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漫画に飽きるまで

漫画について

漫画好きが選ぶオススメのアニメ

 

こんにちは。

漫画作品のメディア化の評価というと、実写映画化のイメージが強いと思いますが、実はアニメ化にも当たりハズレがあります。

アニメは漫画よりも客層が幅広く、原作を未読の方もアニメから入るパターンも多いため、アニメ化の成功については様々な見解があると思います。

 

今回はアニメもちょいちょい見る漫画好きが

「原作のイメージ通りに作られてる」と思った作品をピックアップしていきます。

 

 

・評価のポイント(星5段階)

作画→作画のクオリティについて

テンポ→ストーリーの再現具合や構成

キャスティング→私の好み。1番重要な点です

 

 

今回は、好きだったアニメ化だけを紹介してみます。

 

 

 

1. ワールドトリガー 全73話

制作:東映アニメーション

作画:★★

テンポ:★

キャスティング:★★★★★

総合点→60点

作画もテンポも良いとは言えないと思いますが、原作が非常に面白く内容が濃いため、若干薄められた程度では魅力が消えませんでした。

キャスティングもイメージ通りで割と好きなアニメです。流石にアニメオリジナルの長編は見ていませんが。

 

 

 

2. 俺物語‼︎ 全12話

制作:マッドハウス

作画:★★★★★

テンポ:★★★★

キャスティング:★★★★★

総合点→90点‪

原作の魅力を引き出せているアニメだと思います。ところどころ欠けているエピソードはありますが、軸となる部分は抜けていませんでした。

惜しくもラスト手前までしかアニメ化されていないため(それでもよくまとまっている)、2人のその後が気になる方はコミックスをお買い求めください。

 

 

 

3. ピンポン 全11話

制作:タツノコプロ

ピンポン(1) (ビッグコミックス)

ピンポン(1) (ビッグコミックス)

 

作画:★★★★

テンポ:★★★

キャスティング:★★★★★

総合点→80点

原作が屈指の傑作でもあるため、かなり面白く仕上がっていると思います。独特な作画の再現や作中の中国人キャラに中国語を喋らせるなど、制作側の細かなこだわりも窺える。

ただ1〜2話分尺が余ったためか、引き伸ばしが少し存在します。アニメのヒロインは原作には登場しないんですよねー。やや気にはなりますが、アニメから入る分には全く問題ないと思います。

 

 

 

4. ジョジョの奇妙な冒険

1〜5部 全152話

制作:デヴィッドプロダクション

作画:★★

テンポ:★★★

キャスティング:★★★★

総合点→75点

正直、よくやりきったな思います。ジョジョの世界観は自由気ままで、舞台は移り変わり続け、新キャラは増えては減り、ほぼ全員が独特なデザインのスタンドを所持しています。

中には作画が崩れていたり、話のテンポが悪いなと思う回も存在しますが、ジョジョという作品に対する制作の愛はひしひしと感じました。6部はニーズが低いのでやらないんじゃないかな。

 

 

 

5. 宝石の国 全12話

制作:オレンジ

宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)

宝石の国(1) (アフタヌーンコミックス)

 

作画:★★

テンポ:★★★

キャスティング:★★★

総合点→70点

宝石の国」は熱狂的なファンが一定数存在する作品、という印象で、私もその中の1人だと自負しています。作画が3Dということで原作のイメージから大きくかけ離れたように感じました。

しかし、中身の方はしっかりやってくれているので、アニメから入るのも有りに思えます。主演の黒沢ともよさんはよく存じ上げておらず微妙な評価でしたが、フォスが激昂するシーンの演技を見て好きになりました。

 

 

 

6. 監獄学園 全12話

制作:ジェー・シー・スタッフ

作画:★★★★★

テンポ:★★★★★

キャスティング:★★★★★

総合点→95点

面白かったです。監督の水島努さんは「よんでますよ、アザゼルさん」も手掛けている方で、下ネタへの情熱の大きさが窺えます。作画のクオリティは常に高く、キャストもアホみたいな台詞を狂った様子で演じていた。

図体だけのドMキャラ「アンドレ」の演技が特に熱が入っていて、調べてみたら「ジョジョジョナサン・ジョースター」と同じ興津和幸さんでした。“本当の紳士”を目指していたはずの彼が、何故こんなことに。

 

 

 

7. モブサイコ100 全25話

制作:ボンズ

作画:★★★★

テンポ:★★★

キャスティング:★★★

総合点→80点

制作のボンズは非常に実力のある会社で、あの神アニメ「鋼の錬金術師」も生み出しています。ストーリーがやや緩む時もありますがアクションシーンの迫力が凄まじく、再現度以前に映像としての見応えがたまりませんでした。

