漫画好きが選ぶオススメのアニメ
こんにちは。
漫画作品のメディア化の評価というと、実写映画化のイメージが強いと思いますが、実はアニメ化にも当たりハズレがあります。
アニメは漫画よりも客層が幅広く、原作を未読の方もアニメから入るパターンも多いため、アニメ化の成功については様々な見解があると思います。
今回はアニメもちょいちょい見る漫画好きが
「原作のイメージ通りに作られてる」と思った作品をピックアップしていきます。
・評価のポイント(星5段階)
作画→作画のクオリティについて
テンポ→ストーリーの再現具合や構成
キャスティング→私の好み。1番重要な点です
今回は、好きだったアニメ化だけを紹介してみます。
1. ワールドトリガー 全73話
制作:東映アニメーション
作画:★★
テンポ:★
キャスティング:★★★★★
総合点→60点
作画もテンポも良いとは言えないと思いますが、原作が非常に面白く内容が濃いため、若干薄められた程度では魅力が消えませんでした。
キャスティングもイメージ通りで割と好きなアニメです。流石にアニメオリジナルの長編は見ていませんが。
2. 俺物語‼︎ 全12話
制作:マッドハウス
作画:★★★★★
テンポ:★★★★
キャスティング:★★★★★
総合点→90点
原作の魅力を引き出せているアニメだと思います。ところどころ欠けているエピソードはありますが、軸となる部分は抜けていませんでした。
惜しくもラスト手前までしかアニメ化されていないため(それでもよくまとまっている)、2人のその後が気になる方はコミックスをお買い求めください。
3. ピンポン 全11話
制作:タツノコプロ
作画:★★★★
テンポ:★★★
キャスティング:★★★★★
総合点→80点
原作が屈指の傑作でもあるため、かなり面白く仕上がっていると思います。独特な作画の再現や作中の中国人キャラに中国語を喋らせるなど、制作側の細かなこだわりも窺える。
ただ1〜2話分尺が余ったためか、引き伸ばしが少し存在します。アニメのヒロインは原作には登場しないんですよねー。やや気にはなりますが、アニメから入る分には全く問題ないと思います。
4. ジョジョの奇妙な冒険
1〜5部 全152話
制作:デヴィッドプロダクション
作画:★★
テンポ:★★★
キャスティング:★★★★
総合点→75点
正直、よくやりきったな思います。ジョジョの世界観は自由気ままで、舞台は移り変わり続け、新キャラは増えては減り、ほぼ全員が独特なデザインのスタンドを所持しています。
中には作画が崩れていたり、話のテンポが悪いなと思う回も存在しますが、ジョジョという作品に対する制作の愛はひしひしと感じました。6部はニーズが低いのでやらないんじゃないかな。
5. 宝石の国 全12話
制作:オレンジ
作画:★★
テンポ:★★★
キャスティング:★★★
総合点→70点
「宝石の国」は熱狂的なファンが一定数存在する作品、という印象で、私もその中の1人だと自負しています。作画が3Dということで原作のイメージから大きくかけ離れたように感じました。
しかし、中身の方はしっかりやってくれているので、アニメから入るのも有りに思えます。主演の黒沢ともよさんはよく存じ上げておらず微妙な評価でしたが、フォスが激昂するシーンの演技を見て好きになりました。
6. 監獄学園 全12話
制作:ジェー・シー・スタッフ
作画:★★★★★
テンポ:★★★★★
キャスティング:★★★★★
総合点→95点
面白かったです。監督の水島努さんは「よんでますよ、アザゼルさん」も手掛けている方で、下ネタへの情熱の大きさが窺えます。作画のクオリティは常に高く、キャストもアホみたいな台詞を狂った様子で演じていた。
図体だけのドMキャラ「アンドレ」の演技が特に熱が入っていて、調べてみたら「ジョジョのジョナサン・ジョースター」と同じ興津和幸さんでした。“本当の紳士”を目指していたはずの彼が、何故こんなことに。
7. モブサイコ100 全25話
制作:ボンズ
作画:★★★★
テンポ:★★★
キャスティング:★★★
総合点→80点
制作のボンズは非常に実力のある会社で、あの神アニメ「鋼の錬金術師」も生み出しています。ストーリーがやや緩む時もありますがアクションシーンの迫力が凄まじく、再現度以前に映像としての見応えがたまりませんでした。
ただ原作者ONEさんとの作画イメージとはややズレがあり、前述したアクションと合わさり原作とは違った良さを感じました(内容は割と忠実)。主人公のキャスティングが微妙に好みでなく、少し惜しかった。
8. つぐもも 全24話
制作:ゼロジー
作画:★★
テンポ:★★★
キャスティング:★★★
総合点→65点
アニメ化に向いているように思えて難しい作品だと思っています。作者の嗜好による病的なまでのお色気シーンの多さ、かつ刹那的なアクションを得意とする確立された画力。アニメでの表現はその2つの変換が課題となります。
作画は及第点で、内容の薄いコメディ部分を丁寧にこなしているので好感がもてます。ただキャスティングがところどころ得意でなかった。全体としてはよくやっていると思います。
9. ハクメイとミコチ 全12話
制作:Lerche
作画:★★★★★
テンポ:★★★★★
キャスティング:★★★★★
総合点→97点
かなり良かったです。もとの作風がのんびりとしたコメディなので序盤で視聴者を引き込むような仕掛けはありませんが、1話完結型のエピソードを30分という尺の中でテンポを崩さず綺麗に収めています。
キャスティングも文句なしで、歌手の「コンジュ」役の悠木碧さんが歌う曲がとても良かった。個人的な好みですが、本編の終わり数秒にエンディングの前奏を被せる演出、アニメで1番好きです。
10. 斉木楠雄のΨ難 全48話
制作:EGG FIRM & ジェー・シー・スタッフ
作画:★★★★
テンポ:★★★★★
キャスティング:★★★★★
総合点→93点
良いアニメでした。ギャグアニメはテンポが難しいように思えますが、かの名作「ギャグマンガ日和」と同じくキャラクターが早口で喋ることによって、ダレずにネタを消化しています。
流石にストーリーは原作からやや抜けがありますが、最終回も含めてほぼ再現しきっています。またキャスティングが最適解で、主役の神谷浩史さんの早口が心地良かった。楠雄の父と母の配役も大好きです。
11. ハイスコアガール 全24話
制作:ジェー・シー・スタッフ
作画:★★★
テンポ:★★★★★
キャスティング:★★★★
総合点→89点
なかなか良いアニメでした。作画が3Dということで原作のイメージからやや離れていますが、もともと凝った見た目をしていないキャラクターが多く、かつ表情の移り変わりも激しくないので、有りな戦法に思えました。
ゲーム画面の再現(というか実物の映像なので漫画以上)は素晴らしく、ストーリーも最終回まで難なくこなしています。やや癖があるとすれば途中参加のヒロイン・日高のキャスティングで、まあ難しいのかなと思いました。嫌いではないです。
12. ヴィンランド・サガ 全24話
制作:ウィットスタジオ
作画:★★★★★
テンポ:★★★★★
キャスティング:★★★★★
総合点→96点
非常に良くできたアニメだと思います。5〜6話の過去編には若干オリジナルストーリーがあるようですが(見てて気づかなかった)、最新巻まで追っている読者なら「幼少期編の補正」はこの作品に限り、絶大な破壊力を持つことは想像に容易いと思います。私は泣きました。
欠点らしい欠点がなく、各話の冒頭をテーマごとに雰囲気を演出し、絶妙な引きで終わる。キャラクターの価値観が大きく揺らぐ場面では音を消し視野を広げ、ひたすらに作品のイメージに忠実に沿っています。キャスティングも完璧でした。
13. ドロヘドロ 全12話
制作:MAPPA
作画:★★★★★
テンポ:★★
キャスティング:★★★
総合点→78点
1話目はかなり上手いことやっているのですが、2話目以降が急ぎ足というか尺を考えすぎというか、コメディ>ミステリーな作品だと思っているので、もう少しのんびりやって良かった気がします。正直、原作でもストーリーは曇っている部分が多く、話を再現するだけでも困難を極めると思います。
キャスティングも微妙に好みでなかった。主役カイマンの高木渉さんは良い意味でイメージ通りなのですが、幅が狭く固定されている気がしました。煙さんと恵比寿も惜しい。逆にニカイドウ・心・能井は好きだったりするので、総合的な評価が難しいアニメです。
14. 波よ聞いてくれ 全12話
制作:サンライズ
作画:★★★★★
テンポ:★★★★
キャスティング:★★★★★
総合点→97点
これは凄かったです。まず第一印象が「これをアニメ化するのか」「まだドラマ化向きじゃないか」といった、類を見ない不気味な挑戦への警戒でしたが、もともと“喋り”を魅せる漫画であり、キャストの力が等身大で作品の面白さに直結する、アニメで大勝負できる題材でした。
キャスト陣と並んで構成も素晴らしく、1話目の冒頭が「8話目の中盤」へ繋がるなど、原作を忠実かつ、アニメ映えするように変換していました。ただ最終話が完全にオリジナルで攻めていて、大きな賭けに出たと思います。個人的には原作ファンをも黙らせるクオリティに感じましたが、忠実にやって欲しかった思いもあったため1点下げました。
番外
オリジナルアニメ編
漫画原作でない、オリジナルのアニメも少し紹介します。
1. けものフレンズ 全12話
制作:ヤオヨロズ
様々な動物が擬人化した姿を持つ「フレンズ」たちのドタバタ冒険コメディ
もはや知らない人は居ないであろう、一大ブームを巻き起こした傑作アニメです。「目を覚ましたら自身に関する記憶がなくなっていて、親切なフレンズ達に世界を案内してもらう」といった心踊る導入部分も重要ですが、何と言ってもキャストの力が大きいと思います。
特に主役のサーバル(尾崎由香さん)の存在は大きく、彼女の発声する「すっごーい!」や、「たのしー!」「なにこれー!」といった、現代の殺伐とした日常からかけ離れた素直な感性は、多くの視聴者へ癒しを与えていたと思います。個人的に1話目でハマれなければ切って良いアニメに感じます。
2. SSSS.GRIDMAN 全12話
制作:TRIGGER
失った記憶と、一台のPCから囁かれる「使命」。怪人から世界を守るバトルアクション
ストーリーもそれなりに面白いのですが、アニメとしての構図・演出面が飛び抜けて優れていた作品に感じました。ひとりの少年を介して覗く「当たり前に消費してる景色への違和感」や、「断片的に情報を開示し、視聴者を引き込んでいく演出」など、映画的な画面の魅力が止まらなかった。
また、敵の設定も凝っていて、「倒せば話が終わる」特撮ではなく、12話掛けてキャラクターを救いたくなるような濃い人物描写を重ねています。思いのほか話の風呂敷がどんどん広がっていく仕様で、最終話で全て回収できるのか不安ではありましたが、個人的には悪くないまとめ方だと思います。
3. ケムリクサ 全12話
制作:ヤオヨロズ
廃墟が広がる世界で「赤虫」と呼ばれる怪物を倒しながら、水を探して生きる3人の姉妹の冒険譚
けものフレンズから2作目で、たつき監督の実力が露わになった作品です。おそらくですが、先ず最初に“世界観や設定”を考え、次にそこへ順応した“キャラクター”生み出し、最後に第三者(主人公)を組み込んで、「前者二つを壊さないように話を進める」のが当監督の得意戦法に思えます。
自由気ままにキャラクターが喋る展開がとても楽しく、コメディとして高い次元に位置すると思います。中盤は伏線を張っていく回なのでやや緊張感に欠けるかもしれませんが、終盤は熱い展開続きで涙が溢れました。また1話目で度肝を抜かれましたが、BGMのセンスがめちゃくちゃに良い。
4. ゾンビランド・サガ 全12話
制作:MAPPA
各時代のアイドル候補を集めた伝説のグループ(全員ゾンビ)の佐賀県PRコメディ
冒頭の壮絶なギャグシーンが印象的です。「アニメ歴史を変えてやる」といった恐ろしい作為が滲み出ています。私が本格的にハマったのが第2話からで、ここから「ライブ」の魅力が出てきます。ややネタバレになってしまいますが、最初に歌う曲がまさかのラップで、突然に差し込まれた聞き流せない曲のクオリティに脳がバグを起こした。
序盤以降はコメディ要素が強く、各メンバーに焦点を当てながら個別のエピソードを展開していきます。内容は多種多様ですが、ほぼ全てのオチでそのキャラクターの持ち歌が誕生します。プロデューサーの宮野真守さんが常に良い味を出していて、一貫して話を面白くしているキャラクターですので、彼を好きになると最後まで抜け出せなくなると思います。
以上です。
所持している漫画のアニメ化は基本追っているので、今後も好きなものがあれば更新していきます。
オリジナルアニメはほとんど見ていないので、上の4作で全てになりそうです。ルルーシュは少し見てみたいかな。
1日1冊漫画を読むチャレンジ100日の感想
こんにちは。
1日1冊は漫画を読もう、という、誰でも一度は思いつきそうな安い目標ですが、果たして実行に移した方は何人いらっしゃるのでしょうか。
暇人代表として、やってみた感想をまとめてみました。
・始めたキッカケ
ツイッターで『趣味の時間を大切にする。離れている時間が長いと、同じ位置まで戻ってくるのに時間がかかる』といった旨のエッセイ漫画を目にしたのが始まりです。
竹内絢香🇬🇧 on Twitter: "大人になっても「好きなもの」を持ち続けるために、大事だなと思ったことです😊… "
上記のツイートには深く共感しました。生活の中で読む時間を作る、といった単純な行為ですが「これは意外と難しいのかもしれない」と思い、どれだけ連続で続けられるのか、自分で試してみることにしました。
(ただ、我ながら社会人の中では暇な方に位置するといいますか、残業とかもロクにさせてもらえないポンコツ平社員なので、上記のエッセイ漫画の主人公と比較すると、随分とゆるい立場の挑戦になったかも知れません)
(まあいいか…)
・企画概要
- 読み返しは含めない
- 深夜0時をリミットとする
- 1冊の基準は130ページ以上とする
・事前の予想
私は普段から平日は漫画を読まない日がそれなりにあり、休日に数冊読むという調子でした。
たぶん4〜5日間が連続して漫画を読んだ最高記録だったと思います。なので2週間続けば良いかな、と気楽な心境で臨みました。
・結果
2020年2月26日(水)〜6月4日(木)の
100日間の継続となりました。
ちなみに、出発点が「ワンコそばにいる」1巻
100日目が「チェンソーマン」7巻でした。
以下 2020年2月26日(水)からの記録です。
1〜20日目
楽しかったですし、全然苦痛を感じませんでした。毎日何かしら1冊読むという縛りが心地良く、昼休みに会社で今日読む漫画を決めて、帰って読む、の生活リズムでした。
選んでから即座に読める電子書籍がとても便利でしたが、そもそも新品で漫画を買い続ける財源など存在しないため、開始から2週間でレンタルコミックの利用に踏み切りました。
21〜40日目
モチベーションの維持が大変でした。1ヶ月続いた時は達成感を覚えましたが、予想以上に続いてしまったため、辞めるタイミングを見失ってしまいました(こういった記事も書くつもりはなかった)。
なし崩し的に60日という目標を立て、何とか継続させていきます。
41〜60日目
引き続きモチベーションの維持が大変でした。疲れてお風呂に入る体力もないのに漫画を優先して、そのまま寝落ちすることもあり、何でこんなことしているんだ、という心境でした。
後述しますがこの企画は“虚無感”が大きな敵で、何かしら続ける理由がないと途絶えてしまいます。
61〜80日目
引き続きモチベーションの維持が大変でした。今日が何日目なのか、を考えなくなりました。休日も夜になるまで企画を忘れていたりしました。
75日目から100を意識し始めたので、モチベーションがやや回復しました。
81〜100日目
「もうすぐだ」と思ってから100日までがとにかく長かった。
感想
考えてみれば当たり前の話ですが、もともと月に50冊とか読む人は既にポテンシャルは備わっているため、週単位でのペース配分が主な課題となります。私の場合は休日に読む分を平日に回した感覚です。
そして、ペース配分を考えていくうちに1週間に1日とか休んでも全体の冊数に大きな影響はないという悲しい事実に気づき、次第にモチベーションの維持が困難となっていきました。
結論
虚無感とどう対峙していくかが、この企画継続のポイントと言えると思います。結構大変でしたし、忙しい日に無理してやることではないということがよく分かりました(え、それだけ…?)。
当初の「日々の生活の中で読む時間を作っていくのは大変なのか」という疑問に対しては、「難しくはないが、たまにキツイ日もある」という、なんとも冴えない結論に至りました。
【読む冊数は増えたのか】
期間中に該当する、3月〜5月の冊数を見ていきます。
3月:82冊
読んだ漫画は「もういっぽん!(6まで)」、「宇宙兄弟(37まで)」、「竹光侍(8まで)」など。
4月:62冊
読んだ漫画は「ちひろさん(9まで)」、「BEASTARSビースターズ(14まで)」、「ヒル(5まで)」、「犯罪王ポポネポ(4まで)」、「坂道のアポロン(9まで)」など。
5月:127冊
読んだ漫画は「サトコとナダ(4まで)」、「ハチワンダイバー(35まで)」、「青の花 器の森(4まで)」、「岳/石塚真一(18まで)」、「監獄学園(28まで)」など。
普段と比較すると、月に10〜15冊くらいは多く読めている印象でした。飛躍的に伸びるという事はなく、“ちょっと調子が良い時”が続いている状態です。
もともと1日に3冊とか読めない人間なので、冊数の変化は大きくありませんでした(流石に減っているということはなかった)。5月は休みが多かったりハマれる漫画に出会えたりで、過去最多数でした。
私は「全巻読み切った時点」で感想を書くタイプなので、10冊ほどは4月や3月に読んだものも入っています。
経過記録
主に読了が23時以降になった日を記録しました。
3月27日(金)【31日目】
「CITY/あらゐけいいち」10巻
23時20分読了。休日に入った嬉しさからダラダラと過ごしていました。予想に反し30日間も続いたので、気が緩んでいたのもあると思います。
4月15日(水)【50日目】
「ビースターズ」15巻
21時50分読了。何故か漫画を読む気が全く起きず、読んですぐに就寝。翌朝に風邪をひいていた。
4月27日(月)【62日目】
「坂道のアポロン」2巻
23時53分読了。読んでいる途中で作品への愛が溢れ、感想をまとめたくなり中断。書いても感情の高ぶりがなかなか治らず、気がついたら時間ギリギリとなっていました。
5月12日(火)【77日目】
「岳/石塚真一 」1巻
22時47分読了。本作を読む前に2冊連続でハズレ(合わずに1冊を読みきれない)を引いていて、突如降ってきた“辞めていい理由”に甘えそうになりました。100が近かったので粘りました。
5月29日(金)〜30日(土)【94〜95日目】
24時間で読んだ過去最多数の記録となります。
レンタルコミックは30冊単位で借りていますが、箱が家に届いた17時から、翌日の17時までの間で29冊の漫画を読めました(1冊は好みでなかった)。
以上です。
無意識で1ヶ月続く人とかは居そうですが、流石に100日は居ないのでないでしょうか。二度とやらないと思います。
6月5日から101日目に突入していますが、適当に辞めて、そのタイミングでまた追記しようと思います。
【追記】2020年9月12日↓
〜延長戦〜
2020年6月5日(金)〜
「ワールドトリガー」22巻以降の記録です。
主に仕事があって読むのに苦労した日を記述しています。
6月10日(水) 【106日目】
「死役所」16巻
23時10分読了。もういいかな、と思いましたが、単純に死役所が読みたかったため継続としました。22時半の遅い時間から漫画読むぞ!となることも、そこから読めたこと事例もほぼないので、作品の力が大きいと思います。
6月17日(水) 【113日目】
「シンプルノットローファー/衿沢世衣子」
21時40分読了。新規開拓を試みるも5~6冊連続でハズレを引いていて、漫画への信頼感が壊滅的な状態となった上で、予定していたレンタルが届かなかった。勝負の1冊。
6月22日(月) 【118日目】
「ロウヒーロー」1巻
23時51分読了。23時40分から文字量の一番少なそうなものを選んだので、ガチで危なかったです。前日のバードメン16巻で終わって良かったのですが、ギリ行けそうだったのでねじ込みました。
6月25日(木) 【121日目】
「ゾン100」5巻
23時38分読了。何かと疲れた日でした。今回も辞めるか継続かかなり迷ったので、いよいよ限界が近い。読んでしまったので6月末をゴールに据えました。
7月3日(金) 【129日目】
「フジケン」3巻。
22時37分読了。辞める辞める詐欺が板についてきました。仕事は上司二人が休んだために15時でキャパオーバーして抜け殻状態。帰宅からの飲酒。明日は確定で鬼滅を読むため、今日の1冊は二日分の価値があると考え継続しました。
7月9日(木) 【135日目】
「グラップラー刃牙」8巻
23時31分読了。寄り道したため帰宅が22時という遅い時刻でしたが、8日に新刊が5冊も出ていたため、漫画へのモチベーションは高かったです。ただし読む直前で一番負担の少ない刃牙へ変更しました。体が限界でした。
7月16日(木) 【142日目】
「ゆるさば」1巻
21時02分読了。仕事が…。というか帰る前に丸投げされたので明日も確定で地獄。21時に寝るつもりで動いてました。刃牙と新刊は読んでしまったし、Kindle無料でゲットした60冊の中で何か……ゆるく読めるやつ…。これや!と。予想以上に良かったです。
7月17日(金) 【143日目】
「SHY シャイ」1巻
22時20分読了。残業で決算月を倒してきました。読んでから2分後に床に就きましが、そこから記憶が途切れています。SHYはたまたま前日に試し読みしてセール買いしていたので、運が良かった。鬼門である読むやつを選ぶ段階をスキップできた。
7月28日(火) 【154日目】
「鬼切丸」6巻
21時08分読了。5連休明けだったので結構疲れてましたが、分かってたことなので早めに手をつけました。問題は一冊のカウントを守るため、巻末の読切「トワイライトチャンネル」も読まなければならなかったことです(私は巻末の読切は96%の確率でスルーします)。まあ読んでみたらそこそこ面白かった。オチ酷すぎでしたが。
7月29日(水) 【155日目】
「ゆるさば」2巻
22時57分読了。体が疲れていたので辞めてもいい気がしましたが、何となく続けました。眠いなあ。ここまで来たら半年行きたい気がします。
8月3日(月) 【160日目】
「あげものブルース/本秀康」
22時42分読了。残業でした。一番テキトーに読めそうな1冊。面白かったです。狙い通りラクに読めました。ツイッターの感想は翌日にしました。
8月6日(木) 【163日目】
「ゆるさば」5巻
22時56分読了。ゲームしてました。でも4連休突入したんでオッケーです。連休は積んでる鬼切丸をそろそろ完走するべきなんじゃないかとは思ってます。次に進めないし。
8月11日(火) 【168日目】
「ブラックナイトパレード」3巻
20時36分読了。4連休明け&他部所の手伝いで死んでました。タイミングも悪く読む漫画がなかなか見つからなかった。コレ2巻を読んだのが二年八ヶ月前ですね。覚えてなくて当然か。今読むと変わった作りの漫画だなあ。
8月12日(水) 【169日目】
「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」3巻
21時31分読了。ここのところ疲れてるし、体調も良くないので早めに済ませました。東島丹三郎~は1~2巻電子で買ってましたが、3巻から紙へ。どっちが良いんだろうなあ。柴田ヨクサルさんの漫画読みやすいので、会社ある日に良いかも。五連休突入。
8月18日(火) 【175日目】
「BECK」1巻
21時12分読了。五連休明けで普段の1.4倍くらい疲れやすかった気がします。ハロルド作石さんの漫画は初めて読みました(これは無料でおとしたヤツですが)。明日はいろいろ新刊出るので楽しみ。
8月19日(水) 【176日目】
「血と灰の女王」11巻
20時40分読了。もっとGANTZとか読むつもりでしたが、そこそこ疲れてるので1冊だけにして明日に回します。次に来る~の結果発表日でした。あまり新作詳しいタイプでないので、興味持てるアレじゃないんですよね。
8月21日(金) 【178日目】
「CITY/あらゐけいいち」11巻
