個別漫画紹介#01 「もういっぽん!」(村岡ユウ)
こんにちは。
個別でひとつの作品を紹介する記事は「文章のレベルがモロに出る」ため苦手なのですが、連載中の作品の書き方としては最適に思えたため、練習がてら書いていけたらと思います。
『個別紹介シリーズ』リンク
個別漫画紹介#02 「血と灰の女王」(バコ ハジメ) - 漫画に飽きるまで
第一回は
村岡ユウさんの「もういっぽん!」です。
(縛りとして、第二話目以降のネタバレは極力控えていく所存です)
あらすじ
(右下が主人公です)
中学最後の大会で結果を残せず、柔道をやめるつもりだった、園田未知(そのだ みち)。でも、親友の早苗(さなえ)や、最後の対戦相手だった永遠に誘われて、高校でも続けることになり…? 一緒、だから楽しい。わたしたちの青春柔道ライフ、はじまる!
第一話で中学生最後の試合に臨む園田未知。
部員は未知を含めて二人しか居らず、もう一人の部員である早苗も中堅で負けてしまったため、チームとして負けが決まっている敗戦処理を任される形となってしまう。
逆に肩の荷が下りた、と普段通りの気合で臨む園田未知の前に立ちはだかったのは、対戦校の大将・氷浦永遠(ひうら とわ)。
持ち前の明るさで試合のペースを掴み善戦するも、氷浦の実力に敗れてしまう園田未知。
どこか心残りがあるようにも見えるが、もとより中学で引退を決めていたため、数ヶ月後には、早苗と共に新たな高校生活に胸を踊らせていた。
しかし、何やら騒がしい武道場に足を運ぶと、
そこには「柔道部の廃部」を防ごうと畳を死守する氷浦永遠の姿があった…!
終わりを迎えたかと思われた彼女たちの柔道ライフが、再び動き出す…!
作風
他のスポーツ漫画と明らかに違う点は突出した天才が居ない、ということです。
普通に柔道の上手い下手はあっても、あくまでベースは「女子高生の部活」の範囲を守っていて、柔道スタイルに人柄が出ていたり、試合のあとに他校の生徒と柔道以外のトークがあったり、
柔道の強さ(上手さ)とは別の軸
で話が展開されていきます。やる気はもちろん漲っていますが、一般的なスポーツ漫画での"勝利へのこだわり"よりも、"全員での勝利"や"チームとしての強さ"を重視していて、安心してコメディとして楽しむことができます。
ただ、かつてない強敵が登場したりする場面は思いっきり個人戦で、両者の熱量がぶつかり合う激しいバトルも描かれています。
スポーツ漫画として焦っておらず、コメディを交えながら確実に展開を進めていくのも特徴的です。とても気持ちのいい王道作品に思えます。
魅力
この作品の最大の魅力は見開きの多さと、その質です。
私は電子書籍で購入していますが、技の入りから決まるまでの演出がたまらなく綺麗に思えます。
技を展開させる勢いのあるコマ割りと構図
技を決める見開きの描き込みと技術
これらの技術は選手が入場する場面などでも使われていて、一気に読者の気分を高揚させる、電子書籍でダラダラ読んでいた読者の息が止まる、素晴らしい演出だと思います。
ページの描き込み量を少なくして、読者を疲れさせないためのクリアな演出も存在しますが、やはりここ1番の描き込み量がすごい漫画は、買って読む分には満足度が高く感じます。
というわけで、第一回は
村岡ユウさんの「もういっぽん!」でした。
未読の方はチェックしてみて下さい。
2020年7月8日に最新8巻が発売されています。