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漫画に飽きるまで

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【完結済み】漫画オタクが選ぶオススメ漫画ランキング82選【マイナー向け】

 

こんにちは。

漫画を読んだり読まなかったりする20代の社会人です。主に漫画は高校生から読み始めました。現在は月に40冊くらい買ってます。

 

今回は完結済みかつ少しマイナーな漫画を面白かった順にランキング形式でまとめてみました。

マイナーの基準は非常に曖昧ですが、鋼の錬金術ガッシュGANTZレベルEとか、まあ他の漫画紹介ブログに載ってるだろうなというものは除外しました。でも好きで入れたいやつは勝手に入れてます。

本当は映画・ドラマ・アニメ化されたものはナシ。とした方が理想なのでしょうが、そこまでは無理でした。なので『少し』マイナー向けという認識でお願いします。

 

その他の縛り

同じ作者の作品は2つ以上入れない

1巻で完結する作品は入れない(最低でも2巻以上出ているものになります)

 

 

では82位から

 

 

 

82位 100万円の女たち 全5巻

100万円の女たち(1) (ビッグコミックス)

100万円の女たち(1) (ビッグコミックス)

 

売れない小説家、道間 慎。彼の小説では誰も死なない。理由は父親が人殺しだから。

彼は5人の女たちと一緒に暮らしている。

女たちは毎月、彼に100万円支払い、彼が女たちの世話をする…なぜ?

金と愛と死の臭いが立ちこめる一軒家で、歪な六角関係が繰り広げられる…

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売れない小説家と同じ家に住む5人の女のミステリー

ドラマ化で知名度を上げた作品です。登場人物のほとんどの素性が謎に包まれており、序盤から設定を探っていく展開に引き込まれます。

私はミステリーの結末にすんなり納得できるタイプではありませんが、まあまあのオチに感じました。構成が上手く短時間で読めた割には嫌に後味が残る作品でした。

 

 

 

81位 ラブロマ 全5巻

「根岸さん好きです。俺と付き合ってください。」恋の始まりは突然の告白だった!! 読むと恋したくなる、懐かし新しい直球ラブロマンス!!

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駆け引き一切ナシの直球ラブコメディ

とよ田みのるさんの漫画は早い段階で読むべきというか、良い意味でベタなので漫画に擦れていると見落としてしまう魅力に感じます。それでも序盤を抜けると景色が変わってきて、キャラクター達の人生観を絶賛し始めるのに時間はかからないはず。

愚直過ぎるキャラクターとそのノリに少し恥ずかしさを覚えましたが、彼等だからこそ生まれた名場面を後半に大量に持ってきていて、他にない清々しい読み味が特徴です。社会人になって読むと眩しさに焼かれるので、学生のうちに読みたい。

 

 

 

80位 日々ロック 全6巻

日々ロック 1 (ヤングジャンプコミックス)

日々ロック 1 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者:榎屋 克優
  • 発売日: 2010/10/19
  • メディア: コミック
 

僕、日々沼拓郎は

(1)勉強できない、スポーツ嫌い。

(2)生まれたときからイジめられっ子。

(3)もちろん彼女は、いる由もない。

だけど僕には4文字があった。ROCK。そう、ギター1本あれば僕のはじまりが、いつだってカウントされる。

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スクールカーストの低い男たちが集う青春音楽漫画

何というか主人公は本当に女運がなく、男性読者は眼から血を流しそう。下ネタギャグが強すぎてボヤけていますが、かなり過酷なストーリーになっています。

音楽面も溢れる才能を世間に認められていく訳でもなく、その道の厳しさに打ちのめされながらも縋りついていくような生き様です。鬱漫画としても際どい所ですが、泥臭くとも熱い。

 

 

 

79位 羊のうた 全6巻

羊のうた (1) (バーズコミックス)

羊のうた (1) (バーズコミックス)

 

高校生の高城一砂は、幼い頃に別れた一つ年上の姉・千砂と再会し、高城家に代々伝わる「病」のことを聞く。その「病」は、発病すると「吸血鬼」のように、他人の血が欲しくなるという。やがて発病し、発作に苦しむ一砂に千砂は自らの血を与えるが……。

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「人とは違う種族」の姉弟が2人で暮らすダークミステリー

そこまで読んで興奮はありませんでしたが、印象に残った作品です。何気ない日常を送っていた主人公がある事実をキッカケにじわじわと活力を下げていきます。

全体的に暗い雰囲気が特徴的で、何故か止まらずに読み進めてしまった。6~7巻で少し外部の介入が邪魔に感じましたが、概ね良くまとまっています。力強く繊細な作画も魅力。

 

 

 

78位 愛人[AI-REN]  全5巻

愛人 1 (ジェッツコミックス)

愛人 1 (ジェッツコミックス)

 

余命幾許もない少年と人造遺伝子人間の少女の人生最後の日々を綴った不朽の名作漫画

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余命の限られた末期患者と精神的救済を目的に作られた人間の感動ラブストーリー

かなり癖の強い作品です。漫画の形としては結構好きなのですが、序盤が子供同士がイチャついているような様子で、セリフのベタさに恥ずかしさを覚えました。とにかく2人で独走していて、慣れが要る世界観だと思います。

ただ5巻で描かれているキャラクターの最期がとても印象的で、漫画経験値の低い自分の涙腺をぶっ壊されました。死が約束されている設定だからこそ、何気ない日常の魅力が成立するのだと思います。人間のエゴでAIを作っているので綺麗な世界ではありませんが、思わず純愛と銘打ってしまう作品です。

 

 

 

77位 繋がる個体 全4巻

繋がる個体(1) (モーニングコミックス)

繋がる個体(1) (モーニングコミックス)

 

5年前に別れた職場の元カノ・くるみのことをひきずりつつ過ごす真面目系サラリーマン・井口正行は、数合わせで連れて行かれた合コンで、可愛すぎる女子高生・ここみと出会う。しかし、この女子高生、実は……!!

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女子高生との合コンに参加してしまった30代サラリーマンの混沌としたラブストーリー

1話目から人物関係が交錯していて、序盤から目が離せなくなる展開が特徴的な作品です。少し絵柄が荒く感じるかもしれませんが、巻を重ねるほどに綺麗になります。個人的に作画よりもモノローグで引っ張っていく力強さを感じました。

ネタバレとなってしまうので内容については触れられませんが、キャラクター達がそれぞれ別方向へアプローチしていて、その様子が面白おかしく描かれています。後半3~4巻から更にストーリーにひと手間加えられていて、工夫が見られる進め方が新鮮でした。

 

 

 

76位 煩悩寺 全3巻

煩悩寺 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
 

彼と別れたばかりのOL小沢さん。ある日、飲んだ帰りに訪れた同じマンションの一室は、とんでもない部屋だった。住人の小山田くんはいたって普通の青年だったが、「煩悩の限りを尽くす」という兄から送られてくるモノで溢れるその部屋は、統一感なし、センスなし、意図も不明。

しかし何が気に入ったのか、そんな部屋で癒される小沢さんはヒマがあるとその部屋『煩悩寺』に通う日々が始まるのでした。

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同じマンションの住人に心ほぐされていく社会人ラブコメディ

知り合い→恋人になるまでの正しい手順を見せつけられているようで、ニヤつきが治りませんでした。特に展開の山場では表情の眩しさが凄まじく、紙面を直視できずに無言で天を仰いだ。

秋★枝さんは読者の期待を煽るシュチュエーション作りが本当に上手く、1巻や2巻でもそれぞれ良い見せ場が用意されています。3巻はコメディよりですが、それも楽しめる。他を寄せ付けないストロングスタイルのラブコメ作品です。

 

 

 

75位 ペット リマスターエディション 全5巻

人の脳内に潜り込み、記憶を操る能力を持つ者達がいた。

彼らのその力は、事件の揉み消しや暗殺など、裏の世界で利用されてきた。人の精神を壊すほどのその力は、同時に彼ら自身の心を蝕んだ。彼らはお互いを鎖で縛り付け合うように、脆く危うい心を守った。

彼らは恐れと蔑みからpet(ペット)と呼ばれた。

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人の記憶を塗り替える事ができるペットと呼ばれる人種、それをコントロールする組織、裏切り者のサスペンスアクション

三宅乱丈さんはそんなに詳しくなく特別ファンでもないのですが、構成が凄まじく上手い作家さんなんだと気付かされた作品です。ハッキリ言って1巻だけでは何の魅力も分かりません。5巻まで読み切って、初めて各キャラクターへの理解が深まります。

「分かち合う記憶、奪い合う心」のテーマの通り、人の記憶を塗り替え洗脳させたら勝ちのサスペンス漫画です。1~5巻の表紙の人物が無駄なく思考を展開し、仕込みが発動する4~5巻は鳥肌が立ちました。最後に辿り着く結論も納得のいくものなので、ぜひ一気読みをオススメしたい。

 

 

 

74位 人魚シリーズ 全3巻

若者であふれる真夏の海辺を、薄汚い格好をした男が地図を手に歩いていく。その男、湧太の目的地は野摺崎。そこは、険しい山と岩壁ばかりの海岸に囲まれた秘境であった。

湧太は、500年前に人魚の肉を食べ不老不死になった体を元に戻してもらうため、人魚を探す長い旅を続けていた。

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不老不死を得られる「人魚の肉」をめぐるホラー・ミステリー

高橋留美子さんは5作ほどしか読んでいないので微妙な判断となりますが、著者の中で1番肝を冷やした作品です。持ち前の起承転結の上手さを『旅人の主人公』という設定で最大限に活かしています。

不老不死というテーマから人間の心の残酷な闇をポップに描いていて、コメディ漫画家の印象を打ち壊されました。もともと読み切り作品だったものをまとめたシリーズ本ですので序盤は少し怠いのですが、中盤からペースを掴んでくるはず。

 

 

 

73位 オナニーマスター黒沢 全4巻

オナマス【分冊版】(1)

オナマス【分冊版】(1)

 

web上で伝説的人気を誇った『オナニーマスター黒沢』がついに電子書籍化!中学二年生の黒沢の楽しみ…。それは学校の女子トイレで同級生をオカズに自慰にふけること。しかし、クラスでイジメに遭っている少女に見つかってしまい……。

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知的でイケメンな犯罪級の変態がクラスのイジメ問題に関っていくギャグコメディ

「女子トイレに忍び込み〇〇をする」という出だしからもうどうしようもない主人公なのですが、イケメンでクールな佇まいから放課後の優雅なひとときに見えてくる(嘘です)。デスノートの「思い通り!」など張り詰めた緊張感の中でパロネタ使うのが上手い。

しかし特筆すべきはギャグで終わらない点。後半から一転して“いじめ”のより残酷な描写を重ねていて、あまりの作風の変わり様にページをめくる手が止まる。それまで扱っていた問題の大きさを定義して完結する珍しい作品なので、一読の価値はあると思います。

 

 

 

72位 辺獄のシュヴェスタ 全6巻

辺獄のシュヴェスタ(1) (ビッグコミックス)
 

16世紀、神聖ローマ帝国。罪なき賢者が「魔女狩り」という名の迫害に遭った時代。

魔女狩りを指揮する修道会の処刑で家族を失くした「魔女の娘」エラは、魔女の子供達を集めた女子修道院に収容された。

激流のごとき変革の刻。

聖母を形どった拷問具「鋼鉄の処女」と共に辿るエラの苛烈な運命を描く、サバイバル歴史大作…!!