21時30分読了。体が疲れて限界来てたので、体力使わなそうな作品へ。ここのところコロナで出勤予定がバラバラで、現場の手伝いに駆り出されるのがマジでしんどい。暑さとか汗とか、そういうのが嫌で事務にしたのに。
8月24日(月) 【181日目】
「ワンナイト・モーニング」3巻
23時58分読了。過去1でやばかったです。仕事それなりに調子良かったのですが、2.17倍くらいの量が来て忙殺され、帰りも用事があって21時半とかでした。40分から開いたので間に合わないかと思いましたが、読み飛ばすくらいならオーバーする気でしたので、運が良かった。
8月26日(水) 【183日目】
「ハコヅメ」1巻
20時59分読了。今日で半年でしたか。仕事クソ疲れたし、明日も激務だし、給料が無ければ読んでなかった。ハコヅメは“途中から絵が上手くなる系”作品なのだろうか。思ったより絵が下手だなあ。2巻まで無料なので読んでみるけど。
8月27日(木) 【184日目】
「シオリエクスペリエンス」15巻
22時11分読了。三連休突入。今になって思いますが、コロナで週5→週3出勤になってなかったらここまで続いてないですね。なんやかんや5ヶ月近くこんな感じです。給料落ちたけど案外この生活も悪くない。あと戻れる気がしない。
8月31日(月) 【188日目】
「血の轍」9巻
18時58分読了。訳あって早かったです。血の轍はページ増量されていましたが、毎回このくらいの厚さで読みたかったなあ。めちゃくちゃ話が進んだ感じがします。錯覚でしょうけど。
9月1日(火) 【189日目】
「カイニスの金の鳥」1巻
22時07分読了。明日休みなんでちょっと油断して遅くなりました。そう、昨日350冊、月に漫画を読む人を見ました。それを踏まえると、本当にこの企画が意味を成さないですね。もういつ辞めてもいい。その方が一番にオススメとして挙げていたのが今日の作品です。漫画が上手い作家さんだなあ。
9月3日(木) 【191日目】
「塀の中の美容室/小日向まるこ」
20時16分読了。ツイッターでもぼやいてしまいましたが、製造に行かされたお陰で体が痛かったです。肩があがらない。感想は明日にしよう(結局ツイートしました)。アルティストは花を踏まない、もすごく聞き覚えがある気がしますが、どんな作品なのだろう。
9月4日(金) 【192日目】
「忘却バッテリー」8巻
21時51分読了。酒飲んで風呂入って~の流れでしたが、普通に漫画読めました。これ忘却バッテリーは今日が発売日なんですよね。いいねが付かなそうなのでツイートは明日に回します。長編崩しちゃったので新刊すぐ消費しちゃうなあ。
9月5日(土) 【193日】
「ハコヅメ」2巻
23時56分読了。やばかったです。休日だと思って油断してたら20時30分~0時30分くらいに急に予定で入ってしまって、出先で無理矢理に読みました。ほぼ内容が頭に入っていないのでアウトと言われればそこまでですが、人を待たせながらもネジ込んだ1冊なので、ギリギリセーフの扱いとします。二度はない。あと、これはもう一回読みます。
9月8日(火) 【196日】
「君が肉になっても/とこみち」
21時25分読了。WiFiが繋がりにくくて、ひとりで苦戦していました。新刊2冊出ていたのでそっちを読むつもりでしたが、「読む直前で意味なく作品を変える」の凄く良いかも知れません。刺激があります。
9月9日(水) 【197日】
「放課後スイッチ」2巻
21時53分読了。慢性的に肩痛い気がする。ちょっと今回は感想書きづらいなあ。そこそこ好きだけど面白くはないから。明日に回しましょう。ダメだ眠すぎる。
9月10日(木) 【198日】
「SHY-シャイ-」5巻
21時56分読了。休みでした。やたら眠いし疲れると思ったらまた風邪ひいちゃいました。今年多いなあ。風邪といえば、発熱しながらも期間無料で読んだナンバー吾(松本大洋)を思い出します。面白かったけど、普通に悪化するんでオススメできません。
9月11日(金) 【199日】
「水は海に向かって流れる」3巻
20時32分読了。過去最大級に会社でストレスを感じた日vs.ずっと読みたかった最終巻、で、後者が勝ちました。いやあ…ふむふむ。ちょっとこれはなあ。基本的に読んで30秒くらいで感想出ますが、1回溜めてみます。総合的には前作の方が好きかなあ。
つーか仕事マジやばいっすね。一回なにか打開策ないと、どん詰まりだしずっとストレスだし。泣きそう。
9月12日(土) 【200日】
「事件はスカートの中で」1巻
9時51分読了。休みなので特に時間を記録する必要はありませんが、200日に何を読んだかだけ。
というわけで200日でまだ終われませんでした。もうここまでくると「読まないという選択」が怖くてできない。
1年続いたら褒めてください。
ありがとうございました。
オマケで月単位の読んだ冊数ものせます。
6月:68冊
「エアマスター(28まで)」、「BIRDMEN(16まで)」、「RaW HERO(4まで)」
7月:35冊
「万祝(5まで)」「SHY(4まで)」
8月:71冊
「ゆるさば。(5まで)」、「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい(6まで)」、「鬼切丸(20まで)」、「ブラックナイトパレード(3~5)」、「僕は君を太らせたい!(2~4)」
えーと。7月が少ないのは鬼切丸とか刃牙とか、読んでも感想になってないのが多いからかな。
7月でレンタル300冊で、そこでストップしてるので、長編がなくなっています。代わりに新刊とか新作追えるので、どっちもどっちというところ。マジで今、なんの長編も手をつけてないので、9月以降やばそうです。
年末にDMMで電子書籍セールやるそうなので、そこで200冊くらい買いたいなと思っていて、気になる長編はストックしています。
今数えたら12作くらいメモしてました。年末までに4万円、別途で用意できればの話ですけど。
また、記録が終わったりしたら追記します。
一年経って終わりませんでした。
ここからは単に記録だけ書いていきます。
9月14日(月) 【202日】
「ミステリと言う勿れ」7巻
22時49分読了。これは数日前から決めていたので早かったです。面白かった。
9月16日(水) 【204日】
「カムヤライド」4巻
22時55分読了。これも決めてました。前日に探しておくと良いかもしれないなあ。感想は明日へ。
9月17日(木) 【205日】
「君は放課後インソムニア」1巻
21時33分読了。ちょっと迷いましたが、新規の1巻を手をつけてみました。めちゃくちゃ面白いですね。著者は初めてですが、全力で絵で伝えてくる。満足度が高いです。2巻以降は明日にとっておこうかなー。五連休!土日旅行!やったー。
9月23日(水) 【211日】
「はしっこアンサンブル」5巻
22時41分読了。今日は歴代でも「辞めても良い日」でした。溜まってた仕事を消す唯一のチャンスの日だったのですが、上司が病欠で休み、仕事が倍になり、定時で何一つ自分の仕事が終わっていない絶望感に笑いが込み上げてきました。漫画は面白かったです。
9月24日(木) 【212日】
「青野くんに触りたいから死にたい」7巻
22時26分読了。まあそこそこ仕事片付いたので、調子良かったです。明日は休みですが、土曜日が休日出勤なんですよね。ああ面倒くさい。
9月28日(月) 【216日】
「グラップラー刃牙」23巻
22時13分読了。トラブルが起こって謎に残業となってしまい、帰りが21時でした。僕にしては死ぬほど遅い。しかし、刃牙なら確実に1冊は読めます。あと、この日はツイッター企画でスキップとローファーのサイン本が当選したため、めちゃくちゃ機嫌が良かった。
9月29日(火) 【217日】
「グラップラー刃牙」24巻
23時31分読了。かまいたちがキングオブコントの考察を挙げていて、録画をいちから見直してました。刃牙はホントに手軽に読めますね。これがある限り記録は途絶えないと思います。明日は休みですが、仕事持ち込んだのやらないと。死んでくれ。
10月1日(木) 【219日】
「グラップラー刃牙」25巻
21時04分読了。また刃牙に逃げてしまいました。12〜13分で読み終わる漫画そんなに知らないです。助かります。
10月2日(金) 【220日】
「鬼滅の刃」22巻
20時28分読了。刃牙を破ったのは鬼滅でした。鬼滅は読むの早い。三連休ふう。
10月6日(火) 【224日】
「H2/あだち充」2巻
20時58分読了。三連休で刃牙終わったので、読めそうな長編を探してました。あだち充さんは初めて読みましたが、マジで最高ですね。サブカル路線オタクだとこういう遅すぎる出会いが結構ある。平日なのにめちゃくちゃ集中して読んでしまった。
10月7日(水) 【225日】
「H2/あだち充」3巻
23時36分読了。遅くなっちゃいましたが面白かったです。レンタルで3巻まで借りて、良ければ完結まで行く予定でしたが、これは紙で全巻注文しました(スペース取るので紙でもう漫画はほぼ買ってない)。いろいろ売っても、置く価値ある。2巻までで即決するほど好きな作品です。いまのところ。
10月9日(金) 【227日】
「ガンニバル」8巻
22時00分読了。なんかイマイチのれないなあ。コマ割りがワンパターンなんですかね。いやそんな細かいところまで読めてないか。もう2〜3冊で完結して欲しい。
10月12日(月) 【230日】
「アマゾネス・キス」3巻
19時47分読了。楽しみな最終巻だったため、読むのが早かったです。300ページもありました。さくらの唄の電子とか365ページあったからそこまで気にならないけど。
10月14日(水) 【232日】
「H2/あだち充」21〜22巻
20時51分読了。平日に2冊読んだのはえらい久しぶりですね。ここのところ発売日初日の感想ツイートがあまり伸びてないので、昨日今日のやつは明日以降に読みます。しかしまあ、今日の2冊は結構面白い展開でした。
10月15日(木) 【233日】
「H2/あだち充」23巻
21時42分読了。またかよ。と思われそうですが、いろいろ無料で落とした一巻を試してはいました。ウチの使い魔がすみません、九泉の島、RAVE、駄目でしたね。いやまあ好み狭いのは承知の上なんです。無計画に読めないし買えない。やっぱり探す作業はサボれないなあ。
10月19日(月) 【237日】
「H2/あだち充」24巻
21時25分読了。またかよって感じですが、休日はH2以外を8冊読んだので許してください。今日でスーパーノヴァはキスの前に2巻の感想出してますが、それは0時くらいに読んだやつでした。おかげで眠い。
10月20日(火)【238日】
「ゾン100」6巻
21時30分読了。またH2!に思わせておいて別のを読みました。明日は休みなので2冊くらい読めると良いですね。
10月22日(木)【240日】
「H2/あだち充」25巻
21時11分読了。なんかまあ眠かったので、早めに終えました。届いた服のサイズが予想通りだったので、今日は良い日です。H2も残すところあと10冊か。どんなラストになるかな。
10月23日(金)【241日】
「ふたり明日もそれなりに」2巻。
21時48分読了。今日も眠くて、パッと終わりそうなやつ。バンチセールやってたので止まってた2巻を。うーんあんまりハマれないかな。著者の前作は好きですが。これは感想なしにしときましょう。
10月27日(火)【245日】
「友達として大好き」1巻
21時59分読了。疲れた。H2もうないので(昨日で終わった)、なんか新しい完結済みに行きたいですね。当たりを引くと次が面倒だな。どうするかな。平日も流れで読めそうなやつ。
10月28日(水) 【246日】
「波よ聞いてくれ」8巻
22時15分読了。読むのに40分くらいかかりました。平日はダメっすね。またまあ明日はレンタル届くので、それ読むかなあ。
10月30日(金) 【248日】
「めだかボックス」2巻
23時36分読了。久しぶりに体動かしたので寝ちゃいました。H2終えたので次の完結済み候補を。いやージャンプ適性ないですねー。7までは読むつもりで借りましたが辞めときます。他に回しましょう。
11月2日(月) 【251日】
「黒執事」1巻
22時51分読了。会社で少し嫌なことあって、読むの遅くなりました。良くない。人生において仕事のウェイトを極限まで軽くするように努力しましょう。黒執事は大昔にアニメ観てた覚えがありますが、面白いですね。この調子なら最新刊までいけるかな。電子出してくれよ。
11月5日(木)【254日】
「バキ 新装版」1巻
21時14分読了。レンタルは一冊あたりの値段なので、通常盤より分厚い新装版で借りた方がお得でした。分厚くてもまあ読めますね。ただ今思い出したけど、刃牙が烈海王に使った「シュミレーション攻略」、あれ死ぬほど狡いと思います。でも今回それ使えなそうですね。
11月6日(金)【255日】
「バキ 新装版」2巻
22時33分読了。何なんですかねーバキの魅力は。喧嘩稼業を先に読んでると騙しや相手への対策が全て甘い気がするんですが、それ故の展開の速さかな。死刑囚の中で誰が最初に落ちるか考えるだけでも結構面白い。
11月10日(火)【259日】
「死役所」17巻
21時31分読了。いや、いま11日なんですけど、書くの忘れてたなあ。仕事で体動かしたので死んでましたが、死役所好きなので読めました。記録もかったるい。
11月11日(水)【260日】
「ふたつのスピカ」1巻
23時03分読了。鬼滅の話してたら遅くなりました。あと会社で立て続けに3人辞めててキツい状況ですね。僕の部署はそれほど変化ないので、今のところは良いですけど。宇宙飛行士漫画は宇宙兄弟と度胸星を読んでますが、どうやって区別つけてくるのかな。
11月13日(金)【262日】
「ふたつのスピカ」4巻
20時59分読了。ちょいミステリー的な展開になってきて面白いですね。なんとなんと明日は仕事なんですねえ。死のう。
11月16日(月)【265日】
「ふたつのスピカ」6巻
22時47分読了。あ…。あと100日で1年間ですか。まあそこまではやりたいな。何か土曜の仕事からメンタルあんまり戻らなくて、珍しく少し苦戦しています。お金もないし。ゆっくりふたつのスピカ読むかなあ。
11月18日(水)【267日】
「ふたつのスピカ」8巻
21時02分読了。うーんこの漫画、ずっとジャンルが分かりませんでしたが、学園コメディがしっくりくるかなあ。8巻は本作で一番楽しめた気がします。
11月19日(木)【268日】
「ねこだまり」4巻
21時06分読了。10回に1回くらいやるのですが、最終巻をそれと知らずに読み終えるやつ。なんか損した気になるんだよなあ。まあ今回は少し迷って紙にしたので、その判断をミスらなくて良かった。
11月24日(火)【273日】
「ダーウィン事変」1巻
20時47分くらい読了。いやまた忘れてました。いま25日です。ふたつのスピカは連休中に終わりました。うめざわしゅんさん、やっぱり面白いですね。今作はいろんな人が手に取ってる気がします。
11月25日(水)【274日】
「黒執事」3巻
22時25分読了。これは新しい長編です。いやあ結構面白いですね。最新刊まで借りましたが、予定通り完走できそうな気がします。イェスマイロードは中学生なら絶対言ってた。
11月27日(金)【276日】
「CITY/あらゐけいいち」12巻
22時37分読了。んー。なんか微妙でした。それはそうと、来週から雇用調整助成金の休みが終了して、週5出勤になります。うーん。約9ヶ月間やってたからなあ。パッと戻れるものなのか。
11月30日(月)【279日】
「ノアの末裔/高山和雅」
21時25分読了。いやー高山和雅さん良いですね。興奮しちゃうな。今日から、9ヶ月ぶりの5連勤(平日勤務)です。毎日記録しなくては。また地獄に帰ってきてしまったか。
12月1日(火)【280日】
「黒執事」12巻
21時50分読了。いやー。めっっちゃくちゃ面白いですね。作者、面白い要素に面白い要素を足してて、すごく強いと思います。なんか僕と同じレベル程度の漫画好きの方がブログ書いたとして、すげぇ1位になりそう。他にない面白さだと思います。
12月2日(水)【281日】
「黒執事」13巻
22時00分読了。肉体的な疲労がエゲツないので、キミオアライブ3巻を読みましたが、流石に短すぎたのでこれを。今のところ凄く面白いですね。死神がみんな眼鏡してる設定は、言われるまで気づかなかった。
12月3日(木)【282日】
「黒執事」14巻
22時02分読了。また会社で一人で遠くまで運転してきました。僕、生粋の方向音痴なので、運転以前に慣れない道が嫌なんですよね。ナビ使っていくから遅いし。まあさておき、黒執事面白いです。新章もやりたいことやってる。
12月4日(金)【283日】
「黒執事」15巻
22時16分読了。いやー乗り切った平日。意外と金曜は油断して危ない時があるので。学園の章はコメディ強いけど面白いですね。セバスチャンの立ち振る舞いが笑える。
12月7日(月)【286日】
「浄土るる短編集 地獄色」
21時11分読了。面白かったです。うーん月曜日つらいなあ。なんか来週の休みも消えそうなんですけど。いや、これが普通なのか。
12月8日(火)【287日】
「魂魄巡礼/高山和雅」
22時07分読了。うーん。メギドのイベントとか育成で遅くなりましたが、面白くなかったな。ひとつの吹き出しに四行以上の文字を詰められるの、もう本当に無理になってますね。メリット分からないし。まあ好みですが。
12月9日(水)【288日】
「バケツでごはん」1巻
22時19分読了。失敗しました。これ40分くらいかかるなあ。まあ面白いですが。そろそろレンタル返さないと。
12月10日(木)【289日】
「事件はスカートの中で」2巻
21時57分読了。今日はこのマンガすごいの発表日で、ブログ書いたりもしたので、速く読めそうなやつを。後半で巻き返した感じがあります。この漫画、内容、大丈夫なんだろうか。
12月11日(金)【290日】
「弱虫ペダル」70巻
23時38分読了。油断して遅くなりました。いやーペダルやっぱり良いなあ。うんうん。明日はバケツでごはんを早急に2冊読んでレンタル送らねば。間に合うかな。
12月14日(月)【293日】
「SHY」6巻
22時36分読了。会社で個人的に許せないことがあって、家に帰ってもまあ落ち着かなくて、辞めるかどうかそこそこじっくり考えてました。怒りが10から9へ落ち着いたところで1冊。このうえ漫画の記録まで止まったら、もっと良くない気がしました。明日どうなるだろう。
12月15日(火)【294日】
「もういっぽん!」10巻
21時56分読了。うーんまあ昨日の問題、根本的な解決には至っていませんが、余裕が作れたので良かった。お互い楽しく仕事してるわけでもないので、極力八つ当たりだけ控えていきたいものですね。また僕も下ができれば違うのかな。いや漫画と比べるとどうでもいい問題だな。
12月16日(水)【295日】
「君は放課後インソムニア」5巻
23時52分読了。唐突にDMMのセール始まったので、172冊買ったりブログ完成させたりで大変でした。これもセールで買ったやつです。評判良いの知ってましたが、なかなか最高なラストですね。感想は明日にします。
12月17日(木)【296日】
「怪獣8号」1巻
22時20分読了。うーん明日行けば休みですか。今月はストレス突破で辞めたいメーターがよく溜まりました。賞与の使い道でも考えて乗り切るか。あとM-1。
12月18日(金)【297日】
「カナカナ」1巻
21時15分読了。少し気になっていた作品だったので、発売日に読んでしまいました。いいね付かなそうなので感想は明日に。今週は本当に辛かったなあ。もしかしたら仕事もう続かないかも。吐きそう泣きそう。
12月21日(月)【300日】
「葬送のフリーレン」3巻
22時17分読了。いやー昨日のM-1すげぇ良かったですね。めちゃくちゃ燃えた。また漫画へ戻りましたが、フリーレンどうだろうなあ。未熟の一言で片付けるのは容易いけど、なんか無視できない魅力がありますね。
このあと紙で買ったチェンソーマン1〜2巻を読んだら23時になっていました。俺の平日返せ。
12月22日(火)【301日】
「ダンピアのおいしい冒険」2巻
22時49分読了。かまいたちのM-1解説見てたら遅くなりました。動画内であった「分野でないのでなぜ面白いのか全く分からない」というのは、漫画好きの漫画にも通じる気がします。僕はコメディ弱いんですけど、スキップとローファーがその位置になります。今日は感想書いとくかあ。
12月23日(水)【302日】
「青の花 器の森」6巻
21時44分読了。いやー良いっすねコレは。また感想でも同じこと書くと思いますが、物語が完成された嬉しさと、そこから数発殴られたアポロンからの不信感が両立してます。うーん仕事は28までなんすよね。死ね。
12月24日(木)【303日】
「愛しの国玉」2巻
22時07分読了。面白かったです。しかし感想難しいなこれは。可愛いしか出てこない。明日にします。奇跡で賞与200万とか来ねえかな。
12月25日(金)【304日】
「おおきく振りかぶって」34巻
22時13分読了。面白かったです。明日も仕事なんで寝ますね。許さねえ。
12月26日(土)【305日】
「不滅のあなたへ」14巻
22時54分読了。半日仕事だったり、メギド72のイベント最終日だったり、会社関係の年賀状書いたりでなかなか漫画へありつけませんでした。この漫画なあ………うーん。
12月28日(月)【307日】
「ナインストーリーズ/イトイ圭」
22時05分読了。さてしばらくは仕事ないので次回は来年ですね。お疲れ様でした。あっという間に終わるんだろうなあ。
1月6日(水)【316日】
「天使な小生意気」4巻
22時08分読了。年末休みで、えの素とモブサイコと小路啓之作品を消化したので、お次はこの長編を。まあまあ微妙って感じですね。今朝は出社日から人生初の交通事故起こしてしまって、まあ大変でした。100%僕が悪いのに相手が良い人で助かったのと、誰も怪我とか無くて本当に良かった。
1月7日(木)【317日】
「天使な小生意気」5巻
22時55分読了。年明けの仕事は応えますね。しかしこの作品は気楽に読めていいかも。時間かかるけど。5巻で最終巻っぽい演出来ましたね。相変わらず粋なのかテキトーなのか分からない作者だな。
1月8日(金)【318日】
「天使な小生意気」6巻
23時02分読了。おー年明け乗り切りましたか。事故ったり少し喋る関係の社員が会社で泣いてたり、いろいろ崩壊寸前だったり、まあそこは人生の余白部分なのでね。漫画さえ辞めなければ一定の楽しさは保証されてます。無で仕事することにしました。
1月12日(火)【322日】
「東島丹三郎は仮面ライダーになりたい」7巻
20時31分読了。秒で読み終わりますねーこれは。刃牙と結構似てるところがあるかも。この濃度ならちょっと続刊買うの考えないとなあ。
1月13日(水)【323日】
「廃屋の住人」
21時47分。期待以上のホラー漫画でした。作中に「呑まれるから、あまり見るな」という発言があるのですが、そこが上手いこと機能してますね。謎に読み返す手が止まって、じわじわとトラウマとして定着してます。
1月14日(木)【324日】
「チ。―地球の運動について―」2巻
21時21分読了。いや面白いっすね。漫画というよりすごく聞く価値のある演説って感じ。何言ってるか分からないな。今日も疲れた。
1月15日(金)【325日】
「忍者と極道」4巻
21時40分読了。ここのところ残業続きで嫌になってましたが、少し慣れてきた感じしますね。忍者と極道は4巻で初めて面白いと思えました。あんまりハマれてないです。
1月18日(月)【328日】
「ブランクスペース」1巻
21時23分読了。書くの忘れてました。
1月19日(火)【329日】
「天使な小生意気」13巻
21時25分読了。せっかく定時であがったのに渋滞という悲劇。あれおかしいな。天使な小生意気は一冊前まで面白かったのですが。どうしちゃったのか。
1月20日(水)【330日】
「天使な小生意気」14巻
20時53分読了。なるほど。意外と伏線の効いてる構成なのかもしれない。西森さんにしてはかなり意外ですが。早く帰ったので早く読みました。
1月21日(木)【331日】
「血と灰の女王」12巻
21時25分読了。会社の人に嫌なこと言われてヘコんでました。明日出社するの嫌だなあ。僕なりに頑張ってるのに八つ当たりばかりで折れそうになる。まあ思考に蓋をして頑張りましょう。漫画は当然面白かった。
1月22日(金)【332日】
「僕が僕であるためのパラダイムシフト」
21時27分読了。鬱病の人の漫画でした。これ系は読むと自分の心当たりと知識と該当者との偏見とで心がぐちゃぐちゃになりますね。漫画的な演出は上手かったので楽しめました。月曜から雇用調整復活!また休める。
