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漫画に飽きるまで

漫画について

「読みやすい漫画」とそうでない漫画の違いを語ろう

 

こんにちは。

最近マンガの演出に凝ってる雰囲気を醸し出し始めたイキリオタクです。

 

 

みなさん、漫画を読んでいて、印象に残るシーンってあるじゃないですか

 

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(尾田栄一郎 ONE PIECE より引用)

 

 

あれって全部計算されてるんですよね。

作者の手によって。

 

僕は漫画を読み始めて2年かそこらですが、それでも良い漫画の、「読みやすさ」に繋がる演出の共通点がいくつかわかってきました。

 

 

というわけで今回は僕の考える

「読みやすい漫画」

の自論を書いてみます!!

 

 

 

 

 

 

 

(その前に『読みやすいブログ』を勉強しろよ…)

 

 

 

 

…それはホントに申し訳ない。

 

 

 

 

もくじ

 

 

 

 

まずはじめに、みなさんは漫画において1番大切なものは何だと思いますか?

 

それはコマ割りです。

 

無論、「コマの中」の絵も大切ですが、それは絵本や映画も同じですよね。

しかし、漫画はコマで構成された「1ページ」が見る人の基準となります。

 

・1ページの中にコマ割りによってどのような流れを作るのか。

・そのためには「1コマ」で何を描くのか。

 

この2つが重要となります。

 

 

 

1.「近」から「遠」へ

まずシーンの魅せ方ですが、いきなりのインパクを重視する場合は

「近」から「遠」の構図が鉄則です。

 

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(葦原大介 ワールドトリガー より引用)

 

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(水上悟志 プラネット・ウィズ より引用)

 

小さいコマで「異変」を表現し、大きいコマで「状況」を一気に読者に伝える。

 

この際の注意のポイントとしては、「文字」による情報量を最小限にする事です。

例えば上記のワートリのシーンで空閑遊真が

「何⁉︎ なんだこれ⁉︎ 重い‼︎ 重い弾だ‼︎ こんなものもあるのか⁉︎」

と喋っていたら、セリフを読まなければならない分、状況への理解に時間がかかってしまいます。

漫画の極意はいかに「速く明確に」状況を伝える事にあると私は思います。

大きいコマはスッキリと、細かい説明は次の小さいコマでやれば良いのです。

 

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(葦原大介 ワールドトリガー より引用)

 

 

 

2.「遠」から「近」へ

逆に、後に残るジワジワ系のインパクのシーンを作る場合は

「遠」から「近」の構図が効果的です。

 

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(眉月じゅん 恋は雨上がりのように より引用)

 

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(鬼頭莫宏 なるたる より引用)

 

見逃してしまうような「小さな異変」を、ページの下部にそっと置く事により、読者の記憶に残す事ができます。

 

かなり高等な技術ですが、やられた方の読者としては、めちゃくちゃ興奮します。僕は変態ではありません。

 

 

 

3.「表情」を連発しない

次は読みづらい漫画について。

いわゆる「顔漫画」と呼ばれないためのテクニックです。

当然、セリフが多すぎる漫画は読んでいて疲れますが、同じくらいの情報量を持つ「表情」も多い場面が続くと意外と疲れてしまいます。

 

特に「セリフが多く」、「表情」による情報量も多いコマは、読みやすさにおいて最低と言わざるを得ません。

 

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(尾田栄一郎 ONE PIECE より引用)

 

例えば2コマ目ですが、1コマ目の巨人が暴れるシーンを引きの構図で継続して、脇にモブキャラのセリフの吹き出しを添えるのはどうでしょうか。

巨人のキャラについて説明しているのに、全く関係ないモブキャラの顔がコマの中心になっていて、かなり伝わりづらいと思います。

 

(ただ後々このモブ2人が再登場するかもという、「伏線」の可能性を無限に作り上げている事が、「ONE PIECE」の魅力とも言えますね)

(でもやっぱり読みづらい)

 

特に小さいコマでは読者は「絵かセリフのどちらか1つ」しか目で追えない事が多く、どちらかを処理した後にもう次のコマへ進んでしまいます。私もそうです。

よく4コマ漫画で見る「喋っているキャラの表情を必ず同じコマの中に描く」手法は、実は多用されると読んでいて疲れてしまいます。

ではどうすれば良いのでしょうか。

 

 

それは

絵とセリフを交互に魅せる事

で解決できます。

 

 

 

 

4.「セリフ」に集中させるコマの存在

ここまで絵の伝わりやすさを書いてきましたが、セリフはどうでしょうか。

実はセリフを魅せる(読みやすくする)演出もあります。

 

・顔などの情報量の多いものを同じコマに描かない

 

これだけですが、かなり難しいです。実践している漫画家さんは多くありません。

 

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(冨樫義博 HUNTER×HUNTER より引用)

 

しかしここで僕らの冨樫義博先生の登場です。

ページの上から下にかけて「絵」から「セリフ」へと、魅せるポイントが見事に変化しています。

 

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(冨樫義博 HUNTER×HUNTER より引用)

 

それにしても「足のシルエット」だけって!!

もうセリフにしか目がいかないですね。

 

他にも喧嘩稼業なども「絵」と「セリフ」のスポットライトの切り替えが死ぬほど上手いので、ぜひ読んでみてください。

 

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(木多康昭 喧嘩稼業 より引用)

 

 

 

おわりに

めっちゃ書くの疲れました…。これらを踏まえて漫画を読むと、少し楽しくなる人もいるかも知れません。

僕は漫画を売る事も、他人の漫画に協力する事も興味ないし、ましてや自分で漫画を描く事なんて死んでも無理だと思います。

上記の全てが僕の好みでしかありませんが、

どうか 漫画編集者さん!!

この辺を考えると売れるんじゃないでしょうか!!

僕にさらに良い漫画を読ませて下さい!!

お願いします!!!!

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。