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魔女狩りによって母親を殺された娘たちを『矯正』する修道院のサバイバル・アクション

理不尽な教育や拷問に立ち向かう作品ですが、性的な描写はあまりなく、グロ系が中心となっています。自分以外の全てが敵という緊迫した状況の中で、誰にも気取られずに“反逆”のために何ができるのか。精神的な強さを描くのに打ってつけの上手い題材です。

次々と難題が押し寄せて来て、5巻までは非常に楽しく読めました。最終6巻のみ風呂敷の広げ方がやや好みでなくテンションが落ちてしまいましたが、傑作であることは間違いありません。不快な描写を求めるタイプの捻くれた私でも彼女たちの「強かさ」に胸打たれ気づけば応援していた。広くオススメしたい作品です。

 

 

 

71位 13月のゆうれい 全2巻

13月のゆうれい(1) (FEEL COMICS swing)

13月のゆうれい(1) (FEEL COMICS swing)

 

女と男と女装男子の三角関係。ネリが3年ぶりに再会した、双子の弟・キリ。彼はネリにそっくりな顔で、ネリがおよそ着ないような「可愛い」服に身を包んでいた。「キリはいつ女の子になっちゃったの?」弟の女装姿に動揺したまま、ネリは偶然にもキリの同居人・周防(すおう)と知り合う。男子校時代の同級生だという周防が抱く、キリへの“ともだち以上”の感情に気づいてしまい――?ちぐはぐな三角関係ストーリー第1巻!

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男女の双子とその同棲相手(男)を加えた奇妙な三角関係の恋愛漫画

少し魅力が伝わりづらい作者さんだと思いますが、推したい漫画です。シャープな絵柄でモノローグ中心に話が進み、考えてるんだか考えてないんだか分からないキャラクターの表情でセンチな気分になりました。

「恋愛」「性欲」「服装」とテーマが散らかってますが、絶妙に暗い心のポエムを読んでいると気にならなくなる。ジャンルの選定が難しいけど人が人と話して価値観を変えていく社会人の恋愛漫画かな。特にコマ割りがめっちゃ好きです。

 

 

 

70位 どうにもこうにも全3巻

どうにもこうにも上手いくいかない漫画家の再生物語!新人漫画大賞の大賞を受賞し、華々しくデビューを飾った江藤まお。将来を期待される若手漫画家のホープだったが、彼女を待ち受けていたのは…?

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漫画専門学校を舞台にした学園サクセス・ストーリー

コメディとしての質が高いので多くの人が楽しめると思いますが、漫画家への進路に興味がある人はバクマンとは違った一面の世界が見えてきて、創作への認識が変わる名作。

『漫画家(兼)専門学校の教師』というちょっと珍しい主人公。終盤やや詰め込み過ぎな気もしますが、漫画に対して様々な価値観を持ったキャラクター達がとても面白い。凛々しい絵柄もギャグとシリアス両方に効いていて引き込まれました。

 

 

 

69位 鬼死ね 全4巻

鬼死ね(1) (ビッグコミックス)

鬼死ね(1) (ビッグコミックス)

 

中学生の阿羅太(あらた)と伊純(いずみ)は、双子の兄弟だ。しかし人間ではない。人間の姿はしているが、鬼だ。

鬼は、赤鬼と青鬼の2種類に分かれる。青鬼は比較的人間に近く、社会にも馴染みやすいが、赤鬼には、人間に嫌悪感を与えてしまう目には見えないオーラがある。ちなみに、鬼の99パーセント以上が赤鬼だ。

生まれつき人間に嫌われる運命を変えたい、赤鬼の阿羅太。

鬼社会ではマイノリティの青鬼、伊純。

2種類の鬼と人間がぶつかりあう異色の悲喜劇!!

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2人の鬼が人間社会で暮らすアクションファンタジー

周囲の人間からツマはじきにされる主人公たちの切ないスクールライフが軸ですが、作者の思考がズレてるのか節々にギャグがぶち込まれていてあまり悲しい気持ちになりませんでした。引力で読んでしまう。

良いところで打ち切りになっていますが、最終話で突発的に多くの伏線が回収されており、ストーリーの上手さに遅れて気づかされる。あっという間の4冊です。

 

 

 

68位 スカイブルー 全5巻

交通事故で瀕死の重傷を負った風見天晴(かざみあまはる)に宿ったのは「スカイブルー」と名乗る「人格を有したエネルギー体」だった――!! 小林大樹が放つ、王道バトル少年漫画!!!

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「カラーズ」という色をモチーフにした魔人と組んで戦うアクションバトル

僕が知る中では1番惜しい打ち切り漫画です。少年誌あるあるで1巻はアクセルかかってなくて全く面白くないのですが、2~5巻は濃密なバトル描写&風呂敷を広げる展開続きで期待感がMAXまで高まりました。打ち切りになりましたが。

2巻でようやく"最初の敵"が登場しますが、ラスボスでも何でもないのにめっちゃ強いんです。その後も定期的に新キャラを出して内部で複雑に人間関係や情勢を動かしたり、"組織"や"宿敵"の存在などバトル漫画好きのツボを上手く押さえています。中2っぽいセリフ大丈夫な人はオススメしたい。

 

 

 

67位 ふうらい姉妹 全4巻

ふうらい姉妹 第1巻 (ビームコミックス)

ふうらい姉妹 第1巻 (ビームコミックス)

 

姉・山本れい子、無職、美人でありながら阿呆。妹・山本しおり、小学生、しっかり者と見せかけて阿呆。ふたり揃えばますます阿呆。そんな二人姉妹の驚きと失笑と姉妹愛に満ちた毎日!隔月誌フェローズで中毒者続出の人気4コマ、待望の単行本化!

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2人の姉妹の頭のネジを全開まで緩めた4コマギャグ

なぜか大好きなんです。オチは微妙で笑えるわけではないし、ツッコミもキレがない。でもこのモタモタした感じが良いのかな。最高のバカとバカの掛け合いってこれだと思います。脳が溶ける。

 

 

 

 

66位 最終兵器彼女 全7巻

最終兵器彼女(1) (ビッグコミックス)

最終兵器彼女(1) (ビッグコミックス)

 

ぎこちなくも清純な交際をしている高校生、シュウジとちせ。札幌が突然の空爆に襲われたある日、シュウジは思いも寄らない姿に変身していたちせに出会った。背中から羽が生え、空をマッハ2の速度で飛び、とてつもなく破壊能力を持つ、自衛隊によって改造された“最終兵器”。それがちせだった。地球のあちこちで紛争が起こるたびに呼び出され現場へ向っていくちせと、彼女を見守ることしかできないシュウジ。ふたりの未来はいったい…!?

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終末とともに訪れる初恋の、切なく上手くいかないラブストーリー

私がこの作品に出会ったのが16歳くらいで、当時は「読んでこんなに気分が落ち込む作品があるのか」と"鬱漫画"という耐性のないジャンルにキツイ洗礼を受けた記憶があります。

絵柄も恋愛展開も好みで、甘いエサに釣られて読み進めると地獄にハマる。おそらく部外者の介入さえなければ全く問題なく上手くいく2人であり、逆にそれが苦しく、尽きない不安要素に心を削り続けられました。終盤のドン詰まり感が特に秀逸で、読み返したくない作品のひとつです。

 

 

 

65位 あちらこちらぼくら 全3巻

新装版 あちらこちらぼくら 上 (eyesコミックス)

新装版 あちらこちらぼくら 上 (eyesコミックス)

  • 作者:たなと
  • 発売日: 2019/04/25
  • メディア: コミック
 

地味めボウズ・園木くんと、派手で悪目立ちぎみのヤンキー・真嶋くん。園木くんは天文部で個人プレーが得意、真嶋くんは人に話しかけてるだけでカツアゲかって言われちゃう。そんな同じクラスでも住む世界が違うふたり……のはずが、ひょんなことからメールのやりとりしたり、放課後一緒にケーキ食べたり、後夜祭フケておしゃれタウン行っちゃったり!?…なんだか仲良くなるのかな?? 思春期男子、いったりきたり交流日記!

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属するグループも会話のノリも違う、でも惹かれあってしまう男子高校生の学園コメディ

青年誌に掲載されていたBLジャンルの漫画です。個人的にはBLというよりは友情をテーマにしたラブコメのように感じました。友達になりかけの微妙な関係のドキドキ感が肝です。

2人を中心に日常が展開される中で、交互に内面描写がやってきて深層へと導かれていきます。グループや立場は違うけど何故か"合う"関係って良いですよね。大学受験前の張り詰めた空気とか、多くの人が学生時代の懐かしさに浸れる作品でもあると思います。

 

 

 

64位 いぬまるだしっ 全11巻

いぬまるだしっ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

またたび幼稚園すみれ組に新任のたまこ先生が赴任してきました。すみれ組ではいつも元気でいつも下半身丸出しのいぬまるくんが、楽しい問題を起こしています!! 全てをさらけ出す新感覚ギャグ漫画第1巻!!

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ハイテンション園児が繰り出す化石化を厭わない時事ネタ・ギャグ

当時の旬を上手く利用している作品なので今の10代に通じるかちょっと分かりません。しかし5割くらいはストロングな下ネタで攻めており、全読者に平等に“いぬまるくんの下半身”が届くのが嬉しいところ。

小さいコマ割りから連続してボケを続ける「1ページの濃さ」がコンスタントで、その場の空気でボケにもツッコミにも転向するオールラウンダー園児も魅力。ごく稀にシリアスエピソードもあり、愛のある完結を迎えた名作となっています。

 

 

 

63位 よんでますよ、アザゼルさん。 全16巻

悪魔を召喚・使役し、どんな難事件も解決へと導く悪魔探偵・アクタベと、ムリヤリ悪魔と契約させられた、助手さくま。でも契約の相手は、最悪におバカでセクハラでお下品でプリチーな下級悪魔ばかり……。ひと言で言うと、「こんの野郎――!! そのスカしたツラにウンコ塗りたくってやんぜ―――!!」(第2話「エリートはお熱いのがお好き」より)――という感じの漫画です!

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悪魔の職能を使いながら事件を解決(迷宮入りに)していく探偵ギャグ

打ち切りではないのですが…。作者のやる気なのか体力なのか、12~13巻くらいからストーリーの構成力が格段に落ちてしまいました。長編とシリアスの魅力が減少しましたが、それでもなんとか完結まで持っていった点は評価したい。

作風は下品ですがエロはほぼなく、ただ単にブスとオッサンの汚い絵面が並んでいます。身内の不幸を嘲笑するキャラしかおらず、長編のシリアスストーリーも感動からの変わり身の速さを発揮させるトリガーでしかありません。

 

 

 

62位 今際の国のアリス 全18巻

やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める…。

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3人の高校生が巻き込まれた難解デスゲーム・ホラーバトル

デスゲームと聞いただけで「ハイハイ…」となる方も多いと思うのですが一緒くたにするのは少し惜しい作品です。綺麗事を並べる場面もありますがライアーゲームみたく心理戦で揺さぶってくる要素も有り、最低限“キャラクター”も描けています。

私が最も推したいのはゲームシステムで、オリジナリティのあるルールから、そこに適応するまでの過程や攻略法まで用意されていて、段階的に楽しんで読み進めることができる。そして一貫してゲームの質が落ちない。最終戦のみ演出がかなり光っているので良い終わり方をしていると思います。

 

 

 

61位 うたかたダイアログ 全3巻

とあるショッピングモールのドラッグストアでアルバイトをする高校生、宇多川と片野。

部活で全国優勝を目指したり、胸を焦がすような恋愛をしてみたり、不思議な力を使って世界を救ったり、異世界に召喚されて魔王を倒したり…そんなドラマとは一切無縁な二人の高校生活。

基本的には無駄口を叩いているだけですが…それが、何だかとても楽しいんです。

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薬局バイトでの切れ味の良い会話劇が魅力のラブコメディ

どっちがツッコミ役かは特に決まってなく、先にボケた方を相方が拾っていくスタイル。地味だけどここにしかない貴重な青春です。

ブコメの1つの論点として想いを告げるか否かがあると思いますが、僕は好きな終わり方でした。

 

 

 

60位 モンクロチョウ 全3巻

岡部正也(おかべ・まさや)、高校2年生。女子にモテモテな「チャラ高」に通い、カラオケ、合コンと遊びまくり。見た目も悪くないので、超幸せな高校生活を過ごせるはずが……。幼なじみやヤリマン女に翻弄され、激しい劣等感に襲われまくり、日常で弛まずもがく! 欲と妬みと葛藤かき混ぜ、リア充もどきの青春地獄!