1月26日(火)【336日】
「銀の匙」1巻
22時54分読了。天使な小生意気が終わったんで次のやつを。実は著者未読だったり、試し読みがあまりできなかったり、電子セールで買った9作の中では一番外す確率高いやつなんですよね。今のところまあまあ。あと本棚選んでて読むの遅くなりました。
1月27日(水)【337日】
「銀の匙」2巻
23時55分読了。面白いですね。漫画の形や画力は今のところ驚く点はありませんが、物語の内容が芯に触れてると言いますか、たぶん構成の時点で魅せるところをしっかり決めてるんだろうなというのが分かる。
時間ギリギリなのは転職について親と喋ってたから。明日面接を取り付ける予定です。思いもよらぬ展開。でも、考えは変わらないですね。理由は受かったらtwitterにでも書くかな。
1月29日(金)【339日】
「ブルーピリオド」9巻
22時44分読了。いやー…すげぇ漫画ですね。200ページ近くあったので読むのに時間はかかりました。あとはtwitterで発散するか。ちなみに転職決めて出社すると、めちゃくちゃやる気出ないことが分かりました。
2月1日(月)【342日】
「転がる姉弟」1巻
21時09分読了。昨日からふと新規開拓しようと探しましたが、面白そうなのたくさん見つかりました。今日はもう一冊読みます。明日休みだし。この読み方は金かかるやつだな。4冊読んでしまった。
2月3日(水)【344日】
「クレイジーフードトラック」1巻
19時33分読了。久しぶりに苦手な漫画を引きましたね。得意な人も居るようなのであんまり言いませんが。ご飯食べたらもう一冊読もうかな。読みませんでした。
2月4日(木)【345日】
「仄見える少年」1巻
22時13分読了。水上悟志さんの複製原画が当選してはしゃいでました。仄見えるは久しぶりに打ち切りっぽい漫画を読みましたが、なんか「設定こうすれば良いのに」みたいな感情が巻き起こっていて、しまい込むかまとめるか考え中です。
2月8日(月)【349日】
「ギャルと恐竜」5巻
21時37分読了。この漫画はどんどん好きになっていってヤバイですね。キャラクター可愛い。書類選考の結果まだ出ないんですけど。早くしろよ。もう倍率的に落ちてる可能性高いの分かってるから。
2月9日(火)【350日】
「弱虫ペダル」71巻
21時16分読了。書類選考落ちてました。甘くないですね。まあ半年は漫画代も貯蓄も減らさずにやっていける予定なので、行動力は削らずにダラダラやるかな。弱虫ペダルは本当に落ちない。最高。かっこいい。
2月12日(金)【353日】
「東京卍リベンジャーズ」8〜9巻
21時11分読了。会社でミスしたり戦国妖狐の複製原画が届いたりしました。東京卍リベンジャーズは昨日から読んでますが、歴代でもトップに食い込むレベルで面白いです。また三連休なので完走します。このあと10〜12も読んで、翌日午前に13〜20終えました。
2月16日(火)【357日】
「ハコヅメ」4巻
21時02分読了。うーんこれ時間かかるなあ。ハイキューにしようかな。体ボロボロだし転職活動してる俺が会社の愚痴とか聞かされても答えようねえし。他人のことなんて知るかよ。金にならないでしょ。
2月17日(水)【358日】
「東京卍リベンジャーズ」21巻
21時20分読了。うーん疲れた。あと1週間で1年間か。どうするかな続き。まあいいか。疲れた。
2月18日(木)【359日】
「ハコヅメ」5巻
22時58分読了。やっぱこれ時間かかりますね。昨日すげー疲れてて、なんか雑に書いた感想も気持ち悪い文になってたんで消して書き直しました。三連休か。ハコヅメ完走できれば文句ないけど無理そうかなー。
2月22日(月)【363日】
「ゴールデンゴールド」8巻
23時24分読了。珍しく帰りが遅く21時近くで、読むのもギリギリになりました。連休はハコヅメをリタイヤして銀と金読んでました。思ったより年末セールの消費が早いな。ゴールデンゴールドは好きな方向に話がいってて嬉しい。
2月24日(水)【365日】
「月影ベイベ」1巻
23時01分読了。あれ今日で一年突破ですか。普通に間違えてた。そうか去年は閏年か。かもめんたるのネタ動画見てて遅くなりました。小玉ユキさんは五番目くらいに好きな作家さんですね。絵が好き。
2月26日(金)【367日】
「シオリエクスペリエンス」16巻
22時16分。さて。どうするかなあ。普通に2年間を目指す事にしました。ハードル上げて1日2冊にしようかなとか思いましたが。多分それやると漫画嫌いになる。
またまあ2年目は溜まるか記録終わるかで調整します。
続) 記録終わりました
2月26日(金)【367日】
「シオリエクスペリエンス」16巻
22時16分。さて。どうするかなあ。普通に2年間を目指す事にしました。ハードル上げて1日2冊にしようかなとか思いましたが。多分それやると漫画嫌いになる。
3月1日(月)【370日】
「数学ゴールデン」2巻
23時56分。危ない。油断しそうなタイミングではありましたが。明日休み+テレビ+YouTubeに合わせ技食らいました。なんとか間に合って良かった。
3月3日(水)【372日】
「不死身のパイセン」
19時58分。メンタル弱ってたんで早めに短いやつを。裏バイト読んでないんだよなー。どうなんだろ。微妙な気はするんだよな。
3月4日(木)【373日】
「ドリー・マー」3〜4巻
21時26分。定時で帰ったのにまたワールドトリガー読み返していて少し読むの遅れました。ポイントと順位設定が細かすぎて。ランク戦。ドリーマーは足りない部分見える中で満足度の高い構成でした。許せる打ち切り。
3月8日(月)【377日】
「マッシュル」2巻
21時24分。久しぶりの連載中のジャンプ作品。1巻面白くて紙で5まで買いました。今のところ面白いですね。2巻までで良いペースでキャラクター出てる。序盤の使い方は大事。
3月9日(火)【378日】
「マッシュル」3〜5巻
22時08分。結構面白いです。最近の少年バトルだとSHYが直近になるんですかね。それよりは上です。体が疲れた。
3月11日(木)【380日】
「ハイキュー」4巻
21時48分。うんまあ。ネコマが出てきてからキャラの対比が見えてきて面白いですね。ただ2巻で出せば良いのにと思う。アクセルかかるの遅い。知ってたけど。
3月12日(金)【381日】
「来陽と青梅」1巻
22時17分。会社出た時に駐車場で愚痴言うマン2人に捕まってしまって時間を浪費しました。せめてタイムカード切る前にしてくれ。最近YouTubeでひろゆきの動画を見て気づくと夜になってる。面白いです。
3月16日(火)【385日】
「乙嫁語り」13巻
22時19分。ボイコットで休んだ人いてそのおかけで残業でした。まあ現場の意見も営業の意見も中立なんで分からなくはないんですよね。ただまあ僕ならそこまで騒ぎ大きくできないな。明日は来てくれると良いけど。
3月17日(水)【386日】
「ハイキュー」5巻
21時56分。ああああ明日も仕事になっちゃいました。乙嫁語りの感想は明日で良いすかね。ハイキューは5から面白い。立ち上がり遅いよ。
3月18日(木)【387日】
「ハイキュー」6〜7巻
22時22分。いや面白いっすね。これで最後にしますが、1〜4は本当に見どころがなくて、45冊一気買いした人間からすると不安でいっぱいでした。安定期入ったか。仕事は今月でまた2人辞めるらしくて、俺も最低の場合を想定して動かないとな。でも転職キツくてなあこの時期。
3月19日(金)【388日】
「ハイキュー」8巻
23時30分。またこの巻も格段に面白くなりましたね。良し良し良し。理想はこの土日で完走ですが。流石にあと37冊は無理あるか。一回寝てから風呂入ったので遅くなりました。
3月22日(月)【391日】
「ハイキュー」9巻
22時32分。いや良いなあ。引き込まれる。あとこれほぼ今月中に終わらない気がして来ました。3月読まなかったなあ。今週は土曜も仕事あるし。くそう。
3月24日(水)【393日】
「ハイキュー」18〜20巻
21時46分。ハイキューは今月読み切ることにしました。ちょっと本気出すかな。あんまりカツカツに予定詰める読み方はしませんが。今月読んでなさすぎるので。これじゃ事故死した際に成仏できない。
3月25日(木)【394日】
「ハイキュー」21巻
23時06分。遅くなりました。2冊読むつもりだったけど今日は良いかな。白鳥沢戦めちゃくちゃ面白かったし天童好きです。青葉城西越えると思わなかった。
3月29日(月)【398日】
「コスモス」全1巻
21時10分。ハイキューは昨日までで全力で読み終えました。1冊200ページの大ボリュームだったのでえらく疲れた。光用千春さんはあれだなあ、言葉選びが良いなあ。
3月30日(火)【399日】
「裏バイト逃亡禁止」1巻
22時53分。いやー会社でまあ喋ってた人が退職して悲しかった。残念だが仕方ないか。裏バイトはいちおう紙で買いました。不死身のパイセンも紙にならないのかな。持ち帰った仕事やらないと。
4月1日(木)【401日】
「チ。地球の運動について」3巻
21時30分。メギドやってて少し遅くなりました。疲れたなあ。最近仕事で無駄にメンタル削られてる気がする。
4月2日(金)【402日】
「フールナイト」1巻
23時29分。ハウル見てたら遅くなりました。今気づいたけど4月と400日で数字がリンクしてますね。何だこの微妙な奇跡は。
4月6日(火)【406日】
「ホーリーランド」9巻
20時28分。面白いか別として結構読みやすいです。仕事はそんな忙しくないけど事務所の空気もそんな良くないっていう。どうでもいいか。
4月7日(水)【407日】
「ホーリーランド」10巻
22時19分。なんかいろいろあって疲れてました。同期退職したり新入社員きたり。ホーリーランドは明日読み切りたいなあ。休みだし。
4月9日(金)【409日】
「ホーリーランド」16巻
22時15分。いやなんか最近疲れるなあ。これといって仕事多い訳でないのに肩が凝る。今日も一冊だけで。あまり読んでないなあ。
4月12日(月)【412日】
「シャドーハウス」1巻
21時30分。シャドーハウスは迷いましたがひとまず電子にしますかね。コミックシーモアでiPadの時刻とバッテリー表示がページ上に残ってしまう不具合見つけたのでメール送りました。地味に集中できない。
4月14日(水)【414日】
「シャドーハウス」2巻
20時59分。うーん話はまあまあ読めますが漫画の形が得意でないかもしれない。上下の密度が逆に感じる時があるかな。まあ読めなくはない。残業してしまった喪失感と苛立ちで心が荒れています。
4月15日(木)【415日】
「アスペル・カノジョ」11巻
21時31分。明日(金)の休みが月曜に移動になってましたね。全体的に休みも減らされたか。求人見に行く機会増やすか。漫画は面白かった。あとoldの同人誌4〜9を一気買いしてしまった。
4月16日(金)【416日】
「大ダーク」3巻
21時53分。残業残業。休みで漫画読めると良いすね。
4月20日(火)【420日】
「On the way to Living Dead」4〜5巻
21時44分。良いですねOLD。結構思い入れのある漫画で、紙でもう一度読めて良かった。最終回付近ほぼ記憶ないのでなんか楽しみ。ひい仕事疲れた。
4月21日(水)【421日】
「On the way to Living Dead」6〜7巻
20時24分。定時で帰れたんで余裕あります。あと2冊読んでも良いけどとっておこうかな。スーパーセールの候補もう少し考えようかな。
4月22日(木)【422日】
「On the way to Living Dead」8〜9巻
22時44分。遅くなりました。OLDやっぱ良いっすね。同人誌で高めに買った甲斐があった。面白かった。
4月26日(月)【426日】
「マッドキメラワールド」2巻
21時06分。残業疲れた。昇給それなりで少し良かった。マッドキメラワールドは2巻はちょい微妙ですね。意外にもBECK読めなかったので、急いで電子で読めそうなの探してます。
4月27日(火)【427日】
「マッドキメラワールド」3巻
21時01分。あー面白くないですね。何で急に行動原理が生き残るから綺麗ごとの正義感に変わるのか。勿体ない。普通のバトル漫画やる世界観じゃないだろうに。
4月28日(水)【428日】
「マッドキメラワールド」4巻
22時21分。休み前に読むの遅くなる現象。やったー7連休。なんか2回も遠出するのであっという間に終わりそうだな。漫画に使おうと思ってたけどたまには良いか。
5月6日(木)【436日】
「新宿スワン」3〜4巻
20時29分。予想通り連休に漫画読みませんでしたが、結構後悔しました。まあ終わったことだし仕方ないか。新宿スワンはどうなんでしょうね。東卍みたく裏切り中心の展開なら楽しめそうですが、またジャンルが違うからなあ。
5月7日(金)【497日】
「弱虫ペダル」72巻
23時53分。休みの前は危ないっすね。ペダル面白いなー。今後どんな展開になっても面白いしか言わない気がする。安定してる。
5月10日(月)【500日】
「新宿スワン」5巻
22時23分。うーん微妙な漫画だなあ。もう少し読むか。家族がコロナ濃厚接触者だと判明しましたがどうなるか。会社クビになったりして。
5月13日(木)【503日】
「妻と僕の小規模な育児」4巻
19時27分。陰性だったので休み2日で終わりました。まあ休むと頼んだり後が面倒だから良いんですけど。そっか500日いったか。いや別にちょうど良い日でもないか。
5月14日(金)【504日】
「アスペルカノジョ」12巻
19時55分。うえーい3連休やっほー。アスペルカノジョも面白かった。良い漫画でした。
5月18日(火)【508日】
「夢見が丘ワンダーランド」1巻
21時19分。んー全然漫画読んでないのにYouTube投稿に手を出してて悪循環ですね。どっかで取り返さないと。いけるかな。
5月19日(水)【509日】
「その淑女は偶像となる」1巻
21時30分。仕事でいろいろあってイライラしてますね。無駄だなあ。なんか良い気分転換ないかな。
5月20日(木)【510日】
「ジョジョリオン」26巻
21時07分。なんとか三連休まで生き残れました。ジョジョリオン、血と灰とともに新刊最高だったので良い夢見れそう。
5月24日(月)【514日】
「新宿スワン」15〜16巻
20時58分。旅行、YouTube、スペースで5月ホントに読んでないんで、この辺から本気出します。あー月曜疲れた。
5月25日(火)【515日】
「新宿スワン」17〜18巻
21時44分。新宿スワン微妙ですね。面白いページとそうでないのが50%ずつって感じ。これあと20冊か。うわーお。
5月26日(水)【516日】
「新宿スワン」19巻
21時01分。ふーやっと明日休みか。しんどかった。
5月28日(金)【518日】
「新宿スワン」31巻
21時35分。新宿スワンは昨日結構読み進めました。今月で終われるし思ったより悪くなかったかな。仕事でミスの可能性に気づいて絶望してましたが、開き直ることにしました。
5月31日(月)【521日】
「CreepyCat猫と私の奇妙な生活」1巻
20時40分。月曜なんかイライラしちゃうなあ。5月の漫画とか全部明日で。いや明後日になるかも。
6月1日(火)【522日】
「亜童」1〜3巻
22時09分。明日休みだから漫画に使いました。悪くなかったかな。
6月3日(木)【524日】
「闇金ウシジマくん」44〜46巻
22時00分。書き忘れてましたね。1日3冊とか…滅多にやらない。
6月4日(金)【525日】
「灼熱カバディ」5巻
23時36分。ディスコード?でフォローしてる方と喋れて楽しかった。話すの下手でも話題があればまあ何とかなるか。
6月7日(月)【528日】
「ONE PIECE」99巻
21時29分。さて明日休み。一昨日の土曜日ですが、読んだギャグマンガ日和1〜5巻が10年以上前に読んでいたので再読だけの日となってしまいました。アウトですかね。でもめちゃくちゃ時間かかったし許してくれ。
6月9日(水)【530日】
「ヒポクラテスの卵」
20時58分。疲れた。あまり面白くなかったかな。
6月10日(木)【531日】
「灼熱カバディ」8巻
21時14分。90分くらい残業でした。早めに動いて漫画読みました。この作品はちゃんと面白いですね。
6月11日(金)【532日】
「灼熱カバディ」9巻
12日0時52分。
ここで記録終了ですね。単純に寝過ごしたんですが部長の馬鹿に拘束されて要らない残業をさせられたのが唯一の理由かな。今後は時間に縛られずに漫画読める。
とまあ、再読なしにするなら525日、ありなら531日という結果でした。
いや思いの外続きましたね。オチなし。解散。
本棚紹介
こんにちは。
今回は自分の本棚に何の漫画があるのか
そして、何冊の漫画があるのか
を、画像とともに紹介したいと思います。
以前にも何度かツイッターで本棚を載せたことはありますが、手前に並んでいる部分は公開できても、後ろの列まではやっていないので、多少は新しい企画になるのではないでしょうか。
冊数に関しては何も分かってなかったので、今回は時間を使って数えてみました。
1. 何冊あったのか
まず、冊数ですが、
全部で2,196冊ありました。
あれ…?思ったより全然少なかった。
「限界まで紙で集めた記念」でこの記事を書いてるのに、これだと単に部屋が狭かっただけの話になってしまう。
何だったんだ部屋が本棚で埋まった時のあの達成感は…
4,000冊、5,000冊とか紙で所持されている方、改めてマジで尊敬します。
2. 本棚紹介
計54枚、ザックリ紹介していきます。
(ついでに、ホコリの掃除もする)
なるべくわかりやすい写真を心掛けていますが、もしスマホで見づらい場合は、指を2本使って画面自体を拡大していただくと、タイトルが読めると思います(ピンチアウトというらしいです)。
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ジョジョは5〜8部まで所持しています。1〜4部は中学生の頃に人から借りたきり読んでいません。
5部はコンビニ本を数冊買い逃したため、文庫本も混じっています。
オススメ付録①
「げんしけん」21巻の初版限定付録小冊子です。
市川春子さん、岩明均さん、幸村誠さんを含む、総勢30名のアフタヌーン作家陣の「げんしけん」イラストとお祝いコメントが収録されています。「おお振り」のひぐちアサさんも寄稿されていて、やや珍しい顔ぶれな気がします。
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マテリアル・パズルは全巻読んで、3巻まで面白かったので3冊だけ残してあります。
途中から電子書籍へ切り替えた作品
忘却バッテリー(6〜)、怪物事変(10〜)
この時点で分かると思いますが
・古本OK
・内容が同じであれば外観は統一感なくてもOK
・途中から揃えてなくてもOK
・中途半端な所から電子書籍への切り替えOK
と、読めれば何でも良いスタンスでやっています。レンタル落ちの物も結構あります。
周囲の方は分かりませんが、コレクター精神や本の状態へのこだわりが、そんなにない方だと思います。
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電子書籍へ切り替えた作品
ミステリと言う勿れ(5〜)、呪術廻戦(7〜)
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アイアムアヒーローは初めて自分で買った青年漫画だった気がします。
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オススメ付録②
ニセコイ0巻と、別マ50周年小冊子です。
ニセコイ0巻は「ジャンプGIGA 2016vol.4」の付録としてついてきたもので、ファン必見の個別ルートの特別漫画を全話収録しています。これは確かアニメブルーレイの特典として、ちょこちょこ付いていた漫画で、1冊に全て収録されているのは超お得です。
別マ50周年小冊子は「別冊マーガレット2014年1月号」の付録で、前半は歴代ジャンプ作家陣のイラスト&お祝いコメントが収録されています。私の目当ては後半の限定漫画で、「ニセコイ」と「俺物語‼︎」がコラボした「俺コイ‼︎」全2話を完全収録。どちらも好きな作品です。
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電子書籍へ切り替えた作品
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上段には学生時代のアルバムや書類などが入っています。
宝石の国、恋は雨上がりのように、それでも町は廻っている、の画集が3冊あります。どれも見応えのある内容でしたのでファンの方にはオススメです。
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電子書籍へ切り替えた作品
予定:3月のライオン(16〜)、死役所(15〜)
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9/27 (後列)
電子書籍へ切り替えた作品
予定:ゴールデンゴールド(7〜)、ラグナクリムゾン(6〜)
オススメ付録③
スレンダーフェローズ&グラマラスフェローズです。
2冊は『ハルタ volume50 - volume52』に付いている応募台紙に、対象コミックス付属の応募券を貼って送るともらえる全サでした。スレンダーとグラマラスのテーマにハルタ作家陣が分かれ、各200ページの描き下ろし短編集となっています。
ハルタ作家陣との出会いは今後次第ですが、九井諒子さんの「彼女への成り方」がかなり面白かったのでどこかで再録希望です。
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ハンタハンターは小学生の頃に初めて自分で買った漫画だったと思います。
鬼滅の刃6巻が2冊あるのは被らせた訳ではなく、特典ペーパーが欲しかったために購入しました。
全4種類ランダムだった気がしますが、コンプリートまでは考えてませんでした。
しかし、自分が「内容が同じ漫画を2冊買う」という行為は極めて異常で、最高に好きな作品の1つと言えます。
特典ペーパーもそれなりに好きで、70枚以上を保管してありますが、その辺はまたの機会にします。
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電子書籍へ切り替えた作品
ダンジョン飯(9〜)
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電子書籍へ切り替えた作品
ゆびさきと恋々(2〜)、不滅のあなたへ(11〜)
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電子書籍へ切り替えた作品
カフェでカフィを(3〜)
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上段は小説で、主に学生時代に読み終えたものになります。今は書籍は漫画のみです。
「学校怪談」は5巻までがとても好きなので売らずに残してあります。
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オススメ付録④
ロッタレイン描き下ろし漫画小冊子です。
これはロッタレインのコミックス3冊の各応募券を集めて応募すると貰える全サでした。原作の加筆が数ページ収録されていますが、後半の読み切り作品がとても良かった。これは出版されている「すみれの花咲く頃」にも入ってないので、価値が高いと思います。
オススメ付録⑤
ぼくらの 特別ヘンです。
これは「ぼくらの」最終11巻の初版限定のオマケとしてついてきた1冊です。内容は作者の鬼頭莫宏さんと、そのアシスタントさん達による「ぼくらの」の番外編のアンソロジーとなっています。本編の内容がめちゃくちゃ暗い作品ですので、頭の悪い明るい日常が読者の救いになると思います。
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「宮本から君へ 定本」の背表紙はご覧の通りのインパクトで、めちゃくちゃ飾りづらいため、購入の際には注意が必要です。
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電子書籍へ切り替えた作品
レッド・ベルベット(2〜)
1番左の薄い冊子は、高野雀さんの「アウトテイクス」という同人誌です。
