俺マン2020まとめ
こんにちは。
俺マン2020、今年は開催されるのか少し不安でしたが、無事に継続となって良かったです。ハッシュタグがないと呟けない指示待ち人間なので。
過去の3回の俺マンは、初回2017年の冒頭にまとめてあるので、そちらを見てください
俺マン2020:継続編
連載中のものです
1位 血と灰の女王(4年連続投票)
まあこれは推しなので。本来は12巻に収録されている展開で評価したいです。11巻時点でも盛り上がりエゲツないですが、これがまだ嵐の前の静けさでした。爆売れ寸前の作品だと勝手に思っています。
2位 チェンソーマン
これは今年に手を出した作品ですが、今年のチェンソーマンは凄かった。特に9巻は一冊を通して雰囲気作りがされていて、意識飛びそうになるほど最高でした。
3位 アンダーニンジャ(2年連続投票)
花沢健吾さんは僕にとってバイブル的な存在で、少年誌アンチな姿勢が特に尊敬できます。そんな先生が今回は内容思いっきりバトル漫画で、何してんだ最高だと思っていたら、「ジャンプみたいなことはやめろ」という、敵味方を一蹴するセリフでぶち上がりました。
4位 弱虫ペダル
マウンテンバイク編の年になったと思っていますが、その中に登場する新キャラ4人が、ロードレースの人間に負けないくらいに最高でした。特に吉丸雷音の勝ちへの執着、妹とのレースにかける情熱は、類を見ない美しさでした。
5位 スキップとローファー(2年連続投票)
4巻。文化祭編ですね。瞬間最大値で言うと、過去1番の候補に挙がる作品です。4巻はコマ割りというよりかは、その中の人物の表情の輝かしさが説明不能なほど素晴らしかった。めちゃくちゃ良い漫画です。
6位 アスペル・カノジョ
ずっと面白い漫画ですね。特に8巻の米子編は教科書に載せて良いレベルの内容でした。9巻からまた新たな不安要素が登場したので、どうやって乗り越えるのか、はたまた逃げる選択を取るのか、楽しみなところです。
7位 ワールドトリガー
過去最高の、これ以上にないほどの、「つまんないウソつくね」でした。ワートリのランク戦は全員が努力していて、その総量が他より多く、かつ状況と噛み合ったチームに軍配が上がるシステムです。負けたチームも、判断ひとつで勝てていた事実が、戦い後の救いになる。
8位 呪術廻戦
今年の呪術廻戦はキレていました。意外と展開がスローに見えなくもないのですが、アクションシーンが目紛しく進化しています。特に虎杖の屋内戦の場面が大好きです。相変わらず設定はボワボワしていて、勝利した理由聞いても?となる事が多いですが。
9位 ゴールデンカムイ
今年のゴールデンカムイは良かったです。21巻の衝撃展開に始まり、師匠との出会いを経て、キャラクター同士の掛け合いで幕を閉じる。意外な人物が死亡したり、洗脳済みのキャラがそうでなかったり、深みの増す内容が多かったです。本当に最後を除いて。
10位 死役所
死役所は淡々と秀逸なエピソードを積み重ねています。毎度「そこをいくのか」という環境の人間の苦しみと、彼らにしかない希望を描いています。15巻の同性愛を描いた「普通の恋人」は、決して周囲や読者の理解を求めた内容ではありませんが、心に来るものがありました。
11位 ブラックナイトパレード
「根底がギャグのミステリー」のはずでしたが、伏線回収がエグすぎて面白さに震え上がる作品です。ここ最近でバトルと恋愛とホラーも介入してきて手を付けられないのに、まだギャグを捨ててない。訳がわからない。ぶっ飛んでます。
12位 東独にいた
今年に手を出した作品です。めちゃくちゃ面白いと思います。政府側と革命側の組織が試行錯誤しながら相手を追い詰めていく内容ですが、人間離れしたアクションをどこか暗いトーンで描いていく様子が、ちょっとハンタの味がして好きです。売れるポテンシャルあると思うけどなあ。
13位 黒執事
これも今年に手を出した作品です。アクション、サスペンス、ミステリー、ギャグと、各パートごとに様々なジャンルに手を伸ばしていて、作者の描きたいように描けている印象です。28巻くらいに死ぬほどデカイ設定持ってきたので、30巻いま良いところだと思います。
14位 宝石の国