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リビドー爆発する男子高校生の破天荒な恋愛漫画

日暮キノコさんをご存知でしょうか。結構何作も出しておられる作家さんなんですが、僕はこの人の描く女性キャラクターが1番綺麗だと思ってます。サラサラの髪質、シャープな輪郭、ベストだと確信できる目の大きさ。たまりません。

その中でもモンクロチョウは特にエロに突き抜けた作品で、圧倒的な色気に悶絶。後半の性癖めちゃくちゃな部分も含めて「全力の恋」と捉える事もできますが、そんなに甘くはなく、期待通りの破滅をくれた作品でした。

 

 

 

59位 セトウツミ 全7巻

「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。 まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク

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河原で漫才を続ける2人の男子高校生のコメディ

設定からして場面の移り変わりがかなり少ない作品ですが、「最後まで読むべき」という言葉がしっくり来ます。基本は漫才が繰り広げられてるだけでコント派の僕にはそこまで刺さりませんでしたが(そこじゃない)、節々に2人の友情を感じ取れるエピソードが見られたため緩く楽しめました。

終盤から作者の仕込みが発動し思わぬ展開へ向かい、ずっと触れていなかった核心に迫ります。最終回を読んでから、しばらく呆然としました。

 

 

 

58位 春の呪い 全2巻

春の呪い: 1 (ZERO-SUMコミックス)

春の呪い: 1 (ZERO-SUMコミックス)

 

妹が死んだ。名前は春。まだ19才だった。 妹が己のすべてだった夏美は、春の死後、家の都合で彼女の婚約者であった柊冬吾と付き合うことになり―・・・。妹の心を奪った男との季節が巡り始める。新鋭が贈る話題の初連載作、待望の第1巻!!

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“故人”が引き寄せる、姉と元婚約者の悲しいラブロマンス

もはやマイナーでも何でもない気がします。

設定の重さの割に主人公の性格がとても明るく、親しみやすく、それ故に瓦解する瞬間がたまらなく刺さった。恋愛漫画ツンデレでなく「強気」な主人公は非常に珍しいと思います。

あまり見ない“中サイズのコマを敷き詰める”堅い画面で、(個人的に)標準的な漫画を読んでる感じが味わえる好きな作者さんです。詰められた無駄のない展開。確立された画力。おちゃらけムードから一転する心理描写。見所が多く満足度の高い2冊です。

 

 

 

57位 ワイルド・マウンテン 全7巻

ワイルドマウンテン(1) (IKKI COMIX)

ワイルドマウンテン(1) (IKKI COMIX)

 

中野区内に、ひときわ高くそびえる大きな山。そこに「ワイルドマウンテン町」は存在する。ここの町長・菅彦は、最近まで地球防衛軍隊長を務めていて、この日は当時の部下・小柳くんが退職金を持ってきてくれた。目の前に積まれた札束はなんと2000万円。その金額に、菅彦は改めて失ったポストの大きさを再認識する。

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ヘンテコな住人しか居ない町の復興コメディ

ふざけた絵柄と展開で紆余曲折しながらも進むコメディ漫画…のはずでした。クセが強いので完走できる読者は限られてくると思いますが、圧巻のラストに泣く準備ができてなかった人は多いはず。

途中のバトル編も「やっぱ先の展開見越して今の発言なし」とか「展開的に俺かお前が死なないとダメなんだって…」とか自由過ぎて好きです。1巻の尖り過ぎたギャグが最難関な気がします。

 

 

 

56位 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 既刊2巻

孤独の才能が贈る話題作!! 10代女子を中心に、人々のうまくいかない日常を描く、オムニバス・ショート集(完結したと思っていましたが作者様はいつか続きを描いて下さるつもりのようです)。

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偏屈した性格の若者たちの、心ザワつくコメディ集

阿部共実さんは結構オススメが難しい作者さんで、僕自身「作者は現在進行形で思春期を拗らせいる…?」と感じたり、まどろっこしいセリフ使いとか完全には好きになれてません。

でもたまに考えられないほど綺麗な構図を生み出す事があります。特に本作は2巻の後半から本領を発揮していて、登場キャラクターの言葉や、出会いや、表情に、心が寂しくなる鮮やかな脚色が施されています。かなり好みが分かれる作風ですが、何か感じとって頂ける部分があれば幸いです。

 

 

 

55位 ドロヘドロ 全23巻

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

 

自分を醜い姿に変えた、憎むべき「魔法使い」を頭からバックリ!!口の中にもう一人の人間を住まわせた謎の異形の男・カイマン。魔法使いたちに姿を変えられた時に記憶を失い、いまはただ連中を狩る日々を過ごしている。「口の中の男」が犯人を言い当て、元の姿に還れるその日まで…。

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トカゲ頭の人間が顔を探して旅するダークファンタジー

『ドア』でこちらの世界にやってくるマスクを被った『ケムリ』を使う魔法使いたち。と、それを普通のナイフでバラす『ケムリ』が効かないトカゲ頭の男・カイマン。…なんともワクワクする世界観が肝です。

個人的に5巻までのクオリティが大好きで、6~23巻はストーリー消化に手一杯でキャラクターへの愛着が薄まってしまった印象です。ただ終盤はまたコメディとしての魅力が少し復活していて、楽しく読めました。完走有りだと思います。

 

 

 

54位 恋のツキ 全7巻

恋のツキ(1) (モーニングコミックス)

恋のツキ(1) (モーニングコミックス)

 

平ワコ31歳、彼氏と同棲中。そんな中「運命の出会い」が…!? 結婚はしてくれそうなマンネリ彼氏か、トキメキが止まらない超タイプ(でも高校生…)か。今さら一人になる勇気もない“適齢期オンナ”は、どの恋を選べば幸せをつかめるのか!?

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読んでいて冷や汗をかくアラサーと高校生の浮気漫画

あまり大っぴらに宣伝できない作品です。そこそこの幸せな状態にも関わらず、自ら自身の足場を叩き壊していく主人公の選択は、その辺のホラー作品以上にキツイ緊迫感を得られます。

主人公と高校生が結ばれれば何の問題もない訳ですが、距離をつめていく過程でちょっとした“すれ違い”や“目移り”などが嫌な静けさで描かれていて、作者の性格の悪さが際立つ。重要なラストシーンは上手く個人の価値観に落とし込んでいて、かなり見事な手腕だと思いました。

 

 

 

53位 シグルイ 全15巻

ある夏の日。「濃尾無双」と謳われた剣豪・岩本虎眼が掛川に開いた「虎眼流」の道場に、伊良子が道場破りとして訪れる。伊良子は相手を務めた藤木を骨子術によって破るが、次に相対した師範の牛股権左衛門に追い詰められ、降参し入門を希望する。

これは最強の剣技・虎眼流の継承を巡って争う2人の男の話。

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剣技を極める2人の男のバトルアクション

グロいです。他の漫画でスピード感を重視するアクションシーンは多々ありますが、スローモーションで剣先に力を乗せながら相手の内臓をブチまける。濃密に描き込まれた作画を連打する事によって得られる気持ち悪い芸当が特徴的な作品です。

ストーリーも下手に登場人物が増える事なく、2人の剣士を中心に漫画が進みます。しかし続編の存在する小説を脚色しているので終盤は謎の新キャラが多く、「ここで?」という所で終わります。でもそこを差し引いても面白いのでオススメしたい。

 

 

 

52位 バジーノイズ  全5巻

バジーノイズ(1) (ビッグコミックス)

バジーノイズ(1) (ビッグコミックス)

 

「すきなもんいっこ、あればいい」――そう、思っていた。

マンション管理人をしながら、趣味で音楽を奏でる「だけ」。“シンプルで完璧”な生活を送る清澄(キヨスミ)。

しかし――清澄が出逢ってしまったのは、バンドマンに恋をする女・潮(ウシオ)。

閉じた世界に流れ込む強烈な“ノイズ”が、清澄の人生を大きく変えてゆく―――

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趣味の作曲で自分の世界に閉じこもる男と、その音楽に惚れた一般人のボーイミーツガール・音楽ロマンス

「技術を極めてプロになる」というよりは「現代における才能が売れる形」を問うた作品に思えました。パソコン一台で1人で音楽が作れる時代に人と共同制作をする意義や、自分の生活を捨ててまでプロの道へ進む厳しさがテーマとなっています。

さわやかなのに個性を捨てていないタッチと機械から“鳴って”いる独自の音楽表現がエモい(上手く言えないけどカッコイイ)空気を作っています。不動の生活を築いていた清澄が1人の人間と出会ってどこへ向かうのか。5巻という長さで描かれたゴールがとても心地良かった。

 

 

 

51位 柔道部物語 全11巻

俺は三五十五(さんご・じゅうご)。高校に入学したばかりで何も知らない俺は、先輩たちの甘い言葉に乗せられて柔道部に入ることにした。ところが、入部したとたん、先輩たちの態度が豹変。シゴキはあるわ、坊主頭にさせられるわ、もちろん女の子との交流会なんて真っ赤なウソ。

でも、一度やると決めた柔道だ。強くなってみせるぞ――!! 読み出したら止まらない!! 珠玉の本格柔道コメディ、第1巻!!

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未経験から柔道を始めた高校生の、柔道部スポーツコメディ

王道展開が好きな読者には間違いのない作品です。練習→試合の連続ですが、緊張感を維持したままキッチリ3年間を描きあげてます。無駄のない展開続きでテンポが落ちないので「読み出したら止まらない」というフレーズにも頷ける。

著者・小林まことさんはべらぼうに漫画が上手く、小さなコマでも作画が全くブレない。多数のキャラクターから無尽蔵に表情が溢れてくるので、ただ眺めているだけでも楽しい作品です。個人的に極限まで力を抜いたラストシーンに感服しました。

 

 

 

50位 五等分の花嫁 全14巻

五等分の花嫁(1) (講談社コミックス)

五等分の花嫁(1) (講談社コミックス)

  • 作者:春場 ねぎ
  • 発売日: 2017/10/17
  • メディア: コミック
 

貧乏な生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。ところが教え子はなんと同級生!!しかも五つ子だった!!全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児! 最初の課題は姉妹からの信頼を勝ち取ること…!?

毎日がお祭り騒ぎ! 中野家の五つ子が贈る、かわいさ500%の五人五色ラブコメ開演!!