これはツイッターの抽選企画で当選したもので、内容は「世界は寒い」の番外編となっています。
ここでも本編同様にクールな名言を重ねているので、本作ファンの方は買って損がない内容かと思います。
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電子書籍へ切り替えた作品
ほぼほぼほろびまして(2)
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電子書籍へ切り替えた作品
カムヤライド(3〜)
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電子書籍へ切り替えた作品
ギャルと恐竜(3〜)
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電子書籍へ切り替えた作品
ゾン100(4〜)、はしっこアンサンブル(4〜)、ブルーピリオド(7〜)
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電子書籍へ切り替えた作品
ベアゲルター(5〜)
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電子書籍へ切り替えた作品
天国大魔境(4〜)、青野くんに触りたいから死にたい(6〜)
座敷女は漫画師匠(叔父さん)から譲り受けて読んだ初の青年漫画となります。
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電子書籍へ切り替えた作品
ひゃくえむ。(3〜)、ホームルーム(7〜)
ジョジョ、東京喰種:re、約束のネバーランドは英語版です。4冊目の画集、西村ツチカさんの本があります。サイズが小さめで、迫力はそのままに開きやすいのが特徴的です。所持している画集はこれで全てになります。
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電子書籍へ切り替えた作品
CITY(10〜)、マンガに、編集って必要ですか?(3)、あさひなぐ(31〜)
あさひなぐ、団地ともおの巻数が中途半端なのは、マンガワンという無料アプリで後半まで読み進め、続きから揃えたためです。
オススメ付録⑥
「宝石の国 特装版」限定付録のミニイラスト集です。
左から7巻、9巻、10巻に付いてきたものであり、7巻は掲載時の表紙・扉絵をカラーで収録、9巻と10巻は著者描き下ろしカラーイラストや、1ページ漫画となっています。ちなみに、7巻の冊子は後に出版された画集にほぼ再録されています。
宝石の国を1ページでも多く読みたい層には買う以外の選択肢はありません。特に9巻の冊子はキャラクターが個別に、大きく贅沢に描かれているため、定期的に開く1冊になるかと思います。
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下段には学生時代に使ったノートや、過去に一度だけ参加したコミティアの同人誌が入っています。
左側の薄い冊子はUNISON SQUARE GARDENのファンクラブ会員の特典の会報誌です。
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電子書籍へ切り替えた作品
ワンナイト・モーニング(2〜)、BLUE GIANT SUPREME(10〜)
オススメ付録⑦
これは漫画雑誌ハルタ37号、41号の付録として付いてきた小冊子です。内容は各24ページの設定資料や1ページ漫画となっています。設定資料といっても完全なるオリジナルキャラクターが多数描かれていて、解説を読みながら「これで短い漫画が1本描けてしまう」と、楽しく著者の世界観に浸ることができます。
ハルタは付録に力を入れている印象ですが、このラクガキ本は著者のカリスマ性から特に高い人気が窺えます。今月の74号にvol.3が付いてくるようだったので、たった今注文しました。
お疲れ様でした。
参考までに、私の冊数でここまで写真を撮りながら書くのに、4時間×2で休日2日分の消費となりました。
・冊数を踏まえて
小説、画集、同人誌、公式ファンブックなどを除いて、純粋に漫画だけで2,196冊となります。また、推定で古本屋さんへ500冊ほどは売っていると思います。ちなみに、冊数の都合上で売って1番後悔している作品はGANTZです。
私は3ヶ月ほど前に紙での漫画収集を諦めました。ですので、現状がいち個人として所持できる、ひとつの限界点といえると思います(このコメントを書いた段階では総冊数は3,500冊ほどはあるだろうと予想しており、まるで戦い抜いた勇者の様な心境でした。以下、そういった発言が続きます)。
・自分なりのNG
人それぞれにこだわりがあると思いますが、私が漫画を集める際は
①本棚に飾る
②長い間、未読な本は売る
という2つの基準があります。ダンボールやプラ容器での漫画の保管方法もありだと思います。しかし、私は紙で買う以上は本棚に飾ってあげることを重要視しています。何となく可哀想に感じるためです。
そのため、常に本棚ではスペース争いが繰り広げられ、未読の作品は真っ先に売られていきます。購入と売却を繰り返し「もう無理。何も売りたくない」「本棚も増やせない」となった時点で、紙での収集を打ち切りました。
・電子書籍ともう一つの方法
紙で集められないとなると電子書籍ですが、当然ながら電子書籍には古本はなく、全て新品の値段となります(紙よりは若干安い)。
私の場合は月に80冊くらいは読みたい人間なので、700円×80冊=5万6千円が1ヶ月の予算となります。ここまで漫画に払えない・払いたくない…。そんな古本ユーザーには宅配レンタルが便利です(利用方法は各自で調べてください)。
・宅配レンタルのススメ
TSUTAYAやDMMは30冊を20日間も借りることができ、送料込みで1冊あたりの値段も160円程に抑えることができます。品揃えも割と豊富です。
私はもともと漫画を読み返すことが少なく(どうせ読むなら新しい本に時間を使いたい)、ツイッターに感想を残せれば基本は満足する人間なので打ってつけでした。また、借りてみて良かったら買うという力技も、本末転倒な行為という自覚を持てば、活用することが可能です。
紙での収集に限界を感じている方は、今後のプランとしてご検討いただく余地はあるのではないでしょうか。
最後に、本棚の値段について書いて終わりにしたいと思います。
・本棚
ホームセンター等で買える900円〜1200円ほどの組み立て式の木製の三段ラックです。メーカーによって色や大きさがバラバラなため在庫に左右されやすく、極限までこだわりの薄い方向けだと思います。
画像16〜18の棚は手作りのものです。
・本立て
100円ショップで買いました(1つ110円)。材質とか何も書いてないけどステンレスだと思います。
以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
【完結済み】漫画オタクが選ぶオススメ漫画ランキング100選【マイナー向け】
こんにちは。
漫画を読んだり読まなかったりする20代の社会人です。主に漫画は高校生から読み始めました。現在は月に70冊くらい買ってます。
今回は完結済みかつ少しマイナーな漫画を面白かった順にランキング形式でまとめてみました。
マイナーの基準は非常に曖昧ですが、鋼の錬金術、ガッシュ、GANTZ、レベルEとか、まあ他の漫画紹介ブログに載ってるだろうなというものは除外しました。でも好きで入れたいやつは勝手に入れてます。
本当は映画・ドラマ・アニメ化されたものはナシ。とした方が理想なのでしょうが、そこまでは無理でした。なので『少し』マイナー向けという認識でお願いします。
その他の縛り
・同じ作者の作品は2つ以上入れない
・1巻で完結する作品は入れない(最低でも2巻以上出ているものになります)
では100位から
100位 ヴァルガビンゴ 全3巻
ここは現代日本。ただし悪の怪人が暗躍する社会。英雄に憧れる小学生・織井蓮悟はある日、謎の空間「ロッカールーム」でヒーローへの変身能力を与えられた。しかし、その力は強大で、悪人(単なるチンピラ)をちょっと懲らしめるつもりが殺害してしまう。人をたやすく殺められる力を得たことで、彼の周囲、そして彼自身に取り返しのつかない変化が生じていった。そして世界は悲劇に包まれる――。
ヒーローになった小学生の現実と理想の葛藤を描くアクション・ファンタジー
個人的に話の内容はそこまで面白いとは思えませんでしたが、高い画力による世界観、キャラクターの根底にある大願に心を掴まれた作品です。緻密な背景の描き込みが素晴らしく、架空の設定を現実世界に落とし込もうとする作者の熱意に終始圧倒されました。
本作の最大の特徴はバトル漫画なのに主人公がリアルな子供である点で、戦闘においての闘志であったり状況判断の勘が全く足りておらず、全体の展開速度を大きく落としています。しかし、無垢な少年という設定無くして成り立たない作品なので、評価が非常に難しい気がします。物好きに読んで欲しい。
99位 水の箱庭 全2巻
クリオネ1匹、3980円。普通の冷蔵庫で飼えるんです。ただし意外な条件が……。朝霞水紀は自宅の不審火と共に消えた兄を追うように、アクアリストとして熱帯魚店で働き始める。知られざる多様な水の生きものを扱う現場では悪戦苦闘の毎日が待っていたーー。静かなる水槽ブームを牽引する“水の庭師”が、美しきアクアの世界をご案内!
行方不明となった兄の影を追うアクアリストの、サクセス・ストーリー
爬虫類を飼い始める漫画はそこそこ見ますが、アクアショップの作品は少し珍しい気がしました。普通の生き物とは『飼育設備』の自由度が異なり、水槽の大きさや形、置き場所にいたるまで、ひとつのインテリアとしての奥深さを捉えた題材となっています。
作風は謎を追う展開よりも、無難にコメディでも良かった気がしなくもないですが、全2巻の着地点としては悪くないと思います。個々のこだわりを持つ面倒な店員たちと、透き通った線で表現される水中アートの世界が、読んでいて楽しい作品でした。
98位 100万円の女たち 全5巻
売れない小説家、道間 慎。彼の小説では誰も死なない。理由は父親が人殺しだから。
彼は5人の女たちと一緒に暮らしている。
女たちは毎月、彼に100万円支払い、彼が女たちの世話をする…なぜ?
金と愛と死の臭いが立ちこめる一軒家で、歪な六角関係が繰り広げられる…
売れない小説家と同じ家に住む5人の女のミステリー
ドラマ化で知名度を上げた作品です。登場人物のほとんどの素性が謎に包まれており、序盤から設定を探っていく展開に引き込まれます。
私はミステリーの結末にすんなり納得できるタイプではありませんが、まあまあのオチに感じました。構成が上手く短時間で読めた割には嫌に後味が残る作品でした。
97位 ラブロマ 全5巻
「根岸さん好きです。俺と付き合ってください。」恋の始まりは突然の告白だった!! 読むと恋したくなる、懐かし新しい直球ラブロマンス!!
駆け引き一切ナシの直球ラブコメディ
とよ田みのるさんの漫画は早い段階で読むべきというか、良い意味でベタなので漫画に擦れていると見落としてしまう魅力に感じます。それでも序盤を抜けると景色が変わってきて、キャラクター達の人生観を絶賛し始めるのに時間はかからないはず。
愚直過ぎるキャラクターとそのノリに少し恥ずかしさを覚えましたが、彼等だからこそ生まれた名場面を後半に大量に持ってきていて、他にない清々しい読み味が特徴です。社会人になって読むと眩しさに焼かれるので、学生のうちに読みたい。
96位 日々ロック 全6巻
僕、日々沼拓郎は
(1)勉強できない、スポーツ嫌い。
(2)生まれたときからイジめられっ子。
(3)もちろん彼女は、いる由もない。
だけど僕には4文字があった。ROCK。そう、ギター1本あれば僕のはじまりが、いつだってカウントされる。
スクールカーストの低い男たちが集う青春音楽漫画
何というか主人公は本当に女運がなく、男性読者は眼から血を流しそう。下ネタギャグが強すぎてボヤけていますが、かなり過酷なストーリーになっています。
音楽面も溢れる才能を世間に認められていく訳でもなく、その道の厳しさに打ちのめされながらも縋りついていくような生き様です。鬱漫画としても際どい所ですが、泥臭くとも熱い。
95位 羊のうた 全6巻
高校生の高城一砂は、幼い頃に別れた一つ年上の姉・千砂と再会し、高城家に代々伝わる「病」のことを聞く。その「病」は、発病すると「吸血鬼」のように、他人の血が欲しくなるという。やがて発病し、発作に苦しむ一砂に千砂は自らの血を与えるが……。
「人とは違う種族」の姉弟が2人で暮らすダークミステリー
そこまで読んで興奮はありませんでしたが、印象に残った作品です。何気ない日常を送っていた主人公がある事実をキッカケにじわじわと活力を下げていきます。
全体的に暗い雰囲気が特徴的で、何故か止まらずに読み進めてしまった。6~7巻で少し外部の介入が邪魔に感じましたが、概ね良くまとまっています。力強く繊細な作画も魅力。
94位 ワイルド・ナイツ 全2巻
地方在住のさえないパチスロ店員が、空手を習い始めたことで自信をつけ、ヤンキー相手に通り魔活動を行います。かたや元・婚約者が勝手に産んだ子供に養育費を払わなければいけないことに憤り、合コン、そしてテレクラやデリヘルで理想の女性を探す日々を送ります。迷走の果て、主人公がつかむものは何なのか? 「漫画アクション」連載時、その最終回がかつてない大反響をよんだ、文字通りの迷作にして、大名作です。
空手を習っていけ好かないヤンキーに奇襲をかける、どうしようもない男の日常コメディ
別れた元婚約者の妊娠を受け入れられず、慰謝料の請求と生まれてくる子供の復讐に怯えながら、唐突に空手を始めるところから物語はスタートします。個人的にビビりな癖に口が悪く、ひっそり自分の短所に自覚がある情けない主人公が、どこか愛らしかった。
つまらない仕事・男友達・普通車・デリヘルと、暗い20代を送る男性のおおよその成分が含まれており、他人事とは思えなかった。最終回のみ少し意外な方向に走っていて、パッとしない平坦な日常の存在意義を、少しだけ示した作品となっています。
93位 愛人[AI-REN] 全5巻
余命幾許もない少年と人造遺伝子人間の少女の人生最後の日々を綴った不朽の名作漫画
余命の限られた末期患者と精神的救済を目的に作られた人間の感動ラブストーリー
かなり癖の強い作品です。漫画の形としては結構好きなのですが、序盤が子供同士がイチャついているような様子で、セリフのベタさに恥ずかしさを覚えました。とにかく2人で独走していて、慣れが要る世界観だと思います。
ただ5巻で描かれているキャラクターの最期がとても印象的で、漫画経験値の低い自分の涙腺をぶっ壊されました。死が約束されている設定だからこそ、何気ない日常の魅力が成立するのだと思います。人間のエゴでAIを作っているので綺麗な世界ではありませんが、思わず純愛と銘打ってしまう作品です。
92位 繋がる個体 全4巻
5年前に別れた職場の元カノ・くるみのことをひきずりつつ過ごす真面目系サラリーマン・井口正行は、数合わせで連れて行かれた合コンで、可愛すぎる女子高生・ここみと出会う。しかし、この女子高生、実は……!!
女子高生との合コンに参加してしまった30代サラリーマンの混沌としたラブストーリー
1話目から人物関係が交錯していて、序盤から目が離せなくなる展開が特徴的な作品です。少し絵柄が荒く感じるかもしれませんが、巻を重ねるほどに綺麗になります。個人的に作画よりもモノローグで引っ張っていく力強さを感じました。
ネタバレとなってしまうので内容については触れられませんが、キャラクター達がそれぞれ別方向へアプローチしていて、その様子が面白おかしく描かれています。後半3~4巻から更にストーリーにひと手間加えられていて、工夫が見られる進め方が新鮮でした。
91位 煩悩寺 全3巻
彼と別れたばかりのOL小沢さん。ある日、飲んだ帰りに訪れた同じマンションの一室は、とんでもない部屋だった。住人の小山田くんはいたって普通の青年だったが、「煩悩の限りを尽くす」という兄から送られてくるモノで溢れるその部屋は、統一感なし、センスなし、意図も不明。
しかし何が気に入ったのか、そんな部屋で癒される小沢さんはヒマがあるとその部屋『煩悩寺』に通う日々が始まるのでした。
同じマンションの住人に心ほぐされていく社会人ラブコメディ
知り合い→恋人になるまでの正しい手順を見せつけられているようで、ニヤつきが治りませんでした。特に展開の山場では表情の眩しさが凄まじく、紙面を直視できずに無言で天を仰いだ。
秋★枝さんは読者の期待を煽るシュチュエーション作りが本当に上手く、1巻や2巻でもそれぞれ良い見せ場が用意されています。3巻はコメディよりですが、それも楽しめる。他を寄せ付けないストロングスタイルのラブコメ作品です。
90位 ペット リマスターエディション 全5巻
人の脳内に潜り込み、記憶を操る能力を持つ者達がいた。
彼らのその力は、事件の揉み消しや暗殺など、裏の世界で利用されてきた。人の精神を壊すほどのその力は、同時に彼ら自身の心を蝕んだ。彼らはお互いを鎖で縛り付け合うように、脆く危うい心を守った。
彼らは恐れと蔑みからpet(ペット)と呼ばれた。
人の記憶を塗り替える事ができるペットと呼ばれる人種、それをコントロールする組織、裏切り者のサスペンスアクション
三宅乱丈さんはそんなに詳しくなく特別ファンでもないのですが、構成が凄まじく上手い作家さんなんだと気付かされた作品です。ハッキリ言って1巻だけでは何の魅力も分かりません。5巻まで読み切って、初めて各キャラクターへの理解が深まります。
「分かち合う記憶、奪い合う心」のテーマの通り、人の記憶を塗り替え洗脳させたら勝ちのサスペンス漫画です。1~5巻の表紙の人物が無駄なく思考を展開し、仕込みが発動する4~5巻は鳥肌が立ちました。最後に辿り着く結論も納得のいくものなので、ぜひ一気読みをオススメしたい。
89位 人魚シリーズ 全3巻
若者であふれる真夏の海辺を、薄汚い格好をした男が地図を手に歩いていく。その男、湧太の目的地は野摺崎。そこは、険しい山と岩壁ばかりの海岸に囲まれた秘境であった。
湧太は、500年前に人魚の肉を食べ不老不死になった体を元に戻してもらうため、人魚を探す長い旅を続けていた。
不老不死を得られる「人魚の肉」をめぐるホラー・ミステリー
高橋留美子さんは5作ほどしか読んでいないので微妙な判断となりますが、著者の中で1番肝を冷やした作品です。持ち前の起承転結の上手さを『旅人の主人公』という設定で最大限に活かしています。
不老不死というテーマから人間の心の残酷な闇をポップに描いていて、コメディ漫画家の印象を打ち壊されました。もともと読み切り作品だったものをまとめたシリーズ本ですので序盤は少し怠いのですが、中盤からペースを掴んでくるはず。
88位 オナニーマスター黒沢 全4巻
web上で伝説的人気を誇った『オナニーマスター黒沢』がついに電子書籍化!中学二年生の黒沢の楽しみ…。それは学校の女子トイレで同級生をオカズに自慰にふけること。しかし、クラスでイジメに遭っている少女に見つかってしまい……。
知的でイケメンな犯罪級の変態がクラスのイジメ問題に関っていくギャグコメディ
「女子トイレに忍び込み〇〇をする」という出だしからもうどうしようもない主人公なのですが、イケメンでクールな佇まいから放課後の優雅なひとときに見えてくる(嘘です)。デスノートの「思い通り!」など張り詰めた緊張感の中でパロネタ使うのが上手い。
しかし特筆すべきはギャグで終わらない点。後半から一転して“いじめ”のより残酷な描写を重ねていて、あまりの作風の変わり様にページをめくる手が止まる。それまで扱っていた問題の大きさを定義して完結する珍しい作品なので、一読の価値はあると思います。
87位 辺獄のシュヴェスタ 全6巻
16世紀、神聖ローマ帝国。罪なき賢者が「魔女狩り」という名の迫害に遭った時代。
魔女狩りを指揮する修道会の処刑で家族を失くした「魔女の娘」エラは、魔女の子供達を集めた女子修道院に収容された。
激流のごとき変革の刻。
聖母を形どった拷問具「鋼鉄の処女」と共に辿るエラの苛烈な運命を描く、サバイバル歴史大作…!!
魔女狩りによって母親を殺された娘たちを『矯正』する修道院のサバイバル・アクション
理不尽な教育や拷問に立ち向かう作品ですが、性的な描写はあまりなく、グロ系が中心となっています。自分以外の全てが敵という緊迫した状況の中で、誰にも気取られずに“反逆”のために何ができるのか。精神的な強さを描くのに打ってつけの上手い題材です。
次々と難題が押し寄せて来て、5巻までは非常に楽しく読めました。最終6巻のみ風呂敷の広げ方がやや好みでなくテンションが落ちてしまいましたが、傑作であることは間違いありません。不快な描写を求めるタイプの捻くれた私でも彼女たちの「強かさ」に胸打たれ気づけば応援していた。広くオススメしたい作品です。
86位 13月のゆうれい 全2巻
女と男と女装男子の三角関係。ネリが3年ぶりに再会した、双子の弟・キリ。彼はネリにそっくりな顔で、ネリがおよそ着ないような「可愛い」服に身を包んでいた。「キリはいつ女の子になっちゃったの?」弟の女装姿に動揺したまま、ネリは偶然にもキリの同居人・周防(すおう)と知り合う。男子校時代の同級生だという周防が抱く、キリへの“ともだち以上”の感情に気づいてしまい――?ちぐはぐな三角関係ストーリー第1巻!
男女の双子とその同棲相手(男)を加えた奇妙な三角関係の恋愛漫画
少し魅力が伝わりづらい作者さんだと思いますが、推したい漫画です。シャープな絵柄でモノローグ中心に話が進み、考えてるんだか考えてないんだか分からないキャラクターの表情でセンチな気分になりました。
「恋愛」「性欲」「服装」とテーマが散らかってますが、絶妙に暗い心のポエムを読んでいると気にならなくなる。ジャンルの選定が難しいけど人が人と話して価値観を変えていく社会人の恋愛漫画かな。特にコマ割りがめっちゃ好きです。
85位 どうにもこうにも全3巻
どうにもこうにも上手いくいかない漫画家の再生物語!新人漫画大賞の大賞を受賞し、華々しくデビューを飾った江藤まお。将来を期待される若手漫画家のホープだったが、彼女を待ち受けていたのは…?
漫画専門学校を舞台にした学園サクセス・ストーリー
コメディとしての質が高いので多くの人が楽しめると思いますが、漫画家への進路に興味がある人はバクマンとは違った一面の世界が見えてきて、創作への認識が変わる名作。
『漫画家(兼)専門学校の教師』というちょっと珍しい主人公。終盤やや詰め込み過ぎな気もしますが、漫画に対して様々な価値観を持ったキャラクター達がとても面白い。凛々しい絵柄もギャグとシリアス両方に効いていて引き込まれました。
84位 スカイブルー 全5巻
交通事故で瀕死の重傷を負った風見天晴(かざみあまはる)に宿ったのは「スカイブルー」と名乗る「人格を有したエネルギー体」だった――!! 小林大樹が放つ、王道バトル少年漫画!!!
「カラーズ」という色をモチーフにした魔人と組んで戦うアクションバトル
僕が知る中では1番惜しい打ち切り漫画です。少年誌あるあるで1巻はアクセルかかってなくて全く面白くないのですが、2~5巻は濃密なバトル描写&風呂敷を広げる展開続きで期待感がMAXまで高まりました。打ち切りになりましたが。
2巻でようやく"最初の敵"が登場しますが、ラスボスでも何でもないのにめっちゃ強いんです。その後も定期的に新キャラを出して内部で複雑に人間関係や情勢を動かしたり、"組織"や"宿敵"の存在などバトル漫画好きのツボを上手く押さえています。中2っぽいセリフ大丈夫な人はオススメしたい。
83位 ふうらい姉妹 全4巻
姉・山本れい子、無職、美人でありながら阿呆。妹・山本しおり、小学生、しっかり者と見せかけて阿呆。ふたり揃えばますます阿呆。そんな二人姉妹の驚きと失笑と姉妹愛に満ちた毎日!隔月誌フェローズで中毒者続出の人気4コマ、待望の単行本化!
2人の姉妹の頭のネジを全開まで緩めた4コマギャグ
なぜか大好きなんです。オチは微妙で笑えるわけではないし、ツッコミもキレがない。でもこのモタモタした感じが良いのかな。最高のバカとバカの掛け合いってこれだと思います。脳が溶ける。
82位 ホームルーム 全8巻
毎日クラスで不快なイタズラを受け続けているイジメられっ子の女子高生・幸子。犯人は不明。でも、実はそんな日々もあんまり苦じゃない。なぜならいつだって憧れの愛田先生が彼女を助けてくれるから。爽やかでイケメン、そして正義感の強い先生はいつだって皆の人気者。もちろん幸子にとっては特別なヒーロー。でも、そんな愛田先生にはある隠された“秘密”があり‥‥?