ただ原作者ONEさんとの作画イメージとはややズレがあり、前述したアクションと合わさり原作とは違った良さを感じました(内容は割と忠実)。主人公のキャスティングが微妙に好みでなく、少し惜しかった。

 

 

 

8. つぐもも 全24話

制作:ゼロジー

つぐもも : 1 (アクションコミックス)

つぐもも : 1 (アクションコミックス)

 

作画:★★

テンポ:★★★

キャスティング:★★★

総合点→65点

アニメ化に向いているように思えて難しい作品だと思っています。作者の嗜好による病的なまでのお色気シーンの多さ、かつ刹那的なアクションを得意とする確立された画力。アニメでの表現はその2つの変換が課題となります。

作画は及第点で、内容の薄いコメディ部分を丁寧にこなしているので好感がもてます。ただキャスティングがところどころ得意でなかった。全体としてはよくやっていると思います。

 

 

 

9. ハクメイとミコチ 全12話

制作:Lerche

ハクメイとミコチ 1巻 (HARTA COMIX)

ハクメイとミコチ 1巻 (HARTA COMIX)

 

作画:★★★★★

テンポ:★★★★★

キャスティング:★★★★★

総合点→97点

かなり良かったです。もとの作風がのんびりとしたコメディなので序盤で視聴者を引き込むような仕掛けはありませんが、1話完結型のエピソードを30分という尺の中でテンポを崩さず綺麗に収めています。

キャスティングも文句なしで、歌手の「コンジュ」役の悠木碧さんが歌う曲がとても良かった。個人的な好みですが、本編の終わり数秒にエンディングの前奏を被せる演出、アニメで1番好きです。

 

 

 

10. 斉木楠雄のΨ難 全48話

制作:EGG FIRM & ジェー・シー・スタッフ

斉木楠雄のΨ難 1 (ジャンプコミックス)

斉木楠雄のΨ難 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:麻生 周一
  • 発売日: 2012/09/04
  • メディア: コミック
 

作画:★★★★

テンポ:★★★★★

キャスティング:★★★★★

総合点→93点

良いアニメでした。ギャグアニメはテンポが難しいように思えますが、かの名作「ギャグマンガ日和」と同じくキャラクターが早口で喋ることによって、ダレずにネタを消化しています。

流石にストーリーは原作からやや抜けがありますが、最終回も含めてほぼ再現しきっています。またキャスティングが最適解で、主役の神谷浩史さんの早口が心地良かった。楠雄の父と母の配役も大好きです。

 

 

 

11. ハイスコアガール 全24話

制作:ジェー・シー・スタッフ

ハイスコアガール(1) (ビッグガンガンコミックススーパー)
 

作画:★★★

テンポ:★★★★★

キャスティング:★★★★

総合点→89点

なかなか良いアニメでした。作画が3Dということで原作のイメージからやや離れていますが、もともと凝った見た目をしていないキャラクターが多く、かつ表情の移り変わりも激しくないので、有りな戦法に思えました。

ゲーム画面の再現(というか実物の映像なので漫画以上)は素晴らしく、ストーリーも最終回まで難なくこなしています。やや癖があるとすれば途中参加のヒロイン・日高のキャスティングで、まあ難しいのかなと思いました。嫌いではないです。

 

 

 

12. ヴィンランド・サガ 全24話

制作:ウィットスタジオ

作画:★★★★★

テンポ:★★★★★

キャスティング:★★★★★

総合点→96点

非常に良くできたアニメだと思います。5〜6話の過去編には若干オリジナルストーリーがあるようですが(見てて気づかなかった)、最新巻まで追っている読者なら「幼少期編の補正」はこの作品に限り、絶大な破壊力を持つことは想像に容易いと思います。私は泣きました。

欠点らしい欠点がなく、各話の冒頭をテーマごとに雰囲気を演出し、絶妙な引きで終わる。キャラクターの価値観が大きく揺らぐ場面では音を消し視野を広げ、ひたすらに作品のイメージに忠実に沿っています。キャスティングも完璧でした。

 

 

13. ドロヘドロ 全12話

制作:MAPPA

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

ドロヘドロ(1) (IKKI COMIX)

 

作画:★★★★★

テンポ:★★

キャスティング:★★★

総合点→78点

1話目はかなり上手いことやっているのですが、2話目以降が急ぎ足というか尺を考えすぎというか、コメディ>ミステリーな作品だと思っているので、もう少しのんびりやって良かった気がします。正直、原作でもストーリーは曇っている部分が多く、話を再現するだけでも困難を極めると思います。

キャスティングも微妙に好みでなかった。主役カイマンの高木渉さんは良い意味でイメージ通りなのですが、幅が狭く固定されている気がしました。煙さんと恵比寿も惜しい。逆にニカイドウ・心・能井は好きだったりするので、総合的な評価が難しいアニメです。

 