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五つ子姉妹と天才で嫌味な家庭教師の学園ラブコメディ

もはや国民的な人気漫画となりました。高い画力と「家庭教師」というやや斬新な立場の設定が特徴的な作品です。ラブコメを謳っていながらもコメディの部分がしっかりしていて、5巻までは笑える少年漫画として楽しんでいました。

中盤辺りからキャラクターのアプローチが更に加速し、先の読めない展開に本格的にハマり始めました。特に6~9巻は1冊単位で確立された面白さがあり、ストーリーの運びの巧さに唸りを上げた。終盤こそ少し作画の魅力が落ちたように感じましたが、最後まで軸をぶらさずに完結させた手腕は非常に見事です。

 

 

 

49位 ごっこ 全3巻

ごっこ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

ごっこ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

拉致した少女との“ごっこ”遊びの行く末は――!? 奇才・小路啓之が紡ぐ禁断にして究極の、愛の物語、第1巻!!

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ロリコンが拉致した幼女を“父親”として育て始める、サスペンス系コメディ

小路啓之さんは『入り口がコメディで、出口が泥沼』な作品が多いイメージです。何も知らずに育児エッセイだと思って読み始めた私はかなり衝撃を受けました。登場人物の異質さが次第にコメディの範囲を超えていく。

なかなか絵柄に癖のある著者なので、その辺りは人を選ぶのではないかと思います。終盤のこれまでの過去を決着まで持っていくシーンが綺麗に描かれて、意外と伏線も多い。唯一無二の作風を持つだけに安易なオススメはできませんが、合う人に届いて欲しい。

 

 

 

48位 アカメが斬る 全15巻

殺し屋集団ナイトレイド――その一員である黒髪赤目の少女アカメ。彼女と出会った時、少年タツミの運命は大きく動き始める…。「つよきす」「真剣で私に恋しなさい!」のタカヒロが贈る、ダークヒロイン・アクション開幕!!

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政府側と革命側に分かれて殺し合う2つの暗殺組織のダーク・バトルアクション

私は「バトル漫画」である以上はキャラクターが死んだり殺す勢いで戦わないとジャンル詐欺じゃんと思う人間ですが、この作品はそういった層も満足させられる残酷さを持ち合わせていると思います。演出の一環として腐った政府による圧政が本当に酷い。

コメディ要素もありますが基本的には熱い意志と意志のぶつかり合いで、敵味方に関係なく負けた方がキッチリ死ぬ。10人弱の各団員が持つ“命を賭けるほど”の野望と、弱肉強食の容赦ない展開、バトル漫画としてかなり上位に推していきたい作品です。

 

 

 

47位 ママはテンパリスト 全4巻

ママはテンパリスト 1 (愛蔵版コミックス)

ママはテンパリスト 1 (愛蔵版コミックス)

 

革命的面白さの、新世代育児エッセイ! 漫画連載を多数かかえる作者は、初育児に毎日テンパりまくり(=あわてて動揺する)!! 息子ごっちゃんの、予想を裏切る驚愕リアクションの数々…。そのデンジャーな魅力に、やみつきになる!

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漫画家・東村アキコによる、まるでコントのようなドタバタ育児エッセイ

東村アキコさんと言えば「かくかくしかじか」が大人気ですが、僕も好きですが、今回はこっちを推したい。著者の勢いある画風で描かれる子育て生活はほぼアクション漫画です。

育児というと苦労話が多そうですが、自分の息子も第三者の視点から冷静に漫画の"キャラクター"として描写されていて、漫画家の観察眼に恐れ入りました。可愛く描こうという気はさながらなく、ただ日常で起こった笑える発見を淡々と漫画にされています。尻すぼみせずしっかり完結しているのもポイント。

 

 

 

46位 響-小説家になる方法- 全13巻

とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。

編集部員の花井は、応募条件を満たさず、

ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。封を開けると、これまで出会ったことのない、革新的な内容の小説であった。

作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・

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身勝手な小説家が己の道を暴力で切り拓く、アクション・コメディ

個人的にハマれる人・そうでない人で二極化する印象を持つ作品です。まず1巻ではその面白さは確実に分からないと思います。埋もれていた才能が周囲を刺激し、事態がどんどん大きくなっていく“期待感”が肝となる。

2~6巻あたりが本当に凄まじい勢いで話が進んでいて、新刊が出るたびに絶賛していた記憶があります。舞台が広がり続けながらも展開の巡り合わせが上手く、最後までキャラクターのエゴを最優先に描く。誰にも真似できない傑作だと思います。

 

 

 

45位 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 全2巻

生まれてはじめて泣くまで殴られた。その時、生まれてはじめて恋に落ちた。 

暴力を受けることでしか興奮できない被虐趣味を持つ私。 自分でも理解し難いこの欲望を、己の中に溜め続けた日々に、突然限界が訪れた――。 

23歳、処女、恋愛経験なし。 性的嗜好がこじれまくった作者が恋に落ちた奇跡を描く、ちょっと過激な初恋エッセイ。

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少数派の性癖を持つ著者の、理解を得るのが難しい初恋エッセイ

1巻は自己紹介を兼ねたエッセイで、作者の人柄には感心するも面白いとは感じませんでした。しかしタイトル通り2巻から性癖に"ハマる相手"が出現します。ここからはテーマは恋愛です。

異常性癖を持ち合わせた者同士が出会うとどうなるのか。誰がブレーキをかけるのか。恋愛感情と暴力はどこまで共存できるのか。彼女らしか決して体験することのできない世界。よく頑張って漫画にしてくださいました。

 

 

 

44位 俺物語 全11巻

剛田猛男は高校1年生。身長2m・体重120kg(いずれも推定)。好きになった子は、いつも幼馴染みのイケメン・砂川の方に行っちゃうけど、真っ直ぐで不器用で鈍感で、男子からは超モテモテ! ある朝、通学電車の中で、ひとりの女の子を痴漢から救ったことで猛男にも春到来の予感…!? 笑って泣けて、胸キュンも満載の、爆笑純情コメディー!

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互いの魅力に惹かれ合う、運命の出会いを果たした2人の幸せコメディ

私が初めて読んだ少女漫画でした。主人公が男性の恋愛ジャンルはあまり見ないので、男性読者も容易にハマれる作品でないかと思います。作画も質が高く、ギャグ向きビジュアルの主人公から様々な表情が飛び出す。イケメン要員の親友もまさかの「普通に良いヤツ」。

相手をモノにするまでの駆け引きは最小限に済ませ、2人の幸せな空間と日常が中心となっています。ただそこにも困難と成長があり、乗り越えるたびにキャラクターをより好きになっていく。最終回までハズレのエピソードがほぼなく、終始心を癒され時に泣かされる、傑作だと思います。

 

 

 

43位 星屑ニーナ 全4巻

星屑ニーナ 1巻 (HARTA COMIX)

星屑ニーナ 1巻 (HARTA COMIX)

 

星屑(ほしくず)クンはヒトではなく、ロボット。ニーナは可憐な女子高生。ふたりは出会い、そして、一緒に暮らした。この世界は不思議がいっぱい!宇宙から降る雷魚、会話するサルの玩具、当たった3億円の宝くじ、そして、過ぎ行く時間。1年後、5年後、10年後。ロボットは歳を取らないが、人間はあっという間に老いていく。物語は、神の速度で、未来へと進んでいく!

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人工知能を持ったロボットを巡る、理屈を無視したトンデモファンタジーアドベンチャー

上級な作画に可愛いキャラクターを放り込んだだけの漫画ですが、行き当たりばったりな展開続きで、どこから次のストーリーが派生するのかわからないのが最大の魅力。

大筋の一貫性こそあれど、型にとらわれない展開続きで、ファンタジー色の強い独自の世界観を何度も更新して楽しめる。ただラストだけは上手く巡り合わせを利用していて、長旅に相応しい結末になっていると思います。

 

 

 

42位 1518! 全7巻

胸にぐっとくる青春群像譚!

松栢学院大武蔵第一高校、通称・松武(しょうぶ)高は「文・武・楽」がモットー。

新入生の丸山幸(まるやま さち)はやりたい部活が見つからず、彼女の中学の先輩である生徒会長からの誘いで、生徒会の手伝いをすることに。

そこでは幸が3年前に野球場で見かけた少年・烏谷(からすや)と、かつて野球少女だった生徒会長との運命的な再会があった。

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運動部でも文化部でもない"生徒会"が主役の学園漫画

肘の故障を原因に野球を諦めた高校生が、生徒会役員の手伝いをしながら野球以外の"楽しみ"を見つけていく物語です。序盤はプロを目指した野球への挫折から暗い場面が続きますが、日々の成長を経て、徐々に明るいコメディ漫画へ転向していきます。

5巻から関係性が確立された上での恋愛が始まりますが、最高過ぎて鼻血が出ました。良い青春を送ってる。ラストはこれまでの濃度ゆえに尺を余らせたように感じましたが、設定に見合った大舞台が用意されており、最後まで心地の良い学園漫画を貫いています。

 

 

 

41位 子供はわかってあげない 全2巻

「KOTEKO、好きなのか?」 

「ああ、かなり」 

サクタさん(水泳部)と 

もじくん(書道部)は 

学校の屋上で出会った。 

モーニング誌上で思わぬ超大好評を博した甘酸っぱすぎる新感覚ボーイミーツガール。出会ったばかりの二人はお互いのことをまだ何も知らない。ああ、夏休み。

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屋上で出会った2人の高校生のちょっとミステリー有りのラブコメディ

コメディが上手い作家さんです。1ページ単位で上質な小ボケが繰り広げられていて、主張が強すぎない絵柄と、コマをまたぐ吹き出しから、読者の視線を会話の流れに持っていきます。

作品全体の緩い空気感は人物にも秘密があり、セリフを徹底して砕けた口調にすることにより、キャラクターの“育ちの良さ”と“親しみやすさ”を演出。内容は説明が困難なのですが「これは恋愛漫画だ」と決定づける充実した展開があるため、ラブコメとして楽しめると思います。

 

 

 

40位 オゲハ 全3巻

オゲハ (1) (it COMICS)

オゲハ (1) (it COMICS)

  • 作者:oimo
  • 発売日: 2015/10/10
  • メディア: コミック
 

期待の新人・oimoが描く、異種遭遇生物ラヴテイル衝撃の第1巻。

 「アゲハ蝶の汚いヤツだからお前の名前はオゲハな?」無表情の中学生男子・キジは、近所の公園で見つけた謎の生物・オゲハを"飼う"ことにする。しかしそれがラヴテイルの始まりだとは、その時知る由もなかった…。

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公園で拾った“虫”と生活を共にする中学生の冷淡なラブストーリー

有りがちなボーイ・ミーツ・クリーチャーかと思いきや、人間の主人公の方にかなり癖があります。見るからに異質な「デカ過ぎる虫」を素手で触って持ち帰るし、普通に1人で飼い始めるし、表紙のオゲハの方がまだ人間らしい思考と感情を持ち合わせてるように思えるほどでした。

初連載にも関わらず画力が高く、キャラクターから距離を置いた“視点の不気味さ”が良い。序盤こそ受け入れられない作品に感じましたが、最後はキャラクターが好きになってしまい、結末に大きく心を揺さぶられました。

 

 

 

39位 それでも町は廻っている 全16巻

人情あふれる丸子商店に存在するメイド喫茶(カフェではない)「シーサイド」。ありふれた町のちょっとおかしなメイド喫茶を舞台に繰り広げられるドタバタ活劇!

