結構前になりますが、「アメトーーク!」でハンターハンター芸人やってましたよね。

アレを観て気づいたんですが、「よくわからん」という理由で敬遠されてる作品って割と多いんじゃないかって勝手に思いました。

 

そんなわけで今回はレベルE

という漫画を紹介したいと思います。

 

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1.レベルEってなあに

冨樫義博先生という漫画家によって描かれた少年漫画です。「幽☆遊☆白書」や「ハンターハンター」と同じ作者で、「レベルE」はその2つの間(「幽☆遊☆白書」の次であり「ハンターハンター」の前)に連載されていました。

コミックスは全3巻で、全13話でアニメ化もされています。

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(アニメの出来はそこそこって感じです)

 

 

 

2.どんな漫画なのぉ?

レベルE (Vol.1) (ジャンプ・コミックス)

レベルE (Vol.1) (ジャンプ・コミックス)

HUNTER×HUNTER』の冨樫義博が世に問う異色の連作集! 宇宙一の天才的な頭脳と美貌、そして最悪な性格の持ち主・ドグラ星第一王子…人呼んで「バカ王子」。その魔の手から地球を守るのは…熱血健康優良野球少年7番レフト・筒井雪隆。襲い来る魔物の群れに…不承不承立ち向かう悪ガキ5人組。その智略を尽くした剣・棒・術・策! 塾があるのに…。塾か? 世界平和か? そして…廊下は走るな!

 

一人暮らしをする高校生が引っ越し先の新居に入ったら、宇宙人と名乗る頭のおかしな男が部屋に居た。

というのが1話の導入です。

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ただコイツがマジの宇宙人でしかもある惑星の王子だった。オマケに記憶喪失。

 

 

 

 

研究所のお兄さんが探しに来たり

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護衛の宇宙人が迎えに来たり

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大騒ぎする展開。

 

そして、町で不良に絡まれた王子は、不注意から、地球に住んでいたディスクン星人の仲間を殺してしまう。

ディスクン星人は超好戦的な宇宙人で、彼らによって滅ぼされた惑星は数知れず。全く関係のない高校生・雪隆は、生きて帰ることができるのか!?

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ここまでが1〜3話です。

ネタバレはしませんが、全てをひっくり返す驚きのオチが用意されています。

 

 

 

3.どこが面白いのぉ?

 

よく主人公が変わります。

1巻は雪隆と、遠足で宇宙人を目撃してしまった不良4人組。

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どのエピソードも2〜4話で構成されていて、類を見ないおぞましい設定と、予測のつかないオチが魅力です。

本当に濃度が凄まじく、ハンターハンターより面白い」という人も居るくらいです。

私もその気持ちが少しわかります。

 

 

 

4.なんでマイナーなのぉ?

 

難解で濃密。愛嬌の溢れるセリフも面白い。

では、なぜ、他2作と比べて知名度が低いのか。

 

 

ズバリ、字が多い

 

 

ハンターハンターも字、多くね?」

と思いましたか。違う。比じゃない。

 

 

これはある人の日記を覗くシーン

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2ページに渡り、話の解説がなされています。

 

 

読めるか!!小説か!!!

 

こういうシーンが多々あります。

 

 

コレは王子の自作ゲームの説明書

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頭が痛くなる…。

 

そして、その濃密さゆえに、1ページでも読み飛ばしてしまうと話がわからなくなります。

 

すごく読みづらい。しかし、入り込むと抜け出せない、少数の人間のみが惹かれる沼を持つ作品なのです…。

 

 

 

まとめ

クセの強い漫画、レベルEをオススメしてみました。

ぜひ皆さん、お手に取る際は

気合を入れて、読んでみて下さい。

面白いので。たぶん。