ストーカー×ストーカーの学園サイコ・ラブ
「あとちょっとで正体がバレる!」から二転三転する、王手から詰みまでの間を楽しむような、特殊な形態の作品です。もう後がないと思わせておいて、毎回何かしら面白いことをやってくれるので、期待値を維持したまま完走することができました。
各キャラクターが思い込みから抜群の行動力で暴走し、敵味方を認識しないギリギリの距離でのすれ違いが楽しい。千代先生は漫画が上手く、妄想を写実的に描いた比喩表現が巧で、読者が人物の頭のおかしさを理解するための土台となっています。
81位 最終兵器彼女 全7巻
ぎこちなくも清純な交際をしている高校生、シュウジとちせ。札幌が突然の空爆に襲われたある日、シュウジは思いも寄らない姿に変身していたちせに出会った。背中から羽が生え、空をマッハ2の速度で飛び、とてつもなく破壊能力を持つ、自衛隊によって改造された“最終兵器”。それがちせだった。地球のあちこちで紛争が起こるたびに呼び出され現場へ向っていくちせと、彼女を見守ることしかできないシュウジ。ふたりの未来はいったい…!?
終末とともに訪れる初恋の、切なく上手くいかないラブストーリー
私がこの作品に出会ったのが16歳くらいで、当時は「読んでこんなに気分が落ち込む作品があるのか」と"鬱漫画"という耐性のないジャンルにキツイ洗礼を受けた記憶があります。
絵柄も恋愛展開も好みで、甘いエサに釣られて読み進めると地獄にハマる。おそらく部外者の介入さえなければ全く問題なく上手くいく2人であり、逆にそれが苦しく、尽きない不安要素に心を削り続けられました。終盤のドン詰まり感が特に秀逸で、読み返したくない作品のひとつです。
80位 あちらこちらぼくら 全3巻
地味めボウズ・園木くんと、派手で悪目立ちぎみのヤンキー・真嶋くん。園木くんは天文部で個人プレーが得意、真嶋くんは人に話しかけてるだけでカツアゲかって言われちゃう。そんな同じクラスでも住む世界が違うふたり……のはずが、ひょんなことからメールのやりとりしたり、放課後一緒にケーキ食べたり、後夜祭フケておしゃれタウン行っちゃったり!?…なんだか仲良くなるのかな?? 思春期男子、いったりきたり交流日記!
属するグループも会話のノリも違う、でも惹かれあってしまう男子高校生の学園コメディ
青年誌に掲載されていたBLジャンルの漫画です。個人的にはBLというよりは友情をテーマにしたラブコメのように感じました。友達になりかけの微妙な関係のドキドキ感が肝です。
2人を中心に日常が展開される中で、交互に内面描写がやってきて深層へと導かれていきます。グループや立場は違うけど何故か"合う"関係って良いですよね。大学受験前の張り詰めた空気とか、多くの人が学生時代の懐かしさに浸れる作品でもあると思います。
79位 いぬまるだしっ 全11巻
またたび幼稚園すみれ組に新任のたまこ先生が赴任してきました。すみれ組ではいつも元気でいつも下半身丸出しのいぬまるくんが、楽しい問題を起こしています!! 全てをさらけ出す新感覚ギャグ漫画第1巻!!
ハイテンション園児が繰り出す化石化を厭わない時事ネタ・ギャグ
当時の旬を上手く利用している作品なので今の10代に通じるかちょっと分かりません。しかし5割くらいはストロングな下ネタで攻めており、全読者に平等に“いぬまるくんの下半身”が届くのが嬉しいところ。
小さいコマ割りから連続してボケを続ける「1ページの濃さ」がコンスタントで、その場の空気でボケにもツッコミにも転向するオールラウンダー園児も魅力。ごく稀にシリアスエピソードもあり、愛のある完結を迎えた名作となっています。
78位 よんでますよ、アザゼルさん。 全16巻
悪魔を召喚・使役し、どんな難事件も解決へと導く悪魔探偵・アクタベと、ムリヤリ悪魔と契約させられた、助手さくま。でも契約の相手は、最悪におバカでセクハラでお下品でプリチーな下級悪魔ばかり……。ひと言で言うと、「こんの野郎――!! そのスカしたツラにウンコ塗りたくってやんぜ―――!!」(第2話「エリートはお熱いのがお好き」より)――という感じの漫画です!
悪魔の職能を使いながら事件を解決(迷宮入りに)していく探偵ギャグ
打ち切りではないのですが…。作者のやる気なのか体力なのか、12~13巻くらいからストーリーの構成力が格段に落ちてしまいました。長編とシリアスの魅力が減少しましたが、それでもなんとか完結まで持っていった点は評価したい。
作風は下品ですがエロはほぼなく、ただ単にブスとオッサンの汚い絵面が並んでいます。身内の不幸を嘲笑するキャラしかおらず、長編のシリアスストーリーも感動からの変わり身の速さを発揮させるトリガーでしかありません。
77位 今際の国のアリス 全18巻
やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める…。
3人の高校生が巻き込まれた難解デスゲーム・ホラーバトル
デスゲームと聞いただけで「ハイハイ…」となる方も多いと思うのですが一緒くたにするのは少し惜しい作品です。綺麗事を並べる場面もありますがライアーゲームみたく心理戦で揺さぶってくる要素も有り、最低限“キャラクター”も描けています。
私が最も推したいのはゲームシステムで、オリジナリティのあるルールから、そこに適応するまでの過程や攻略法まで用意されていて、段階的に楽しんで読み進めることができる。そして一貫してゲームの質が落ちない。最終戦のみ演出がかなり光っているので良い終わり方をしていると思います。
76位 うたかたダイアログ 全3巻
とあるショッピングモールのドラッグストアでアルバイトをする高校生、宇多川と片野。
部活で全国優勝を目指したり、胸を焦がすような恋愛をしてみたり、不思議な力を使って世界を救ったり、異世界に召喚されて魔王を倒したり…そんなドラマとは一切無縁な二人の高校生活。
基本的には無駄口を叩いているだけですが…それが、何だかとても楽しいんです。
薬局バイトでの切れ味の良い会話劇が魅力のラブコメディ
どっちがツッコミ役かは特に決まってなく、先にボケた方を相方が拾っていくスタイル。地味だけどここにしかない貴重な青春です。
ラブコメの1つの論点として想いを告げるか否かがあると思いますが、僕は好きな終わり方でした。
75位 モンクロチョウ 全3巻
岡部正也(おかべ・まさや)、高校2年生。女子にモテモテな「チャラ高」に通い、カラオケ、合コンと遊びまくり。見た目も悪くないので、超幸せな高校生活を過ごせるはずが……。幼なじみやヤリマン女に翻弄され、激しい劣等感に襲われまくり、日常で弛まずもがく! 欲と妬みと葛藤かき混ぜ、リア充もどきの青春地獄!
リビドー爆発する男子高校生の破天荒な恋愛漫画
日暮キノコさんをご存知でしょうか。結構何作も出しておられる作家さんなんですが、僕はこの人の描く女性キャラクターが1番綺麗だと思ってます。サラサラの髪質、シャープな輪郭、ベストだと確信できる目の大きさ。たまりません。
その中でもモンクロチョウは特にエロに突き抜けた作品で、圧倒的な色気に悶絶。後半の性癖めちゃくちゃな部分も含めて「全力の恋」と捉える事もできますが、そんなに甘くはなく、期待通りの破滅をくれた作品でした。
74位 セトウツミ 全7巻
「この川で暇をつぶすだけのそんな青春があってもええんちゃうか」。 まったりゆったりしゃべるだけ。関西の男子高校生、瀬戸と内海のクールでナナメでシニカルな放課後トーク。
河原で漫才を続ける2人の男子高校生のコメディ
設定からして場面の移り変わりがかなり少ない作品ですが、「最後まで読むべき」という言葉がしっくり来ます。基本は漫才が繰り広げられてるだけでコント派の僕にはそこまで刺さりませんでしたが(そこじゃない)、節々に2人の友情を感じ取れるエピソードが見られたため緩く楽しめました。
終盤から作者の仕込みが発動し思わぬ展開へ向かい、ずっと触れていなかった核心に迫ります。最終回を読んでから、しばらく呆然としました。
73位 春の呪い 全2巻
妹が死んだ。名前は春。まだ19才だった。 妹が己のすべてだった夏美は、春の死後、家の都合で彼女の婚約者であった柊冬吾と付き合うことになり―・・・。妹の心を奪った男との季節が巡り始める。新鋭が贈る話題の初連載作、待望の第1巻!!
“故人”が引き寄せる、姉と元婚約者の悲しいラブロマンス
もはやマイナーでも何でもない気がします。
設定の重さの割に主人公の性格がとても明るく、親しみやすく、それ故に瓦解する瞬間がたまらなく刺さった。恋愛漫画でツンデレでなく「強気」な主人公は非常に珍しいと思います。
あまり見ない“中サイズのコマを敷き詰める”堅い画面で、(個人的に)標準的な漫画を読んでる感じが味わえる好きな作者さんです。詰められた無駄のない展開。確立された画力。おちゃらけムードから一転する心理描写。見所が多く満足度の高い2冊です。
72位 ほぼほぼほろびまして 全2巻
人類は敗北した。人間を襲う異形の化物へと変異した人々は街をさまよい、文明は崩壊寸前、逆転は望み薄。人類は、ほぼほぼ滅んだ。そんな世界で生きる、1組の親子がいた――。奇才、吉沢緑時が描く、新たなディストピアの世界へようこそ!
謎の包まれたゾンビワールドを淡々と旅する親子の、サバイバル・アクション
文字の密度を下げた、疎の演出を生かした作品です。設定はいろいろと凝っているはずなのに、何気ない会話で淡々と謎を消費していく展開が斬新で引き込まれました。ゾンビも他の作品と一線を画す変わったデザインをしています。
個人的にパニックホラーは災害の規模や原因が分かる過程が面白く、そこが判明してからは尻すぼみになってしまう印象ですが、本作は結構急ぎめに畳んでいて、謎を追う楽しさを丁度よく残してると思います。ただラストは感情を揺さぶる場面があり、世界観だけで終わってない点がとても好きです。
71位 1122 全7巻
妻・相原一子。夫・相原二也。結婚7年目の仲良し夫婦。セックスレス。子供なし。そんな二人が選択したのは「婚外恋愛許可制(公認不倫)」。おとやには、いちこも公認の“恋人”美月がいる。美月との恋に夢中になり始めるおとやを見て、いちこにも変化が……。
公認不倫を続ける夫婦の人間ドラマ
渡辺ペコさん結構好きで、著者あとがきで自身の作風を地味・雑・変と評してましたが、概ねその通りなのに何故か引き込まれてしまう魅力があります。題材が不倫だったり家族だったり、身近に想像できるものが多い故か。短編集とかもオススメです。
1122は代表作で、不倫した方が悪い/相手にも原因がある、みたいな絶妙に嫌悪感を抱く話題が粛々と続いていきます。どっちもクズではなく個々に離れる理由がありながら相手を想っていたり、かなり面倒くさい。結局誰が正しかったのかは読者の価値観によって変わりそうなので難しいですが、僕は好きな結末でした。
70位 BIRDMEN-バードメン- 全16巻
「一人の方が気楽だ」
変わらない日常に不満をもらす日々を送る、中学生の烏丸英司。
ある日、学校中で広まる「鳥男」の噂が、彼の“変わらなかったはず”の日常を大きく変えていくことに…!?
『結界師』の田辺イエロウが描く「SF×青春ジュブナイル」待望の第1巻!!
ある事故をキッカケに、体に異変を感じるようになった男女4人の青春ファンタジー
個人的にこれまで読んだ作品で、どの系統にも分類できないのが本作です。結界師と比較すると展開の進みがかなり緩やかですが、「学生の日常」が主体のエモい雰囲気と、序盤ですぐに設定を出さない、ベテラン特有の焦らしに引き込まれました。
ひとつの存在に関する設定をどこまでも追求していく構成で、キャラクターが増えるたびに新たな事実が判明し、世界が広がっていく様子が楽しかった。また戦闘が軸な訳でなく、ただ主人公たちの思考場面のみで読者をついて行かせる技は、非常に新鮮で驚かされました。
69位 ワイルド・マウンテン 全7巻
中野区内に、ひときわ高くそびえる大きな山。そこに「ワイルドマウンテン町」は存在する。ここの町長・菅彦は、最近まで地球防衛軍隊長を務めていて、この日は当時の部下・小柳くんが退職金を持ってきてくれた。目の前に積まれた札束はなんと2000万円。その金額に、菅彦は改めて失ったポストの大きさを再認識する。
ヘンテコな住人しか居ない町の復興コメディ
ふざけた絵柄と展開で紆余曲折しながらも進むコメディ漫画…のはずでした。クセが強いので完走できる読者は限られてくると思いますが、圧巻のラストに泣く準備ができてなかった人は多いはず。
途中のバトル編も「やっぱ先の展開見越して今の発言なし」とか「展開的に俺かお前が死なないとダメなんだって…」とか自由過ぎて好きです。1巻の尖り過ぎたギャグが最難関な気がします。
68位 死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々 既刊2巻
孤独の才能が贈る話題作!! 10代女子を中心に、人々のうまくいかない日常を描く、オムニバス・ショート集(完結したと思っていましたが作者様はいつか続きを描いて下さるつもりのようです)。
偏屈した性格の若者たちの、心ザワつくコメディ集
阿部共実さんは結構オススメが難しい作者さんで、僕自身「作者は現在進行形で思春期を拗らせいる…?」と感じたり、まどろっこしいセリフ使いとか完全には好きになれてません。
でもたまに考えられないほど綺麗な構図を生み出す事があります。特に本作は2巻の後半から本領を発揮していて、登場キャラクターの言葉や、出会いや、表情に、心が寂しくなる鮮やかな脚色が施されています。かなり好みが分かれる作風ですが、何か感じとって頂ける部分があれば幸いです。
67位 ドロヘドロ 全23巻
自分を醜い姿に変えた、憎むべき「魔法使い」を頭からバックリ!!口の中にもう一人の人間を住まわせた謎の異形の男・カイマン。魔法使いたちに姿を変えられた時に記憶を失い、いまはただ連中を狩る日々を過ごしている。「口の中の男」が犯人を言い当て、元の姿に還れるその日まで…。
トカゲ頭の人間が顔を探して旅するダークファンタジー
『ドア』でこちらの世界にやってくるマスクを被った『ケムリ』を使う魔法使いたち。と、それを普通のナイフでバラす『ケムリ』が効かないトカゲ頭の男・カイマン。…なんともワクワクする世界観が肝です。
個人的に5巻までのクオリティが大好きで、6~23巻はストーリー消化に手一杯でキャラクターへの愛着が薄まってしまった印象です。ただ終盤はまたコメディとしての魅力が少し復活していて、楽しく読めました。完走有りだと思います。
66位 恋のツキ 全7巻
平ワコ31歳、彼氏と同棲中。そんな中「運命の出会い」が…!? 結婚はしてくれそうなマンネリ彼氏か、トキメキが止まらない超タイプ(でも高校生…)か。今さら一人になる勇気もない“適齢期オンナ”は、どの恋を選べば幸せをつかめるのか!?
読んでいて冷や汗をかくアラサーと高校生の浮気漫画
あまり大っぴらに宣伝できない作品です。そこそこの幸せな状態にも関わらず、自ら自身の足場を叩き壊していく主人公の選択は、その辺のホラー作品以上にキツイ緊迫感を得られます。
主人公と高校生が結ばれれば何の問題もない訳ですが、距離をつめていく過程でちょっとした“すれ違い”や“目移り”などが嫌な静けさで描かれていて、作者の性格の悪さが際立つ。重要なラストシーンは上手く個人の価値観に落とし込んでいて、かなり見事な手腕だと思いました。
65位 シグルイ 全15巻
ある夏の日。「濃尾無双」と謳われた剣豪・岩本虎眼が掛川に開いた「虎眼流」の道場に、伊良子が道場破りとして訪れる。伊良子は相手を務めた藤木を骨子術によって破るが、次に相対した師範の牛股権左衛門に追い詰められ、降参し入門を希望する。
これは最強の剣技・虎眼流の継承を巡って争う2人の男の話。
剣技を極める2人の男のバトルアクション
グロいです。他の漫画でスピード感を重視するアクションシーンは多々ありますが、スローモーションで剣先に力を乗せながら相手の内臓をブチまける。濃密に描き込まれた作画を連打する事によって得られる気持ち悪い芸当が特徴的な作品です。
ストーリーも下手に登場人物が増える事なく、2人の剣士を中心に漫画が進みます。しかし続編の存在する小説を脚色しているので終盤は謎の新キャラが多く、「ここで?」という所で終わります。でもそこを差し引いても面白いのでオススメしたい。
64位 バジーノイズ 全5巻
「すきなもんいっこ、あればいい」――そう、思っていた。
マンション管理人をしながら、趣味で音楽を奏でる「だけ」。“シンプルで完璧”な生活を送る清澄(キヨスミ)。
しかし――清澄が出逢ってしまったのは、バンドマンに恋をする女・潮(ウシオ)。
閉じた世界に流れ込む強烈な“ノイズ”が、清澄の人生を大きく変えてゆく―――
趣味の作曲で自分の世界に閉じこもる男と、その音楽に惚れた一般人のボーイミーツガール・音楽ロマンス
「技術を極めてプロになる」というよりは「現代における才能が売れる形」を問うた作品に思えました。パソコン一台で1人で音楽が作れる時代に人と共同制作をする意義や、自分の生活を捨ててまでプロの道へ進む厳しさがテーマとなっています。
さわやかなのに個性を捨てていないタッチと機械から“鳴って”いる独自の音楽表現がエモい(上手く言えないけどカッコイイ)空気を作っています。不動の生活を築いていた清澄が1人の人間と出会ってどこへ向かうのか。5巻という長さで描かれたゴールがとても心地良かった。
63位 柔道部物語 全11巻
俺は三五十五(さんご・じゅうご)。高校に入学したばかりで何も知らない俺は、先輩たちの甘い言葉に乗せられて柔道部に入ることにした。ところが、入部したとたん、先輩たちの態度が豹変。シゴキはあるわ、坊主頭にさせられるわ、もちろん女の子との交流会なんて真っ赤なウソ。
でも、一度やると決めた柔道だ。強くなってみせるぞ――!! 読み出したら止まらない!! 珠玉の本格柔道コメディ、第1巻!!
未経験から柔道を始めた高校生の、柔道部スポーツコメディ
王道展開が好きな読者には間違いのない作品です。練習→試合の連続ですが、緊張感を維持したままキッチリ3年間を描きあげてます。無駄のない展開続きでテンポが落ちないので「読み出したら止まらない」というフレーズにも頷ける。
著者・小林まことさんはべらぼうに漫画が上手く、小さなコマでも作画が全くブレない。多数のキャラクターから無尽蔵に表情が溢れてくるので、ただ眺めているだけでも楽しい作品です。個人的に極限まで力を抜いたラストシーンに感服しました。
62位 五等分の花嫁 全14巻
貧乏な生活を送る高校2年生・上杉風太郎のもとに、好条件の家庭教師アルバイトの話が舞い込む。ところが教え子はなんと同級生!!しかも五つ子だった!!全員美少女、だけど「落第寸前」「勉強嫌い」の問題児! 最初の課題は姉妹からの信頼を勝ち取ること…!?
毎日がお祭り騒ぎ! 中野家の五つ子が贈る、かわいさ500%の五人五色ラブコメ開演!!
五つ子姉妹と天才で嫌味な家庭教師の学園ラブコメディ
もはや国民的な人気漫画となりました。高い画力と「家庭教師」というやや斬新な立場の設定が特徴的な作品です。ラブコメを謳っていながらもコメディの部分がしっかりしていて、5巻までは笑える少年漫画として楽しんでいました。
中盤辺りからキャラクターのアプローチが更に加速し、先の読めない展開に本格的にハマり始めました。特に6~9巻は1冊単位で確立された面白さがあり、ストーリーの運びの巧さに唸りを上げた。終盤こそ少し作画の魅力が落ちたように感じましたが、最後まで軸をぶらさずに完結させた手腕は非常に見事です。
61位 BEASTARS 全22巻
肉食獣と草食獣が共存する世界。そこには、希望も恋も不安もいっぱいあるんだ。チェリートン学園の演劇部員レゴシは、狼なのにとっても繊細。そんな彼が多くの動物たちと青春していく動物群像劇が始まる!!
肉食獣と草食獣の共存をテーマにした、アニマル学園コメディ
全体を通して、自由な展開の多い作品だと思います。学園生活、食殺犯、最終章と、主人公の価値観を壊していく事件続きで、忙しさに目が回る。バトル的な演出は少年漫画ですが、内容は青年誌レベルに重いので、種別の把握が難しい。
題となっているBEASTAR(種族を超えた英雄)がほぼ登場していない点など、まだ数冊続けられた内容に思えましたが、マンネリ直前に幕を引いたので良い判断に思えます。個人的に『うさぎが人間の下着をつけている』事実が最初は受け入れられず、脳が許容するまでに時間がかかりました。
60位 ごっこ 全3巻
拉致した少女との“ごっこ”遊びの行く末は――!? 奇才・小路啓之が紡ぐ禁断にして究極の、愛の物語、第1巻!!
ロリコンが拉致した幼女を“父親”として育て始める、サスペンス系コメディ
小路啓之さんは『入り口がコメディで、出口が泥沼』な作品が多いイメージです。何も知らずに育児エッセイだと思って読み始めた私はかなり衝撃を受けました。登場人物の異質さが次第にコメディの範囲を超えていく。
なかなか絵柄に癖のある著者なので、その辺りは人を選ぶのではないかと思います。終盤のこれまでの過去を決着まで持っていくシーンが綺麗に描かれて、意外と伏線も多い。唯一無二の作風を持つだけに安易なオススメはできませんが、合う人に届いて欲しい。
59位 アカメが斬る 全15巻
殺し屋集団ナイトレイド――その一員である黒髪赤目の少女アカメ。彼女と出会った時、少年タツミの運命は大きく動き始める…。「つよきす」「真剣で私に恋しなさい!」のタカヒロが贈る、ダークヒロイン・アクション開幕!!
政府側と革命側に分かれて殺し合う2つの暗殺組織のダーク・バトルアクション
私は「バトル漫画」である以上はキャラクターが死んだり殺す勢いで戦わないとジャンル詐欺じゃんと思う人間ですが、この作品はそういった層も満足させられる残酷さを持ち合わせていると思います。演出の一環として腐った政府による圧政が本当に酷い。
コメディ要素もありますが基本的には熱い意志と意志のぶつかり合いで、敵味方に関係なく負けた方がキッチリ死ぬ。10人弱の各団員が持つ“命を賭けるほど”の野望と、弱肉強食の容赦ない展開、バトル漫画としてかなり上位に推していきたい作品です。
58位 ママはテンパリスト 全4巻
革命的面白さの、新世代育児エッセイ! 漫画連載を多数かかえる作者は、初育児に毎日テンパりまくり(=あわてて動揺する)!! 息子ごっちゃんの、予想を裏切る驚愕リアクションの数々…。そのデンジャーな魅力に、やみつきになる!