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ハマると抜け出せない下町バイト学園コメディ

キャラクターを好きになると無限にハマれるコメディです。1~2巻は絵柄が確立されていないので最低でも3~4巻くらいまでは読み進めて欲しい。作品の楽しみ方が分かってきて細かい魅力を拾えるようになると思います。

探偵回や学内イベント、ホラー、ファンタジーなど、16冊いろんなジャンルの話で攻めていて「完全食」のイメージを作り出す。各話ごとに時系列がシャッフルされており、読み返すと繋がる発見があります。多くのファンに完結を惜しまれた作品ですが、キャラクターと世界観をじっくり浸透させるような、心に残る最終巻でした。

 

 

 

38位 ゲレクシス 全2巻

ゲレクシス(1) (イブニングKC)

ゲレクシス(1) (イブニングKC)

  • 作者:古谷 実
  • 発売日: 2016/09/23
  • メディア: コミック
 

バウムクーヘン職人・大西たつみは四十路にして初恋に落ちる。だが、その恋の行方は、文字通り迷宮入りに。次々に大西に降りかかる説明不可能な不自然現象。翻弄に次ぐ翻弄で、もはや大西は人とは呼べない存在に。この迷宮から無事に帰還し、再びバウムを焼ける日は戻ってくるのか。

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説明不可能な“不”自然現象に巻き込まれる中年男性のシュール・ミステリー

古谷実さんはたくさんの漫画を描かれてるので選ぶのに苦労しました。現状の最新・最短編…稲中同様に著者の中でも別のベクトルで動いてる珍しい作風の本作。“世にも奇妙な物語”とか好きな人は間違いなくハマると思います。

 納得のいく結末よりインパクトやキャラクターを重視している作品で、訳の分からずまま読み進めて読後に「え?」となるはず。私は読者が最大限まで興味を引いたところで投げる作品がかなり好きなので見事に心を掴まれました。ネタバレを控えるため書くのはここまでとします。

 

 

 

37位 甘い水 全2巻

甘い水(上)

甘い水(上)

 

青春漫画の名手・松本剛の傑作たちが電子で甦る! 北海道、道東、秋。少年は、誰にも望まれぬ夢を抱き、少女は、誰にも語れぬ大きな秘密を、心の奥にしまいこんでいた。そして、そのまま二人は恋に落ちた。『君の名は。』の新海誠監督も絶賛した、美しくも儚い青春漫画の金字塔!

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若さの無力感を前面に押し出す、高校生のラブストーリー

一般的に鬱漫画というジャンルに分類されるかと思われます。特に貞操観念を壊されると死ぬ人はオススメしません。個人的に作画の魅力が本当に素晴らしいと感じました。意図された「風景」が映える構図が何度も登場し、人物以上に作品の印象を操作しています。

序盤まではそれほどショックの強い場面はなく、普通に尖った学園ものとして楽しめてしまうのが罪深い。後半のドン詰まり感はなかなか出せない。最終兵器彼女鬼頭莫宏新井英樹で耐性をつけているつもりでしたが、許容を超えてしまいました。

 

 

 

36位 Sunny 全6巻

Sunny (第1集) (IKKI COMIX)

Sunny (第1集) (IKKI COMIX)

  • 作者:松本 大洋
  • 発売日: 2011/08/30
  • メディア: コミック
 

星の子学園――様々な事情を持つ子供たちが、親と離れて暮らす場所。陽光が燦々と降り注ぐ園の片隅に放置されたポンコツサニー。其処は彼らの遊び場であり、彼らの教室だった。

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両親と離れて暮らす子供たちの、家族の愛情を求める人生ドラマ

松本大洋さんは「竹光侍」と迷いましたがこちらにしました。著者は短編集も含めて10作ほど読んでおりますが、他の漫画と比べて“絵の説得力”が格段に高く、斬新なコマ割りと構図から作り出される深みのある空気感の虜になっています。

中でも本作は太い線の少ない温かみのある絵柄に調整されていて、舞台となる地方の街並みとマッチして懐かしい雰囲気を演出。子供視点の感情を表現する描写がとても豊富で、それぞれの痛み・寂しさに対する我慢から、見ている独自の景色を鮮明に写し出す。松本大洋さんの代表作と言えると思います。

 

 

 

35位 BLUE GIANT 全10巻

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

BLUE GIANT(1) (ビッグコミックス)

 

ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、川原でサックスを独り吹き続けている。

雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。

「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」

努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。

無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。

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世界を見据える若きジャズプレイヤーのサクセス・ストーリー

当時『音楽漫画』というジャンルを知らなかった私の度肝を抜いた作品です。表現力が凄まじく、演奏者の出し切る“熱”に紙面越しに涙腺を焼かれた。読み手にしか伝わらないと思いますが、頭が痛くなるほど感動して泣いてしまった。

5巻くらいから無謀だった夢が段々と現実味を帯びてくるので、そこまではオススメしたい。続編『SUPREME』も面白いのですが、今のところ前作の方が上です。彼らの楽でない生活背景や練習量を知っているからこそ、数分間の演奏シーンをめくる手に自然と力が入る。

 

 

 

34位 ショートケーキケーキ 全12巻

芹沢天、高校1年生、女子。通学はバスで片道2時間。特に不満は、なし。だったけど…。友達の下宿先にこっそり泊まった日。そこに住む男の子の言葉に背中を押され、家を出て下宿をすることに。新しい出会いが呼び起こす、この気持ちはいったい何――?

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下宿先で巻き起こる高校生たちの恋愛少女漫画

少女漫画は詳しいジャンルではないので多くは語れませんが、ヒロインがあまり他人に媚びを売らないクール系で、個人的に好感が持てました。

主要メンバーは4人ですが、目まぐるしい恋愛バトルは中盤で決着がつき、後半は友情をテーマに緩やかに風呂敷を畳んでいきます。型に囚われない展開にも心踊りましたが、漫画においての"視線誘導"が本当に上手い。類を見ない高い技術の虜になりました。

 

 

 

33位 まどぎわの青い春 全2巻

まどぎわの青い春 1 (PASH! コミックス)

まどぎわの青い春 1 (PASH! コミックス)

  • 作者:すずゆき
  • 発売日: 2018/09/28
  • メディア: コミック
 

いつもけだるげな高校2年生の山田幸は、 今日も幼馴染の瀬野楓に想いを寄せる。 そんな山田を同級生の戸田洋助と赤間かおりは囃したてるが、 戸田と赤間にも気になる人がいて……。 

好きな気持ちがすれ違う、それぞれの青春の1ページ。 

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「友達」から踏み込んだ関係を想う、4人の男女の純愛青春ドラマ

私事ですが過去に一度だけ参加したコミティアにて知った作者さんです。漫画の運びが上手く、綺麗な線にも魅力を感じましたが、「性格の悪いキャラクターが出てこない」のが最大の特徴ではないでしょうか。読んでいて気持ちが良い。

本作は1話8ページほどの細かいエピソードで刻まれていますが、それぞれの日常会話の小気味よさが癖になりました。緩やかに進展もあり、終盤はキャラクターの表情に胸を締め付けられて死んでしまいそうになった。密かに推したい2冊です。

 

 

 

32位 乙女文藝ハッカソン 全3巻

小説執筆は孤独なもの――? 作家志望の安達倉麻紀が入学した地方大学の文藝部には、そんなイメージを覆す奴らがいた! 

ITエンジニアたちがおこなう開発競争「ハッカソン」(ハック+マラソン)の概念を持ち込み、チームワークによって傑作小説を生み出すヤバい面々! SF、ミステリ、ファンタジー、純文学……独自の創作方法でそれぞれのジャンルを極めんとする乙女たちの文藝青春譚、開幕!

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小説を書く文学乙女達の大学ライフコメディ

文藝ハッカソンという"数人で話合って"小説を作っていく変わったサークル活動が主となる漫画です。出されたお題から「じゃあこんな案はどうだ?」とプロットを練っていくのですが、その段階で出てくる小説のストーリーがとても面白く、斬新なアイディアを容易に連発する作者の器用さに息をのむ。

偶発的に誕生したアイディアから徐々に構成や設定を詰めていき完成まで持っていく様子は、創作に触れている人間の脳をビリビリと揺らしてきます。打ち切りですがストーリーはそこそこまとまってます。小説の話を考えすぎて情緒不安定になっている乙女たちも笑える。

 

 

 

31位 ベクターボール 全5巻

学校は、人知れず死にかけていた。平穏な日常の裏で進行する、謎の生物たちによる“侵略”。米炊おかかは、その異変を解決したいと思っていた。群青新太は、ただ一人、侵略を食い止めようとしていた。“戦う意志”を持つ二人の出会いが、全ての始まり。新時代を創る"絆"の学園ファンタジー、堂々開幕!!

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能力で"素材"を生み出せる仲間たちと、それを"加工"して敵と対峙する頭脳派主人公のタッグバトル漫画

設定がガッシュ並み、もしくはそれ以上に上手く、1巻から20冊以上は続く長編だと確信しましたが、事情のため打ち切りとなってしまいました。ただ5巻まででもかなり面白いので、オススメの対象です。

著者は熱いバトルで知られていると思いますし、本作でもその魅力は十二分に発揮しています。ただ「学園モノ」という設定は劇薬で、生徒・先生とおかしなキャラクターがどんどん登場し(木登り部など)ギャグの天井が完全に消失してしまった。笑いを満遍なく組み込んだ神バトルをもっと読みたかったです。

 

 

 

30位 SWWEEET -スウィート- 全2巻

SWWEEET 1 (IKKI COMIX)

SWWEEET 1 (IKKI COMIX)

  • 作者:青山 景
  • 発売日: 2005/10/28
  • メディア: コミック
 

幼なじみ・さくらに恋心を抱くススム。鏡の中からススムの前にだけ現れる双子の弟・ツトム。今でも失踪したツトムを想い続けるさくら。そんな3人の、淡くて痛くて切ない青春模様の行く末は…?

第1回IKKI新人賞受賞作家による連載デビュー作が、ついに単行本化!!

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イジメという過酷な現実の中で行方不明になった身内を探すラブ・ミステリー

開幕でいきなりエゲツないイジメが繰り広げられていたり、回想(という名の妄想)が不定期に挿入されていたり、畳み掛けてくるペースについて行けずに読んでいて脳がバグを起こす作品。

感情を堪えて吐き出すまでの描写が本当に力強く、表情による"圧"がハンパない。万人ウケするストーリーでもないと思いますが、変わったラストの漫画が読みたい人には打ってつけだと思います。名を馳せる前に他界されてしまった惜しい漫画家さんです。

 

 

 

29位 ドラゴンヘッド 全10巻

20世紀最後に放たれた、恐怖の大巨編「世紀末サバイバル」!! 修学旅行帰りの新幹線は、突然のトンネル落盤事故によってすべての光を失った……!! 闇につつまれ、血みどろになった凄惨な“墓所”。生存者はテル、アコ、ノブオ、3名のみ。ほか全員、即死……。酸素も食料も出口すらも断たれた少年たちは、次第に壊れゆく「心」と闘いながら、動きはじめる。たったひとつの“希望”――「東京に、家族のもとに帰ること」を、生き延びるための支えとして……!!!!