11巻ですね。いきなり話の終わりが見えてきた一冊でした。今のフォスまあ嫌いなので、他のキャラクターが活躍してるうちは読めてますが、今後どうなるかなあ。ボルツとかベニトとか、10冊溜めたキャラクターの本音が聞けたので、嬉しくなりました。
15位 ONE PIECE
ONE PIECEは79巻で止まっていましたが、今年になって5年ぶりに帰ってきました。めちゃくちゃ面白いですね。ひとつなぎの大秘宝とはなんなのか、ロジャーと時代を作った人物など、いよいよ核心に迫ってきた感じがします。個人的にカイドウ編は、最後に出した重要人物の動かし方しだいな気がするので、次巻が楽しみです。
16位 はしっこアンサンブル
5巻で出てきたヤバさ全開の新キャラが良かったです。著者は主にげんしけんしか知らない状態で読んでいますが、個性的なキャラクターが多かった前作から、更にズレた人物が多くて好きです。主人公が嫉妬心に囚われたり、意外とマイナスな個性が多く、それぞれの立ち回りを楽しく読めます。
17位 おおきく振りかぶって
去年発売の32巻がえらい衝撃展開で、その後の2冊ですか。34巻は特に野球以外(巡り巡って野球には繋がる)の要素が充実していて新鮮でした。基本的にそういうのほぼない作品なので、遅めですが個々の志がやっと出てくるのも、充電期間としてはベストの運びでないでしょうか。
18位 ゴールデンゴールド
今年のゴールデンゴールドはようやくマンネリからの脱出を果たしたと思っています。今まで話の方向を匂わせるだけで6冊使っていて、流石に飽き飽きしていましたが、7巻の最後で話の目的が見えてきた気がします。ここからラストまでまた大変そうですが、頑張って欲しい。
19位 ハクメイとミコチ
7巻がそんなにハマれなくて、去年は投票しませんでした。しかし今年は大当たり。キャラクターの日常の供給具合が絶妙で、少し離した視点の効果で、自分が作品に介入しているような気持ちになれます。ハクメイの新たな一面がここに来て見れるのは嬉しい。些細なことですけど。
20位 私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(2年連続投票)
結構読み返しました。増えてきたキャラクター達が一堂に会する場を設けて、それぞれの相性やパワーバランスが見えてきた一冊ではないでしょうか。相変わらずなんでこんなに百合コメディを真剣に読んでしまうのか分かりませんが、考察が止まない作品です。絵文字の活躍具合がイマイチでした。
21位 スーパーベイビー
今年に手を出した作品です。ウシジマくんの結婚詐欺師?の犯人の話ではないですが、口が立つ、他人を支配することに特化したタイプの悪人に丸め込まれていく恐怖感は半端ないです。洗脳を解くには第三者の介入が必須条件ですが、そこすら潰してくる。肝が冷えた漫画でした。
22位 峠鬼
これも今年に手を出した作品です。一気に読んだので忘れましたが、漫画で"時間を巻き戻す"演出をする作品、例外なく好きかもしれません。3巻は霧の中の話が一番好きですね。いやこれは1〜2巻から語りたいなあ。本当に凄い漫画だと思います。
俺マン2020:完結編
今年に最終巻が出たものです
1位 鬼滅の刃(3年連続投票)
1位ですねー。誰がなんと言おうと、僕の今年の1位は鬼滅の刃です。完璧すぎる最終回でした。もう一回人気投票やったら、伊之助がだいぶ上に行くんじゃないかなあ。鬼滅の時代に生きていて良かった。
2位 A子さんの恋人
長々と追っていた漫画です。やっと完結で、6巻の時点で相当もたついてるように見えたので、予想通りの完結となりました。しかし、終わってみると寂しいし、最後のページが何度もフラッシュバックするのもこの作品です。良い最終回でした。
3位 優しくしたい。
全1巻の漫画は毎回迷いますが、新規でなく完結枠として扱っています。いじめにひたすら耐えて、怒りを希望に変えて生きていく少年の話ですが、重さとセリフの熱さに心を打たれました。こういう感情をマグマの温度でそのまま流し込んでくる漫画、決して多くはないと思います。
4位 ワンコそばにいる
