【オススメ】連載中「恋愛」漫画11選【男性向け】
こんにちは。
恋愛漫画まあまあ読むジャンルで、特に進展があるタイプのものが好きなので、そういうのを中心にまとめてみました。
あと恋愛漫画で調べると少女漫画が中心の記事が多くあった気がしたので、そこと区別できるよう男性向けと入れました。埋もれるのが怖くて…。特に何の基準もありません。
今回は珍しく順位とかつけてないです。
「2巻以上出ている」のを縛りとしています。
それでは
1. 乙嫁語り 既刊12巻
明るさ:★★★
重さ:★
お色気:★★
美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……?
結婚をテーマに、その地域や民族の文化を描いた歴史コメディ。著者の森薫さんはページの描き込み量が鬼で、絢爛華麗な服飾品や、女性の美しさを作画で全面に押し出してくるのが特徴的です。
年下の夫が頼り甲斐のある存在になろうと奮闘したり、おてんば娘が嫁入り修行をしたりします。それなりに歴史要素もあるので、完全な恋愛漫画かと言われると、ちょっと微妙かもしれません。
2. 青の花 森の器 既刊5巻
明るさ:★★
重さ:★★★
お色気:なし
波佐見焼きの窯で絵付けの仕事をしている青子。その窯に、海外で作陶していたという龍生がやってきた。無愛想で人を寄せ付けない龍生に「絵付けされた器に興味ない」と言われ、自分の生き方まで否定された気持ちの青子だが、反発しながらも龍生の器に惹かれていき…?
釜を使った“焼き物”を作る職場で、すれ違いながらも仲良くなる社会人コメディです。主要人物2人がクリエイターとして、それぞれこだわりを持っていて、相手の作品から人柄を見ていく展開が面白いです。
主人公が30代でそこそこ良い年齢かつ、仕事場というバランスの取りづらい環境の中で、マイペースに進展していきます。暗い話も描く作者さんなので、勝手にハラハラしながら読んでいます。
3. 私の少年 既刊8巻
明るさ:★
重さ:★★★
お色気:なし
スポーツメーカーに勤める30歳、多和田聡子は、夜の公園で12歳の美しい少年、早見真修と出会う。元恋人からの残酷な仕打ち、家族の高圧と無関心。それぞれが抱える孤独に触れた二人は、互いを必要なものと感じていく…。
公園での一人の少年との出会いが人生を変えていく、OLと小学生の少し重い恋愛作品です。片方が小学生なので、ベタベタな恋愛漫画とは違って、そういった展開になるまで結構かかります。ただ構成が上手いので、多くの読者が意図せずに応援側に回ってしまう気もします。
相手をものにするというよりかは、人間性を第一に見ていて、純粋に心配したり、幸せを願ったりする素敵な作品です。まだ連載中なので分かりませんが、仮にバッドエンドが来たとしたら、私の心が耐えられないと思います。
4. 僕の心のヤバイやつ 既刊3巻
明るさ:★★★★
重さ:★
お色気:★★★
学園カースト頂点の美少女・山田杏奈の殺害を妄想してはほくそ笑む、重度の中二病の陰キャ・市川京太郎。だが山田を観察する内に、京太郎が思う「底辺を見下す陽キャ」とは全然違うことに徐々に気づいていき…!?