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新幹線の脱線事故に巻き込まれた高校生のサバイバルアクション

望月峯太郎さんは「ちいさこべえ」にしようかと思いましたが、逆にこっちの方をあまり見ない気がするので選んでみました。パニックホラーでありながらミステリーの部分もしっかりしていて、読み返すと伏線に気づけるほど作り込まれた構成となっています。

災害の規模が非常に大きく、「ああこれ絶対に助からないな」と思える迫力ある描写も魅力。行き場も、食料も、何よりマトモでいる気力を失った人間たちはどんな行動を取るのか。トンネルに閉じ込められ続けた高校生は"暗闇"に対して何を思うのか。オチは納得できる部分が少ないですが、過程で出てくる歪な倫理観は一読の価値ありです。

 

 

 

28位 僕の小規模な生活 全6巻

笑って、そして身につまされると、モーニング連載中から大評判! 人間関係の軋轢こそがマンガの母だった!「マンガ家志望の人は、読んでおいて損はないですよ!」――(福満しげゆき)業界人がみんな読んでいる(らしい)「マンガを描くマンガ家のマンガ」いよいよ配信!

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売れない、モテない、人間関係が上手くいかないマイナー漫画家の結婚&子育て生活エッセイ

独自の雰囲気を持つ漫画家さんで、刺さる人と刺さらない人で2分割されるかもしれません。小規模な軋轢に振り回されていく作者の様子は、外ヅラや人間関係で苦労してる人種にはスルーできない内容であり、どうでもいい人にはどうでもいい(まあエッセイってそんなもんか)。

日常で起こった事や当時の感情を淡々と漫画にしていて、「そこを漫画にするのか」と感心してしまう。連載掛け持ちによる担当編集との目紛しいやりとりなど、なかなかハードな生活面が中心となっています。特に妻の出産までの流れは衝撃的で、立会い未経験者は大いに読む価値があるのではないかと思います。

 

 

 

27位 団地ともお 全33巻

団地ともお(1) ビッグコミックス

団地ともお(1) ビッグコミックス

  • 作者:小田 扉
  • 発売日: 2004/02/28
  • メディア: コミック
 

単身赴任の父親がいる「ともお」は、今は母と姉の3人で団地に住んでいる。

終業式の日、母に成績のことで叱られたともおは、夏休みの計画表を立てろといわれるが…。ちょっとおバカで微笑ましい小学4年生・ともおが繰り広げる毎日は、爆笑としみじみの連続!!団地住まいの小学生の姿を生き生き描く!!

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団地に住んでいる小学生たちの平和コメディ

個人的にめちゃくちゃ面白い漫画だと思っています。ダラダラと1話を消化しているように見えますが、各話にテーマやちょっとしたファンタジー設定があり、尽きることのない作者の引き出しに目を見張る。

浦安鉄筋家族のようなハイテンションギャグというよりは静かなユーモアという感じで、クスッと笑わせに来るタイプ。1話にハマれば最後まで楽しめると思います。一貫したストーリーの水準の高さが本当に凄い。

 

 

 

26位 銀河の死なない子供たちへ 全2巻

とうに人類が滅亡した星で、ラップを口ずさむのが大好きな天真爛漫な姉・πと、いつも読書をしている内向的な弟・マッキは、永遠の命による終わらない日々を過ごしていた。

そんなある日、愛すべきものの終わりに直面した二人は……。

手塚治虫文化賞」受賞作家が挑む、不死の子供たちの果てしない日常と、途方もない探求の旅――。

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『死』と『老い』を知らない子供たちの永遠に続くスペクタクルファンタジー

少ない登場人物で話をゴタゴタさせず、全2巻で設定の面白さと勢いを生かしたまま完結させています。ストーリーの起承転結が非常に分かりやすく整っており一気に読み進めてしまいました。

著者の漫画はそんなに詳しくありませんが、世界観の表現がかなり上手く、冒頭の数ページの演出で読者を取り込んでいきます(不老不死を表現するために暇つぶしとして円周率を計算し終えるなど)。ラストに向かうほど名言を重ねていて、読み返すほどにクオリティの高さに膝を打つ。広くオススメしたい作品です。

 

 

 

25位 皇国の守護者 全5巻

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

皇国の守護者 1 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者:伊藤 悠
  • 発売日: 2005/03/18
  • メディア: コミック
 

長らく太平を謳歌していた島国、その最北端・北領に突如、超大国の艦隊が押し寄せる。が誇る戦姫・ユーリアの指揮する精鋭部隊の前に、為す術なく潰走する軍。剣牙虎の千早とともに、圧倒的軍勢に立ち向かう兵站将校・新城直衛中尉は、蹂躙されゆく祖国を救えるのか…!? 佐藤大輔・原作の同名小説を、俊英・伊藤悠が苛烈に描く戦記浪漫!

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長期戦争に身を投じる兵隊のアクション漫画

舞台は日本によく似た架空の国『皇国』で、主人公の隊は負け戦の殿、6倍の兵力を持つ『帝国』軍の足止め役になります。撤退と突撃を繰り返しながら少しでも時間を稼ぐ、過酷な消耗戦が軸となっている作品です。

全5巻という事でサクッと読むつもりでしたが、文字数が多く1冊あたり45分ほどかかりました。感覚的には10巻以上の大作でした。生死を懸けた小規模でリアルな視点からくる緊迫感と、戦況をひっくり返す機転が魅力。読むのに体力が要る作品ではありますが、リターンは保証できると思います。

 

 

 

24位 Jの総て 全3巻

Jの総て(1)

Jの総て(1)

 

父と母を失い、名門男子校の寄宿舎で新たな生活を始めた少年・J。

彼の望みはマリリン・モンローのような女性になること―。

運命の人・ポールとの出会いで動き出す、真実の愛を求める魂の物語。

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女に生まれたかった青年・Jの波瀾万丈な人生を描いた恋愛ストーリー

ジャンルはBLと勘違いされそうですが主人公はオカマ(中身は女)ですので感覚としてはやや男女の恋愛に近いと思います。更に中村明日美子さんの透き通る画力で中性的に描かれているため、性別の認識はより難儀です。

全3巻で主人公の「生き方」と「選択」を存分に描いていて、特に大コマ連発の最終巻は何度も感情を揺さぶられました。著者は底なしに漫画が上手く、ページの余白も活用しながら映える構図を模索されています。ただ強い性描写に刺激を受けすぎないか注意が必要です。

 

 

 

23位 フリージア 全12巻

舞台は戦時中の近代日本。不況にも関わらず、主人公の叶ヒロシは、ハローワークからの推薦で仕事の面接に行くことに。 その勤務先とは「カツミ執行代理人事務所」、業務内容は「代理執行」…通称「敵討ち」。

この世界では、重大犯罪において、犯人への法による刑罰とは別に、被害者に敵討ちの権利を認める「敵討ち法」が成立していた。

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法的な手続きを経て復讐(殺人)のお手伝いをする特殊な職業の社会人アクション

作品の軸とも言える強烈な要素は「殺しが許可された社会」でなく「そこに順応し過ぎている主人公」です。自分の中に複数の人格“友達”を作り出し妄想で会話している、という一見してイタイ人間なのですが、命のやりとりにおいての勘の良さが格段に優れています。

ストーリーも上手くまとまっており、12巻という長さの中で丁度良いキャラクターの登場数となっています。重いホラーなのにシュールギャグを被せて疲れさせない手法に惚れました。最終話の演出が非常に“粋”で、未だにこの作品を超えるものには出会っていません。

 

 

 

22位 G戦場ヘヴンズドア 全3巻

G戦場ヘヴンズドア(1) (IKKI COMIX)

G戦場ヘヴンズドア(1) (IKKI COMIX)

 

2つの若い才能の運命的な出会い!人気マンガ家“坂井大蔵”の息子でありながら、その父を嫌って小説を書く町蔵と、大蔵に憧れてマンガを描く鉄男。やがて、2人は合作で漫画大賞に応募することに…。

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“自分の人格”を壊すほどの大きな才能を持った2人の高校生の過酷な漫画人生

全3巻とは思えないドラマと疾走感を持った作品です。最初から最後まで一直線に『漫画を描く事との向き合い方』を突き詰めていて、立て続けに起こる“剥き出し過ぎる感情”に目がまわる。

漫画を描くというプロ意識、人生を全て擦り切るというただの現実を見せつけられます。漫画が好きであるほどその認識に訴えかけられると思うので一読願いたい。作画もずっと熱量があって刺さります。

 

 

 

21位 間くんは選べない 全3巻

間くんは選べない : 1 (アクションコミックス)
 

26歳の童貞サラリーマン・間くんに、なぜか同時に2人、彼女ができた!1人は取引先の美女・里見さん、もう1人は電車の中で助けた女子高生・鏡香ちゃん。二股をかけることは悪いと思いつつ、「すぐどちらかにフラれるはず」とたかをくくっていると、どうやら2人とも自分が大好きな様子。「どっちかなんて選べない!!」悩める間くんの初めての恋はいったいどうなる!?甘くてとびきりスリリングなラブストーリー、第1幕!!

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恋愛経験ゼロの童貞がいきなり二股をかける、スリリングな恋愛ストーリー

好みの作品でした。浮気漫画は主人公が同性だとそこまで嫌悪感を抱かないのですが私だけでしょうか。板倉梓さんの描く女の子は抜群に可愛く、"二股"というテーマを最大限に生かしていると思います。

先の展開が予想できる設定ですが、主人公の悪い方の決断力(先にヤレた方と真剣に付き合う決意など)が無駄に優れており、1巻から分かりやすく最速で追い詰められていく様子が期待感を高めました。2~3巻もダレる事もなく次々とイベントが発生し、息を忘れてラストまで読み進める事ができた。個人的にラストが『こういうの待ってた』という攻めた演出だったので評価が上がっています。

 

 

 

20位 ニッケルオデオン 全3巻

ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)

ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX)

  • 作者:道満 晴明
  • 発売日: 2012/01/30
  • メディア: コミック
 

ヘンなお話、あります。道満晴明劇場開幕。 

たった8ページの短編に、愛と勇気とちょっとの毒を。(あとは、BLとかロリとかヤンデレとかフリークスとかヒーローとか邪神とかとか…)。ショートの妙手・道満晴明がおくる、不思議な味わいの短編集。 

ささやかで、愛おしくて、バカバカしくって、すこし切ない…色とりどりの13編。あなたの大好きなお話が、きっとあるはず。 

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起承転結と独特なキャラクターの魅力を8ページに詰め込んだ、ショート・ファンタジー

私を短編集の世界の魅力に引き込んだ作品です。3冊とも全て8ページの複数の短編で構成されており、どれも『仕掛け』が発動する頃には話が終わっていく、ショートストーリーならではの面白さを備えています。

「深夜の動物園を散歩する虎と女子高生」「負けた人間が警察に助けを呼びにいく陸上部のしりとり対決」など、世界観で心を掴んでくる。道満晴明さんは尖った作風を多数出版されていますが、まずオススメしたい代表作です。読み順は赤→緑→青。

 

 

 

19位 だんしんち 全5巻

だんしんち(1) (角川コミックス・エース)

だんしんち(1) (角川コミックス・エース)

 

立川にあるボロアパートで一人暮らしをする大学2年生・壇野心志、通称「だんしん」の部屋は友人達の溜り場になっていた。

3C男子(童貞・コミュ症・貯金ゼロ)のだんしんを筆頭に、天然マイナスイオン系男子・ぐーぐー、ドSなサブカルクソメガネ・シャンピが集う部屋には、ゆるっと楽しい時間が流れていく…。

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個性バラバラの大学生3人の唯一無二・楽し過ぎる無駄な時間のキャンパスコメディ

あまり見ない「作画に力を入れた」コメディです。文字量を調節して画面にゆとりを持たせて、贅沢なコマ割りで心地良い空気感を演出しています。「よつばと!!」好きな人はハマると思う。

3人のキャラクターの掛け合いが面白いのはもちろん、家主だんしんの1人の時間、2人だけの時間など、多角的にキャラクターの肉付けをしていきます。特に年上2人の“だんしん家にいない時”に描かれる過去や環境が切ない。“青春”から“独立”までの人生を描いた傑作コメディです。

 

 

 

18位 ロッキンユー!!! 全4巻

ロッキンユー!!! 1 (ジャンプコミックス)

ロッキンユー!!! 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:石川 香織
  • 発売日: 2018/06/04
  • メディア: コミック
 

高校の部活レクリエーションで1人の地味で暗そうな生徒が演奏した音楽「ロック」。その演奏に心を奪われた真神たかしは、ロック研究会の戸を叩く…。そこでたかしが出会ったモノとは…!? 青春ロックストーリー第1巻!