 

 

14. 波よ聞いてくれ 全12話

制作:サンライズ

作画:★★★★★

テンポ:★★★★

キャスティング:★★★★★

総合点→97点

これは凄かったです。まず第一印象が「これをアニメ化するのか」「まだドラマ化向きじゃないか」といった、類を見ない不気味な挑戦への警戒でしたが、もともと“喋り”を魅せる漫画であり、キャストの力が等身大で作品の面白さに直結する、アニメで大勝負できる題材でした。

キャスト陣と並んで構成も素晴らしく、1話目の冒頭が「8話目の中盤」へ繋がるなど、原作を忠実かつ、アニメ映えするように変換していました。ただ最終話が完全にオリジナルで攻めていて、大きな賭けに出たと思います。個人的には原作ファンをも黙らせるクオリティに感じましたが、忠実にやって欲しかった思いもあったため1点下げました。

 

 

 

 

 

番外

オリジナルアニメ編

漫画原作でない、オリジナルのアニメも少し紹介します。

 

 

1. けものフレンズ 全12話

制作:ヤオヨロズ

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様々な動物が擬人化した姿を持つ「フレンズ」たちのドタバタ冒険コメディ

もはや知らない人は居ないであろう、一大ブームを巻き起こした傑作アニメです。「目を覚ましたら自身に関する記憶がなくなっていて、親切なフレンズ達に世界を案内してもらう」といった心踊る導入部分も重要ですが、何と言ってもキャストの力が大きいと思います。

特に主役のサーバル(尾崎由香さん)の存在は大きく、彼女の発声する「すっごーい!」や、「たのしー!」「なにこれー!」といった、現代の殺伐とした日常からかけ離れた素直な感性は、多くの視聴者へ癒しを与えていたと思います。個人的に1話目でハマれなければ切って良いアニメに感じます。

 

 

 

2. SSSS.GRIDMAN 全12話

制作:TRIGGER

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失った記憶と、一台のPCから囁かれる「使命」。怪人から世界を守るバトルアクション

ストーリーもそれなりに面白いのですが、アニメとしての構図・演出面が飛び抜けて優れていた作品に感じました。ひとりの少年を介して覗く「当たり前に消費してる景色への違和感」や、「断片的に情報を開示し、視聴者を引き込んでいく演出」など、映画的な画面の魅力が止まらなかった。

また、敵の設定も凝っていて、「倒せば話が終わる」特撮ではなく、12話掛けてキャラクターを救いたくなるような濃い人物描写を重ねています。思いのほか話の風呂敷がどんどん広がっていく仕様で、最終話で全て回収できるのか不安ではありましたが、個人的には悪くないまとめ方だと思います。

 

 

 

3. ケムリクサ 全12話

制作:ヤオヨロズ

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廃墟が広がる世界で「赤虫」と呼ばれる怪物を倒しながら、水を探して生きる3人の姉妹の冒険譚

けものフレンズから2作目で、たつき監督の実力が露わになった作品です。おそらくですが、先ず最初に“世界観や設定”を考え、次にそこへ順応した“キャラクター”生み出し、最後に第三者(主人公)を組み込んで、「前者二つを壊さないように話を進める」のが当監督の得意戦法に思えます。

自由気ままにキャラクターが喋る展開がとても楽しく、コメディとして高い次元に位置すると思います。中盤は伏線を張っていく回なのでやや緊張感に欠けるかもしれませんが、終盤は熱い展開続きで涙が溢れました。また1話目で度肝を抜かれましたが、BGMのセンスがめちゃくちゃに良い。

 

 

 

4. ゾンビランド・サガ 全12話

制作:MAPPA

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各時代のアイドル候補を集めた伝説のグループ(全員ゾンビ)の佐賀県PRコメディ

冒頭の壮絶なギャグシーンが印象的です。「アニメ歴史を変えてやる」といった恐ろしい作為が滲み出ています。私が本格的にハマったのが第2話からで、ここから「ライブ」の魅力が出てきます。ややネタバレになってしまいますが、最初に歌う曲がまさかのラップで、突然に差し込まれた聞き流せない曲のクオリティに脳がバグを起こした。

序盤以降はコメディ要素が強く、各メンバーに焦点を当てながら個別のエピソードを展開していきます。内容は多種多様ですが、ほぼ全てのオチでそのキャラクターの持ち歌が誕生します。プロデューサーの宮野真守さんが常に良い味を出していて、一貫して話を面白くしているキャラクターですので、彼を好きになると最後まで抜け出せなくなると思います。

 

 

 

 

以上です。

所持している漫画のアニメ化は基本追っているので、今後も好きなものがあれば更新していきます。

オリジナルアニメはほとんど見ていないので、上の4作で全てになりそうです。ルルーシュは少し見てみたいかな。