陰キャとそれのたじろぐ姿を面白がるクラスのアイドルの、理想的な永久機関が完成した鉄壁ラブコメディ。さて来ました。冴えない僕らに大きすぎる夢を見せてくれる作品です。
クラスのアイドルが構ってくれる訳ないですし、そもそもアイドルが居るかも怪しいですが、もし仮に。居たとして。構ってくれたとしたら。なんて素敵な学園ライフでしょうか。緩急の効いたその“距離感”に参ってしまう、ヤバイやつです。
5. アスペル・カノジョ 既刊8巻
明るさ:★★
重さ:★★★★
お色気:★
新聞配達で生計を立てている売れない同人作家・横井の家へ、鳥取から突然やってきたのは「ファンだ」という少女・斉藤さん。彼女は見ているもの・感じている事・考えやこだわりが、他の人と違っていて……。
とある同人作家と、その家を訪ねて来たアスペルガー症候群を持つ女の、奇妙な同棲生活を描いた作品です。恋愛漫画というよりかはいろいろな捉え方ができる内容で、単に病気を描いたジャンルにも思えますが、コメディとしてもちゃんと面白いので載せました。
最小限の登場人物で8巻まで面白く描けていて、普通に漫画として凄いと思います。相手の地雷をいち早く見抜いて、パニックを起こすのを防いだりする主人公の面倒見の良さ。急に攻撃的になる斉藤さんの暴走具合が、病気とか抜きにして笑えます。
6. スーパーベイビー 既刊2巻
明るさ:★★
重さ:★★★★★
お色気:★
ピュア系黒ギャル×原石系地味メン、違和感だらけの二人の恋の行方は!? 「あたし らくぴにマジなの ちょー好きだよ…」トーキョーのすみっこ、町田で暮らす上京ギャル・玉緒はスーパーで働く一見冴えない男子・山田にベタ惚れだった!
地味メンにグイグイいくギャルの、猛烈アタック恋愛コメディ。1巻では地味メンがギャルに対して怯えたり、どぎまぎするだけの作品で、あまりハマれませんでした。ギャルのテンションも正直そんなに合いませんでしたし。
しかし、この作品の真価は2巻にありました。ただ猛烈にアタックを繰り返す彼女でしたが、実は過去に根深い問題があり、1巻の愛の重さに納得いくだけの理由が存在します。その描写からキャラクターに対する私の認識がガラリと変わり、涙が止まらなくなりました。
6. ワンナイト・モーニング 既刊3巻
明るさ:★★
重さ:★★★
お色気:★★★★★
おにぎり、肉まん、ハニートースト…ワンナイト過ごした女の子と一緒に食べる朝ごはんはシンプル、でも特別。ちょっぴり切ないラブストーリーと共に美味しい朝ごはんを召し上がれ。グルメラブストーリー短編集!
「女の子と一緒の朝ご飯」をテーマにした、偶然の出会い、再会をテーマにしたラブロマンス。短編集を読んだ時点でかなり面白いと思っていましたが、まさかの長期連載化で続編の2〜3巻が刊行されている、今ノリに乗っている作品です。
これぞ恋愛漫画、といった、ガンガン進展していく話もあれば、マイペースに進んでいく話もあり、先の読めない展開で読者を翻弄していきます。性描写がかなり強いのと、私が神格化している日暮キノコさんに並ぶほど『可愛いキャラ』が上手く、最高という言葉しか出ない。
7. 金曜日はアトリエで 既刊2巻
明るさ:★★★
重さ:★
お色気:★★
日々の生活に疲れきった環(たまき)は、ある日有名画家・石原春水に声をかけられモデルをさせられることに。ただそのモデルとはヌードモデルであった。
しかし環のあまりの受け入れ様に誘った石原はなぜか恋に落ち――!?
とあるキッカケで、変人カリスマ画家のヌードモデルをする事になった、天然OLのギャグコメディ。作風に対して、ギャグの浸透度が神がかり的に丁度良い作品です。両者ちょっと抜けてる性格で、真面目に会話していてもギャグになってしまいます。
互いに相手のセリフに触発されたり、ハッとさせられているのに、それを言ってる方が気づいていない。また絶妙に自分の意見を譲らない、上下のない関係も見ていて面白いです。恋愛要素は、今のところはそこまで大きくない気はします。
8. 君は放課後インソムニア 既刊4巻
明るさ:★★
重さ:★★★★
お色気:★
青春漫画の旗手が贈る思春期の眠れない夜。
不眠で悩む男子高校生・ガンタは同じ悩みを抱えるイサキと出合い、放課後に学校の今は物置になっている天文台で、つかのまの眠りと、秘密を共有するという不思議な関係が始まる……
『不眠症』という共通の悩みを抱える男女が、校内に隠れ部屋を見つける、青春コメディ。テンポの妙と言いますか、漫画での一瞬の表情の切り取りを大切にしている作者さんだと思いました。セリフの密度を極限まで下げて、絵の描き込み量で勝負しています。
コマを贅沢に使った漫画は満足度が高くて大好きです。内容は気の抜けたコメディに思いきや、意外にも"不眠症=精神的な問題"の部分をしっかりと取り上げていて、読み進めていくと印象が変わってくると思います。恋愛要素は軸ではあるものの、前面に出してくるタイプではないかも。
9. 愛しの国玉 既刊1巻
明るさ:★★★
重さ:★★
お色気:なし
“かわいくて切なくて幸せ”猫と新婚ラブラブ生活!