漫画家・東村アキコによる、まるでコントのようなドタバタ育児エッセイ
東村アキコさんと言えば「かくかくしかじか」が大人気ですが、僕も好きですが、今回はこっちを推したい。著者の勢いある画風で描かれる子育て生活はほぼアクション漫画です。
育児というと苦労話が多そうですが、自分の息子も第三者の視点から冷静に漫画の"キャラクター"として描写されていて、漫画家の観察眼に恐れ入りました。可愛く描こうという気はさながらなく、ただ日常で起こった笑える発見を淡々と漫画にされています。尻すぼみせずしっかり完結しているのもポイント。
57位 響-小説家になる方法- 全13巻
とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。
編集部員の花井は、応募条件を満たさず、
ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。封を開けると、これまで出会ったことのない、革新的な内容の小説であった。
作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・
身勝手な小説家が己の道を暴力で切り拓く、アクション・コメディ
個人的にハマれる人・そうでない人で二極化する印象を持つ作品です。まず1巻ではその面白さは確実に分からないと思います。埋もれていた才能が周囲を刺激し、事態がどんどん大きくなっていく“期待感”が肝となる。
2~6巻あたりが本当に凄まじい勢いで話が進んでいて、新刊が出るたびに絶賛していた記憶があります。舞台が広がり続けながらも展開の巡り合わせが上手く、最後までキャラクターのエゴを最優先に描く。誰にも真似できない傑作だと思います。
56位 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。 全2巻
生まれてはじめて泣くまで殴られた。その時、生まれてはじめて恋に落ちた。
暴力を受けることでしか興奮できない被虐趣味を持つ私。 自分でも理解し難いこの欲望を、己の中に溜め続けた日々に、突然限界が訪れた――。
23歳、処女、恋愛経験なし。 性的嗜好がこじれまくった作者が恋に落ちた奇跡を描く、ちょっと過激な初恋エッセイ。
少数派の性癖を持つ著者の、理解を得るのが難しい初恋エッセイ
1巻は自己紹介を兼ねたエッセイで、作者の人柄には感心するも面白いとは感じませんでした。しかしタイトル通り2巻から性癖に"ハマる相手"が出現します。ここからはテーマは恋愛です。
異常性癖を持ち合わせた者同士が出会うとどうなるのか。誰がブレーキをかけるのか。恋愛感情と暴力はどこまで共存できるのか。彼女らしか決して体験することのできない世界。よく頑張って漫画にしてくださいました。
55位 俺物語 全11巻
剛田猛男は高校1年生。身長2m・体重120kg(いずれも推定)。好きになった子は、いつも幼馴染みのイケメン・砂川の方に行っちゃうけど、真っ直ぐで不器用で鈍感で、男子からは超モテモテ! ある朝、通学電車の中で、ひとりの女の子を痴漢から救ったことで猛男にも春到来の予感…!? 笑って泣けて、胸キュンも満載の、爆笑純情コメディー!
互いの魅力に惹かれ合う、運命の出会いを果たした2人の幸せコメディ
私が初めて読んだ少女漫画でした。主人公が男性の恋愛ジャンルはあまり見ないので、男性読者も容易にハマれる作品でないかと思います。作画も質が高く、ギャグ向きビジュアルの主人公から様々な表情が飛び出す。イケメン要員の親友もまさかの「普通に良いヤツ」。
相手をモノにするまでの駆け引きは最小限に済ませ、2人の幸せな空間と日常が中心となっています。ただそこにも困難と成長があり、乗り越えるたびにキャラクターをより好きになっていく。最終回までハズレのエピソードがほぼなく、終始心を癒され時に泣かされる、傑作だと思います。
54位 星屑ニーナ 全4巻
星屑(ほしくず)クンはヒトではなく、ロボット。ニーナは可憐な女子高生。ふたりは出会い、そして、一緒に暮らした。この世界は不思議がいっぱい!宇宙から降る雷魚、会話するサルの玩具、当たった3億円の宝くじ、そして、過ぎ行く時間。1年後、5年後、10年後。ロボットは歳を取らないが、人間はあっという間に老いていく。物語は、神の速度で、未来へと進んでいく!
人工知能を持ったロボットを巡る、理屈を無視したトンデモファンタジーアドベンチャー
上級な作画に可愛いキャラクターを放り込んだだけの漫画ですが、行き当たりばったりな展開続きで、どこから次のストーリーが派生するのかわからないのが最大の魅力。
大筋の一貫性こそあれど、型にとらわれない展開続きで、ファンタジー色の強い独自の世界観を何度も更新して楽しめる。ただラストだけは上手く巡り合わせを利用していて、長旅に相応しい結末になっていると思います。
53位 1518! 全7巻
胸にぐっとくる青春群像譚!
松栢学院大武蔵第一高校、通称・松武(しょうぶ)高は「文・武・楽」がモットー。
新入生の丸山幸(まるやま さち)はやりたい部活が見つからず、彼女の中学の先輩である生徒会長からの誘いで、生徒会の手伝いをすることに。
そこでは幸が3年前に野球場で見かけた少年・烏谷(からすや)と、かつて野球少女だった生徒会長との運命的な再会があった。
運動部でも文化部でもない"生徒会"が主役の学園漫画
肘の故障を原因に野球を諦めた高校生が、生徒会役員の手伝いをしながら野球以外の"楽しみ"を見つけていく物語です。序盤はプロを目指した野球への挫折から暗い場面が続きますが、日々の成長を経て、徐々に明るいコメディ漫画へ転向していきます。
5巻から関係性が確立された上での恋愛が始まりますが、最高過ぎて鼻血が出ました。良い青春を送ってる。ラストはこれまでの濃度ゆえに尺を余らせたように感じましたが、設定に見合った大舞台が用意されており、最後まで心地の良い学園漫画を貫いています。
52位 監獄学園 全28巻
女子1000人:男子5人!! その学園は男(ヤロウ)共にとって天国か地獄か。誰も見たことがない牢獄高校(ハイスクール)コメディ始業!!
男子率0.5%の学校でエロ魂を燃やす男達の頭脳派コメディ
購入してから止まらずに一気に読み進めてしまった作品です。作者の絵柄の力が大きいと思いますが、やってること支離滅裂なのにキャラクターのキレのある表情で強引に空気を作っていて、ツッコミを読者に丸投げしてボケ倒すのが心地良かった。
序盤の収監・脱獄計画は緊張感高く裏切りもあって面白いのですが、後半の体育祭が本当に無駄な時間で、多くの読者が離れてしまう気がします。最終章はその分かなりギスギスした内容になっているので、序盤好きなら完走願いたい。各章で性格が壊れていく主人公が特に笑えます。
51位 変身! 全3巻
変身能力に目覚めた少年・ヒデは、一人密かにその能力を磨いていたのだが、ある夜、好奇心の塊の少女・マリにその姿を目撃され、運命は派手に変転し始める……!!
任意の生物/物体に姿を変えられる男の子が、遊び感覚で隠れて変身していく青春コメディ
横山旬さん好きな作家さんです。切り絵のような独特の世界観を持ちながら、本作はやってることエロ馬鹿なのでノリが掴めるか心配ではありますが、最後まで設定を突き詰めた内容になっているので信用して読み進めてもらいたい。
序盤は変身能力の特性を生かしたコメディとして発想の面白さを軸に進めていましたが、終盤にちょっと長編が組まれていて評価が上がりました。お決まりですが日常を過ごして最後に設定と向き合って答えを出す漫画めちゃくちゃ好きです。キャラクターの落とし所も完璧に思えます。
50位 On the way to Living Dead 全9巻
東京湾に浮かぶ人工島「富士島」では、“世紀の薬品”と言われる新薬が開発されていた。ある日、島は死者がうごめく地獄へと姿を変える。島に残された者達の運命は――!?
ゾンビだらけの島の脱出を試みる生存者たちの、アクション・ミステリー
無料アプリで連載していた作品で、全巻作者さんが自費出版(BOOTHという所で買えました)、1〜4巻のみ電子化されています。設定としてはゾンビから逃げるだけでなく、原因となった一人の研究者(ヒロインの兄)を追っていく展開もあり、謎を解明するところまで話が進みます。
僕が個人的に好きな部分は感染して症状が出始めた人間の心理描写を描く点で、混濁した意識の中で過去と現在がフラッシュバックしたり、自身の記憶や感覚が曖昧になっていく表現のセンスが素晴らしかった。展開も意外性があって希望と絶望の配分が丁度良い作品に思えます。
49位 さくらの唄 全2巻
鬱屈(うっくつ)した日々を送っていた高校生・市ノ瀬利彦(いちのせ・としひこ)は、絵画を通し、学校のマドンナ・仲村真理(なかむら・まり)と親しくなる。彼女主演の映画を作り、文化祭で上映するべく、級友達と活動を始める利彦。真理という明るい太陽に照らされて、利彦の青春はようやく煌めき出す…はずだった。
欲と権力に塗れた、汚い社会を目にする高校生の青春ドラマ
鬱漫画は結構好きで、ある程度は美味しく頂ける気がしますが、激しく拒絶反応を起こしたのが本作です。そもそも序盤でコメディを象っていたのに、ある地点から作者の気まぐれで急激に方向転換し、突然に理不尽な暴力を組み込んで来たのが理解できない。
そういった展開の酷さだけならまだしも、普通に生きていたキャラクターの性格が捻じ曲がり、変わってしまい、環境に順応しつつある様が読者からすると寂しかった(新井英樹さん 愛しのアイリーン 然り)。ただ登場人物たちでやれる事は全て実行したため、一部で信仰される所以も分からなくない。
48位 子供はわかってあげない 全2巻
「KOTEKO、好きなのか?」
「ああ、かなり」
サクタさん(水泳部)と
もじくん(書道部)は
学校の屋上で出会った。
モーニング誌上で思わぬ超大好評を博した甘酸っぱすぎる新感覚ボーイミーツガール。出会ったばかりの二人はお互いのことをまだ何も知らない。ああ、夏休み。
屋上で出会った2人の高校生のちょっとミステリー有りのラブコメディ
コメディが上手い作家さんです。1ページ単位で上質な小ボケが繰り広げられていて、主張が強すぎない絵柄と、コマをまたぐ吹き出しから、読者の視線を会話の流れに持っていきます。
作品全体の緩い空気感は人物にも秘密があり、セリフを徹底して砕けた口調にすることにより、キャラクターの“育ちの良さ”と“親しみやすさ”を演出。内容は説明が困難なのですが「これは恋愛漫画だ」と決定づける充実した展開があるため、ラブコメとして楽しめると思います。
47位 オゲハ 全3巻
期待の新人・oimoが描く、異種遭遇生物ラヴテイル衝撃の第1巻。
「アゲハ蝶の汚いヤツだからお前の名前はオゲハな?」無表情の中学生男子・キジは、近所の公園で見つけた謎の生物・オゲハを"飼う"ことにする。しかしそれがラヴテイルの始まりだとは、その時知る由もなかった…。
公園で拾った“虫”と生活を共にする中学生の冷淡なラブストーリー
有りがちなボーイ・ミーツ・クリーチャーかと思いきや、人間の主人公の方にかなり癖があります。見るからに異質な「デカ過ぎる虫」を素手で触って持ち帰るし、普通に1人で飼い始めるし、表紙のオゲハの方がまだ人間らしい思考と感情を持ち合わせてるように思えるほどでした。
初連載にも関わらず画力が高く、キャラクターから距離を置いた“視点の不気味さ”が良い。序盤こそ受け入れられない作品に感じましたが、最後はキャラクターが好きになってしまい、結末に大きく心を揺さぶられました。
46位 それでも町は廻っている 全16巻
人情あふれる丸子商店に存在するメイド喫茶(カフェではない)「シーサイド」。ありふれた町のちょっとおかしなメイド喫茶を舞台に繰り広げられるドタバタ活劇!
ハマると抜け出せない下町バイト学園コメディ
キャラクターを好きになると無限にハマれるコメディです。1~2巻は絵柄が確立されていないので最低でも3~4巻くらいまでは読み進めて欲しい。作品の楽しみ方が分かってきて細かい魅力を拾えるようになると思います。
探偵回や学内イベント、ホラー、ファンタジーなど、16冊いろんなジャンルの話で攻めていて「完全食」のイメージを作り出す。各話ごとに時系列がシャッフルされており、読み返すと繋がる発見があります。多くのファンに完結を惜しまれた作品ですが、キャラクターと世界観をじっくり浸透させるような、心に残る最終巻でした。
45位 ゲレクシス 全2巻
バウムクーヘン職人・大西たつみは四十路にして初恋に落ちる。だが、その恋の行方は、文字通り迷宮入りに。次々に大西に降りかかる説明不可能な不自然現象。翻弄に次ぐ翻弄で、もはや大西は人とは呼べない存在に。この迷宮から無事に帰還し、再びバウムを焼ける日は戻ってくるのか。
説明不可能な“不”自然現象に巻き込まれる中年男性のシュール・ミステリー
古谷実さんはたくさんの漫画を描かれてるので選ぶのに苦労しました。現状の最新・最短編…稲中同様に著者の中でも別のベクトルで動いてる珍しい作風の本作。“世にも奇妙な物語”とか好きな人は間違いなくハマると思います。
納得のいく結末よりインパクトやキャラクターを重視している作品で、訳の分からずまま読み進めて読後に「え?」となるはず。私は読者が最大限まで興味を引いたところで投げる作品がかなり好きなので見事に心を掴まれました。ネタバレを控えるため書くのはここまでとします。
44位 H2 全34巻
ライバルであり、親友でもある国見比呂と橘英雄。甲子園をめざす2人の“ヒーロー”に、ひかりと春華の想いが交錯する…。正統派スポーツ&ラブストーリー。
野球を諦めた少年が、弱小高入学後にゼロから甲子園を目指すスポーツ・コメディ
あだち充さん本作が初めてになりますが、緻密な背景描写と後からどうにでもできる適当な設定で、その唯一無二の余裕のある空気感に速攻で引き込まれてしまいました。34冊と長いながらも、意外とダレずにまとまり切っているように思えます。
本作はとにかく投手が強く、無失点が基本で、一回でも打たれたら負けになるような場面が多々存在します。その中でも投手以外の引き立て役たちが後から輝いてくる構成となっていて、30巻以降にある人物が脚光を浴びる場面があり、多くの読者がそこで落ちたはず。
43位 甘い水 全2巻
青春漫画の名手・松本剛の傑作たちが電子で甦る! 北海道、道東、秋。少年は、誰にも望まれぬ夢を抱き、少女は、誰にも語れぬ大きな秘密を、心の奥にしまいこんでいた。そして、そのまま二人は恋に落ちた。『君の名は。』の新海誠監督も絶賛した、美しくも儚い青春漫画の金字塔!
若さの無力感を前面に押し出す、高校生のラブストーリー
一般的に鬱漫画というジャンルに分類されるかと思われます。特に貞操観念を壊されると死ぬ人はオススメしません。個人的に作画の魅力が本当に素晴らしいと感じました。意図された「風景」が映える構図が何度も登場し、人物以上に作品の印象を操作しています。
序盤まではそれほどショックの強い場面はなく、普通に尖った学園ものとして楽しめてしまうのが罪深い。後半のドン詰まり感はなかなか出せない。最終兵器彼女、鬼頭莫宏、新井英樹で耐性をつけているつもりでしたが、許容を超えてしまいました。
42位 Sunny 全6巻
星の子学園――様々な事情を持つ子供たちが、親と離れて暮らす場所。陽光が燦々と降り注ぐ園の片隅に放置されたポンコツサニー。其処は彼らの遊び場であり、彼らの教室だった。
両親と離れて暮らす子供たちの、家族の愛情を求める人生ドラマ
松本大洋さんは「竹光侍」と迷いましたがこちらにしました。著者は短編集も含めて10作ほど読んでおりますが、他の漫画と比べて“絵の説得力”が格段に高く、斬新なコマ割りと構図から作り出される深みのある空気感の虜になっています。
中でも本作は太い線の少ない温かみのある絵柄に調整されていて、舞台となる地方の街並みとマッチして懐かしい雰囲気を演出。子供視点の感情を表現する描写がとても豊富で、それぞれの痛み・寂しさに対する我慢から、見ている独自の景色を鮮明に写し出す。松本大洋さんの代表作と言えると思います。
41位 BLUE GIANT 全10巻
ジャズに心打たれた高校3年生の宮本大は、川原でサックスを独り吹き続けている。
雨の日も猛暑の日も毎日毎晩、何年も。
「世界一のジャズプレーヤーになる…!!」
努力、才能、信念、環境、運…何が必要なのか。
無謀とも言える目標に、真摯に正面から向かい合う物語は仙台、広瀬川から始まる。
世界を見据える若きジャズプレイヤーのサクセス・ストーリー
当時『音楽漫画』というジャンルを知らなかった私の度肝を抜いた作品です。表現力が凄まじく、演奏者の出し切る“熱”に紙面越しに涙腺を焼かれた。読み手にしか伝わらないと思いますが、頭が痛くなるほど感動して泣いてしまった。
5巻くらいから無謀だった夢が段々と現実味を帯びてくるので、そこまではオススメしたい。続編『SUPREME』も面白いのですが、今のところ前作の方が上です。彼らの楽でない生活背景や練習量を知っているからこそ、数分間の演奏シーンをめくる手に自然と力が入る。
40位 ショートケーキケーキ 全12巻
芹沢天、高校1年生、女子。通学はバスで片道2時間。特に不満は、なし。だったけど…。友達の下宿先にこっそり泊まった日。そこに住む男の子の言葉に背中を押され、家を出て下宿をすることに。新しい出会いが呼び起こす、この気持ちはいったい何――?
下宿先で巻き起こる高校生たちの恋愛少女漫画
少女漫画は詳しいジャンルではないので多くは語れませんが、ヒロインがあまり他人に媚びを売らないクール系で、個人的に好感が持てました。
主要メンバーは4人ですが、目まぐるしい恋愛バトルは中盤で決着がつき、後半は友情をテーマに緩やかに風呂敷を畳んでいきます。型に囚われない展開にも心踊りましたが、漫画においての"視線誘導"が本当に上手い。類を見ない高い技術の虜になりました。
39位 まどぎわの青い春 全2巻
いつもけだるげな高校2年生の山田幸は、 今日も幼馴染の瀬野楓に想いを寄せる。 そんな山田を同級生の戸田洋助と赤間かおりは囃したてるが、 戸田と赤間にも気になる人がいて……。
好きな気持ちがすれ違う、それぞれの青春の1ページ。
「友達」から踏み込んだ関係を想う、4人の男女の純愛青春ドラマ
私事ですが過去に一度だけ参加したコミティアにて知った作者さんです。漫画の運びが上手く、綺麗な線にも魅力を感じましたが、「性格の悪いキャラクターが出てこない」のが最大の特徴ではないでしょうか。読んでいて気持ちが良い。
本作は1話8ページほどの細かいエピソードで刻まれていますが、それぞれの日常会話の小気味よさが癖になりました。緩やかに進展もあり、終盤はキャラクターの表情に胸を締め付けられて死んでしまいそうになった。密かに推したい2冊です。
38位 乙女文藝ハッカソン 全3巻
小説執筆は孤独なもの――? 作家志望の安達倉麻紀が入学した地方大学の文藝部には、そんなイメージを覆す奴らがいた!
ITエンジニアたちがおこなう開発競争「ハッカソン」(ハック+マラソン)の概念を持ち込み、チームワークによって傑作小説を生み出すヤバい面々! SF、ミステリ、ファンタジー、純文学……独自の創作方法でそれぞれのジャンルを極めんとする乙女たちの文藝青春譚、開幕!
小説を書く文学乙女達の大学ライフコメディ
文藝ハッカソンという"数人で話合って"小説を作っていく変わったサークル活動が主となる漫画です。出されたお題から「じゃあこんな案はどうだ?」とプロットを練っていくのですが、その段階で出てくる小説のストーリーがとても面白く、斬新なアイディアを容易に連発する作者の器用さに息をのむ。
偶発的に誕生したアイディアから徐々に構成や設定を詰めていき完成まで持っていく様子は、創作に触れている人間の脳をビリビリと揺らしてきます。打ち切りですがストーリーはそこそこまとまってます。小説の話を考えすぎて情緒不安定になっている乙女たちも笑える。
37位 ベクターボール 全5巻
学校は、人知れず死にかけていた。平穏な日常の裏で進行する、謎の生物たちによる“侵略”。米炊おかかは、その異変を解決したいと思っていた。群青新太は、ただ一人、侵略を食い止めようとしていた。“戦う意志”を持つ二人の出会いが、全ての始まり。新時代を創る"絆"の学園ファンタジー、堂々開幕!!
能力で"素材"を生み出せる仲間たちと、それを"加工"して敵と対峙する頭脳派主人公のタッグバトル漫画
設定がガッシュ並み、もしくはそれ以上に上手く、1巻から20冊以上は続く長編だと確信しましたが、事情のため打ち切りとなってしまいました。ただ5巻まででもかなり面白いので、オススメの対象です。
著者は熱いバトルで知られていると思いますし、本作でもその魅力は十二分に発揮しています。ただ「学園モノ」という設定は劇薬で、生徒・先生とおかしなキャラクターがどんどん登場し(木登り部など)ギャグの天井が完全に消失してしまった。笑いを満遍なく組み込んだ神バトルをもっと読みたかったです。
36位 エアマスター 全28巻
女子高生・摩季は一見普通の女の子。だが、ストリートファイトでは空中殺法を使って無敵を誇る「エアマスター」となって戦う!
空中戦を得意とする無敗の女子高生ファイターの、バトル・アクション
柴田ヨクサルさんは登場させたキャラクターを全く片付けないというか、側から見ても実力差は明らかなのに何度も立ち上がって、引き伸ばして、結局負けるという、バキに通ずる理論無視の『展開のしつこさ』があります。
ただ演出面は最高級ですし、漫画において一番かっこいい場面を1つ選べと言われたら、本作は有力な候補になります。正直言って展開がダレるのはしょっちゅうですが、終盤の人物の渋滞が飽和した瞬間に発生する「全キャラ参加」の戦いは、他で味わえない、格別の読み応えでした。
35位 SWWEEET -スウィート- 全2巻
幼なじみ・さくらに恋心を抱くススム。鏡の中からススムの前にだけ現れる双子の弟・ツトム。今でも失踪したツトムを想い続けるさくら。そんな3人の、淡くて痛くて切ない青春模様の行く末は…?
第1回IKKI新人賞受賞作家による連載デビュー作が、ついに単行本化!!
イジメという過酷な現実の中で行方不明になった身内を探すラブ・ミステリー
開幕でいきなりエゲツないイジメが繰り広げられていたり、回想(という名の妄想)が不定期に挿入されていたり、畳み掛けてくるペースについて行けずに読んでいて脳がバグを起こす作品。
感情を堪えて吐き出すまでの描写が本当に力強く、表情による"圧"がハンパない。万人ウケするストーリーでもないと思いますが、変わったラストの漫画が読みたい人には打ってつけだと思います。名を馳せる前に他界されてしまった惜しい漫画家さんです。
34位 ドラゴンヘッド 全10巻
20世紀最後に放たれた、恐怖の大巨編「世紀末サバイバル」!! 修学旅行帰りの新幹線は、突然のトンネル落盤事故によってすべての光を失った……!! 闇につつまれ、血みどろになった凄惨な“墓所”。生存者はテル、アコ、ノブオ、3名のみ。ほか全員、即死……。酸素も食料も出口すらも断たれた少年たちは、次第に壊れゆく「心」と闘いながら、動きはじめる。たったひとつの“希望”――「東京に、家族のもとに帰ること」を、生き延びるための支えとして……!!!!
新幹線の脱線事故に巻き込まれた高校生のサバイバルアクション
望月峯太郎さんは「ちいさこべえ」にしようかと思いましたが、逆にこっちの方をあまり見ない気がするので選んでみました。パニックホラーでありながらミステリーの部分もしっかりしていて、読み返すと伏線に気づけるほど作り込まれた構成となっています。
災害の規模が非常に大きく、「ああこれ絶対に助からないな」と思える迫力ある描写も魅力。行き場も、食料も、何よりマトモでいる気力を失った人間たちはどんな行動を取るのか。トンネルに閉じ込められ続けた高校生は"暗闇"に対して何を思うのか。オチは納得できる部分が少ないですが、過程で出てくる歪な倫理観は一読の価値ありです。
33位 僕の小規模な生活 全6巻
笑って、そして身につまされると、モーニング連載中から大評判! 人間関係の軋轢こそがマンガの母だった!「マンガ家志望の人は、読んでおいて損はないですよ!」――(福満しげゆき)業界人がみんな読んでいる(らしい)「マンガを描くマンガ家のマンガ」いよいよ配信!