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部員1人のロック研究会と、そこへ乗り込む新入生の学園ロックバンド漫画

打ち切りですがとても面白い音楽漫画です。音楽趣味を理解されないオタク達が、自身の気持ち悪さを肯定して大衆に攻め入っていきます。

とにかく演出がカッコよく、太字を敷き詰めた大ゴマでひたすら煽る。『ロックなんかやってる奴 キモいに決まってるだろ』とか、理解されない少数側の叫びを熱く訴えてくれます。4巻まででもオススメですが、作者が続編を自費出版してくださっています。全くクオリティが落ちていない(むしろカラー解放で上がっている)ので、気になれば「ロッキンニュー」もチェックしてみてください。

 

 

 

17位 エリア51 全15巻

エリア51 1巻 (バンチコミックス)

エリア51 1巻 (バンチコミックス)

 

ドラゴン、ゴブリン、イエティ、ネッシーガネーシャ、宇宙人……そんな世界中の「人ならざる者」をかき集め隔離した場所がある。そこはアメリ51番目の州、「エリア51」と呼ばれている。表にいられなくなったワケありの人間、真鯉徳子、通称マッコイは、河童のキシローを助手としてリトルトーキョーの放棄された地下鉄駅にて探偵業を営んでいる。彼女はどうやら何者かを探しているようだが……!?

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聞き覚えのある神や新生物が巻き起こす事件に奔走する、探偵の銃アクションファンタジー

切り絵のようなコントラストの効いた独自の画風が特徴で、他では読めないお洒落な演出が目白押しです。多数登場する伝説的生物もカッコイイのですが、ストーリーはハートフルな展開が多く、決してキャラクター図鑑だけでは終わらない。

個人的に最終15巻の因縁の対決がかなり好きで、あっさり幕を引いた作者の計らいに感服しました。作者様は『全て行き当たりばったりで描いた』と公言されていますが、完璧なストーリー構成ではないかと思ってます。

 

 

 

16位 兎が二匹 全2巻

兎が二匹 1 (BUNCH COMICS)

兎が二匹 1 (BUNCH COMICS)

  • 作者:山うた
  • 発売日: 2016/02/09
  • メディア: コミック
 

外見は20代の女性ながら、398年も生き続けている不老不死のすず。彼女の日課は、同居している19歳の青年・サクに自殺を手伝わせること。サクは死んだはずのすずが目を覚ますたびに、すずと一緒に生きていきたいと懇願するが、辛い記憶を背負った彼女は、ある日確実に死ぬ方法を思いつく―――。

注目の新鋭作家が綴る、死にたくなるほどすれ違い想い続ける永遠の愛の物語。

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不老不死の女性と19歳の普通の青年のラブストーリー

傑作です。私が今まで読んだ漫画の中ではトップクラスに泣きました。ストーリー構成がかなり面白く、1話目で物語の80%が完成し、2話目以降からは過去編によって1話の関係を補完していく仕組みとなっています。

2巻の後半からまた話が進み始めますが、1話目を最大限まで活用した手法に最後まで驚かされた。誰も立ち入ることができない関係の純愛ストーリー故に、オチでは賛否が分かれると思いますが、私は好きです。

 

 

 

15位 なるたる 全13巻

なるたる(1) (アフタヌーンコミックス)

なるたる(1) (アフタヌーンコミックス)

 

星が、その子を導く――。今年小学校6年生の玉依(たまい)シイナが島で出会った、人の認識外のモノたち・乙姫、成竜、そしてホシ丸。シイナの日常が今、ゆっくりと、しかし確実に変わりだす。少年少女が織り成す、地球的スケールの物語が始まった!!

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"竜の子"という「痛覚を共有して」自在に操る事ができる兵器を手にした子供たちのミステリーアクション

問題作です。4回読みました。序盤に登場人物を増やし、中盤以降に時間をかけて掻き回す珍しいストーリー構成となっており、「このキャラクターなんだっけ」となること請け合いですが、多くのキャラにスポットライトがあたる漫画なので頑張って整理してついていって下さい。

1~5巻はファンタジー・バトル漫画として本当に面白く、満を持してオススメできるのですが、6巻から限度を超えた過激な描写が多くなるため大半の読者が振り落とされます(作品への入り込み具合によってはトラウマ必須)。

とにかく各キャラクターの作中での"目的"や"役割"が非常に綺麗に描かれており、読み返す程に全ての発言が繋がっていく。またストーリーと並び、圧倒的な人物の表情の緻密さも大きな魅力。余談ですが、読後に解説サイトを探してみると印象変わると思います。

 

 

 

14位 ハイスコアガール 全10巻

ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
 

『ポリゴン』って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。

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熱きゲーマー達の学園恋愛漫画

押切蓮介さんはコメディの印象が強く、恋愛描写には全く期待していなかったのですが、ゲーム対戦の帰り道などの油断した瞬間に強烈なエピソードを挟んできました。徐々にゲームと恋愛要素が融合していき、一戦に対する熱も上がっていく。

主要人物2人がシャイなため、読者は応援側に回ってしまうと悶々と読み進める事態に陥ります。ゲーセンが基本の狭い世界観の中でも舞台の選定が上手く、最終回の場面では最高に胸が高鳴った。キャラクターが「良い子」なのでそこにハマると沼です。

 

 

 

13位 げんしけん 全21巻

げんしけん(1) (アフタヌーンコミックス)
 

――春、笹原完士(ササハラカンジ)は意気込んでいた。『ある種』のサークルに入ると決意していたからである。サークル部屋から広がる楽しい大学生活を等身大で描く、アキバ系青春物語!!

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アニメ研でもマンガ研でもない、中途半端な現代視覚研究サークルで起こる恋愛スクールライフ

オタクの個性を煮詰めた恋愛漫画です。木尾士目さんは人物の描き分けが上手く、本作はオタクと非オタの人間が混在しており、「オタクとその活動」を両方の視点からそれぞれ価値観を描いています。一般人が気持ち悪いと感じる範囲にも忠実です(これは時代により変移しますが)。

中盤から恋愛編が始まり、キャラクターの過去も、コンプレックスも、解消法も、全てオタクならではの事情がありありと描かれていて、非常に好みの内容でした。二部からやや方向性が変わりますが、オタク人物が好きな私には全て刺さった。ここでしか読めない最高の青春漫画だと思います。

 

 

 

12位 恋は雨上がりのように 全10巻

恋は雨上がりのように (1) (ビッグコミックス)

恋は雨上がりのように (1) (ビッグコミックス)

 

橘あきら。17歳。高校2年生。

感情表現が少ないクールな彼女が、胸に秘めし恋。

その相手はバイト先のファミレス店長。ちょっと寝ぐせがついてて、たまにチャックが開いてて、後頭部には10円ハゲのある。そんな冴えないおじさん。

青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなす、恋と青春の物語。

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女子高生と中年店長のファミレス(アルバイト)ラブコメディ

何度も読み返しました。コマ割りから吹き出しの位置まで、漫画の形がかなり好きで、漫画の教科書として扱って欲しい作品です。

特に"セリフの抑揚"の技術が凄まじく、何でもない場面を読者にとって特別なものへ自在に変換しています。ストーリーは5巻以降からコメディ要素が強くなり好みが分かれると思いますが、最後が思いっきりシリアス展開なので、完走願いたい。詩や小説、素敵な文学作品に出会ったような爽やかな読後感に浸れました。

 

 

 

11位 お茶にごす。 全11巻

「平和な心と生活を手に入れたい」と願い、茶道部に入部した最強の不良・デビルまークン! 彼は暴力の連鎖から逃れ、優しさの道を極めることが出来るのか…?

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暴力の連鎖を断ち切るために茶道部に入部した、悪魔と呼ばる男のスクールライフコメディ

最近読みました。結構いろんなブログで紹介されていて、「まあ今日から俺は‼︎には勝てないだろう」と舐めてかかったらボコボコにされた。

正直序盤は話が堂々巡りになっていてあまり好みではなかったのですが、中盤からキャラクターの過去が出てきて「好き」以外の感情が消し飛びました。最後シリアスで締めるコメディ大好きです。ヒロインめっちゃ可愛くて良い人。主人公の性格に思うところあって読後10分くらい泣いていました。

 

 

 

10位 刻刻 全8巻

刻刻(1) (モーニングコミックス)

刻刻(1) (モーニングコミックス)

 

佑河樹里(ゆかわ・じゅり)は失業中の28歳。家では父・貴文(たかふみ)と兄・翼(つばさ)、じいさん三代のダメ男がヒマを持て余している。ある日、甥・真(まこと)が翼とともに誘拐される。身の代金を渡す期限に間に合わなくなった時、じいさんは佑河家に代々伝わるという「止界術」を使い、世界を“止めた”。 だがあり得ないことに、救出に向かった先で樹里たちは自分たち以外の“動く”人間に襲撃される。そしてパニックの中、異形の存在「管理人」が現れて…。

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時が止まった世界の中で1つの石と家族を奪い合うアクションファンタジー

逃げ場のない空間で殺人鬼が暴れ回るようなスプラッター作品ではなく、一般的な家庭で密かに受け継がれきた「未知のエネルギー」と、それを利用しようとする宗教団体との対峙を描いたサスペンスに近い作風となっています。

ファンタジーに対面した時の登場人物の反応が本当にリアルで、またそこから始まる推察がいちいち根拠がなさ過ぎて面白い。序盤はごちゃついてて何が起こっているのかわからなくなると思いますが、ストーリー構成が死ぬほど上手いので考えず半分まで読みましょう。何となく寄生獣が好きな人は100%ハマる漫画だと思っています。

 

 

 

9位 ようことよしなに 全3巻

ようことよしなに(1) (ビッグコミックス)

ようことよしなに(1) (ビッグコミックス)

 

「ムカ友(ムカつく友達)」青春コメディー 

「あの頃、私とようこちゃんと、あの小さな町で過ごした青春。」 

富山県立山町ガラケー最盛期の頃のお話。 

女子高生・マキの親友は、 おふざけ音楽デュオの相方・ようこちゃん。 すぐ怒るし殴るし失礼だし、寂しがりで、わがままで。 

正直むかつくことばっか! 

だけどやっぱり憎めない。 

そんな友達がいる、いた、欲しい、あなたへ送る、 ど田舎JK2人組、「ムカ友(ムカつく友達」青春アンサンブル!! 