これも今年面白かった漫画として外せないです。設定がイカレてるのに、まとまっている。側から見るとあり得ないほど怖い状況なのに、当人からすると嬉しい。ギャップに溢れています。話のインパクト以上に見開きの使い方とか、細かい漫画の上手さも際立つ作品です。ただ、どう人に勧めれば良いのかは分からない。
5位 たまご他5篇 光用千春作品集
著者初ですが、正直みくびっていました。シュール系を期待していたら薄い絵柄で淡々と不満を綴っていて、重すぎる話に引きずり込まれました。最後の自殺を考える中学生とか、広がる青空の感じとか、少ない線で景色が伝わるのは何故だ。いや、とにかく凄いです。
6位 サイクリーマン
うーん今年の完結枠なかなか凄いですね。これは理想とした会話型のコメディでした。趣味で関係が広がっていくのですが、それまではただの仕事仲間なので、関係が深くなる前と後の印象の違いが見えたりとか、その辺りの細かい描写が大好きでした。3巻の新キャラ素晴らしい。
7位 1122【いいふうふ】
渡辺ペコさんの代表作となりました。著者まあまあファンで、ご自身のあとがきでも書かれてましたが「地味・雑・変」の三拍子という表現がしっくり来ます。それゆえに読む前に別に構えたりしないという面の強さがあると思います。最終回は納得の展開でした。途中が波乱過ぎたので良かった。
8位 ザ・ファブル(2年連続投票)
ファブルは完結というか第一部完という形ですね。いやー面白かったです。基本的に均一なコマ割りで、一定のペースで話を進めるのに1ページ先で何するか分からない恐怖みたいなのが常にあったので、気を抜けませんでした。二部はうーん。やる必要あるかなあ。楽しみですが。
9位 浄土るる短編集 地獄色
うーんこの人の才能もなんて言うんですかね。絵は明らかに、そこ一本での魅力は無いよう気がしますが、記号的で表情が見えすぎないのが逆に話と合っていると思います。人物の純粋さを踏みにじるような、現実味のある冷たい話、どうやってその年齢で描けるのだろう。
10位 BLUE GIANT SUPREME
BLUE GIANTの二部作目ですね。SUPREMEは第一部に劣るのではないかとか、いろいろ考えてましたけど、終わってみると最高でした。あの4人でやれる事は全てやったので、堂々と先へ進めます。最後の物語の締め方が特に素晴らしかった。
11位 ホームルーム
ホームルームもついに完結してしまいました。本当に、最後までアクセル踏みっぱなしの展開続きでした。まさかのめちゃくちゃ雑なタイトル回収にも笑いましたし、良い意味で救いようのないアホな作品だったと思います。
12位 BIRDMEN
これは今年に手を出した作品です。今までに読んできた漫画のどのジャンルにも当てはまらない気がして、非常に楽しく読めました。言うなれば設定を披露していくだけの構成ですが、個々のキャラクターの魅力がしっかりしていたため実現できた内容だと思います。最後少し急ぎ足かなー。良かったけど。
13位 開口一番!
うーん町田翠さんの漫画大好きなんですよね。黒目が小さい顔とか、髪質の感じとか、すごく温かみがあって、時間をかけて読んでしまう。落語がテーマでしたが、堅苦しくならずに上手く漫画に落とせていたと思います。紙で買っておいて良かった作品です。
14位 龍神かごめちゃん
これも今年に一気読みした漫画です。いやーめちゃくちゃ好きでした。漫画的な擬音で遊ぶ感じとか、自然にドタバタしてる感じとか、なんか知らないのに懐かしく思えました。最後にちょっと感動っぽい内容にしていたり、全体的にずっと雰囲気が心地良かった作品です。
15位 アマゾネス・キス
うーんこれまた感想が難しいですが、最終的に場面の面白さが光っていました。大事な対決だったんですけど、まあシュールでした。個々のキャラクターも頭おかしいなりに落とし所を見つけていて、謎の大団円。でも何度考えても設定からして狂ってるんだよなあ。
16位 田舎
山本直樹さんの田舎ですね。確かAmazonでの取り扱いは中止になったのかな。これがこのマンガがすごい!の13位に輝いているの、本当に大丈夫でしょうか。最高ですね。まあ描写は勿論濃いんですけど、「これは文学だ」と言ってしまいそうな謎の情緒があります。ホントです。
俺マン2020:新規編
今年に1巻が出たものです
