三宅乱丈「pet ペット リマスターエディション」を導入のみ解説する
こんにちは。
三宅乱丈さんの pet
という漫画があるのですが
アニメ化も3話まで観たのですが
内容が難しくてよく分からない
といった方、多いのではないでしょうか
個人的に序盤から設定が複雑過ぎると思います
そこで、理解に苦労した頭の悪い側の自分がイメージでこんな始まりだよというのだけ解説をしてみます。
完走すると結構面白い作品なので、少しでも助力になれば幸いです。
※1〜2巻の設定(ネタバレ)を含みます
1. 軸になるのは5人だけ
上から
林(ハヤシ)さん
悟(サトル)
司(ツカサ)
ヒロキ
この4人に桂木(かつらぎ)というオジサンを加えたのが主要メンバーです。
2. 全員同じ「会社」に属している
会社は謎に包まれていて分かりませんが、
主に「殺し」や「違法な取り引き」をしてお金を稼ぐところみたいです。
そして5人の仕事は
会社にとって邪魔な人間を「洗脳」もしくは「記憶を改ざん」して、排除すること。
3. 人の記憶を操作できる人間たち
人の記憶の中に踏み込んで、自由に塗り替えることができる人間を「ペット」といいます。
そして
この作品では人間は2種類の記憶で構成されています。
「ヤマ」
自分の中の楽しくて、安心できる記憶の場所。
他人に介入されると壊れてしまい、心のバランスを失って廃人となってしまう。
「タニ」
自分の中の辛くて、悲しい記憶の場所。
実はタニもヤマと同じくらい大事な部分であり、ここも壊されると廃人になってしまいます。
4. 「ペット」は「ヤマ」を持っていない
人の記憶の「タニ」が勝手に流れ込んできてしまう「ペット」は、心のバランスが保てず、自分の「ヤマ」を作る前の幼少期に廃人になってしまいます。
ではどうするかというと
同じ「ペット」から「ヤマ」を分けてもらう(教えてもらう)ことによって、普通の人間に戻ることができます。
そして普通の人間になれた「ペット」は
自分の心に「カギ」をかけて、他人の記憶と自分の記憶が混濁しないように防いでいきます。
5. 各キャラクターの目的
最後のワード解説
「イメージ」
他人の記憶に侵入する際に使う「入りやすい形」のこと。自分自身の姿を変えるものが多いが、例外もいる。
林(ハヤシ)さん
使うイメージ:風
会社の古株で、司(ツカサ)と悟(サトル)に「ヤマ」を与えた実力者。
会社の方針に疑問を持ち、組織から逃亡するも、自分の子供のように愛する司(ツカサ)と悟(サトル)も会社から解放させようと、ひとり暗躍する。
司(ツカサ)
使うイメージ:水
若手の実力者。「ヤマ」を貰った林(ハヤシ)に恩義を感じているものの、会社で上り詰めて「生活の自由」を手にするためなら、どんな残酷な手段も厭わない覚悟を持つ。
ヒロキに「ヤマ」を分けた本人であり、一緒に会社から脱出する夢を持つ。
ヒロキ
使うイメージ:金魚
「ヤマ」を貰った司(ツカサ)の言いなりで、司(ツカサ)を自分から引き離そうとする会社に反発する。
世間知らずの面を自覚しており、生活の全てを司(ツカサ)に頼りきり依存している。人を傷つけたくない素直で良心的な主人公。
悟(サトル)
使うイメージ:ドア
最速で人の記憶に侵入できる「ドア」のイメージを使う。会社の方針が好きな訳ではないが、出張と「聞かされている」林(ハヤシ)の帰りを待つため、上司である桂木(かつらぎ)の命令に従う。
「ヤマ」を分けてくれた林(ハヤシ)に絶対的な恩義を感じており、1話冒頭でも「廃人」としての心の辛さが描かれている人物。
桂木(かつらぎ)
使うイメージ:なし
イメージを持たないため、「洗脳」はできても「記憶への侵入」は上手くできず、「ペット」ではない社員。
林(ハヤシ)と同じく古株だが、ヒロキや悟(サトル)など、異様な能力を持つ「ペット」たちを馬鹿にしている。
とまあこんなところでしょうか。
要は
それぞれの思惑の中、
「人の記憶を塗り替えたら勝ち」の
サスペンスとなっています。
全5巻で5人の登場キャラクターが無駄なく思考を繰り広げる作品となっているので、
ぜひ広い視点で状況を把握できればなと思います。
ではまた。