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漠然とアイドル歌手を夢見る女子高生2人のど田舎コメディ

かなり好物な作品でした。展開にワクワクするタイプの作品ではないのですが、節々の作画のパンチ力が強く、手を止めさせられて場面に釘付けになりました。

『地方で曲を作って売れて上京する』という先がない2人ですが、当たり前すぎる学生生活を楽しく生きています。ストーリーは2巻でギャグに傾くもラストはシリアスで締めていて、読後に長く感傷に浸れました。綺麗にまとまっていますが、続編を本気で渇望してる僕は相当ハマっていたと思う。

 

 

 

8位 ひゃくえむ。 全5巻

俺はトガシ。生まれつき足が速かった。だから、100m走は全国1位だった。「友達」も「居場所」も、“それ”で手に入れた。しかし小6の秋、初めて敗北の恐怖を知った。そして同時に味わった。本気の高揚と昂奮を──。100mの全力疾走。時間にすれば十数秒。だがそこには、人生全てを懸けるだけの“熱”があった。

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重圧と栄光の狭間で葛藤するアスリートのスポーツ人生譚

小学生編からスタートし、1~5巻まで段階的に成長を描いていく素晴らしいストーリー構成です。未だ出会った事ないジャンルだったので説明が難しいですが、モノローグ・コマ割り・構図・セリフまで、キャラクターをカッコよく映すための工夫が常に絶えない。

1~2巻まではただ演出面の魅力に取り憑かれていただけでしたが、後半から見えてくるアスリート人生への価値観や結果が胸に刺さり深く感動しました。努力が報われる少年漫画のようにフワッとした解答で終わらず、どこまで向き合って振り切る姿勢は誰にも真似できない作風です。収録されてる読切2本もかなり最高でした。

 

 

 

7位 サイクリーマン 全3巻

サイクリーマン(1) (モーニング KC)

サイクリーマン(1) (モーニング KC)

  • 作者:原田 尚
  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: コミック
 

かつて自転車選手として将来を嘱望された竹繁が、サイクリングロードで意気投合したロードバイク初心者の矢美津。二人は「自転車」という趣味でつながり、仲間になる。しかし、実は矢美津は、竹繁にとって気安く話せない人物だった…!

家庭の悩み、職場のストレス。自転車を漕ぐだけで、みんな後ろに吹っ飛んでいく! 新しい自分、新しい世界が見つかるファンライドストーリー、開幕!

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サラリーマン達の“楽しみづらい休日”を彩るロードバイク・コメディ

全3巻で非常によくまとまっています。仕事の面もしっかり描いていて、会社の上司と距離を詰めていく微妙な心境、『大人になってからできる友達』の嬉しさや歯痒さがよく伝わる。ロードバイクが軸なだけあって景色の作画もかなり巧い。

狭い舞台の人間関係を描いているのに世界観は全くこじんまりとせず、キャラクターの多面性を楽しみながら話を展開します。個人的に作者の生み出すキャラクターの人生観がとても心地よく、最後まで「会話」を楽しみに読み進めた作品は他にありませんでした。

 

 

 

6位 鉄腕アダム 全4巻

鉄腕アダム 1 (ジャンプコミックス)

鉄腕アダム 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:吾嬬 竜孝
  • 発売日: 2016/09/02
  • メディア: コミック
 

世界大戦・大気汚染・動植物の絶滅…死にかけの地球と人類に、謎の飛翔体「蝶」が次々と襲来する。蝶を倒せるのは人と同じ心をもったヒューマノイドのアダムだけ。人類存亡をかけた、史上最も熾烈な夏がはじまる。

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人類の滅亡を阻止するため、宇宙で『蝶』というコンピュータを迎撃し続ける戦闘AIのSFアクション

とっつきやすいハリウッド映画のような、高いクオリティを持った作品です。計◯回、一戦でも負けたら人類が滅亡する設定を背負った濃密バトル。内容は殴り合いではなく、『光』や『熱』を使ったサイエンス。作者の科学に対する知識量が凄まじく、頭が悪くとも身近なものでわかりやすく解説してくれるので、流れを見失うことはありません。

コメディとして優れている他、作中のペース配分、人間ドラマ、進化し続ける戦術などが完璧に近い。キャラクターの表情も控えめに凝っていますし、敵キャラクターの気持ち悪いデザインにも心を掴まれた。本編で感動し、単行本収録の4コマで笑える、無敵の4冊です。

 

 

 

5位 電夢時空 全2巻

電夢時空(1) (アフタヌーンコミックス)

電夢時空(1) (アフタヌーンコミックス)

 

人は何のためなら戦える……緻密な描写力で高山和雅が描くSFアクション!

1冊目「電夢時空」

2冊目「電夢時空 RUNNER」で

別の話が収録おりますが、今回は1冊目について記します。

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“落下物”の近くに偶然居合わせた3名の、SFバトルアクション

私は「演出」が好きでマンガを読む方ですが、「内容」で順位をつけた際に1~2位にくるのがこの作品です。アイディア自体は「もし人間が〇〇が可能だったら」といった至ってシンプルなものです。しかし、それを表現する科学的根拠や作画の動きが細かすぎる。

高山和雅さんはマイナーでありながらも大友克洋さんと同じレベルの実力を持った方だと思います。マンガより映画に近い、実現可能に見えるSF設定をどこまでも突き詰めていて、制作段階で心が折れそうなほど壮大なスケールを緻密に描いています。2冊目の「RUNNER」もよりミステリーに力が入っていて引き込まれた。

 

 

 

4位 ウルトラヘヴン 既刊3巻

ウルトラヘヴン1 (ビームコミックス)

ウルトラヘヴン1 (ビームコミックス)

 

史上最年少で手塚賞を受賞し、アメリカ・マーベル社でも作品を発表した小池圭一氏待望の復活!様々なドラッグにより手軽に気分がコントロールできるようになる近未来。自暴自棄な状況で不思議な売人と出会った主人公"カブ"の物語。

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手軽に薬物を楽しめる時代にヤバイ薬に出会ってしまった男のトリップミステリー

(未完ですが続きが出なさそうなので完結済みの扱いとしています)

"ペーパードラッグ"とはよく言ったもので、おそらく演出面でこの作品を超える漫画はこの先に現れることはないでしょう。全3巻とは思えないボリュームの絶対的な体験を得ることができます。

説明不能の技術からかろうじて1点の特徴をあげるとするならば、『曲線』によるコマ割りです。普通漫画のコマは四角く区切られており、その上で視線誘導を展開します。しかし、本作は水面を広がる波紋のように、滑らかな曲線によるコマを、読者が“1つのコマ”と認識できるギリギリのバランスを狙って配置されています。

よって垣根のない連続した作画に脳の処理が止まらず、主人公のドラッグによる幻覚をダイレクトに読者の視点に落とし込んでいるのです。ストーリーもまあ面白いのですが、とにかく漫画という技術を限界まで目にしたいかた、必見です。

 

 

 

3位 スピリットサークル 全6巻

桶屋風太は中学2年生。平凡な中学生生活だったはずが額に大きな傷のある美少女の転入生・石神鉱子の出現によって一変する事に! 壮大な輪廻転生スペクタクル!

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自分の前世を紐解いていくボーイミーツガール・ファンタジー

いつ、どこの時代で生まれても、必ず敵対し殺し合う運命にある2人の男女の話です。平和な学生生活を送る中学2年生、桶屋風太は転校生してきた石神鉱子に「私たちは6代の前世に渡り殺しあってきた、今こそ決着をつける」といきなり殺害予告をされてしまいます。

ちょっと可愛いと思ってた転校生にそこまで目の敵にされる理由は何なのか。それは本当に殺されそうになるほどものなのか。答えは"スピリットサークル"という前世の記憶を呼び覚ます謎の物体に秘められていた…!

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設定がかなり神だと思います。自在に過去編を放り込める事により、『短編集のような長編漫画』の実現を可能としました(著者は短編や読み切り漫画が上手い)。またサブの設定として『最後には必ず殺し合う』『現世の人間がどこかで登場する(現在の母親→前世の友人の乳母など)』の2つがあり、期待値を維持したまま完走する事ができます。

伏線が強烈に上手いという訳ではないのですが、ラストに向けて感情がひとつに収束していく様は圧巻です。高校生の頃の僕が最初に漫画の限界を感じた作品でした。今でも大好きです。

 

 

 

2位 培養肉くん 全2巻

培養肉くん 1 (ビームコミックス)

培養肉くん 1 (ビームコミックス)

 

木下くんと九森さんは、この惑星にふたりぼっち…? 天下に無類の鬼才・宮崎夏次系が贈る、すこしSF(エスエ・フ)なスペース冒険譚!

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宇宙の彼方で起こった小さな邂逅、ボーイ・ミーツ・ミート冒険譚

宮崎夏次系さん。かなり好きです。いきなり本作からいくのではなく、短編集から入り、「こういう作者だ」と1回体験してから手にとって頂きたいです。会話の『間』を武器とする作品は多数ありますが、著者は『途中のコマが足りない』と思わせるほどの突拍子も無いテンポが最大の特徴となっています。

1巻では世界観の魅力を緩く描いたコメディとなっていて、別段短編シリーズとの違いはありませんでした。しかし、2巻からその魅力を2倍、3倍と広げていき、収集のつかない事態に。自分の思考の一歩先を行く展開に引かれ続け、心地良いラストに落とされた。キャラ専門の実力者が、初めてストーリーを描いた作品に思えました。

 

 

 

1位 シュガー 全8巻

続編 リン 全4巻

シュガー 1

シュガー 1

 

石川凛、16歳。

とびきりイキのいい人気者でヤンチャ者。

北海道の小さな町で、母と祖父母に育てられた。

得意といえば、ダンス。

運動神経もかなりいい。

何考えてるかわからん、ともよく言われる。

今はまだ自分が何者になるかも知らないでいる凛。

将来はボクシングの歴史にその名を残すことになるとは露ほども――。

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凡人からかけ離れた「天才ボクサー」の孤高な人生

まずもって『主人公の性格がクソ』。それでも面白い。漫画はキャラクターが命とも言えるはずなのに、そこから読者に好かれる要素を自ら削ぎ落とし、入り口を狭めながらも圧倒的な技術とメッセージで勝負するのが新井英樹さんです。

もともと画力の高い著者ですが、ボクシングという題材との化学反応が凄まじかった。どこにもない自由なコマ割りから、4次元的描写でステップを描き、対戦相手のみならず読み手をも翻弄する。例えこの世の全てを傷つけても、『才能』は剥がれ落ちない。悪態と愛情たっぷりに、真摯に人生や実力と向き合った作品です。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか。

恋愛漫画が多めで、やはり好きなジャンルなんだなと再認識しました。特に恋愛×〇〇と恋愛と別テーマが混在する漫画は好物で、楽しめるものが多い印象です。

ちなみに、医療系、歴史系、スポーツ系、ギャグ系、ヤンキー系はあまり読むジャンルではないので、載っていません。その辺りが好きな人には面白くない記事だったと思います。


連載中でも面白い漫画はたくさんあるので、完結したものから書いていけたら楽しそうです。

 

 

 

【蛇足:オススメの漫画の買い方】


電子書籍のアプリ、もしくは掲載誌の公式サイトで作品の冒頭を試し読みする

②続きが読みたいと思えば買う

 


シンプルですが間違いないです。

こういった記事を書いておいてなんですが「人が面白いと言ってたけど違った」というパターンは私自身多く経験しておりますので、イメージ通りの作品かどうか、一度自分の目で確認しておくと、より後悔の少ない買い物になるかと思います。

※あくまで一例として推奨しておきます

 

 

 

以上です。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。