1位 Thisコミュニケーション 既刊2巻
これは2巻でグッと心を掴まれた漫画です。相手を殺せば記憶がリセットできるギャルゲーと言えば良いんでしょうか。嫌な印象がついたら殺してやり直す、目撃者も勿論殺す。特に「これは俺がコイツに言いたかったセリフ!」で二人殺したのに笑いました。来年の『このマンガがすごい!』獲ると思います。
2位 午後9時15分の演劇論 既刊1巻
横山旬さんは変身!が個人的にめちゃくちゃ面白くて、次回作も読んでみましたが、期待以上の面白さでした。演劇サークルの活動を全て漫画に落とし込むの半端なく大変だと思いますが、上手いことやりきってる。知識と技術とドラマの全てがあり、主人公の人間性とかも全部好きです。
3位 九龍ジェネリックロマンス 既刊3巻
眉月じゅんさんは推しです。人物の表情が美しすぎますね。日常の全ての疲れから解放されます。作画が200%の良さを放つのは勿論のこと、内容もミステリーが軸になっていて、引き込まれる展開が続いています。個人的に小黒(シャオヘイ)が好きなので、3巻で掘り下げあって嬉しかった。
4位 金曜日はアトリエで 既刊2巻
笑い重視のコメディですが、無理に狙ってなくて、脱力系で初めて本気で面白いと思った漫画です。まともな発言とアホな発言をいったりきたりしたり、たまに毒を入れて話を締めたり、いろいろと細かい技術が強いと思います。めちゃくちゃ好きです。
5位 ダンピアのおいしい冒険 既刊2巻
名前だけ広く知れ渡った"海賊"という集団に属する航海士の話です。ぼんやりとしか想像できない当時の組織図とか生活とか、その辺を細かく見ていくだけでも面白い作品だと思います。キャラクターも可愛くて、ちゃんと冒険漫画して成立している。歴史苦手な僕もダンピアの"体験"として読めているので、楽しめています。
6位 愛しの国玉 既刊2巻
これぞ可愛いと可愛いの掛け合いと言いますか、新婚×猫×育児みたいな感じで、いろいろと要素が欲張り過ぎな漫画だと思います。あとヒロインが雄っぽい。割とカオスな状態になっていますが、全てを黙らせるほどの作画の美しさが際立つので、文句言う人はいないと思います。
7位 この世界は不完全すぎる 既刊1巻
個人的にフリーレンに並ぶレベルで設定勝ちな気がします。1話目で世界をぐるっと回す構成や、人間の残酷な悪意が見える演出もちゃんと入れていて、1巻で振れ幅を最大まで広げた作品です。良くも悪くも2冊目次第ですが、ダンジョン飯みたいなことやり出したら、間違いなく強いと思います。
8位 コーポ・ア・コーポ 既刊2巻
コメディを装ってはいますが、実はむせ返るほどに毒が強い作品です。2巻からキャラクターの過去が少しずつ見えてきましたが、普段の軽口叩いてる姿からは想像できないほど、苦労を重ねている人間たちでした。段階的に話が酷くなっているので、3巻も楽しみです。
9位 対ありでした。 ~お嬢さまは格闘ゲームなんてしない~ 既刊1巻
百合要素ありの女子校格闘ゲーム漫画です。1話目の、勝った相手に対してゴリゴリに煽る場面で購入を決めました。というのも、吹き出しの端までキッチリ文字が詰められていて、セリフの強度が一段階深めていたためです。これ柴田ヨクサルさんの十八番ですよね。絵と文字だけで内容引っ張っていく、狡いやり方。
10位 ベルリンうわの空 既刊2巻
ドイツの街並みと、そこでの生活を描いたエッセイです。いろいろと絵が可愛かったり伝え方が上手いとかあると思いますが、キャラクターデザインのセンスが突出してますよね。本当にそこが凄いと思います。内容は2巻より1巻が好きだったりするので、続刊はどうかなあ。
11位 GANTZ:E 既刊1巻
GANTZ帰ってきました。作画とかコマ割りの再現度が本当に凄いと思うので、原作と同じ期待をそのまま乗せています。あと残すは星人のデザインですね。どうかなあ。
お疲れ様でした。後半書くの思いっきり雑になりました。
「このくらいなら考えなくても書けるわ〜」と思ってましたが、数が多かった。最後の7作くらい語彙使い果たして無心で埋めました。
継続編は22作ですが、これでも絞ったんですよね。去年が全然漫画読めてなかったから、少し戻って来れて良かった。
ではまた来年〜。