「ずっとずっと会いたかったです!」
そう言って大学生・真の胸に飛び込んできた猫(?)の国玉。
しかし、国玉が探していた“運命の相手”は真の兄で、しかも既婚者だと判明。
悲しみで涙いっぱいの国玉に、真は思わず「オレじゃダメ?」と求婚してしまった――!?
「真実の愛で、ボクを本当の人間にしてください」
大学生が“人間になりかけの猫”と結婚するコメディです。この倫理的に思いっきり間違えてる感じは、前作の地球外生命体と愛を育むオゲハと似ています。個人的に作画がめちゃくちゃ上手いと思いますし、LOVEでなくcuteの方の可愛さの破壊力は絶大です。
新婚生活も相手が猫なので、子育て的な要素も入っていて、お互いにどっぷり依存する関係が出来上がってしまっています。真実の愛を見つけると人間に戻れるらしいのですが、戻す意義を感じられない。あと、二人とも性別がオスな気がします。
10. ゆびさきと恋々 既刊3巻
明るさ:★★
重さ:★★★
お色気:なし
女子大生の雪は、ある日困っているところを同じ大学の先輩・逸臣に助けてもらう。聴覚障がいがあって耳が聴こえない雪にも動じることなく、自然に接してくれる逸臣。自分に新しい世界を感じさせてくれる逸臣のことを雪は次第に意識し始めて…!?
大学生を舞台にした、手話が使える女の子の恋愛ストーリー。王道な恋愛が読みたい人には、取り敢えずは薦めたい作品です。典型的なイケメン出てきますし、身勝手でもどこか優しいし、グイグイ引っ張ってくれる。著者は結構展開に幅があるので、私は出来すぎた性格を疑ってます。
本作は過去作品と比べると展開がかなりスローなのですが、その分、感じとる世界が毎日変わっていくような、繊細な演出で引き込んできます。胸キュン(もう死語でしょうか…?)を私はあまり読まないので、逸臣のイケメン具合にも胸が押し潰されそうになってしまいます。
11. 九龍ジェネリックロマンス 既刊2巻
明るさ:★
重さ:★★★
お色気:★★★★
此処は東洋の魔窟、九龍城砦。ノスタルジー溢れる人々が暮らし、街並みに過去・現在・未来が交差するディストピア。はたらく30代の男女の非日常で贈る日常と密かな想いと関係性をあざやかに描き出す理想的なラヴロマンスを貴方に――。
九龍城砦を舞台にした、不動産会社の上司と部下の恋愛ドラマ。「恋は雨上がりのように」の眉月じゅんさんの新作です。前作と比べてミステリー色が強く、緩いコメディの合間に出現する"過去の記憶"の暗さに引き込まれてしまいます。
個人的に著者の漫画大好きで、吹き出しと文字だけのコマで間を置かせたり、一変して表情の圧で攻めてきたり、1ページの中の漫画の流れが楽しい作家さんです。また、本作は鯨井さんと工藤さんの『美男と美女の対比』の構図がたまらなく美しいので、その辺に悶えています。
以上です。
ありがとうございました。
【かかった日数】
2020年9月3日〜11月1日
60日間。失敗しました。今回、少し書き方を変えてみたのですが、全然楽しくなくて、なかなか進みませんでした。
本来なら1〜2週間で終わると思いますし、予定はこの倍の作品を書くつもりでした。次回に活かします。