売れない、モテない、人間関係が上手くいかないマイナー漫画家の結婚&子育て生活エッセイ
独自の雰囲気を持つ漫画家さんで、刺さる人と刺さらない人で2分割されるかもしれません。小規模な軋轢に振り回されていく作者の様子は、外ヅラや人間関係で苦労してる人種にはスルーできない内容であり、どうでもいい人にはどうでもいい(まあエッセイってそんなもんか)。
日常で起こった事や当時の感情を淡々と漫画にしていて、「そこを漫画にするのか」と感心してしまう。連載掛け持ちによる担当編集との目紛しいやりとりなど、なかなかハードな生活面が中心となっています。特に妻の出産までの流れは衝撃的で、立会い未経験者は大いに読む価値があるのではないかと思います。
32位 団地ともお 全33巻
単身赴任の父親がいる「ともお」は、今は母と姉の3人で団地に住んでいる。
終業式の日、母に成績のことで叱られたともおは、夏休みの計画表を立てろといわれるが…。ちょっとおバカで微笑ましい小学4年生・ともおが繰り広げる毎日は、爆笑としみじみの連続!!団地住まいの小学生の姿を生き生き描く!!
団地に住んでいる小学生たちの平和コメディ
個人的にめちゃくちゃ面白い漫画だと思っています。ダラダラと1話を消化しているように見えますが、各話にテーマやちょっとしたファンタジー設定があり、尽きることのない作者の引き出しに目を見張る。
浦安鉄筋家族のようなハイテンションギャグというよりは静かなユーモアという感じで、クスッと笑わせに来るタイプ。1話にハマれば最後まで楽しめると思います。一貫したストーリーの水準の高さが本当に凄い。
31位 銀河の死なない子供たちへ 全2巻
とうに人類が滅亡した星で、ラップを口ずさむのが大好きな天真爛漫な姉・πと、いつも読書をしている内向的な弟・マッキは、永遠の命による終わらない日々を過ごしていた。
そんなある日、愛すべきものの終わりに直面した二人は……。
「手塚治虫文化賞」受賞作家が挑む、不死の子供たちの果てしない日常と、途方もない探求の旅――。
『死』と『老い』を知らない子供たちの永遠に続くスペクタクルファンタジー
少ない登場人物で話をゴタゴタさせず、全2巻で設定の面白さと勢いを生かしたまま完結させています。ストーリーの起承転結が非常に分かりやすく整っており一気に読み進めてしまいました。
著者の漫画はそんなに詳しくありませんが、世界観の表現がかなり上手く、冒頭の数ページの演出で読者を取り込んでいきます(不老不死を表現するために暇つぶしとして円周率を計算し終えるなど)。ラストに向かうほど名言を重ねていて、読み返すほどにクオリティの高さに膝を打つ。広くオススメしたい作品です。
30位 ザ・ファブル 全22巻
“寓話”と呼ばれし、風変わりな“殺しの天才”が、この町の片隅にひっそりと棲んでいる──。殺しのプロとして“一般人”になりきれ! 野蛮で、滑稽な、大阪DAYS。『ナニワトモアレ』&『なにわ友あれ』の南勝久、銃撃最新作!!!
見た目は惚けた男、中身は凄腕殺し屋の、殺伐としたアクション・コメディ
何とも説明の難しい、独特な読み味を持つ作品です。序盤は緩い作風なのですが、中盤以降の隠されていた設定の開示と、そのタイミングが絶妙で、一気に展開の振れ幅を広げてきます。普遍的なコマ割りを淡々と続けていて、統一された会話のテンポも少し怖い。
章を重ねるごとにシリアス方向へ化けていく構成で、特に18巻以降の最終章は緊張感を最大まで高めており、終始息を忘れて読み進めてしまいました。第二部も予定されているようですが、第一部でほぼ全ての事案に決着がついているため、どのように繋げてくるのか楽しみな作品です。
29位 皇国の守護者 全5巻
長らく太平を謳歌していた島国、その最北端・北領に突如、超大国の艦隊が押し寄せる。が誇る戦姫・ユーリアの指揮する精鋭部隊の前に、為す術なく潰走する軍。剣牙虎の千早とともに、圧倒的軍勢に立ち向かう兵站将校・新城直衛中尉は、蹂躙されゆく祖国を救えるのか…!? 佐藤大輔・原作の同名小説を、俊英・伊藤悠が苛烈に描く戦記浪漫!
長期戦争に身を投じる兵隊のアクション漫画
舞台は日本によく似た架空の国『皇国』で、主人公の隊は負け戦の殿、6倍の兵力を持つ『帝国』軍の足止め役になります。撤退と突撃を繰り返しながら少しでも時間を稼ぐ、過酷な消耗戦が軸となっている作品です。
全5巻という事でサクッと読むつもりでしたが、文字数が多く1冊あたり45分ほどかかりました。感覚的には10巻以上の大作でした。生死を懸けた小規模でリアルな視点からくる緊迫感と、戦況をひっくり返す機転が魅力。読むのに体力が要る作品ではありますが、リターンは保証できると思います。
28位 Jの総て 全3巻
父と母を失い、名門男子校の寄宿舎で新たな生活を始めた少年・J。
彼の望みはマリリン・モンローのような女性になること―。
運命の人・ポールとの出会いで動き出す、真実の愛を求める魂の物語。
女に生まれたかった青年・Jの波瀾万丈な人生を描いた恋愛ストーリー
ジャンルはBLと勘違いされそうですが主人公はオカマ(中身は女)ですので感覚としてはやや男女の恋愛に近いと思います。更に中村明日美子さんの透き通る画力で中性的に描かれているため、性別の認識はより難儀です。
全3巻で主人公の「生き方」と「選択」を存分に描いていて、特に大コマ連発の最終巻は何度も感情を揺さぶられました。著者は底なしに漫画が上手く、ページの余白も活用しながら映える構図を模索されています。ただ強い性描写に刺激を受けすぎないか注意が必要です。
27位 フリージア 全12巻
舞台は戦時中の近代日本。不況にも関わらず、主人公の叶ヒロシは、ハローワークからの推薦で仕事の面接に行くことに。 その勤務先とは「カツミ執行代理人事務所」、業務内容は「代理執行」…通称「敵討ち」。
この世界では、重大犯罪において、犯人への法による刑罰とは別に、被害者に敵討ちの権利を認める「敵討ち法」が成立していた。
法的な手続きを経て復讐(殺人)のお手伝いをする特殊な職業の社会人アクション
作品の軸とも言える強烈な要素は「殺しが許可された社会」でなく「そこに順応し過ぎている主人公」です。自分の中に複数の人格“友達”を作り出し妄想で会話している、という一見してイタイ人間なのですが、命のやりとりにおいての勘の良さが格段に優れています。
ストーリーも上手くまとまっており、12巻という長さの中で丁度良いキャラクターの登場数となっています。重いホラーなのにシュールギャグを被せて疲れさせない手法に惚れました。最終話の演出が非常に“粋”で、未だにこの作品を超えるものには出会っていません。
26位 G戦場ヘヴンズドア 全3巻
2つの若い才能の運命的な出会い!人気マンガ家“坂井大蔵”の息子でありながら、その父を嫌って小説を書く町蔵と、大蔵に憧れてマンガを描く鉄男。やがて、2人は合作で漫画大賞に応募することに…。
“自分の人格”を壊すほどの大きな才能を持った2人の高校生の過酷な漫画人生
全3巻とは思えないドラマと疾走感を持った作品です。最初から最後まで一直線に『漫画を描く事との向き合い方』を突き詰めていて、立て続けに起こる“剥き出し過ぎる感情”に目がまわる。
漫画を描くというプロ意識、人生を全て擦り切るというただの現実を見せつけられます。漫画が好きであるほどその認識に訴えかけられると思うので一読願いたい。作画もずっと熱量があって刺さります。
25位 間くんは選べない 全3巻
26歳の童貞サラリーマン・間くんに、なぜか同時に2人、彼女ができた!1人は取引先の美女・里見さん、もう1人は電車の中で助けた女子高生・鏡香ちゃん。二股をかけることは悪いと思いつつ、「すぐどちらかにフラれるはず」とたかをくくっていると、どうやら2人とも自分が大好きな様子。「どっちかなんて選べない!!」悩める間くんの初めての恋はいったいどうなる!?甘くてとびきりスリリングなラブストーリー、第1幕!!
恋愛経験ゼロの童貞がいきなり二股をかける、スリリングな恋愛ストーリー
好みの作品でした。浮気漫画は主人公が同性だとそこまで嫌悪感を抱かないのですが私だけでしょうか。板倉梓さんの描く女の子は抜群に可愛く、"二股"というテーマを最大限に生かしていると思います。
先の展開が予想できる設定ですが、主人公の悪い方の決断力(先にヤレた方と真剣に付き合う決意など)が無駄に優れており、1巻から分かりやすく最速で追い詰められていく様子が期待感を高めました。2~3巻もダレる事もなく次々とイベントが発生し、息を忘れてラストまで読み進める事ができた。個人的にラストが『こういうの待ってた』という攻めた演出だったので評価が上がっています。
24位 ニッケルオデオン 全3巻
ヘンなお話、あります。道満晴明劇場開幕。
たった8ページの短編に、愛と勇気とちょっとの毒を。(あとは、BLとかロリとかヤンデレとかフリークスとかヒーローとか邪神とかとか…)。ショートの妙手・道満晴明がおくる、不思議な味わいの短編集。
ささやかで、愛おしくて、バカバカしくって、すこし切ない…色とりどりの13編。あなたの大好きなお話が、きっとあるはず。
起承転結と独特なキャラクターの魅力を8ページに詰め込んだ、ショート・ファンタジー
私を短編集の世界の魅力に引き込んだ作品です。3冊とも全て8ページの複数の短編で構成されており、どれも『仕掛け』が発動する頃には話が終わっていく、ショートストーリーならではの面白さを備えています。
「深夜の動物園を散歩する虎と女子高生」「負けた人間が警察に助けを呼びにいく陸上部のしりとり対決」など、世界観で心を掴んでくる。道満晴明さんは尖った作風を多数出版されていますが、まずオススメしたい代表作です。読み順は赤→緑→青。
23位 だんしんち 全5巻
立川にあるボロアパートで一人暮らしをする大学2年生・壇野心志、通称「だんしん」の部屋は友人達の溜り場になっていた。
3C男子(童貞・コミュ症・貯金ゼロ)のだんしんを筆頭に、天然マイナスイオン系男子・ぐーぐー、ドSなサブカルクソメガネ・シャンピが集う部屋には、ゆるっと楽しい時間が流れていく…。
個性バラバラの大学生3人の唯一無二・楽し過ぎる無駄な時間のキャンパスコメディ
あまり見ない「作画に力を入れた」コメディです。文字量を調節して画面にゆとりを持たせて、贅沢なコマ割りで心地良い空気感を演出しています。「よつばと!!」好きな人はハマると思う。
3人のキャラクターの掛け合いが面白いのはもちろん、家主だんしんの1人の時間、2人だけの時間など、多角的にキャラクターの肉付けをしていきます。特に年上2人の“だんしん家にいない時”に描かれる過去や環境が切ない。“青春”から“独立”までの人生を描いた傑作コメディです。
22位 メイコの遊び場 全3巻
学校に通ったことがないメイコはいろんなことをよく知りません。だけど最近は昼間にいろんな遊びを教えてもらっています。夜はお父ちゃんに頼まれて、知らないおじさんを壊す仕事をします。左目の眼帯を外して……。1973年の大阪を舞台に、眼帯少女が男を壊して壊しまくる残虐エンタテインメント!!
世間知らずのメイコが、遊びと殺し方を覚えていくホラー・コメディ
ぜひとも最終巻まで読み進めてもらいたい作品です。目を合わせた人間を自分の空想の中に引き込む能力持つメイコが、昼間に学んだ昭和の空き地で行われる遊びを残酷な「殺し方」へ応用して、ヤクザを懲らしめていく内容となっています。
最終巻まではほぼ同じ展開続きで、単調もいいところなのですが、最終回の出来が半端なく良い。私は1巻でしばらく止まっていて、ふと2〜3巻を駆け抜ける形で読みました。恐ろしく綺麗な幕引きの中に、キャラクターの未来が見える絵を残している。エグい最終回です。
21位 ロッキンユー!!! 全4巻
高校の部活レクリエーションで1人の地味で暗そうな生徒が演奏した音楽「ロック」。その演奏に心を奪われた真神たかしは、ロック研究会の戸を叩く…。そこでたかしが出会ったモノとは…!? 青春ロックストーリー第1巻!
部員1人のロック研究会と、そこへ乗り込む新入生の学園ロックバンド漫画
打ち切りですがとても面白い音楽漫画です。音楽趣味を理解されないオタク達が、自身の気持ち悪さを肯定して大衆に攻め入っていきます。
とにかく演出がカッコよく、太字を敷き詰めた大ゴマでひたすら煽る。『ロックなんかやってる奴 キモいに決まってるだろ』とか、理解されない少数側の叫びを熱く訴えてくれます。4巻まででもオススメですが、作者が続編を自費出版してくださっています。全くクオリティが落ちていない(むしろカラー解放で上がっている)ので、気になれば「ロッキンニュー」もチェックしてみてください。
20位 エリア51 全15巻
ドラゴン、ゴブリン、イエティ、ネッシー、ガネーシャ、宇宙人……そんな世界中の「人ならざる者」をかき集め隔離した場所がある。そこはアメリカ51番目の州、「エリア51」と呼ばれている。表にいられなくなったワケありの人間、真鯉徳子、通称マッコイは、河童のキシローを助手としてリトルトーキョーの放棄された地下鉄駅にて探偵業を営んでいる。彼女はどうやら何者かを探しているようだが……!?
聞き覚えのある神や新生物が巻き起こす事件に奔走する、探偵の銃アクションファンタジー
切り絵のようなコントラストの効いた独自の画風が特徴で、他では読めないお洒落な演出が目白押しです。多数登場する伝説的生物もカッコイイのですが、ストーリーはハートフルな展開が多く、決してキャラクター図鑑だけでは終わらない。
個人的に最終15巻の因縁の対決がかなり好きで、あっさり幕を引いた作者の計らいに感服しました。作者様は『全て行き当たりばったりで描いた』と公言されていますが、完璧なストーリー構成ではないかと思ってます。
19位 ワンコそばにいる 全3巻
28歳独身ОL・咲山さんは、最近飼い始めた「ワンコ」に夢中。名前はシロさん。かわいくってやんちゃなシロさんとのふたり暮らしは、人生に疲れた咲山さんにとって最高の癒やし。
でも、他人には絶対言えない秘密がひとつ。
……シロさんの正体は、年下の男子大学生・スミタくんなのだ! 今日も定時でおうちに帰ろう♪スーパー・ポジティブ・ラブコメ!
OLが不本侵入してきた大学生(中身は犬)を飼い始める、倫理観めちゃくちゃなラブコメディ
あらすじからしてぶっ飛んでいる作品です。何故か「寝ると犬と人格が入れ替わる」という正気を失うような設定の扱いが作中でめちゃくちゃ軽く、普通に恋愛漫画を形成している点が最高に好き。キャラクターの適応能力が異様に高い。
構成も人間/犬の時の二面性で周囲の反応も二段回描けるので、最短で人物の内面を出せるのが上手いと思います。御託はともかく、キャラクターの「え?大丈夫?」な思考にハマると最後まで笑わされて振り回されてること間違いなしなので、感覚で楽しんで欲しい。
18位 兎が二匹 全2巻
外見は20代の女性ながら、398年も生き続けている不老不死のすず。彼女の日課は、同居している19歳の青年・サクに自殺を手伝わせること。サクは死んだはずのすずが目を覚ますたびに、すずと一緒に生きていきたいと懇願するが、辛い記憶を背負った彼女は、ある日確実に死ぬ方法を思いつく―――。
注目の新鋭作家が綴る、死にたくなるほどすれ違い想い続ける永遠の愛の物語。
不老不死の女性と19歳の普通の青年のラブストーリー
傑作です。私が今まで読んだ漫画の中ではトップクラスに泣きました。ストーリー構成がかなり面白く、1話目で物語の80%が完成し、2話目以降からは過去編によって1話の関係を補完していく仕組みとなっています。
2巻の後半からまた話が進み始めますが、1話目を最大限まで活用した手法に最後まで驚かされた。誰も立ち入ることができない関係の純愛ストーリー故に、オチでは賛否が分かれると思いますが、私は好きです。
17位 なるたる 全13巻
星が、その子を導く――。今年小学校6年生の玉依(たまい)シイナが島で出会った、人の認識外のモノたち・乙姫、成竜、そしてホシ丸。シイナの日常が今、ゆっくりと、しかし確実に変わりだす。少年少女が織り成す、地球的スケールの物語が始まった!!
"竜の子"という「痛覚を共有して」自在に操る事ができる兵器を手にした子供たちのミステリーアクション
問題作です。4回読みました。序盤に登場人物を増やし、中盤以降に時間をかけて掻き回す珍しいストーリー構成となっており、「このキャラクターなんだっけ」となること請け合いですが、多くのキャラにスポットライトがあたる漫画なので頑張って整理してついていって下さい。
1~5巻はファンタジー・バトル漫画として本当に面白く、満を持してオススメできるのですが、6巻から限度を超えた過激な描写が多くなるため大半の読者が振り落とされます(作品への入り込み具合によってはトラウマ必須)。
とにかく各キャラクターの作中での"目的"や"役割"が非常に綺麗に描かれており、読み返す程に全ての発言が繋がっていく。またストーリーと並び、圧倒的な人物の表情の緻密さも大きな魅力。余談ですが、読後に解説サイトを探してみると印象変わると思います。
16位 ハイスコアガール 全10巻
『ポリゴン』って何?食えんの?そんな2D全盛期だった古き良き格ゲーブーム到来の1991年。ヤンキーとオタクとリーマンが蔓延る場末のゲーセンに、彼女は凜と座していた──。
熱きゲーマー達の学園恋愛漫画
押切蓮介さんはコメディの印象が強く、恋愛描写には全く期待していなかったのですが、ゲーム対戦の帰り道などの油断した瞬間に強烈なエピソードを挟んできました。徐々にゲームと恋愛要素が融合していき、一戦に対する熱も上がっていく。
主要人物2人がシャイなため、読者は応援側に回ってしまうと悶々と読み進める事態に陥ります。ゲーセンが基本の狭い世界観の中でも舞台の選定が上手く、最終回の場面では最高に胸が高鳴った。キャラクターが「良い子」なのでそこにハマると沼です。
15位 げんしけん 全21巻
――春、笹原完士(ササハラカンジ)は意気込んでいた。『ある種』のサークルに入ると決意していたからである。サークル部屋から広がる楽しい大学生活を等身大で描く、アキバ系青春物語!!
アニメ研でもマンガ研でもない、中途半端な現代視覚研究サークルで起こる恋愛スクールライフ
個人的に好きな恋愛漫画です。3巻くらいまでは普通に大学のサークル活動が主体ですが、著者特有の俯瞰的に見る恋愛展開というか、内面を描かずに仕草とか態度で進める手法がめちゃくちゃ好みだった。他作にも言えますがしっかり関係性の土台を作ってから始めるのが強い。
第二部(10巻以降)は意外な人物が話を引っ掻き回す構成で、ややラブコメ寄りの内容にはなりますがそれなりに答えを出すので僕は好きでした。作者の人間味の描き分けを生かしたオタク/陽キャの価値観の混在は、他では見られない物語な気がします。
14位 恋は雨上がりのように 全10巻
橘あきら。17歳。高校2年生。
感情表現が少ないクールな彼女が、胸に秘めし恋。
その相手はバイト先のファミレス店長。ちょっと寝ぐせがついてて、たまにチャックが開いてて、後頭部には10円ハゲのある。そんな冴えないおじさん。
青春の交差点で立ち止まったままの彼女と、人生の折り返し地点にさしかかった彼が織りなす、恋と青春の物語。
女子高生と中年店長のファミレス(アルバイト)ラブコメディ
何度も読み返しました。コマ割りから吹き出しの位置まで、漫画の形がかなり好きで、漫画の教科書として扱って欲しい作品です。
特に"セリフの抑揚"の技術が凄まじく、何でもない場面を読者にとって特別なものへ自在に変換しています。ストーリーは5巻以降からコメディ要素が強くなり好みが分かれると思いますが、最後が思いっきりシリアス展開なので、完走願いたい。詩や小説、素敵な文学作品に出会ったような爽やかな読後感に浸れました。
13位 ハイキュー!! 全45巻
おれは飛べる!! バレーボールに魅せられ、中学最初で最後の公式戦に臨んだ日向翔陽。だが、「コート上の王様」と異名を取る天才選手・影山に惨敗してしまう。リベンジを誓い烏野高校バレー部の門を叩く日向だが!?
小さくても飛べる、最強の囮を担う選手のバレーボール漫画
1〜4巻は首を捻ったものの、5巻から最終巻までの全てが面白かった奇跡のような作品です。入部の段階でゴタゴタやったのは得策に思えませんが、公式戦開始から面白さが爆発する。各試合ごとに特定の選手の成長が有り、濃密な展開が最後まで持続します。
練習試合や自主練で人物の成長の兆しを映し、勝敗を分ける場面で回収する、全体を見た構成の恐ろしさに膝を打ちました。表情の圧が作画的最大の武器で、引き→寄せの構図から繰り出される集中で研がれた眼光に読者側の温度が上がる。スポーツの悦びが詰まった漫画に思えます。
12位 お茶にごす。 全11巻
「平和な心と生活を手に入れたい」と願い、茶道部に入部した最強の不良・デビルまークン! 彼は暴力の連鎖から逃れ、優しさの道を極めることが出来るのか…?
暴力の連鎖を断ち切るために茶道部に入部した、悪魔と呼ばる男のスクールライフコメディ
最近読みました。結構いろんなブログで紹介されていて、「まあ今日から俺は‼︎には勝てないだろう」と舐めてかかったらボコボコにされた。
正直序盤は話が堂々巡りになっていてあまり好みではなかったのですが、中盤からキャラクターの過去が出てきて「好き」以外の感情が消し飛びました。最後シリアスで締めるコメディ大好きです。ヒロインめっちゃ可愛くて良い人。主人公の性格に思うところあって読後10分くらい泣いていました。
11位 刻刻 全8巻
佑河樹里(ゆかわ・じゅり)は失業中の28歳。家では父・貴文(たかふみ)と兄・翼(つばさ)、じいさん三代のダメ男がヒマを持て余している。ある日、甥・真(まこと)が翼とともに誘拐される。身の代金を渡す期限に間に合わなくなった時、じいさんは佑河家に代々伝わるという「止界術」を使い、世界を“止めた”。 だがあり得ないことに、救出に向かった先で樹里たちは自分たち以外の“動く”人間に襲撃される。そしてパニックの中、異形の存在「管理人」が現れて…。
時が止まった世界の中で1つの石と家族を奪い合うアクションファンタジー
逃げ場のない空間で殺人鬼が暴れ回るようなスプラッター作品ではなく、一般的な家庭で密かに受け継がれきた「未知のエネルギー」と、それを利用しようとする宗教団体との対峙を描いたサスペンスに近い作風となっています。
ファンタジーに対面した時の登場人物の反応が本当にリアルで、またそこから始まる推察がいちいち根拠がなさ過ぎて面白い。序盤はごちゃついてて何が起こっているのかわからなくなると思いますが、ストーリー構成が死ぬほど上手いので考えず半分まで読みましょう。何となく寄生獣が好きな人は100%ハマる漫画だと思っています。
10位 坂道のアポロン 全9巻
1966年初夏、横須賀(よこすか)から地方の高校へ転入した薫(かおる)。幼い頃から転校の繰り返しで、薫にとって学校は苦しいだけの場所になっていた。ところが転入初日、とんでもない男と出会い、薫の高校生活が意外な方向へ変わり始め…!?
ジャズを皮切りに同級生と関わっていく、思春期の学生の青春ストーリー
小玉ユキさんは上位に入るほど好きな作家さんです。光を持たない瞳のキャラクターデザインが可愛く、主人公は努力家で世話好きなのに未熟。展開も好転続きでは決してないのですが、もし気が向けば他の作品や短編集にも手を伸ばして頂きたいです。
本作の中心人物は3人ですが、それぞれ埋まらない穴を他人に求めていて、すれ違いはある中でも優雅な時間を過ごしていく彼らが、もどかしくも愛おしい。いずれ三人から二人の関係へ踏み込んでいく描写に何度も胸が痛みますが、誰もが身に染みる片想いの漫画の金字塔に思えます。
9位 ようことよしなに 全3巻
「ムカ友(ムカつく友達)」青春コメディー
「あの頃、私とようこちゃんと、あの小さな町で過ごした青春。」
女子高生・マキの親友は、 おふざけ音楽デュオの相方・ようこちゃん。 すぐ怒るし殴るし失礼だし、寂しがりで、わがままで。
正直むかつくことばっか!
だけどやっぱり憎めない。
そんな友達がいる、いた、欲しい、あなたへ送る、 ど田舎JK2人組、「ムカ友(ムカつく友達」青春アンサンブル!!
漠然とアイドル歌手を夢見る女子高生2人のど田舎コメディ
かなり好物な作品でした。展開にワクワクするタイプの作品ではないのですが、節々の作画のパンチ力が強く、手を止めさせられて場面に釘付けになりました。
『地方で曲を作って売れて上京する』という先がない2人ですが、当たり前すぎる学生生活を楽しく生きています。ストーリーは2巻でギャグに傾くもラストはシリアスで締めていて、読後に長く感傷に浸れました。綺麗にまとまっていますが、続編を本気で渇望してる僕は相当ハマっていたと思う。
8位 ひゃくえむ。 全5巻
俺はトガシ。生まれつき足が速かった。だから、100m走は全国1位だった。「友達」も「居場所」も、“それ”で手に入れた。しかし小6の秋、初めて敗北の恐怖を知った。そして同時に味わった。本気の高揚と昂奮を──。100mの全力疾走。時間にすれば十数秒。だがそこには、人生全てを懸けるだけの“熱”があった。
重圧と栄光の狭間で葛藤するアスリートのスポーツ人生譚
小学生編からスタートし、1~5巻まで段階的に成長を描いていく素晴らしいストーリー構成です。未だ出会った事ないジャンルだったので説明が難しいですが、モノローグ・コマ割り・構図・セリフまで、キャラクターをカッコよく映すための工夫が常に絶えない。
1~2巻まではただ演出面の魅力に取り憑かれていただけでしたが、後半から見えてくるアスリート人生への価値観や結果が胸に刺さり深く感動しました。努力が報われる少年漫画のようにフワッとした解答で終わらず、どこまで向き合って振り切る姿勢は誰にも真似できない作風です。収録されてる読切2本もかなり最高でした。
7位 サイクリーマン 全3巻
かつて自転車選手として将来を嘱望された竹繁が、サイクリングロードで意気投合したロードバイク初心者の矢美津。二人は「自転車」という趣味でつながり、仲間になる。しかし、実は矢美津は、竹繁にとって気安く話せない人物だった…!
家庭の悩み、職場のストレス。自転車を漕ぐだけで、みんな後ろに吹っ飛んでいく! 新しい自分、新しい世界が見つかるファンライドストーリー、開幕!
サラリーマン達の“楽しみづらい休日”を彩るロードバイク・コメディ
全3巻で非常によくまとまっています。仕事の面もしっかり描いていて、会社の上司と距離を詰めていく微妙な心境、『大人になってからできる友達』の嬉しさや歯痒さがよく伝わる。ロードバイクが軸なだけあって景色の作画もかなり巧い。
狭い舞台の人間関係を描いているのに世界観は全くこじんまりとせず、キャラクターの多面性を楽しみながら話を展開します。個人的に作者の生み出すキャラクターの人生観がとても心地よく、最後まで「会話」を楽しみに読み進めた作品は他にありませんでした。
6位 鉄腕アダム 全4巻
世界大戦・大気汚染・動植物の絶滅…死にかけの地球と人類に、謎の飛翔体「蝶」が次々と襲来する。蝶を倒せるのは人と同じ心をもったヒューマノイドのアダムだけ。人類存亡をかけた、史上最も熾烈な夏がはじまる。
人類の滅亡を阻止するため、宇宙で『蝶』というコンピュータを迎撃し続ける戦闘AIのSFアクション
とっつきやすいハリウッド映画のような、高いクオリティを持った作品です。計◯回、一戦でも負けたら人類が滅亡する設定を背負った濃密バトル。内容は殴り合いではなく、『光』や『熱』を使ったサイエンス。作者の科学に対する知識量が凄まじく、頭が悪くとも身近なものでわかりやすく解説してくれるので、流れを見失うことはありません。
コメディとして優れている他、作中のペース配分、人間ドラマ、進化し続ける戦術などが完璧に近い。キャラクターの表情も控えめに凝っていますし、敵キャラクターの気持ち悪いデザインにも心を掴まれた。本編で感動し、単行本収録の4コマで笑える、無敵の4冊です。
5位 電夢時空 全2巻
人は何のためなら戦える……緻密な描写力で高山和雅が描くSFアクション!
1冊目「電夢時空」
2冊目「電夢時空 RUNNER」で
別の話が収録おりますが、今回は1冊目について記します。
“落下物”の近くに偶然居合わせた3名の、SFバトルアクション
私は「演出」が好きでマンガを読む方ですが、「内容」で順位をつけた際に1~2位にくるのがこの作品です。アイディア自体は「もし人間が〇〇が可能だったら」といった至ってシンプルなものです。しかし、それを表現する科学的根拠や作画の動きが細かすぎる。
高山和雅さんはマイナーでありながらも大友克洋さんと同じレベルの実力を持った方だと思います。マンガより映画に近い、実現可能に見えるSF設定をどこまでも突き詰めていて、制作段階で心が折れそうなほど壮大なスケールを緻密に描いています。2冊目の「RUNNER」もよりミステリーに力が入っていて引き込まれた。
4位 ウルトラヘヴン 既刊3巻
史上最年少で手塚賞を受賞し、アメリカ・マーベル社でも作品を発表した小池圭一氏待望の復活!様々なドラッグにより手軽に気分がコントロールできるようになる近未来。自暴自棄な状況で不思議な売人と出会った主人公"カブ"の物語。
手軽に薬物を楽しめる時代にヤバイ薬に出会ってしまった男のトリップミステリー
(未完ですが続きが出なさそうなので完結済みの扱いとしています)
"ペーパードラッグ"とはよく言ったもので、おそらく演出面でこの作品を超える漫画はこの先に現れることはないでしょう。全3巻とは思えないボリュームの絶対的な体験を得ることができます。
説明不能の技術からかろうじて1点の特徴をあげるとするならば、『曲線』によるコマ割りです。普通漫画のコマは四角く区切られており、その上で視線誘導を展開します。しかし、本作は水面を広がる波紋のように、滑らかな曲線によるコマを、読者が“1つのコマ”と認識できるギリギリのバランスを狙って配置されています。
よって垣根のない連続した作画に脳の処理が止まらず、主人公のドラッグによる幻覚をダイレクトに読者の視点に落とし込んでいるのです。ストーリーもまあ面白いのですが、とにかく漫画という技術を限界まで目にしたいかた、必見です。
3位 スピリットサークル 全6巻
桶屋風太は中学2年生。平凡な中学生生活だったはずが額に大きな傷のある美少女の転入生・石神鉱子の出現によって一変する事に! 壮大な輪廻転生スペクタクル!
自分の前世を紐解いていくボーイミーツガール・ファンタジー
いつ、どこの時代で生まれても、必ず敵対し殺し合う運命にある2人の男女の話です。平和な学生生活を送る中学2年生、桶屋風太は転校生してきた石神鉱子に「私たちは6代の前世に渡り殺しあってきた、今こそ決着をつける」といきなり殺害予告をされてしまいます。
ちょっと可愛いと思ってた転校生にそこまで目の敵にされる理由は何なのか。それは本当に殺されそうになるほどものなのか。答えは"スピリットサークル"という前世の記憶を呼び覚ます謎の物体に秘められていた…!
設定がかなり神だと思います。自在に過去編を放り込める事により、『短編集のような長編漫画』の実現を可能としました(著者は短編や読み切り漫画が上手い)。またサブの設定として『最後には必ず殺し合う』『現世の人間がどこかで登場する(現在の母親→前世の友人の乳母など)』の2つがあり、期待値を維持したまま完走する事ができます。
伏線が強烈に上手いという訳ではないのですが、ラストに向けて感情がひとつに収束していく様は圧巻です。高校生の頃の僕が最初に漫画の限界を感じた作品でした。今でも大好きです。
2位 培養肉くん 全2巻
木下くんと九森さんは、この惑星にふたりぼっち…? 天下に無類の鬼才・宮崎夏次系が贈る、すこしSF(エスエ・フ)なスペース冒険譚!
宇宙の彼方で起こった小さな邂逅、ボーイ・ミーツ・ミート冒険譚
宮崎夏次系さん。かなり好きです。いきなり本作からいくのではなく、短編集から入り、「こういう作者だ」と1回体験してから手にとって頂きたいです。会話の『間』を武器とする作品は多数ありますが、著者は『途中のコマが足りない』と思わせるほどの突拍子も無いテンポが最大の特徴となっています。
1巻では世界観の魅力を緩く描いたコメディとなっていて、別段短編シリーズとの違いはありませんでした。しかし、2巻からその魅力を2倍、3倍と広げていき、収集のつかない事態に。自分の思考の一歩先を行く展開に引かれ続け、心地良いラストに落とされた。キャラ専門の実力者が、初めてストーリーを描いた作品に思えました。
1位 シュガー 全8巻
続編 リン 全4巻
石川凛、16歳。
とびきりイキのいい人気者でヤンチャ者。
北海道の小さな町で、母と祖父母に育てられた。
得意といえば、ダンス。
運動神経もかなりいい。
何考えてるかわからん、ともよく言われる。
今はまだ自分が何者になるかも知らないでいる凛。
将来はボクシングの歴史にその名を残すことになるとは露ほども――。
凡人からかけ離れた「天才ボクサー」の孤高な人生
まずもって『主人公の性格がクソ』。それでも面白い。漫画はキャラクターが命とも言えるはずなのに、そこから読者に好かれる要素を自ら削ぎ落とし、入り口を狭めながらも圧倒的な技術とメッセージで勝負するのが新井英樹さんです。
もともと画力の高い著者ですが、ボクシングという題材との化学反応が凄まじかった。どこにもない自由なコマ割りから、4次元的描写でステップを描き、対戦相手のみならず読み手をも翻弄する。例えこの世の全てを傷つけても、『才能』は剥がれ落ちない。悪態と愛情たっぷりに、真摯に人生や実力と向き合った作品です。
いかがでしたでしょうか。
恋愛漫画が多めで、やはり好きなジャンルなんだなと再認識しました。特に恋愛×〇〇と恋愛と別テーマが混在する漫画は好物で、楽しめるものが多い印象です。
ちなみに、医療系、歴史系、スポーツ系、ギャグ系、ヤンキー系はあまり読むジャンルではないので、載っていません。その辺りが好きな人には面白くない記事だったと思います。
連載中でも面白い漫画はたくさんあるので、完結したものから書いていけたら楽しそうです。
【蛇足:オススメの漫画の買い方】
①電子書籍のアプリ、もしくは掲載誌の公式サイトで作品の冒頭を試し読みをする
②続きが読みたいと思えば買う
シンプルですが間違いないです。
こういった記事を書いておいてなんですが「人が面白いと言ってたけど違った」というパターンは私自身多く経験しておりますので、イメージ通りの作品かどうか、一度自分の目で確認しておくと、より後悔の少ない買い物になるかと思います。
※あくまで一例として推奨しておきます
以上です。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
漫画において、魅力的な主人公とは何かを考えてみた
こんにちは。
また大それたタイトルとなっていますが、ただの素人の考察ですので、「面倒くさい読者もいる」という認識で軽く流してください。
さて本題。
私は漫画は演出(構図・コマ割り・セリフ)で全てが決まると思っており、
はっきり言って内容はどうでもいい(演出が良ければ何でも良い)と考えていました。
しかし、それは間違いでした。
数日前に自分の『苦手』な作品に直面し、
特に主人公の設定や描かれ方について、自分は大きくこだわっていたことに気がつきました。
以下、それらの各ポイントについてまとめていきます。
【注意点】
・ギャグ・コメディ漫画は考察の対象外です
・あくまで個人の見解ですので、意見が分かれます。『自分はこの方が好き』という内容であり、『この方が面白い』という意見ではありません
では、自分好みの主人公、その描かれ方について解説していきます。
1. 読者の主観として動く
早い話が、「無気力・無関心」な主人公だと作品全体の情報を発信するのに時間がかかる、ということです。
主人公が「俺は面倒ごとは嫌いだ」と言って事件を全て切り捨ててしまっていては物語は始まりません。しかし、消極的な考え以外で行動を起こすには、相応の理由が要ります。
そこで、
『自分以外の何かに強い関心を持つ』という設定が非常に大切になると考えます。
皆さんが好きな漫画の主人公も、思い当たる節があるのではないでしょうか。更にこの設定によって主人公は自発的な行動が増え、
『読者の主観となって素早く作品の情報を発信していく』ことも可能となります。
また、自分の身の安全を1番に考える主人公では一般的な人間と差がなく、読者が魅力を感じづらいのではないかとも考えます。
2. 主人公の『関心』から共感を得やすい『目的』を描く
主人公の外部への『関心』から作品のテーマが生まれます。
例) 自転車が好き → 仲間とレースで勝ちたい
ここからは更に読者のそれぞれの好みになってくると思いますが、自分は
『主人公が打算的でない』(自分のためだけに動いてない)という点が重要となります。
では、具体的にどうすれば良いのか。
3. 打算的になり過ぎないように、同じ「目的」を持ったキャラクターを増やす
例えば「サンクチュアリ」という作品
【簡単な設定】
『主人公がヤクザの世界でテッペンを目指し、裏社会から日本を正す』
面白い設定ですが、やや利己的に見えます。
しかし、キャラクターがもう1人絡むと、印象が大きく変わります。
【実際の設定】
『同じ意志を持つ幼馴染の2人が、ひとりはヤクザとして、もうひとりは政治家として、裏と表から日本を正していく』
主人公の独壇場という印象は薄くなり、互いに成長し合う姿が浮かび上がります。同じように、ルフィの「海賊王」や浅草氏の「アニメ制作」もひとりではなく同じ意志を持つ仲間と協力するからこそ、魅力的なテーマに感じるのだと考えます。
4. つまり自分の好みの作品とは
主人公は
・「利己的過ぎない」
・「何かに強い関心を持っている」
テーマが決まったら
・「主人公と同等の意志を持ったキャラクターを早めに登場させて欲しい」
割と当てはまる作品が多いような気がしますが、
私が先日読んだ作品は、主人公の利己的な野心、独壇場、協力する場面なしの状態で3巻まで進み、「作画は良いのにハマれない」事実について深く考えさせられるものでした。
「気にせず」に内容を楽しんでいる方も多い人気作なので名前は伏せます。
ただ自分の好みを知る利点は「1話もしくは1巻で見極めが効く」ということです。
漫画は人が楽しむために創られているものであり、作品の悪い点を語れるようでは負け組で、完全に使い方を間違えています。
そういった事故への回避に少しでも役立てていただければ幸いです。
お付き合い頂きありがとうございました!
鬼滅の刃が流行った理由について漫画オタクが考える
どうもー。
鬼滅人気すごいですねえ。
・コミックスが本屋から姿を消す
・掲載最新話がトレンド入りする
「アニメが流行る」というのは幾度となく見ていますが原作(漫画)がここまで流行るのはちょっと前例を知らないです。
なぜ漫画が流行るのか。
漫画オタクとしてその技術の高さを考えてみました。
1. キャラクターの“作り”
2. 焦燥感を生むテンポ
3. 残酷さの演出
以上3点。
順を追っていきます。
1. キャラクターの作り
漫画はキャラクターが作れる天才のみが表現できる世界です。
冒頭や過去篇などでアクシデントを起こし、そこで人物の特異な立場、行動の動機を描く
↓
その際に人物の感情の振れ幅を最大限に表現し、読者を引き込む
↓
設定がぶれないようにセリフや仕草を考え、作者が演じる
ここまでが一般的な流れです。
しかし鬼滅は最後の“設定”という部分に、果てしなく細かなこだわりを感じます。
・キャラクターデザイン
まず目がいくのが髪型
これはメインキャラクター全てに個性があり、各々の性格を表現しています。
他にも面倒な柄の服装
後々に追加されますが刀
デザインを細かくするほどに作画のコストが増えていく中、1人のキャラクターにここまで詰め込むのは異様な愛に他ならないと思います。
これらの人格に基づく“統一された情報”により、読者が“興味を惹く入り口”を増やしています。
ちなみにこのキャラクターは1話に登場する
富岡義勇(とみおか ぎゆう)
という鬼殺隊の一員です。
…お気づきでしょうか?
・名前
竈門 炭治郎(かまど たんじろう)
竈門 禰󠄀豆子(かまど ねずこ)
我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)
嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)
どれも初見で正しく読むのは難しく、それ故に一度覚えてしまうと忘れない、センスが光る命名となっています。
ここでもキャラクターを大事にしている様子がとても美しい。
2. 焦燥感を生むテンポ
読んでいて感じる“止まらない勢い”
私はモノローグの使い方にあると考えました。
鬼滅の刃にはよくキャラクターの心境を語るモノローグが出現します。
ここではキャラクターの心境も混じえながら同時に戦況を伝える。読者が滑らかに読むのを前提としたページです。
そのモノローグを踏まえた上で
初めて「相手に伝える」セリフが発生します。
ここで読者が手を止めるような印象に残る場面を作っています。
この“素早く読ませる”→“手を止めさせる”
と言った、緩急の連続こそ止まらないテンポの秘密だと考えます。本当に上手い。禰󠄀豆子がんばれ。
無論、素人の考察なのでその他の「読ませる技術」は山ほど存在すると思いますが、鬼滅という作品の大きな“特徴”にはなるのではないでしょうか。
3. 残酷さの演出
この作品の最大の魅力とも言える点が
敵である鬼も昔は人間であった
という設定です。
首を斬られた(負けた)鬼は最後に人間だった頃の記憶を振り返ります。
この鬼は最後に炭治郎に手を握ってもらい消滅。
人を食った鬼を“生かす”という選択肢はないものの、切り捨てる訳ではなく、その人生の終焉に向き合っていく姿勢が大きな感動を生む。
これは後半になるほど破壊力が増していき、作者の演出、キャラクターの作り込みを恨むほどに壮絶なドラマを描いています。
“残酷な世界を終わらせる”楽ではない正義だからこそ、多くのファンが応援し虜になってしまう一因なのではないでしょうか。
以上です。
お察しの通り私は大好きな作品なのですが、ハッキリ言ってここまで流行るとは思っていませんでした。
「尖った絵柄」と「長編に見えないストーリー」が理由です。世間にそれが認められたとなると、掲載誌次第でもっと人気になる作品が多数あると思います。
何にせよ“漫画文明”がより発展していることに変わりはありません。
最後に、著者の才能を確信できる短編集もオススメします。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
三宅乱丈「pet ペット リマスターエディション」を導入のみ解説する
こんにちは。
三宅乱丈さんの pet
という漫画があるのですが
アニメ化も3話まで観たのですが
内容が難しくてよく分からない
といった方、多いのではないでしょうか
個人的に序盤から設定が複雑過ぎると思います
そこで、理解に苦労した頭の悪い側の自分がイメージでこんな始まりだよというのだけ解説をしてみます。
完走すると結構面白い作品なので、少しでも助力になれば幸いです。
※1〜2巻の設定(ネタバレ)を含みます
1. 軸になるのは5人だけ
上から
林(ハヤシ)さん
悟(サトル)
司(ツカサ)
ヒロキ
この4人に桂木(かつらぎ)というオジサンを加えたのが主要メンバーです。
2. 全員同じ「会社」に属している
会社は謎に包まれていて分かりませんが、
主に「殺し」や「違法な取り引き」をしてお金を稼ぐところみたいです。
そして5人の仕事は
会社にとって邪魔な人間を「洗脳」もしくは「記憶を改ざん」して、排除すること。
3. 人の記憶を操作できる人間たち
人の記憶の中に踏み込んで、自由に塗り替えることができる人間を「ペット」といいます。
そして
この作品では人間は2種類の記憶で構成されています。
「ヤマ」
自分の中の楽しくて、安心できる記憶の場所。
他人に介入されると壊れてしまい、心のバランスを失って廃人となってしまう。
「タニ」
自分の中の辛くて、悲しい記憶の場所。
実はタニもヤマと同じくらい大事な部分であり、ここも壊されると廃人になってしまいます。
4. 「ペット」は「ヤマ」を持っていない
人の記憶の「タニ」が勝手に流れ込んできてしまう「ペット」は、心のバランスが保てず、自分の「ヤマ」を作る前の幼少期に廃人になってしまいます。
ではどうするかというと
同じ「ペット」から「ヤマ」を分けてもらう(教えてもらう)ことによって、普通の人間に戻ることができます。
そして普通の人間になれた「ペット」は
自分の心に「カギ」をかけて、他人の記憶と自分の記憶が混濁しないように防いでいきます。
5. 各キャラクターの目的
最後のワード解説
「イメージ」
他人の記憶に侵入する際に使う「入りやすい形」のこと。自分自身の姿を変えるものが多いが、例外もいる。
林(ハヤシ)さん
使うイメージ:風
会社の古株で、司(ツカサ)と悟(サトル)に「ヤマ」を与えた実力者。
会社の方針に疑問を持ち、組織から逃亡するも、自分の子供のように愛する司(ツカサ)と悟(サトル)も会社から解放させようと、ひとり暗躍する。
司(ツカサ)
使うイメージ:水
若手の実力者。「ヤマ」を貰った林(ハヤシ)に恩義を感じているものの、会社で上り詰めて「生活の自由」を手にするためなら、どんな残酷な手段も厭わない覚悟を持つ。
ヒロキに「ヤマ」を分けた本人であり、一緒に会社から脱出する夢を持つ。
ヒロキ
使うイメージ:金魚
「ヤマ」を貰った司(ツカサ)の言いなりで、司(ツカサ)を自分から引き離そうとする会社に反発する。
世間知らずの面を自覚しており、生活の全てを司(ツカサ)に頼りきり依存している。人を傷つけたくない素直で良心的な主人公。
悟(サトル)
使うイメージ:ドア
最速で人の記憶に侵入できる「ドア」のイメージを使う。会社の方針が好きな訳ではないが、出張と「聞かされている」林(ハヤシ)の帰りを待つため、上司である桂木(かつらぎ)の命令に従う。
「ヤマ」を分けてくれた林(ハヤシ)に絶対的な恩義を感じており、1話冒頭でも「廃人」としての心の辛さが描かれている人物。
桂木(かつらぎ)
使うイメージ:なし
イメージを持たないため、「洗脳」はできても「記憶への侵入」は上手くできず、「ペット」ではない社員。
林(ハヤシ)と同じく古株だが、ヒロキや悟(サトル)など、異様な能力を持つ「ペット」たちを馬鹿にしている。
とまあこんなところでしょうか。
要は
それぞれの思惑の中、
「人の記憶を塗り替えたら勝ち」の
サスペンスとなっています。
全5巻で5人の登場キャラクターが無駄なく思考を繰り広げる作品となっているので、
ぜひ広い視点で状況を把握できればなと思います。
ではまた。